JPS5940513B2 - 化学洗浄廃液の処理方法 - Google Patents

化学洗浄廃液の処理方法

Info

Publication number
JPS5940513B2
JPS5940513B2 JP53127136A JP12713678A JPS5940513B2 JP S5940513 B2 JPS5940513 B2 JP S5940513B2 JP 53127136 A JP53127136 A JP 53127136A JP 12713678 A JP12713678 A JP 12713678A JP S5940513 B2 JPS5940513 B2 JP S5940513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
hydroxide
added
liquid
cod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53127136A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5554088A (en
Inventor
行男 林
良夫 工藤
直治 林田
精一 白川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP53127136A priority Critical patent/JPS5940513B2/ja
Publication of JPS5554088A publication Critical patent/JPS5554088A/ja
Publication of JPS5940513B2 publication Critical patent/JPS5940513B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本出願の発明は、化学洗浄廃液を放流する際の処理方法
に関する。
火力プラント、化学プラントのボイラ、熱交換器等の金
属表面に付着した酸化物スケール(主に鉄分)をくえん
酸に酸腐食抑制剤(以下インヒビターという)を添加し
た酸液で除去する酸洗浄及び酸洗後の金属表面を防錆保
護する防錆処理の化学洗浄において例えば火力プラント
の貫流ボイラの化学洗浄廃液の組成と性状の一例を示せ
ば第1表の如くである。
第1表から判るように化学洗浄廃液中には有害成分であ
る遊離酸、COD、溶解鉄及び赤潮発生の一要因物質と
されているりん酸塩などが多量含有されているので、こ
のような化学洗浄廃液は公′害上そのまま放流すること
はできない。
放流水質の基準値は第2表に例示されるように地域自治
体との公害防止協定などで決められた規制値まで浄化処
理することが必要である 本廃液中に含有するりん酸の規制値は、まだ決められて
ないが、りん酸塩は赤潮発生の一要因物質とされている
ことから、りん酸塩含有廃液の処理に当っては、その除
去が強く要求されている。
従来は、このような化学洗浄廃液の処理法として、焼却
処理または湿式処理の三方法があるが、湿式処理におい
ては、同廃液に水酸化カルシウム及び水酸化ナトリウム
を併用添加して酸を中和するとともに廃液中に溶解して
いる重金属(主に鉄分)、くえん酸及びりん酸塩を重金
属水酸化物、くえん酸カルシウム及びりん酸カルシウム
として、沈澱除去していたが、このような方法では重金
属及びりん酸塩にほぼ完全に除去できるが、COD成分
であるくえん酸はくえん酸カルシウムの溶解度が比較的
高いので、COD換算で約11000pp程度存在する
ため上記処理方法のみでは第2表のCOD排水基準値を
はるかに越えており、そのままでは放流できない欠点が
あった。
従来のくえん酸洗浄液及び防錆液を含む化学洗浄廃液の
処理に関する上記の欠点を解決すべく廃液中のCODを
第2表の排水基準値内まで除去し、かつ無色透明の処理
水を得る化学洗浄廃液の処理方法を提供することを目的
として研究し、本発明に達した。
即ち、本発明は、くえん酸洗浄液及び防錆液を含む化学
洗浄廃液の処理において、同廃液に水酸化カルシウムあ
るいは酸化カルシウムを添加して廃液中の重金属(主に
鉄分)、くえん酸及びりん酸塩を重金属水酸化物、くえ
ん酸カルシウム及びりん酸カルシウムとして沈澱生成さ
せ、生成した水酸化第一鉄を酸素を含む気体の吹き込み
によって水酸化第二鉄に酸化したのち、過硫酸塩を廃液
中のCODに対し1当量以上好ましくは、1.6当量以
上添加してCODを酸化分解し、次いで同廃液に水酸化
ナトリウムあるいは水酸化カリウムを添加してPH1,
20以上に調整した後沈殿物を沈降分離し、その上澄液
は塩酸液で排水基準値PHに調整して放流することを特
徴とする化学洗浄廃液の処理方法である。
次に、本発明の実施の態様を述べる。
くえん酸洗浄液及び防錆液を含む化学洗浄廃液に水酸化
カルシウムあるいは酸化カルシウムを添加して廃液中に
溶解している重金属(主に鉄分)、くえん酸及びりん酸
塩を重金属水酸化物(主に水酸化第一鉄)、くえん酸カ
ルシウム及びりん酸カルシウムとして沈澱生成させ、生
成した水酸化第一鉄CFe(OH)2)を空気吹き込み
によって水酸化第二鉄CFe(OH)3:]に酸化した
のち過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトIJウム、あるい
は過硫酸カリウムなどの過硫酸塩と廃液中のCODに対
し1当量以上好ましくは1,6当量添加し、更に水酸化
ナトリウム、あるいは水酸化カリウムなどのアルカリ剤
を添加してPH12以上に調整する。
この場合、空気吹き込みなどで強制的に液を撹拌するの
が過硫酸塩によるCODの酸化反応速度を速める上で好
ましい。
次いでセットリングを行なって上澄液と沈澱物(以下ス
ラッジという)に完全分離したのち、上澄液は塩酸液で
PHが排水基準値内になるよう調整して放流し、スラッ
ジは適宜な脱水処理装置により脱水して焼却その他の方
法で処理する。
なお上記廃液処理において上澄液とスラッジに分離する
場合スラッジの沈降を促進するために高分子凝集剤を添
加してもよい。
本発明の特徴は次のように要約できる。
(1)水酸化カルシウムあるいは酸化カルシウムの添加
により沈殿生成する水酸化第一鉄 (Fe(OH)2)を空気吹き込みによって水酸化第二
鉄(Fe(OH)a)に酸化することにより、後で添加
する過流酸塩の水酸化第一鉄(Fe(OH)2)による
消費を防止したこと。
(2)過硫酸塩を添加したのち、更に水酸化す) IJ
ウムあるいは水酸化カリウムなどのアルカリ剤を添加し
てPHを12以上に調整することによってCOD成分を
効果的に酸化分解除去するとともに無色透明の処理水が
得られたこと。
更に、詳細に本発明の方法につき述べる。
−゛ 第1表に示した組成及び性状の化学洗浄廃液
を対象として説明する。
先ず廃液に水酸化カルシウムあるいは酸化カルシウムを
添加して、廃液中に溶解している重金属(主に鉄分)、
くえん酸及びりん酸塩を重金属水酸化物、くえん酸カル
シウム及びりん酸カルシウムとして沈澱生成させ、生成
した水酸化第一鉄(’Fe(OH)2:]を空気吹き込
みによって水酸化第二鉄(Fe(OH)g)に酸化した
のち、過硫酸塩を添加してCOD成分であるくえん酸及
びインヒビターを酸化分解し、更に水酸化ナトリウムあ
るいは水酸化カリウムを添加してPH12以上に調整す
る。
COD成分を過硫酸塩により酸化分解する場合、空気吹
き込みなどで強制的に撹拌するのが酸化分解反応速度を
早める上で好ましい。
次いでセットリングを行なって上澄液と沈澱分(以下ス
ラッジという)に完全分離し、上澄液は塩酸液でPH調
整して放流し、スラッジは適宜な脱水処理装置により脱
水して焼却その他の方法で処理する。
なお、上記廃液処理において上澄液とスラッジに分離す
る場合スラッジの沈降を促進するために高分子凝集剤を
添加してもよい。
第1表に示す化学洗浄廃液に水酸化カルシウムあるいは
酸化カルシウムを添加して、廃液中に溶解している鉄、
りん酸塩及びくえん酸が除去できるのは、水酸化第一鉄
〔Fe(OH)2:]、りん酸酸化ルシウム Ca3
(P 04 )2 )及びくえん酸カルシウム(Ca3
(C6H507)2 ) (7)沈殿全生成するからで
ある。
次に沈殿生成した還元性の水酸化第一鉄(Fe(OH)
2)を空気吹き込みによって、下記(1)式の反応に示
すように水酸化第二鉄(Fe(OH)a)に酸化するの
は、後で添加する過硫酸塩の水酸化第一鉄による消費を
防止するためである。
また、前記のくえん酸カルシウムは溶解度が比較的高い
ため、くえん酸を完全に沈殿除去することは不可能であ
り、そのためCOD換算で約11000pp溶解する。
そこで本発明では本廃液中のCOD主成分であるくえん
酸を過硫酸塩によって酸化分解することを実験により確
めた。
くえん酸が過硫酸塩によって酸化分解し、CODを除去
する機構は下記(2)式の化学反応によるためと考えら
れる。
実用に当っての過硫酸塩の添加量は、廃液のCODを測
定することにより判定すればよいが、第2表の排水基準
値内に処理するためにはCODに対し1当量以上好まし
くは1.6当量の添加が必要である。
なお、6−1の処理方法で過硫酸塩を添加したのち、更
に水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムを添加して
処理液のPHが12以上になるよう調整する必要性は、
もし、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムなどの
アルカリ剤を添加しなければ上記(2)式の化学反応か
ら判るように過硫酸塩の添加により、酸性硫酸塩が生成
されて処理液のPHは約12から8程度まで下がるので
、くえん酸カルシウムの沈澱が再溶出し、更に水酸化鉄
の沈澱の一部も溶出して処理液中のCOD及び溶解鉄が
増大し、第2表の排水基準値を満足しなくなるためであ
る。
本発明の処理方法によれば化学洗浄廃液中のCOD、重
金属(主に鉄分)SSなどの有害物質を第2表の排水基
準値内まで除去可能となり、また赤潮発生の要因物質と
いわれるりん酸塩の除去もほぼ完全にでき、かつスラッ
ジを沈降分離した上澄液の色調も無色透明にすることが
できるので、処理水は海水などで希釈する必要もなく放
流に際しては塩酸液でPHが排水基準値内になるよう調
整するのみでよい。
次に本発明の実施例を示す。
くえん酸洗浄液及び防錆液を含む化学洗浄廃液の処理に
おいて下記のような試験を行なった。
この試験は第1表に示した組成及び性状の化学洗浄廃液
を対象として行なったもので、廃液1jに水酸化カルシ
ウムを加えてPHを12とし、水酸化第一鉄、くえん酸
カルシウム及びりん酸カルシウムの沈澱を生成させた。
次に空気吹き込みによって沈澱物とともに液を撹拌して
水酸化第一鉄を水酸化第二鉄に酸化したのち、廃液中の
COD分に対し添加する過流酸塩の当量比を種々かえて
2時間撹拌し、更に水酸化ナトリウムの添加量をかえて
PHを10〜13に調整して1時間撹拌したのち沈澱物
を沈降させ、その処理水のCOD、溶解鉄、りん酸及び
SS(固形浮遊物)を測定し、第3表の試験番号2〜6
.11〜23の如き結果を得た。
また比較のため過硫酸塩を添加したのち水酸化ナトリウ
ムあるいは水酸化カリウムなどのアルカリ剤を添加しな
い場合と酸化剤添加後の調整、PHが12以下の場合に
ついても行なった(試験番号7〜10.24〜26)。
試験番号1は従来の廃液処理条件における結果を示した
参考例である。
なお、くえん酸洗浄液のインヒビターには、ヒビロンに
−150(アミン系酸洗用防食剤、杉村化学工業株式会
社製 商品名)を用いているが、他社製品を使用した場
合でも第3表と同等の結果が得られた。
試験結果の第3表より下記のことが判明した。
実施例に示すように過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリ
ウム、過硫酸カリウムなど何れの過硫酸塩もCODに対
し1当量以上好ましくは1.6当量添加したのち、水酸
化ナトリウムあるいは水酸化カリウムなどのアルカリ剤
の添加によってPHを12.0以上に調整することによ
り処理水のCODは第2表の排水基準値を十分に満足し
ており、COD以外の溶解鉄、SSも排水基準値を満足
している。
このように本発明の処理方法による処理水はPHを除き
排水基準量を満足するので放流に際しては塩酸液でPH
が排水基準値内になるよう調整するのみでよい。
このように本発明の処理試験番号7〜10の比較例から
判るように過硫酸塩をCODに対し1.6当量添加して
も、その後添加する水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウムなどのアルカリ剤の添加が不十分でPH12未満
では第2表のCOD、溶解鉄排水基準値を越えており、
また処理水の色調も黄褐色を呈しているためそのまま放
流できない。
一方試験番号24〜26の比較例から判るように過硫酸
塩をCODに対し1.8当量添加してもその後水酸化ナ
トリウムあるいは水酸化カリウムなどのアルカリ剤を添
加しないこと、処理水のCOD溶解鉄とも排水基準値を
かなり越えており、また処理水の色調も黄褐色を呈して
いるため公害上放流できない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 くえん酸洗浄液及び防錆液を含む化学洗浄廃液の処
    理において同廃液に水酸化カルシウムあるいは酸化カル
    シウムを添加して廃液中の重金属(主に鉄分)、くえん
    酸及びりん酸塩を重金属水酸化物、くえん酸カルシウム
    及びりん酸カルシウムとして沈澱生成させ、生成した水
    酸化第一鉄を酸素を含む気体の吹き込みによって水酸化
    第二鉄に酸化したのち、過硫酸塩を廃液中のCODに対
    し1当量以上好ましくは、1.6当量以上添加してCO
    D酸化分解し、次いで同廃液に水酸化ナトリウムあるい
    は水酸化カリウムを添加してPH12,0以上に調整し
    た後沈澱物を沈降分離し、その上澄液は塩酸液で排水基
    準値PHに調整して放流することを特徴とする化学洗浄
    廃液の処理方法。
JP53127136A 1978-10-16 1978-10-16 化学洗浄廃液の処理方法 Expired JPS5940513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53127136A JPS5940513B2 (ja) 1978-10-16 1978-10-16 化学洗浄廃液の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53127136A JPS5940513B2 (ja) 1978-10-16 1978-10-16 化学洗浄廃液の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5554088A JPS5554088A (en) 1980-04-21
JPS5940513B2 true JPS5940513B2 (ja) 1984-10-01

Family

ID=14952498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53127136A Expired JPS5940513B2 (ja) 1978-10-16 1978-10-16 化学洗浄廃液の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5940513B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01158508U (ja) * 1987-02-16 1989-11-01

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6375850B1 (en) * 1999-01-21 2002-04-23 United States Enrichment Corp. Method for removing metals from a cleaning solution
KR20040008342A (ko) * 2002-07-18 2004-01-31 한국전력공사 산업용 보일러의 화학세정시 발생하는 폐액 재활용 방법
CN108911264A (zh) * 2018-08-20 2018-11-30 环境保护部华南环境科学研究所 一种河道应急去除高氨氮废水处理方法及设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01158508U (ja) * 1987-02-16 1989-11-01

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5554088A (en) 1980-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3711246A (en) Inhibition of corrosion in cooling water systems with mixtures of gluconate salts and silicate salts
US4629570A (en) Removal of iron from chelant solutions
US5160631A (en) Method for treating chelant solutions to remove metals in solution
US5451327A (en) Compound and method for treating water containing metal ions and organic and/or inorganic impurities
JPS5940513B2 (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JP2575886B2 (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
US5762807A (en) Composition and process for treating water and gas streams containing heavy metals and other pollutants
JPS6366278B2 (ja)
JPS632678B2 (ja)
JP2721740B2 (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JPH0714514B2 (ja) 化学洗浄廃液の処理法
JPS63264194A (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JPH01293187A (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JPS6111193A (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JPH06134487A (ja) 炭酸カルシウムスケール制御および鉄とマンガン安定化用モノフルオロリン酸塩
JP2575878B2 (ja) 化学洗浄廃液の処理法
JP3889507B2 (ja) 消臭機能を有する凝集剤
JPS6099390A (ja) 化学洗浄廃液処理方法
JPS6159799B2 (ja)
JPH01199690A (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JPS6111196A (ja) 化学洗浄廃液の処理方法
JPS59196796A (ja) 廃液の処理方法
JPS59196797A (ja) 廃液の処理方法
JPH0361512B2 (ja)
JPS6154282A (ja) 化学洗浄廃液の処理方法