JPH01293187A - 化学洗浄廃液の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は火力プラントのボイラや熱交ＰＡ器等の化学洗
浄に使用ちれる塩酸洗浄液及び中和防錆液を含む化学洗
浄廃液の処理方法に関する。

〔従来の技術〕

・１動したボイラや熱交換器等の金属表面に付着した銅
分を含む各種金属酸化物スケール（主成分は鉄酸化物）
を塩酸に改腐食抑制剤、銅分を溶解封鎖するチオ尿素及
び−材の腐食抑制助剤（チオシアン酸塩）が添加された
酸液で洗浄除去する酸洗浄り埋及び酸洗浄処理後の金属
表面を防錆液で防錆保護する中和防屑処理によって排出
される化学洗浄廃液の組成と注状の一例を示せば第１表
の如くである。

また、排水基準値は地域自治体との公害防止協定などで
決められておシ、基準値は各電域によって若干異なる項
目もあるが、その−列を示せば第２表の如くである。

第２表　　排水基準値（例） 脣　化学洗浄廃液処理で関連あるもの。

井鈴　固形浮遊物 第１表から判るように有害成分である遊離酸。

００Ｄ、溶解鉄、鋼及びりん酸塩（中和防錆廃液がりん
酸系の化学洗浄廃液のみ）などが多量含有されているの
で、このような化学洗浄廃液■排出に当っては、第２表
の排出基準値゛まで浄化処理することが必要で必る。

従来はこのような化学洗浄廃液の処理方法としては、過
酸化水素水を添加し、数分間攪拌後、水酸化ナトリウム
によシｐＨを五５に調整し、′−昼夜放置したのち、さ
らに水酸化ナトリウムによシｐＨを５．０に調螢維持し
て約２昼夜放σｔしてＣＯＤを酸化分解し、次に水酸化
カルシウムを添加して液のｐＨ１１０以上とし廃液中の
重金ｖ４を重金属水酸化物として沈殿分離させる方法（
例えば特開昭５２〜１０５５７５号公報）が知られてい
る。しかしながら、このような方法ではＣＯＤに対する
酸化分解能力に限界があり、第２表の排水基準値を満足
しないという欠点があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、従来の塩酸洗浄液及び中和防錆７夜を含む化
学洗浄廃液の処理に関する上記の欠点を解決でき、廃液
中のＯＯＤを第２表の排水基準値近くまで除去し、かつ
無色透明の処理水を得る化学洗浄廃液の処理方法を提供
しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明は、第１表に示すような塩酸洗浄液及
び中和防錆液を含む化学洗浄廃液の処理において、同廃
液にカルシウム化合物及びアルカリ剤を添加してｐＨは
ｔ５〜５を範囲内に調整したのち、活性炭と過酸化水素
を添加してＣＯＤを酸化分解し、さらにアルカリ剤を添
加してｐＨを５Ａ、８〜ａ６内に調整して同廃液中の重
金属を重金属水酸化物として沈殿分離することを％徴と
する化学洗浄廃液の処理方法である。

次に、本発明の実施態様を詳細に説明する。

第１表に示す塩酸洗浄液、酸洗浄後の水洗水及び中和防
錆液を順次処理槽に受は入れた後、空気吹き込みなどで
強制的に液を攪拌しながらカルシウム化合物及びアルカ
リ剤ｆｔ添加してｐＨ４−１，５〜３の範囲に調整する
が、カルシウム化合物としては塩化カルシウム、水酸化
カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム等が有効
に使用し得る。カルシウム化せ物（Ｄ　ｔ’ｆｈ　７Ｊ
Ｏ？ａ度は廃液中のくえん酸及びυん酸に対しカルシウ
ムとして１当址以上、好ましくは１．２当址とする。ま
たアルカリ剤としては水酸化す）　１７ウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム等が有効に使用し得る。ｐＨ調
整が終ったら、活性炭と過酸化水素を添加してＣＯＤを
酸化分解する。

活性炭は粉末状、粒状の何れでもよいが、同一添加濃度
では粉末状のものが粒状のものに比べ効果は大きく、粉
末状では廃液１．、ｌに対してα５′に９以上、粒状で
は１ゆ以上添加する必要がある。活性炭の添加量が少な
いと酸化効率が悪くなシ好ましくない。

次に過酸化水素の添加量は廃液中のＣＯＤに対して１当
址以上、好ましくｒ［、ｓ当量とし、酸化処理時は空気
吹き込みなどで液を強制的に攪拌するのが好ましく、酸
化分解反応の終点は液中の酸化剤濃度を測定して確認す
る。

酸化分解処理が終了したら、同廃液に水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤を
添加してｐｇ　を＆８〜ａ６内に調整することにより廃
液中に溶解している重金属、りん酸塩（中和防錆液がり
ん酸系の化学洗浄廃液の場合）及び蓚酸（中和防錆液が
くえん酸及びアミン系の化学洗浄廃液の場合は、くえん
酸が上記酸化処理において酸化され生成する）を重金属
水酸化物、りん酸カルシウム及び蓚酸カルシウムとして
沈殿生成させるが、この場合は空気吹き込みなどで常時
液を強制的に攪拌するのが好ましい。

次いでセットリングを行って上澄液と沈殿分（以下スラ
ッジという）に完全分離し、上澄液は水中ポンプ等を介
してそのまま放流することができ、またスラッジは適宜
な脱水処理装置により脱水して焼却その他の方法で処理
する。なお、上記廃液処理において上澄液とスラッジに
分離する場合スラッジの沈降を促進するために有機高分
子凝集剤を添加してもよい。

以上述べたように、本発明の特徴である過酸化水素によ
って各ＣＯＤ成分を酸化分解除去する機構は下記の化学
反応によるためと考えられる。

ｆオ尿素Ｃ（ｓａり、ａｓ　ｌ　ｏｒｓｔ化分ｗ化分第
４式による。

（Ｎも）、Ｃｕ２−１−７馬０．→　Ｎ、　＋　Ｃｏ、
　＋　Ｈ，Ｓｏ、　＋　８Ｈ１Ｏ・・・第１式 チオシアン酸アンモニウム（ＮＨ４５Ｃ！ｌ！　）　　
の酸化分解ｒｃ比２式による。

２１ｉ１Ｈ，８ＯＮ　＋　１１　Ｈ，Ｏ，→２ＭＨ４Ｈ
３Ｏ，＋　２００．十Ｎ、＋１０Ｈ，０・・・第２式 くえん酸（ａ、ａｓＯ，）の酸化分解は第３式による。

Ｃ，Ｈ，Ｏ，−）−８Ｈ！Ｏ，→　Ｏ！Ｈ，０４＋　４
００．−）−１１Ｈ，０・・・４３式 第６式の化学反３によって生成した蓚酸（０＊ＨｔＯａ
　）　ｕ次の第４式に示すように水１波化カルシウムに
よって不治性の蓚酸カルシウムの沈殿生成によって除去
する。

ｃ、ｎ、ｏ、４−　ａａ（ＯＨ）、ｎ　　○ａｏ１０．
↓＋　２Ｈ３０・・・第４式 ヒドラジン（ＮｔＨａ　）　（Ｄ酸化分解は第５式によ
る。

１’ｌＨ４＋　２４０．→　ｍｌ、　＋　４Ｈ！Ｏ・・
・第５式上記第１式、第２式、第３式及び第５式の反志
を効果的に促進させるためには廃液中の第一鉄イオン（
ＩＰｅ”）　　と廃液処理において使用する活性炭が必
要不可欠である。廃液中の処−鉄イオンＣＦ６！”）濃
度ｄ　３００　ｐｐｍ以上が好ましく、それ以下の場合
は４ｉｔ酸第−鉄？追加する。

なお本発明において使用する活性炭の役割は上記第１式
、第２式、第３式及び第５式の反応を促進する酸化触媒
作用の他にインヒビターを吸着してインヒビターによる
００Ｄｉ低下させる作用もめる。

〔実施列〕

次に本発明の一実施列と比較のために行なった従来法と
の比較列を示す。

塩酸洗浄液及び中和防錆液を含む化学洗浄廃液の処理に
おいて、下記のような試験を行なった。この試験は第１
衣に示し九組成及び性状の混合廃液２槌類（中和防錆液
がりん酸系のもの及びくえん酸とアミン系を含むもの）
を対象として行なった。

■本発明法 上記２種類の混合廃液１Ｌをそれぞれ別の容器にとり、
スタラーで液き攪拌しながら水酸化カルシウムをカルシ
ウムとしてりん酸（中和防錆液がりん酸系のもの）の１
．２当量、くえん酸（中和防錆液がくえん酸とアミン系
のもの）の１当ｍを添加し、さらに水績化ナトリウムを
添加してｐＨをそれぞれ２．６に調整したのち粉末状の
活性炭をα′５１添加した。次に３５％過酸化水素水を
ｃｏｐの１．３当盪をそれぞれに６加し、スタラーで約
１５時間攪拌したのち、水酸化ナトリウムを添加してｐ
Ｈ２８に、ｖ４整し約１時間攪拌したのち、沈殿物を沈
降分離した。

■従来法 本発明の一実施列として行なったのと同じで種類の混合
廃液１ｔをそれぞれ別の容器にとシ、３５％過酸化水素
水をｃｏｐｃＩｔｓ当量添加し、約５分間攪拌後水酸化
ナトリウムによＬｐＨ’ｃそれぞれ五５に調整し、２４
時間放置したのち、さらに水酸化ナトリウムによυ液の
ｐヨ　を−〇に調整維持して約４８時間静置した。次に
水酸化カルシウムを添加して液のｐｕ２ｔｏ以上とし、
１２時間液を攪拌したのち、硫酸によシｐＨを８に調整
し、沈殿ｖｌＪ？沈降分離した。

以上の本発明法と従来法との化学洗浄廃液処理において
、沈殿分離後の上澄液のｐＨ１ＣＯＤ。

溶解鉄、シん酸及びＳＳ（固形浮遊物）を測定し、第５
式及び第４表の如き結果を得た。第３表及び第４表から
明らか々ように本発明法によれば処理水の水質はＣＯＤ
を除き第２表の排水基準値を十分に満足しており、また
Ｃ０ＤＴｏはぼ排水基準値に近いので、放流に際しては
海水等で若干希釈するのみで放流できる。

一方従来法は処理水のＣＯＤが第２衣の排水基準値をか
なり越えているため、放流に際しては問題が残る。

第３表　処理水の水・質結果 （防錆剤としてりん酸系のらの？よむ混合廃′戚） 第４表　　処理水の水′）！を結果 （防錆剤としてくえん酸、アミン系の ものを含む混合廃液） 〔発明の効果〕 本発明の効果は次のように要約できる。

（１）　　ＪＡ酸化水素によるＣＯＤの酸化処理を酸性
側で効果的に行なうため活性炭を併用添加することによ
り、各００Ｄ負荷成分を排水基準１直近くまでｔＩＲ化
分解除去できたこと。

ｔ２＋００Ｄ（Ｄ酸化分解除去後は排水基準値内ｐＨで
ある１８〜ａ６に調至することにより、重金属、Ｓｌ：
１などの有害物質２４２表の排水基準値内まで処理可能
とな）、また赤潮発生の一要因物質といわれるりん酸塩
の除去もほぼ完全にでき、かつスラッジを沈降分離した
上澄液も無色透明にすることができるので処理水は海水
などで希釈する必要もなく上は′液をそのまま放流でき
ること。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 塩酸洗浄液及び中和防錆液を含む化学洗浄廃液の処理に
   おいて、同廃液にカルシウム化合物及びアルカリ剤を添
   加してｐＨを１．５〜３の範囲内に調整したのち、活性
   炭と過酸化水素を添加してＣＯＤを酸化分解し、さらに
   アルカリ剤を添加してｐＨを５．８〜６．８内に調整し
   て同廃液中の重金属を重金属水酸化物として沈殿分離す
   ることを特徴とする化学洗浄廃液の処理方法。