JPS5940274Y2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は合成樹脂製容器に関し、寿司等の食品収納に
好適なものを得ようとしている。

従来より寿司筐たは寿司ネタとなる雲丹、すずこ、かず
のこ等の食品収納を目的として折箱に代り、合成樹脂製
の昔な板状容器が開発され使用されている。

このまな板状容器については、第１０図および第１１図
に示してあり、板材を中抜きしである枠材Ａ、この枠材
ＡＫ接合されて一部が枠材中抜き側へやや出張るように
した脚材Ｂ、さらには枠材Ａより薄めに形成され板材Ａ
内に入る底板Ｃとを以て構成しており、寿司を食する場
合の銘々卓となるほか、寿司或は寿司ネタとなる雲丹、
すずこ、かずのこ等に対する収納容器としても使用でき
るものであった。

しかしながら、上記まな板状容器は従来の折箱的な外観
が殆どなくなり、容量の犬なるものを得るには上記枠材
Ａをかなり厚くして製造せねばならず、しかもその製造
上の手数が多大となるものであった。

そのため、折箱状の外観を残し且つｌな板状容器として
も機能させ得てしかも製造上の手数のあ１りかからない
合成樹脂製容器が要望されるところであり、この考案に
あっては、これらの諸点を充足できるものが提供できる
。

即ち、この考案の合成樹脂製容器は、合成樹脂からなる
底板の周囲に底板外形に沿って溝部或は落し込み段部を
形成し、該溝部或は段部にこれと適応する形状の一体形
成された合成樹脂製周側枠を着脱自在に嵌合し、さらに
底板の下面には合成樹脂製の脚を設け、且つ上記脚は、
容器同士を積み重ねたときに周側枠の上部に嵌合可能に
形成してなることを特徴としている。

次いで、この考案の実施態様について図を参照しながら
以下に例示する。

先ず第１図〜第３図に釦いて、１０は合成樹脂例えば発
泡ポリスチレン樹脂等からなる底板で、押出発泡された
細条体を引揃えて互に融着した木調をなす発泡性熱可塑
性樹脂板にて形成されている。

１１は底板１０の周囲に形成した溝部であって底板外形
に沿って形成されである。

２０は周側枠であって、表面に木目状模様を有する発泡
性熱可塑性樹脂板による経本を折り込み形成して端部２
１．２１’を熱接着等にで接合させ一体形成されている
。

この周側枠２０は上記底板１０の溝部１１形状と適応す
る形状で溝部１１に対し下部を着脱自在に密接に嵌合し
て組合わされている。

３０は底板１０と同素材による脚であり、底板１０の下
面に熱接着或は他の手段にて接合されている。

なお、脚３０は容器を複数段に積載させたとき脚３０が
下方になる容器の周側枠２０の上部に嵌合可能になるよ
う形成しである。

即ち、第１図〜第４図の実施側転よび第６図〜第８図の
変更例では、脚３０の下面に周側枠２０の入る溝３１が
水底してあり、積み重ね使用時にはこの溝３１を周側枠
２０の上部に嵌合するようにしている。

ｌた第５図に示す変更例では、脚３００両端部３２゜３
２′を底板１０の外端よりやや内側よりに凹入させて、
脚３０を周側枠の内寸より小さなものに形成し、脚３０
の両端部３２．３２’が周側枠２０の上部内方に嵌ｌり
込んで嵌合されるようにしている。

また底板１０については、上記した溝部１１に代え、第
６図〜第９図のごとく落し込み段部１２を形成し、これ
に周側枠２０を着脱自在に密接嵌合して実施する場合が
あり、上記周側枠２０の外周と同程度の段部１２の場合
（第８図参照）と、これよりやや大きめの場合（第９図
参照）とがある。

何れの実施例の場合も底板１０、周側枠２０むよび脚３
０については上記した素材のほか他の合成樹脂素材を用
い得るが、先に例示した発泡ポリスチレンの場合、外観
および加工性の点でも良好である。

ｌた全体形状については図示した矩形のほか、五角形そ
の他適宜の折箱状形態にして実施できる。

この考案は上記のごとく構成されており、底板１０の溝
部１１或は落し込み段部１２に周側枠２０を嵌合した状
態の折箱状をなす形状にして使用するもので、寿司その
他適宜の食品を収納してそのまま外被用フィルムを被せ
るか、蓋を被せて任意に包装させるもので、周側枠２０
は横移動せずに底板１０ＶＣ対し良好な嵌合状態を保つ
。

そして食用時には包装を解いて、周側枠２０を底板１０
の溝部１１或は落し込み段部１２から離脱してやると、
内容物だけが底板１０上に残り、一種の昔な板状銘々卓
として使用できる。

従って、持ち帰り用の寿司容器等として好適なほか、雲
丹、すずこ、かずのこ、その他の食品収納容器として好
適なものである。

そして、底板１０の下面に脚３０を設けたことによって
、非常に体裁の良いまな板状を呈する外観上優れた容器
を提供できると共に、容器を積み重ねたときに脚３０を
周側枠２０の上部に嵌合可能に形成しているので、積み
重ね状態が安定して、横ズレや倒壊を確実に防止でき、
容器のみの保管、あるいは寿司等を収納した状態での容
器の保管等の際の取扱い上至便である。

特に外観上は折箱状の体裁を失することなく、安定した
１な板状容器として使用でき、構造簡単で製造もし易く
、シかも素材ロスも少ない等積々の優れた実用的効果を
奏することになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は周側枠嵌合前を示すこの考案品の斜視図、第２
図は嵌合後の斜視図、第３図は前回実施例の断面図、第
４図は積重ね状態の断面図、第５図は脚部分の変更例を
示す断面図、第６図は変更実施例の周側枠嵌合前の斜視
図、第７図は嵌合後の斜視図、第８図は前図に示す実施
例の断面図、第９図は前図の一部変更例を示す断面図、
第１０図１よび第１１図は従来品の斜視図である。 １０・・・・・・底板、１１・・・・・・溝部、１２・
・・・・・落し込み段部、２０・・・・・・周側枠、２
１，２１’・・・・・・端部、３０・・・・・・脚、３
１・・・・・・溝、３２，３２’・・・・・・両端部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、合成樹脂からなる底板の周囲に底板外形に沿って溝
   部或は落し込み段部を形成し、該溝部或は段部に対し、
   これと適応する形状の一体形成された合成樹脂製周側枠
   を着脱自在に嵌合し、さらに底板の下面には合成樹脂製
   の岬を設け、且つ上記脚は、容器同士を積み重ねたとき
   に、周側枠の上部に嵌合可能に形成しであることを特徴
   とする合成樹脂製容器。 ２、脚の下面のうち、周側枠との対応位置に溝を形成し
   て、周側枠の上部に嵌合可能にしたものからなる上記実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の合成樹脂製容器。 ３、脚を周側枠内寸より小さく形成して、周側枠の上部
   に嵌合可能にしたものからなる上記実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の合成樹脂製容器。 ４、底板釦よび周側枠が矩形に形成されてなる上記実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の合成樹脂製容器。 ５、底板、脚および周側枠が発泡性熱可塑性樹脂板にて
   形成されてなる上記実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の合成樹脂製容器。