JPS5939573B2 - 法面保護工法 - Google Patents

法面保護工法

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JPS5939573B2
JPS5939573B2 JP2801877A JP2801877A JPS5939573B2 JP S5939573 B2 JPS5939573 B2 JP S5939573B2 JP 2801877 A JP2801877 A JP 2801877A JP 2801877 A JP2801877 A JP 2801877A JP S5939573 B2 JPS5939573 B2 JP S5939573B2
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靖郎 伊東
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康弘 山本
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は法面保護工法の創案に係り、低廉な資材により
施工が容易で、しかも自在な法面保護工を形成すること
を可能にし、又各種植生を適切に図って緑化目的や環境
美化に即応し、加うるに好ましい法面の崩壊防止性能を
有する法面保護工法を提供しようとするものである。
地震や降雨時の如きにおいて法面の崩壊を防止すること
が災害発生を回避するために不可欠の要件であり、この
ような法面の保護工法に関しては従来から種々のことが
提案され且つ実用化されているが、これら従来のものに
おいては一般的に多くの資材を必要とすると共に施工が
煩雑で多くの工数を必要とし、しかも必ずしも安定した
法面保護効果を求めることができない不利がある。
即ち上記したような法面保護目的において従来採用され
ている手法としては法面方向と交叉した方向に崩壊を防
止するための擁壁又は柵を段設し、或いはこのような擁
壁又は柵を交叉状に形成した格子枠状の保護工をコンク
リート構造物その他によって形成するようなものである
が、それら何れの場合においてもその施工は相当に大損
りなものとなり、又多くの資材と工数、費用を必要とす
ることは明かである。
しかもこれら従来法によるものにおいては何れにしても
数m毎の如き相当の間隔を採って間歇的に保護構造が施
されることとなるので崩壊保護目的が必ずしも的確に達
せられない。
更にこれら従来のものにおいては緑化又は環境美化目的
においてこの法面保護工を植生に利用しようとしても点
的又は段階的な植生状態とならざるを得ないこととなり
天然の美観を復元することができない。
本発明は前記したような従来のものの不利、欠点を解消
するように研究して創案されたものであって、頗る低廉
且つ簡易な資材によって、又簡便な施工法により法面の
傾斜度の変化や屈曲とよくなじんだ自在な法面保護工を
形成せしめ、又斯かる法面保護工を簡易に施工せしめ得
ると共に適宜に設計変更して施工することを可能にし、
しかも植生を適宜且つ自在に採り入れしめて天然の美観
を維持せしめ、加つるに細密で充分な強度を有する保護
面を形成して好ましい法面の崩壊防止を図るようにした
ものである。
即ちこの本発明について具体的に説明すると、先ず本発
明においては上記したような法面保護目的において第1
図に示すようなスパイラル構造の素材1を用いる。
即ちその構成は連繋方向におけるスパイラル幅Wの約2
倍に相当したピッチPを以て構成されたスパイラル状素
材であって、このような素材は適当に焼鈍された銅線そ
の他の金属線を屈曲成形して容易に得られ、そのピッチ
を適正に得るに当ってもスパイラル状に形成された該素
材の両端を把持して適当に引伸ばすことにより全体が一
様に延びて目的ノヒツテPを簡便適切に得ることができ
る。
斯かる素材自体は従来からも存在し得るものであったと
しても、このものを法面保護工に採用すること自体に本
発明における基本的な特質がある。
然して本発明においては単に斯かる素材を採用するだけ
でなしにこれを特定の状態に連繋したものとして法面保
護目的に利用するものであって、即ち上記のような素材
1の複数個をそのスパイラル構造自体を利用してスパイ
ラル状素材1相互な遊動状態で平面的に連繋させ、立体
的構造をなした第2図に示すような連繋保護材°2とす
る。
なおこのようにして得られた連繋保護材2は場合によっ
てはその全体又は一部を適度に圧扁して上記のようなス
パイラルの断面を楕円状又は長円状に変形させてもよい
ものであり、即ち第2図に示すような立体的構造の本質
を損うことのない範囲で適当な変形を各素材1に部分的
又は全般的に与えることができる。
斯かる連繋保護材2は成程それを構成する素材1がその
スパイラル構造を利用して相互に密に連繋されたもので
あるとしても、そのような各素材1はその連繋構造内に
あって実質的に自由状態のものであって、その連繋方向
において連繋保護材は自由に屈曲することが可能であり
、しかもその各素材1は単独で自由に回動することが可
能である。
又図示のような展張状態をなすとは言えその各素材1は
適宜にスパイラル構造を重合させてその幅方向の長さを
縮合し、即ち各素材の集合状態を形成してその幅員を短
縮することが可能な関係のものである。
これらのことは該保護連繋材2がその荷役上及び法面保
護施工上において夫夫に優れた特質を発揮するものであ
って、上記のような連繋方向で自由に屈曲することは該
保護連繋材2が自由に捲き取り得ることを示すものであ
ると共に適用されるべき法面の凹凸、彎曲状態に対して
全く抵抗なしに自在になじんで張設され得ることを意味
し、父上記のように幅員を短縮できることは梱包等に当
って極めてコンパクトな荷姿を形成し、しかも施工に当
って部分的に緻密な素材配設を任意に形成し得ることを
意味し、更に任意の位置における素材1を回動すること
によって適宜に分断し或いは反対に他の保護連繋材を更
に補充連結し得ることを示す。
本発明における連繋保護材2の第2図における矢印■で
示す45°方向の側面図は第3図に示すが、その片面(
第3図においては表面)において顕著な山部11、谷部
12が連続的に形成され、斯かる関係は第2図における
矢印■方向から見た場合においても同様であって、この
場合においては幅狭で屹立したような山部11と円弧状
彎曲をなす谷部12が第3図の場合とは反対の連繋保護
材2における裏面側に形成されることとなる。
このように、傾斜方向において山部11と谷部12とが
交叉した関係で表裏側に対設されることは極めて有意で
あり、即ち単なる正側方からの側面的には第2図におい
て併せて示した各側面図の如き構成のものであるに拘わ
らず、用いられた素材1が前記したような一定の傾斜状
態を以て捻曲形成されたスパイラル材であることよりし
てそれが連繋して形成された連繋保護材においては上記
した第3.4図の如き特段の関係が整然と得られるわけ
であって、斯様にして得られる山部11、谷部12はそ
の利用上において嵌合部又は受入部として有効に作用す
るものであることは後述の通りである。
素材1は一般的には鋼線を用いるが場合によっては合成
樹脂材を用いることができ、又金属材の場合においても
防食目的の如きよりしてメッキ、化成処理或いは樹脂被
膜形成の如きを施すことが好ましく、勿論不銹鋼(ステ
ンレス)の如きを利用してよい。
上記のような連繋保護材2はその各素材1が立体的なス
パイラル構造のものであることよりして適宜に補強筋を
その組織内に組込んで利用し得るものであることは明か
であり、この状態は第5図に示されている。
即ちそのスパイラル中に補強筋3を挿入して配すること
ができることは明かであり、しかもそのスパイラルの傾
斜方向にそって連繋保護材2の表面側及び裏面側に夫々
傾斜筋4゜4を第3.4図に示したような円弧状谷部1
2に位置する如く配することによって交叉した傾斜補強
筋構造とすることができる。
勿論幅方向においても補強筋3を挿入する程度の空間は
充分に得られており、何れにしても補強筋との取合いは
極めて自由である。
然して斯うして配される補強筋が本発明の目的とする法
面保護工の組織安定化に寄与するものであることは言う
までもないが、若し必要があるならばこのような補強筋
を連繋保護材2の構成中において結合されたものとして
も利用することができ、例えばスパイラル線である素材
1相互の連繋をルーズとした状態で該連繋部間に補強筋
を挿入して連繋保護材2を形成するならば連繋部を利用
して補強筋を結合させたものを得ることが可能であり、
その抜出しを防ぐには該補強筋の端部を屈曲して連繋保
護材2に緊着すればよい。
本発明による上記連繋保護材2は必要とする法面保護工
の厚さ如何によって適宜に重合して利用することができ
、この重合状態としては重合すべき連繋保護材における
夫々の素材1の方向を同じにして重合させる場合と、そ
れら素材の方向を交叉させて重合させる場合があるが、
前者の場合において本発明によるものが上記した第3.
4図のような構成のものがあることよりして第2図の状
態からすれば傾斜方向ではあるがこの第3.4図のよう
に形成されている山部11、谷部12を互に重合させる
ようにセットすることにより複合された連繋保護材2の
厚さが少くとも50係前後は縮減し得るものであること
を容易に理解することができ、然してこのように相互に
山部、谷部が係合した関係に組付けることにより複数の
連繋保護材2,2が有効に合体せしめられ一体化された
複合法面保護工を特別溶接、結縛の如きを必要とせずに
迅速簡易に構成し得るものであることを理解し得る又素
材1のスパイラル軸方向を直交せしめて重合させた状態
は第6図に示す通りであり、即ちこの場合においては第
3図と第4図に示すように傾斜方向に形成されている谷
部12内に夫々山部11が対称関係を以て嵌合されるも
のである(第2図においては矢印■方向と矢印■方向と
が直交しているが、このように素材1を交叉状に重合さ
せた場合においては重合させられる各保護連繋材2.2
における第2図の矢印■の方向と矢印■の方向とが平行
状態となるものであることは自明であり、従って夫々の
山部11の頂点は谷部12の奥部に平易に接合せしめら
れる関係をなす)ことよりして殆んど同じ厚さの領域内
において両補強連繋材2.2が重合され得ることは明か
である(単に線材の断面だけ厚さが増すのみ)。
勿論このような素材1交叉関係での重合状態において両
保護連繋材2.2の有効な合体関係が得られることは上
記した素材1の平行状態での重合の場合以上であり、又
溶接その他の加工なして係合関係を形成し得ることも前
記同然であって、マジックテープにおけると同じに簡易
に重合合体させることが可能であり、しかもこのように
して交叉関係での重合状態を形成することにより各素材
の軸方向におけるそれなりの剛直性とその幅方向におけ
る弾性が合体され、各連繋保護材2における既述したよ
うに自由な可曲性及び縮入性が何れもそれなりに制約さ
れて略平坦化(但し立体構造体としての厚さは確保)し
た剛体状の連繋保護組織が少くともその重合領域におい
て形成されることとなる。
これらの本発明における連繋保護材の有する単体状態及
び重合状態で発揮される好ましい特質性はそれらの1つ
又は2つ以上が適宜に合体されて法面保護工に利用され
ることにより従来の法面保護工において求めることので
きない漸新な機能を本発明保護工において得しめること
となることば後述の通りである。
なおこのことについて更に耐雷しておかなければならな
いのは本発明のものが特別に溶着や結縛されたものでな
いから、そのような結合、重合状態は適宜に解脱し、そ
の重合状態、関係位置を変換し得るものであることは上
記したマジックテープΩ場合と同然で、既に明かにされ
たように連繋保護材自体が適宜に分断又は連結されるこ
とと相俟ち夫々の施工現場の屈曲、広狭に全く自在に即
応し得ることが明らかである。
このように素材1を交叉関係に重合させる場合の特殊な
例は別に第7図に示されている。
即ちこの第7図の場合においては、この図示上縦方向に
そってスパイラル軸を位置せしめた素材1a群を以て第
2図に示したものと全く同様に構成されたものに対して
、該図示横方向にそってスパイラル軸を位置せしめた素
材1b群を組込んだものであって、この素材1b群の組
込みに当っては素材1a群で形成された補強連繋材2に
対して各素材1bをそのスパイラル構成に従い旋回させ
ながら進入させることにより前記したようなピッチPと
幅Wとの関係よりして的確な組込みを得しめしかも順次
に組込まれる各素材1bをも順次に連繋させることがで
きる。
この第7図に示すものの平面的な構成関係及び側面的な
構成関係は前記した第6図の場合と若干異ることとなり
、この第7図の場合においては一旦組込まれた各素材1
a群又は1b群より成る補強材を第6図に示し前記した
場合のように一般的に分離することはできないが、各素
材群1aと1bが的確に結合されたものであるだけに立
体的網材となり各素材が合理的に連繋して的確な剪断抵
抗等を示す。
然し一般的にこの第7図のように構成することはそれな
りの工数を必要とし、コスト高となるものであって、第
6図のようにしても実質的に余り有意差のない剪断耐力
を示すこととなるので特別な場合以外はこの第6図のも
ので充分である。
なお上記したような第6,7図の何れの場合においても
その縦方向、横方向に補強筋を挿入するに充分な隙間を
残すことは夫々のB図の状態よりして明かであり、又傾
斜方向においても同様の挿入間隙を有している。
従って第5図に示した場合と略同様に補強筋3,4を適
宜組込むことにより上記のように補強連繋材2が重合さ
れたものであるこれら第6.7図のものはより優れたも
のとなることは明かである。
上記したところは各素材及び保護連繋材の単体について
のものであるが、前記したような本発明の保護連繋材は
X軸、Y軸およびZ軸の如き三次元方向に自在に連繋さ
せて広大な法面に対し自在に利用できることは前記の通
りである。
この関係は前記した補強筋の挿入組付けに関する第5図
の関係及び重合使用に関する第6.7図の関係の何れよ
りしても充分に理解でき、即ち上記のような保護連繋材
2はこのような三次元方向の連繋目的の場合にはその一
部においてのみの限定的な重合状態を形成するものであ
って、例えば第2図のA又はCに示すような状態で展張
された保護連繋材の右端又は左端に対しもう一つの同様
な保護連繋材の左端又は右端における少くとも1つの素
材1に相当した範囲を前記した第5〜第7図のように重
合させ、この重合部において縦方向の補強筋3を挿入す
るならば確実な幅方向の連繋が得られることは明かであ
る。
同様に第2図Aにおける上端又は下端に対してもう1つ
の保護連繋材における下端又は上端を部分重合させ、こ
れに横方向の補強筋3を挿入することにより上下方向に
順次保護連繋材2を連結し得る。
若し補強筋3を挿入することが煩わしいならば素材10
2個以上に亘る領域で第5〜7図に示したような重合関
係を形成することにより左右方向及び上下方向の何れに
おいても有効に引張力その他を伝達し得る連結を得るこ
とが可能であり、このような連結操作は何れにしても現
場的に極めて簡易である。
上記のような連結上の技術的メリットに加えて本発明に
よるものは土砂層又は土砂或いは生コンクリートに対す
る取合い関係が有効に得られるより好ましいメリットを
有しており、即ち上記したような立体構造の保護連繋材
は比較的柔軟な土砂層の場合、単に地表上に置いただけ
でもそれなりに地層内にめり込んで係合関係を形成する
ことができることは前記した第3,4図のように急峻な
山部の存在よりして明かであり、又斯うして地層上に置
かれた保護連繋材2に対して更に土砂類を被覆すること
によって該土砂類が容易にその組織内に進入して略密実
に一体化することができる。
岩盤その他の基礎支持層まで打込まれたアンカーやこの
アンカーとの結合一体化を図るためのコンクリート構造
部の如きに対しても同様に密実な結合性を得ることが可
能であり、それらによって安定した法面保護工を形成す
ることができる。
殊に上記のようにして土砂を充填して形成された法面保
護工はその立体的組織によって該土砂の降雨や震動等に
よる移動、即ち法面崩壊を保護するだけでなしにそのよ
うにして充填された土砂類を以て直ちに各種植生目的に
利用することが可能であり、この場合において植込まれ
た各種植物の根張りを連繋保護材が阻害する可能性は実
質的に皆無であり、むしろ斯うして植え込まれた植生の
根と本発明による連繋保護材2とが密に絡み合い理想的
な法面保護工を形成し得ることが明かである。
なお本発明による連繋保護材2において土砂類等に対す
る取合性、安定性をより高める必要がある場合において
はそのスパイラル素材1を形成するための線材として第
11図に示すようなものを使用することができる。
即ち複数の線材1’ 、1’を用い、これらの線材1’
、1’を撚り合わすに当ってそれら線材i’、i’の間
に適当な長さの繊維状材5を並列状態で介入させ、従っ
て繊維状材15が撚り合わされた線材1’、 1’の周
側を略囲繞した状態で放射状に配列されたものであり、
このようにして形成された嵩高い素材1aであっても第
1図に示すようなスパイラル状素材1を形成するのに何
等の支障がないことは明かであり、しかもそうして得ら
れた嵩高い素材1aより本発明の連繋保護材2を得るこ
とも単にそのスパイラル構造によって係合させるだけで
あるから殆んど支障がない。
然して斯かる嵩高な素材1を用いた連繋保護材2による
ならば土砂類との結合性が隔設に高いものとなり、例え
ば砂類のみより成るものに対しても有効な結合性を示し
降雨その他によっても砂粒等がせいぜい繊維状材15の
隙間に深く沈積する程度であって各素材1aが既に明か
にされたような第2〜7図の如き好ましい分布密度と立
体的構造を以て位置せしめられていることと相俟ち相当
に急峻な法面においても覆装土砂類を流失せしめること
が殆んどない状態とすることができる。
なお斯かる素材1aを用いた連繋保護材2を定着するた
めに部分的にコンクリート打ちするような場合にはその
ままでコンクリート打ちしても繊維状材15を利用した
結合状態を形成し得るが、若しコンクリートとの強固な
結合が求められる場合にはそのコンクリート打ち部分に
関して上記のような繊維状材15の除去をなすものであ
り、この除去は切断又は引抜きを以て容易になすことが
でき、それによって撚線構造をも利用したコンクリート
との強固な結合を得るこことができる。
本発明による法面保護工の若干の実施態様は第8図から
第10図において示される通りであって第8図に示すも
のは保護すべき法面に本発明による前記したような保護
連繋材2が張られ、又斯かる保護連繋材2は必要な間隔
を採って岩盤7の如きに到達したアンカー8と結合せし
められた状態でこの保護連繋材2の組織内に土砂を充填
せしめて保護工となし、しかもこのような土砂の充填さ
れた保護工に対して適宜に植生6を植え込むものであり
、それによって好ましい保護工が得られることは上記し
た通りである。
この第8図に示すような法面保護工に対して第9図と第
10図には本発明による連繋保護材2の特質性をより有
効に利用したものが示され、即ち第9図のものにおいて
は既述したようなスパイラル状素材1の軸方向が略水平
状をなすように位置せしめられた第1の連繋保護材2.
によって法面を形成し、しかもこの第1連繋保護材2□
における端部2.8を夫々士層4内に折込んで設定し、
しかもこのような第1連繋保護材21による法面に対し
てスパイラル素材1のスパイラル軸方向が交叉した状態
で第2の連繋保護材22を重合せしめることにより少く
ともこの法面形成域において連繋保護材20,2□に平
坦性と適度の剛直性を得しめ、然して斯かる第2連繋保
護材2□の両端部2□a+2□aを法面に対する交叉方
向に折込み、斯様な法面の背面側と各連繋保護材20,
2□の組織内の全般に土砂類又はコンクリートを充填さ
せて成るものである。
蓋しこのような手法によればプ日ツク積その他を必要と
せず連繋保護材のみによって、しかも該連繋保護材20
,2□が背面土層と的確に結合し背面土圧に充分耐え得
る法面保護工を簡易に形成することができる。
又第10図に示すものは掘削によって岩盤7が露出せし
められたような法面に対する保護工の場合を示し、即ち
このような法面においてはそれなりの凹凸屈曲を有する
が、斯様な岩盤7による法面に対して上記したような連
繋保護材2を張設して被覆し、このような被覆連繋保護
材2に対して部分的に井桁状や格子状をなす如くコンク
リート構造部9を形成して基礎岩盤面に定着し、しかも
このような連繋保護材2の残部領域に対して土砂類4を
充填被覆せしめ、これに植生6を植込んでなるものであ
る。
蓋しこの第10図のような工法によれば上記したよ5な
連繋保護材2が基礎岩盤等に対する定着と土砂類14の
充填構造に併用され、簡易に法面被覆保護工が得られる
以上説明したような本発明によるときはその資材として
は単にスパイラル線材を連繋した程度のもので足りるの
で頗る低廉に施工することができることは明かであり、
しかも該連繋保護材2を自在に屈曲せしめ、分断し、接
合し或いは重合せしめて夫々の現場、施工条件に即した
好ましい保護工を簡易に形成することができ、又土砂類
の如きを適切に充填結合せしめて該保護工の安定化を図
ると共に各種植生との好ましい併用を可能にして環境美
化の如きも有利に得しめるものであって、工業的にその
効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施態様を示すものであって、第1図は
本発明において用いる保護連繋材を形成スルための素材
の斜面図、第2図はそれによって形成された保護連繋材
の平面図と各側面図を併せて示す説明図、第3図はこの
第2図における矢印■方向から見た斜め方向側面図、第
4図はその矢印■方向から見た斜め方向側面図、第5図
は補強筋の配設関係説明図、第6図は上記保護連繋材の
重合状態を示す平面図と側面図、第7図はその別の重合
状態を示す第6図と同様な図面、第8図は本発明保護工
の1つの施工状態を示す断面図、第9図はその別の施工
例を示す断面的説明図、第10図は更に別の施工状態に
ついて断面と斜面を共に示した説明図、第11図はスパ
イラル素材を得るための線材についての変形例を示した
斜面図である。 然してこれらの図面において、1はスパイラル状素材、
1aはその嵩高い素材、2は連繋保護材、3.4は補強
筋、6は植生、7は岩盤、8はアンカー、9はコンクリ
ート構造部、11は幅狭な山部、14は土砂層、15は
繊維状材を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 連繋方向における幅と長さ方向におけるスパイラル
    ピッチとの関係を略一定として形成されたスパイラル状
    素材を用い、該スパイラル状素材の複数個をそのスパイ
    ラル構造自体を利用してスパイラル状素材相互の遊動状
    態で平面的に連繋させて成る立体的構造の連繋保護材を
    以て法面を被覆し、しかもこの連繋保護材の立体的構造
    組織内に土砂類又はコンクリートを充填させて成る法面
    保護工法。 2 撚成された複数本の線材の間に繊維状材を介装せし
    めて構成されたものをスパイラル状素材として用いる特
    許請求の範囲第1項に記載の法面保護工法。 3 スパイラル状素材のスパイラル軸方向が略水平状を
    なすように位置せしめられた第1の連繋保護材により法
    面を形成すると共にこの第1の連繋保護材における端部
    を土層内に折込んで設定し、斯かる第1連繋保護材によ
    る法面に対してスパイラル素材のスパイラル軸方向が交
    叉した状態で第2の連繋保護材を重合せしめ、この第2
    の連繋保護材における端部を前面法面と交叉した方向に
    折込み、これら第1、第2の連繋保護材における立体的
    構造組織内に土砂類又はコンクリートを充填させる特許
    請求の範囲第1項に記載の法面保護工法。 4 法面に対して連繋保護材を被覆せしめ、該連繋保護
    材を部分的にその組織を利用して固結されたコンクリー
    ト構造部により法面に定着せしめ、該連繋保護材の残部
    領域に土砂類を充填する特許請求の範囲第1項に記載の
    法面保護工法。
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JPS53114205A (en) 1978-10-05

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