JPS594019B2 - 気密障子の連動引寄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は引戸の召合せ框に取付けられた引寄バンドル
を操作することにより引戸の上下両端部に取付けられた
引寄装置が同時に回動し、室内の気密性を計る気密障子
の連動引寄装置に関するものである。

従来、第１１図に示すように引戸の両竪框の室内面部に
引寄バンドルをそれぞれ設け、これらの引寄バンドルに
連動して室内外方向に回動しうる引寄機構を両竪框の上
下両端部にそれぞれ設け、引寄バンドルをそれぞれ操作
して引戸が窓枠に引寄せられるように引寄機構を回動さ
せることによって室内の気密性を計っていた。

しかしながら、この種の装置では引寄機構を回動させる
ために二個の引寄バンドルを操作する必要があり、操作
が大変面倒であった。

また、引寄バンドルが二ケ所に取付けられているため、
引戸の開閉時に一方の引寄機構の解除を忘れることがあ
り、そのため引戸の開閉に支障をきたすばかりでなく、
引戸やＡＴ材（Ａｉｒ ｔｉｇｈｔ ）の損傷を招く等
の難点があった。

この発明は前記難点を解決するために創案されたもので
、引戸の上下両端部に室内外方向に回動自在な一対の引
寄機構をそれぞれ設け、これらの引寄機構に連動する引
寄バンドルを引戸の召合堅框に設け、との引寄バンドル
を操作して引寄機構を引戸が窓枠に密接するように回動
させることによって操作の短縮を計ると共に、引戸の開
閉時に一方の引寄機構の解除の忘れによる引戸やＡＴ材
（Ａｉｒ Ｔｉｇｈｔ）の損傷をなくして、円滑に引戸
の開閉ができ、また室内の気密性を確実に保持しうる気
密障子の連動引寄装置を提供することを目的とするもの
である。

以下、この発明を図示する一実施例によって説明すると
、気密障子の連動引寄装置１は外引戸２の両竪框３，３
の上下両端部にそれぞれ取付けられた引寄機構５および
６と、両竪框３，３の略中間位置に取付けられた引寄バ
ンドル７．７と、これらの引寄機構５および６と、引寄
バンドル７゜７を連動するように取付けられたロッド棒
８，８とから構成されている。

引寄機構５にはカム９が枢着され、該カム９は室内外力
向に回動して、その一端部が堅框３，３の側面より室外
方向に出没可能とされている。

また、引寄機構５にはカム１０が枢着され、該カム１０
は室内外力向に回動可能とされている。

召合框４に取付けられた引寄バンドル７には室内の上下
刃向に回動可能に枢着されたノ・ンドルが取付けられて
いる。

前記バンドル１１は堅枢３の見込寸法内に取付けである
。

そして、との引寄バンドル７．７と引寄機構５および６
間にはロッド棒８，８が取付けられ、また堅框３，３間
に延在された中棧１２内に設置された連動軸１３によっ
て両竪框３９３ｖＣ取付けられた引寄バンドル７゜７は
連動されている。

そして、バンドル１１を室内の上下方向に回動すること
によってカム９は、その一端部が室外方向に突出され、
またカム１０は、室内外方向に回動するようになってい
る。

このような構成において、気密障子の連動引寄装置１の
操作に際しては、バンドル１１を室内の上下方向に回動
するとロッド棒８，８および連動軸１３を介して引寄機
構５のカム９がその一端部が室外方向に突出すると同時
に上枠１４を室外方向に押圧し、また引寄機構６のカム
１０は下枠１５のレール１６を室外方向に押圧する。

よってその反作用により外引戸２は室内側に移動すると
同時に、窓枠１７に密接して室内の気密性が可能となる
。

々お、第６図および第７図は中棧なしの窓に気密障子の
連動引寄装置１を取付けたもので連動軸１３はガラスの
室内面に沿って引寄バンドル７゜７間に取付けらている
。

また、第８図〜第１０図は気密障子の連動引寄装置３０
が引違戸３１に取付けられたもので気密障子の連動引寄
装置３０は内引戸３２の両竪框３３．３３の上下両端部
にそれぞれ取付けられた引寄機構３４および３５と、両
竪框３３，３３のほぼ中間位置に取付けられた引寄・・
ンドル３６゜３６と、これらの引寄機構３４および３５
を連動するように取付けられたロッド棒３７，３７と連
動軸４３とから構成されている。

引寄機構３４にはカム３８が枢着され、該カム３８は室
内外力向に回動してその一端部が堅框３３．３３の側面
より室外方向に出没可能とされている。

また、引寄機構３５にはカム３９が枢着され、該カム３
９は室内外方向に回動可能とされている。

召合框４０のほぼ中間位置に取付けられた引寄バンドル
３６．３６には室内の上下刃向に回動可能に枢着された
バンドル４１が取付けられている。

そして、これらの引寄バンドル３６，３６と、引寄機構
３４および３５間にはロッド棒３７，３７がまた堅框３
３，３３間に延在された中棧４２内に設置された連動軸
４３によって引寄バンドル３６．３６は連動されるよう
になっている。

そしてバンドル４１を室内の上下方向に回動することに
よってカム３８はその一端部が室内方向に突出され、ま
た、カム３９は室内外力向に回動するようになっている
。

このような構成において、気密障子の連動引寄装置３０
の操作に際してはバンドル４１を室内の上下刃向に回動
するとロッド棒３７，３７および連動軸４３を介してカ
ム３８がその一端部が室内方向に突出すると同時に上枠
４３を室内方向に押圧し、また、カム３９は下枠４４の
レール４５を室内方向に押圧する。

よって、その反作用により内引戸３１は室外側に移動す
ると同時に、窓枠４６に密接して室内の気密性が可能と
なる。

なおバンドル４１がクレセント錠と一体に形成されてい
るためバンドル４１の操作とクレセント錠の施錠を一度
にすることが可能である。

この発明は以上の構成からなり、引戸の上下両端部に室
内外方向に回動自在な引寄機構を設け、との引寄機構に
連動体を介して引寄機構を回動しうる引寄バンドルを引
戸の召合框の略中間位置に設け、引寄バンドルを回動す
ることにより引寄機構が室内外方向に突出すると同時に
窓枠を押圧して引戸が窓枠に引寄せられるように構成さ
れているため、−ケ所のバンドル操作だけで、引寄機構
を回動することができ操作が簡単である。

また、ＡＴ材（Ａｉｒ ｔｉｇｈｔ）！引戸を損傷す
ることもなく確実に室内の気密を得ることのできる気密
障子の引寄装置が期待できる。

また、バンドルは堅框の見込寸法内に取付けであるので
刺違障子戸の開閉に際して、バンドルが対向する障子戸
の堅框と接触することがなく開閉に支障をきたすことが
ない。

また、バンドルが１個でよいから部品を節約することが
できるだけでなく、美的外観をそこなうことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第１０図はこの発明の実施例を示すものであり
、第１図はこの発明の取付位置を示す窓の正面図、第２
図および第４図はその解除状態を示すＡ−Ａ断面図およ
びＢ−Ｂ断面図、第３図および第５図はその施錠状態を
示すＡ−Ａ断面図およびＢ−Ｂ断面図、第６図および第
７図はこの発明を中棧なしの窓に取付けた状態を示す窓
の正面図およびそのＣ−Ｃ断面図、第８図〜第１０図は
この発明を引違戸に取付けた状態を示すものであり、第
８図はその正面図、第９図はＤ−Ｄ断面図、第１０図は
Ｅ−Ｅ断面図、第１１図は従来例を示す窓の正面図であ
る。 １・・・・・・気密障子の連動引寄装置、２・・・・・
・外引戸、３・・・・・・堅框、４・・・・・・召合框
、５，６・・・・・・引寄機構、７・・・・・・引寄バ
ンドル、８・・・・・・ロッド棒、９．１０・・・・・
・カム、１１・・・・・・バンドル、１２・・・・・・
中棧、１３・・・・・・連動軸、１４・・・・・・上枠
、１５・・・・・・下枠、１６・・・・・・レール、１
７・・・・・・窓枠、３０・・・・・・気密障子の連動
引寄装置、３１・・・・・・引違戸、３２・・・・・・
内引戸、３３・・・・・・堅框、３４，３５・・・・・
・引寄機構、３６・・・・・・引寄バンドル、３７・・
・・・・ロッド棒、３８．３９・・・・・・カム、４０
・・・・・・召合框、４１・・・・・・バンドル、４２
・・・・・・中棧、４３・・・・・・連動軸、４４・・
・・・・下枠、４５・・・・・・レール、４６・・・・
・・窓枠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 片引戸の上下両端部の框内に引寄機構を設けるとと
   もに、この引寄機構に室内外力向に回動し得るカムを取
   付け、かつ前記片引戸の左右堅框内には上下方向にスラ
   イドすると同時に前記カムを回動させ得るロッド棒とそ
   のほぼ中間部に引寄せバンドルを設け、該引寄せバンド
   ルの片方には回転自在なバンドルを設け、かつ前記左右
   堅框内には、前記バンドルの回転により回転すると同時
   に前記引寄せバンドルに連動して左右堅框内のロッド棒
   を上下にスライドさせ得る連動軸を設けてなることを特
   徴とする気密障子の連動引寄装置。