JPS5940192Y2 - 樹脂成形型 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、モールド及びゴム等の樹脂成形型において
スライドコアーの分割面に対し角度をつげたゲートを設
けて、成形品とゲート内で固化された樹脂との切断を可
能にするものである。

従来この種の成形型として、例えば第１図に示すものが
あった。

これは２ケ取のスライドコア使用成形型である。

即ち図において１は嵌合部１ａを有するキャビティプレ
ート、２はこのキャビティプレートの嵌合部１ａに各々
嵌合され往復直線運動する２個のスライドコアであり、
互いの対向部に成形凹部２ａとこれらの成形凹部２ａの
中央部に樹脂注入部を構成するスプルー３、ランナー４
が挿入される挿入凹部２ｂと、この挿入凹部２ｂと上記
成形凹部２ａとを連通ずるゲート２ｃが形成されている
。

又、上記ゲート２ｃは上記スライドコア２の分割面に対
し平行に形成されている。

５は上記スライドコア２の成形凹部２ａ内に成形された
成形品、５ａはこの成形品より延長して形成されたゲー
ト部である。

次に動作について説明する。

第１図に示すように成形材料はスライドコア２の外部よ
りスプルー３を通りランナー４、ゲート２ｃを経て成形
凹部２ａに注入される。

成形凹部２ａ内で固化した成形品５は、第２図に示すよ
うにスライドコア２を離間して、成形品５とスプルー３
ランナー４を取り出す。

この取り出された時の形状は第５Ａ図に示す。

従来の成形型は以上のように構成されるので、第５Ａ図
のように、成形型から取り出した時の形状は、成形品５
とスライドコア２のゲー）２ｃ内で固化されたゲート部
５ａがつながった状態である。

よって特別の切断部材により成形品５とゲート部５ａの
切断が必要とされる。

また外観上ゲート部５ａを切断した後の切断部を取り除
くため、成形品５にゲート仕上をする必要があるものも
ある。

また、ゲート部５ａが接続されているので成形後におい
て成形品５がかさばる等の欠点があった。

この考案は上記のような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、スライドコアの離間に伴い、スラ
イドコアのゲート内で固化された樹脂とスライドコア間
の空間内の樹脂成形品とを分離し七二製作簡単で成形品
のストック場所を削減できる樹脂成形型を提供すること
を目的としている。

以下、この考案の一実施例を図について説明する。

まず第３図において２ｄは上記スライドコア２の挿入凹
部２ｂと、上記成形凹部２ａとを連通ずるゲートで、上
記スライドコア２の分割面に対しある角度を有し上記ラ
ンナー４より先端部方向へ細くなるように形成きれてい
る。

ｓｂはこのゲ−）２ｄ内で固化されたゲート部である。

６は上記スライドコア２の成形凹部２ａと上記ゲー）２
ｄとの間に形成されたカッタ一部で、樹脂を固化した後
上記スライドコア２を離間する際に上記樹脂成形品５の
リード部５ｂを切断するためのものである。

なお、ゲート２ｄ並びにカッタ一部６は注入部材である
スプル３の中心に対し軸対称となる゛よう配設されてい
る。

即ち、この実施例にあっては、まず成形材料がスプルー
３を通りランナー４をへてスライドコア２の分割面に対
して角度をつげたゲート５ｂから成形凹部２ａに注入さ
れる。

この後成形材料は成形型内で固化される。

この状態を第３図に示す。その後第４図に示すようにス
ライドコア２が離間すると、成形品５とゲート部５ｂは
、カッタ一部６の移動に伴５４ｆ抗により′成形品５と
ゲー）５ｂどの分岐点で切断される。

この状態を第５図Ｂに示す。

以上の様にこの実施列にあっては、スライドコア２を離
間させるのみで、成形品５とゲート部５ｂとが分離でき
、しかも、そのゲート部５ｂの成形品５どの分岐点付近
は非常に細く形成されているため、ゲート部５ｂを分離
した後、成形品５の切断面を仕上げ加工する必要もなく
なる。

更□には、ゲート部５ｂが分離できるため成形品５もか
さばることがない。

なお上記実施例では、第５Ｂ図に示すようにスライドコ
ア２の左端側にゲート２ｄを設げゲート部５ｂを形成し
たが、第５Ｃ図に示すようにスライドコア２の右端側に
ゲー）２ｄを設げてゲート部５ｃを形成してもよい。

また成形品によってはスライドコア２の両端側にゲー）
２ｄを設は両方にゲート部ｓｂ、ｓｃを形成する場合も
ある。

以上のようにこの考案では、スライドコアの離間に伴い
、スライドコアのゲート内で固化された樹脂とスライド
コアの所定の空間内の樹脂成形品とを分離し得る如く、
スライド・コアのゲートをスライドコアの離接面に対し
角度をつげて注入部より所定の空間へ到るに従がい細く
なる如く形成すると共に、スライドコアの離接面とゲー
ト形成面との間にカシタ部を形成しているので、樹脂成
形品とスライドコアのゲート内で固化された樹脂とを分
離する部材を特別に使用することがなく、しかもその分
離はスライドコアの離間時に同時に行なえ、更には仕掛
品のかさぼりが少なくできる為、ストック場所及び成形
工程が大幅に削減できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の成形型で型閉めの状態を示す斜視図、第
２図は従来の成形型で型開きの初期の状態を示す斜視図
、第３図はこの考案の一実施例による成形型で型閉めの
状態を示す斜視図、第４図はこの考案の二実施例による
成形型で型開きの初期の状態を示す斜視図Ｊ第５図中、
第５．Ａ図は第２図より取り出された成形品を示す斜視
図、第５Ｂ図は第４図より取り出さ・れた成形品を示す
斜視図、第５Ｃ図は他の実施例を示す成形型より取り出
された成形品を示す斜視図である。 図中、１はキャビティプレート、２はスライドコア、２
ａは成形凹部、２ｂは挿入凹部、２ｃ。 ２ｄはゲート、３はスプルー、４はランナー、５は成形
品、５ａｓ ｓｂ、５’ｃはゲート部、６はカッタ一
部である。 なお図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （リ 離接可能で、互いの接合時に所定の空間を形成し
   得る複数のスライドコアと、上記所定の空間内に上記コ
   ア外より樹脂を注入し得る注入部材と、上記スライドコ
   アに形成され、上記注入部材と上記所定の空間内とを連
   通ずるゲートとを備えたものにおいて、上記ゲートを上
   記スライドコアの離接面に対し所定角度をつげ斜めに形
   成すると共に、上記スライドコアにおける離接面と上記
   ゲート形成面とによって形成された上記スライドコアと
   一体のカッタ一部を設け、上記スライドコアの離間に伴
   い、上記カッタ一部が上記ゲート内で固化された樹脂に
   押圧されることにより上記ゲート内で固化された樹脂と
   上記空間内の樹脂成形品とを分離し得るようにしたこと
   を特徴とする樹脂成形型。 （２）スライドコアの接合時に形成される所定空間の数
   を２個とし、ゲート並びにカッタ一部を上記注入部材の
   中心に対し軸対称となるよう各々２個配設したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の樹脂成形
   器。