JPS5940082Y2 - 圧延ロ−ル - Google Patents

圧延ロ−ル

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Publication number
JPS5940082Y2
JPS5940082Y2 JP7399877U JP7399877U JPS5940082Y2 JP S5940082 Y2 JPS5940082 Y2 JP S5940082Y2 JP 7399877 U JP7399877 U JP 7399877U JP 7399877 U JP7399877 U JP 7399877U JP S5940082 Y2 JPS5940082 Y2 JP S5940082Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
sleeve
roll shaft
tapered
annular
Prior art date
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Expired
Application number
JP7399877U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS542731U (ja
Inventor
晴也 浦野
達男 小嶋
和彦 高橋
Original Assignee
三菱マテリアル株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三菱マテリアル株式会社 filed Critical 三菱マテリアル株式会社
Priority to JP7399877U priority Critical patent/JPS5940082Y2/ja
Publication of JPS542731U publication Critical patent/JPS542731U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5940082Y2 publication Critical patent/JPS5940082Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立式圧延ロールの改良に関する。
従来、超硬合金製リング(以下超硬リングという)を超
硬合金以外の金属、たとえば鋼からなるロールシャフト
に嵌め込んだ圧延ロールが知られているが、その−例を
示すと、第1図に示す如く、外周所定位置に鍔部1が形
戊されたロールシャフト2に超硬リング3を該鍔部1に
押し当てて嵌合し、この超硬リング3を挾んで鍔部1と
対向して締付ナツト4をロールシャフト2に螺装し、こ
の締付ナツト4を締付けることにより超硬リング3を鍔
部1へ押圧し、超硬リング3の両側面に生ずる摩擦抵抗
によって圧延に必要なトルクを超硬リング3へ伝達する
ものであり、また、伝達トルクが不足する場合には鍔部
1と超硬リング3との間にボールキー5を介在せしめて
成るものである。
また、前記超硬リング3とロールシャフト2との熱膨張
係数の比が1対2であるために、超硬リング3とロール
シャフト2との嵌合クリアランスを使用時の温度上昇に
よる熱膨張量の差を見込んで5〜10μに設定しである
このような従来の圧延ロールを組み立てる際に、前記の
如く5〜10μの嵌合クリアランスを保持する必要があ
るが、これには高精度な心出し作業を伴い、超硬リング
3のロールシャフト2への嵌め込みは非常に高度な技能
を必要とし、また、分解する際に超硬リング3をロール
シャフト2から取り外す作業は非常に大きな作業で熟練
を要するなど、従来の圧延ロールにおいてはその組立、
分解に種々の難点があり、作業性に劣る欠点があった。
また、前記嵌合クリアランスが5〜10μという微少量
であるため、温度上昇の過程から言ってもこのクリアラ
ンスを一定値に決めて使用時にクリアランスがOになる
ように設定し得るものではなく、実際にはこの種の圧延
ロールにおいては、超硬リング3とロールシャフト2と
の嵌合部にいくらかのクリアランスがある状態で使用さ
れているのが一般的である。
そのため大きな圧延荷重を受ける場合には、超硬リング
3がロールシャフト2に対してその軸心と直角方向に移
動し、超硬リング3の偏心や嵌合部の摩耗を来たす欠点
があったさらに、大きな圧延トルクを受ける場合には、
前記の如くボールキー5を使用して超硬リング3の回り
止めを図るが、このボールキー5を設けることによって
圧延荷重を受ける状態では、圧延荷重による応力集中が
このボールキー5に発生し、超硬リング3の割損事故を
起こす危険があった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、超硬リング
のロールシャフトへの着脱を容易に行なえるようにした
圧延ロールを提供することを目的としたものである。
以下第2図を参照して本考案の一実施例を説明する。
外周所定位置に鍔部10が形成されたロールシャフト1
1には、−側面を該鍔部10に接して止りリング12が
キー止めされている。
この止りリング12の内周部には環状溝13が形成され
ているとともに該環状溝13から止りリング12の外周
面に至る第1の導通路14が穿設されており、さらにこ
の環状溝13から前記鍔部10に接する面と反対側の面
までの内周部は環状段部15として底形され、この環状
段部15にスリーブ抜きリング16が挿入されるととも
にロールシャフト11に摺動可能に嵌合されている。
ここに環状溝13はロールシャフト11お゛よびスリー
ブ抜きリング16によって開口部を閉塞されて第1の油
圧室Aを形成している。
前記ロールシャフト11の外周面は止りリング12の嵌
合部11aに連続して先細りのテーパ状に底形されてテ
ーパ部11bとされ、ここに後端部がフランジ状に底形
されたテーパスリーブ17が嵌合し、さらにこのテーパ
スリーブ17に超硬リング18が嵌合している。
このテーパスリーブ17の先端の内径および外径は、前
記スリーブ抜きリング16の内径および外径と同径に底
形されたものであって、前記第1の油圧室Aに圧油が供
給されることによってスリーブ抜きリング16は摺動し
てテーパスリーブ17の先端を押圧して、これをロール
シャフト11のテーパ部11bから抜くように作用する
さらに前記ロールシャフト11の外周面には前記テーパ
部11bに連続してネジ部11cが形成され、ここに締
付ナツト19が螺装されている。
この締付ナツト19の前記テーパスリーブ17に近接す
る面には軸線方向に向けて刻設された環状凹部20が形
成されているとともにこの環状凹部20から締付ナツト
19の外周面に至る第2の導通路21が穿設されている
この環状凹部20には一側面が前記テーパスリーブ17
の後端面に当接する断面路り字状のスリーブ押しリング
22が摺動可能に嵌め込まれており、ここに環状凹部2
0は該スリーブ押しリング22が嵌め込まれることによ
り開口部が閉塞されて第2の油圧室Bを形成している。
つぎに以上の構成からなる圧延ロールにおける超硬リン
グ18のロールシャフト11への着脱手順について説明
する。
まず、超硬リング18をロールシャフト11へ取り付け
る手順について説明すると、止りリング12を鍔部10
にその一側面を当接してロールシャフト11に嵌合し、
その環状段部15にスリーブ抜きリング16を挿入して
これをロールシャフト11に嵌合せしめる。
つぎに、超硬リング18をテーパスリーブ17に嵌合し
てこれらを一体化した後、これらをロールシャフト11
のテーパ部11bに嵌め込み、さらに締付ナツト19の
環状凹部20にスリーブ押しリング22を挿入した状態
で締付ナツト19をロールシャフト11のネジ部11c
に適当量ねじ込む。
ここで締付ナツト19の第2の導通路21を介して第2
の油圧室Bへ圧油を供給するとスリーブ押しリング22
はテーパスリーブ17側へ摺動してこれを押圧し超硬リ
ング18とテーパ部11bとの間に押し込む。
このようにテーパスリーブ17が押し込まれることによ
り超硬リング18は心出しをされてロールシャフト11
に固定される。
斯くの如くして超硬リング18が固定されたことを確認
した後、圧油を第2の油圧室Bから抜き、締付ナツト1
9をさらに締め付けてその一側面をテーパスリーブ17
の後端面に当接し、テーパスリーブ17の移動を規制す
る。
以上のようにしてロールシャフト11へ装着された超硬
リング18へのトルク伝達は、テーパスリーブ17の内
周面および外周面に生ずる摩擦抵抗によって行なわれ、
また、圧延作業中に超硬リング18に加わる圧延荷重は
テーパスリーブ17を介してロールシャフト11で受け
る。
したがって、以上の構成においては、応力集中を生じる
箇所がないので圧延荷重による超硬リング18の割損を
生じない。
つぎに、超硬リング18をロールシャフト11から取り
外す手順について説明すると、締付ナツト19をゆるめ
た後に止りリング12の第1の導通路14を介して第1
の油圧室Aへ所定の圧油を供給する。
スリーブ抜きリング16はこの圧油によりテーパスリー
ブ17側へ摺動してこれを押圧して締付ナツト19側へ
移動させる。
テーパスリーブ17が締付ナツト19側へわずか移動す
ると、テーパ部11b外周面との間に間隙ができるため
、その後は容易に取り外すことができる。
なお上記実施例において、各油圧室A、Bへ圧油を供給
する導通路14.21を止りリング12および締付ナツ
ト19に設けたが、これに替え各油圧室A。
Bへ至る導通路をロールシャフト11の略中心部を貫通
して設けてもよい。
さらに、前記テーパスリーブ17の先端部から適当な長
さにわたって複数条の切り込みを入れてスリットを設け
れば、超硬リング18のテーパスリーブ17への着脱が
容易になる。
以上のように本考案は、ロールシャフトのテーパ部と超
硬リングとの間にテーパスリーブ17側し、さらに止り
リング内および締付ナツト内に第1、第2の油圧室を形
成するとともにこの第1、第2の油圧室に供給される圧
油によって移動して前記テーパスリーブを押圧するスリ
ーブ抜きリングおよびスリーブ押しリングを設けたもの
であって、所定の油圧室へ圧油を供給することによって
テーパスリーブが所定方向へ移動するので超硬リングの
ロールシャフトへの着脱を容易に行なうことができる。
また、ロールシャフトと超硬リングとの間にテーパスリ
ーブを介装したことにより、ロールシャフトと超硬リン
グとの嵌合部に従来の圧延ロールのような5〜10μと
いう微少クリアランスを必要としないため、超硬リング
のロールシャフトへの着脱に高度な技能や心出し作業を
必要とせず、着脱作業を容易に行なうことができる。
さらに、超硬リング、テーパスリーブおよびロールシャ
フトは相互に密着しているために、超硬リングは軸心に
対し直角方向に移動せず、したがって超硬リングと止り
リングとの接触部に摩耗を生じないために超硬リングの
耐久性が向上する。
また、圧延荷重をテーパスリーブを介してロールシャフ
トで受ける構成であるために応力集中箇所がなく、超硬
リングが割損する危険がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の圧延ロールの一部断面図、第2図は本考
案の一実施例を示す部分断面詳細図である。 11・・・・・・ロールシャフト、11b・・・・・・
テーパ部、12・・・・・・止りリング、13・・・・
・・環状溝、14・・・・・・第1の導通路、15・・
・・・・環状段部、16・・・・・・スリーブ抜きリン
グ、17・・・・・・テーパスリーブ、18・・・・・
・超硬リング、19・・・・・・締付ナツト、20・・
・・・・環状凹部、21・・・・・・第2の導通路、2
2・・・・・・スリーブ押しリング、A・・・・・・第
1の油圧室、B・・・・・・第2の油圧室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロールシャフトの外周所定位置に止りリングを嵌合し、
    諌止りリングに連続して前記ロールシャフトのテーパ部
    にテーパスリーブを嵌合するとともに該テーパスリーブ
    に超硬合金製リングを嵌合し、さらに前記テーパスリー
    ブおよび該超硬合金製リングを挾んで前記止りリングと
    対向して前記ロールシャフトに締付ナツトを螺装してな
    る圧延ロールにおいて、前記止りリング内周部に第1の
    導通路を介して外部に連通ずる環状溝を刻設するととも
    に該環状溝に連続して前記テーパスリーブ先端と同径の
    環状段部を形威し、該環状段部に前記テーパスリーブ先
    端と同径のスリーブ抜きリングを軸線方向に摺動自在に
    挿入し、前記環状溝と前記シャフトと前記スリーブ抜き
    リングとによって前記第1の導通路を介して圧油が導入
    される第1の油圧室を形戊し、さらに前記締付ナツトに
    第2の導通路を介して外部に連通ずる環状凹部を形威し
    、該環状凹部に一側面が前記テーパスリーブの後端面に
    当接するスリーブ押しリングを軸線方向に摺動自在に挿
    入し、前記環状凹部と前記スリーブ押しリングとによっ
    て前記第2の導通路を介して圧油が導入される第2の油
    圧室を形成したことを特徴とする圧延ロール。
JP7399877U 1977-06-07 1977-06-07 圧延ロ−ル Expired JPS5940082Y2 (ja)

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JP7399877U JPS5940082Y2 (ja) 1977-06-07 1977-06-07 圧延ロ−ル

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JP7399877U JPS5940082Y2 (ja) 1977-06-07 1977-06-07 圧延ロ−ル

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JPS542731U JPS542731U (ja) 1979-01-09
JPS5940082Y2 true JPS5940082Y2 (ja) 1984-11-12

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