JPS5939338Y2 - テ−プ巻回体の収納箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 例えば、エンドレスループ式磁気テープカートリッジに
組込まれるミュージックテープ（ｍｕｓｉｃｐｒｅｒｅ
ｃｏｒｄｅｄ ｍａｇｎｅｔｉｃ ｔａｐｅ）は、テー
プ製造工場において、磁気テープを細幅に截断して回置
フランジレス・−ブにロール巻きしたのち、場所を移し
てその磁気テープに音楽を録音し、しかるのち録音済の
磁気テープを別の場所でカートリッジケースに組付けて
いる。

したがって、ハブに磁気テープをロール巻きしたテープ
巻回体を、テープ製造工場からテープ録音工場に、つい
で組付工場に持ち運ぶための収納箱が必要になる。

その収納箱は、内に入れたテープ巻回体を他物との衝撃
から保護し、テープ巻回体の出し入れが容易であり、か
つそのテープに直接手が触れたジ、塵埃が付着したりす
ることのない構造でなければならない。

この考案は、このように慎重な取扱が要求される磁気テ
ープ等のテープをハブにロール巻きしたもの、つオリテ
ープ巻回体を個別に挾持して持ち運びするに便利な収納
箱を提供しようとするものである。

以下、その詳細を図面に基づき説明する。

第１図は本案収納箱と、これに入れられるテープ巻回体
とを例示している。

テープ巻回体１は、細幅に截断したエンドレスの磁気テ
ープ２をナブ規格のフランジレス・−・ブ３に所定の長
さでロール巻きしたものである。

つぎに、収納箱であるが、これの箱本体４は、扁平な板
紙、実際には段ボールからなり、展開状態で左右に長い
長方形状をなして釦す、左右の中央に２本の平行な折れ
目５，５を一定の間隙６を設けて前後間に入れ、箱本体
４の略正四角形状をなす左半部４ａと右半部４ｂとが該
折れ目５．５から内側に二つ折りされる基本構造となっ
ている。

箱本体４の左半部４ａと右半部４ｂの各内面には、中央
に円形切欠孔γを有する円環状のスポンジ製弾性マット
８．８が接着敷設してあり、図上右半部４ｂの中央に弾
性マット８の円形切欠孔７の中央に突出する円筒体９を
固着しである。

この円筒体９は、フラットな天板１０を有する筒壁１１
の下端外周に円形鍔１２を折曲げ連設した形状とし、そ
の筒壁１１を右半部４ｂに透設の円形孔１３に通して内
面（図上、上面）側に突設させ、その円形鍔１２を円形
孔１３の下面周縁にかしめ付けである。

そして、箱本体４の左半部４ａと右半部４ｂの各内面に
は、周縁部の少なくとも一箇所、図の例では左右両端の
中央の対称位置にそれぞれ弾性ゴム台座１５．１５を配
置し、この各台座１５の上面に、箱本体４の二つ折り閉
会時に互に係着するベルベット式ファスナー（すなわち
二つの基体上にそれぞれ起毛突起を形成し、それぞれの
基体の起毛突起を対接させ、これら各起毛突起同士の係
合によって連結する手段）の雌雄部材１６ａ、１６ｂを
配置し、これら９軸ゴム台座と雌雄部材１５と１６ａ、
１５と１６ｂ）をそれぞれ箱本体４に一体固着した構造
となっている。

本案収納箱は以上のような構造になっているが、これが
使用に際しては、斗ず箱本体４を左右に展開し、その右
半部４ｂにテープ巻回体１を載せ、その・・ブ３を円筒
体９に嵌合する。

つぎに、箱本体４を内側に二つ折りし、その左半部４ａ
を右半部４ｂ上に閉合し、その状態でベルベット式ファ
スナーの雌雄部材１６ａ、１６ｂを互に係着する。

しかるときは、第２図に示すように、箱本体４はベルベ
ット式ファスナーの係着て不測に開りことがない。

この閉会状態において、２本の折れ目５．５間には一定
の間隙６を形成してあり、かつ円筒体９の天板１０が左
半部４ａの中央内面に接当し、更に弾性ゴム台座１５．
１５が二つ合わさってスペーサーの役割を果している。

したがって、左半部４ａと右半部４ｂとは前記間隙６に
見合った空隙を有して閉合する。

しかるに、この両者４ａ、４ｂ間の空隙はテープ巻回体
１のテープ幅と同じか、あるいはそれよりも僅かに小さ
ぐ設定しであるので、内部のテープ巻回体１は、そのハ
ブが円筒体９に嵌合してズレ動きを規制されているは云
うに及ばず、そのテープエツジも両側から弾性マット８
，８で軽く挾持され、持ち運び時に箱本体４に外部から
衝撃が加わっても、それが内部のテープ巻回体１に寸で
及ぶことがない。

なお、この考案は箱本体４を段ボール等の板紙に代えて
軟質の合成樹脂板で構成したものを含むところである。

オた、円筒体９は本考案の一例であって、多角形筒体と
してもよい。

更に、ベルベット式ファスナーの雌雄部材１６ａ１６ｂ
は、箱本体４の左半部４ａと右半部４ｂの各角部に２箇
所づつ左右対称に配置するようにしてもよい。

また、例えば、雌部材１６ａは厚手の弾性ゴム台座１５
を介して左半部４ａに固定し、雄部材１６ｂは弾性ゴム
台座１５を省略して右半部４ｂに直接固定するようにし
てもよい。

捷た、箱本体４を閉じたとき、その三方開放周縁部より
内部に塵埃の侵入しないように、三方開放周縁部を弾性
ゴム台座１５で密封するようにしてもよいであろう。

斗だ、テープ巻回体１のハブ３は、フランジ付きハブで
あってもよい。

以上説明したように、この考案に係る収納箱によ加ば、
箱本体４を二つ折り自在とし、二つ折りした状態でベル
ベット式ファスナーにより閉会状態を維持するようにし
た。

したがって、この箱本体４にテープ巻回体１を簡単に出
し入れできて便利である。

それだけでなく、箱本体４の閉会時に内部のテープ巻回
体１は、そのハブ３が筒体９に嵌合してずれ動きを規制
されたうえで、弾性マット８，８により両側から弾性的
に挾持される。

しかも、箱本体４の中央に入れた折れ目５，５間には一
定の間隙６を設け、箱本体４の閉会時に左半部４ａと右
半部４ｂとが弾性ゴム台座１５でこの間隙６を保持する
ようになっているので、内部のテープ巻回体１を両弾性
マット８，８を介して常時軽く適度に挾持できるととも
に、箱本体４に加わる過大な衝撃も弾性ゴム台座１５つ
いで弾性マット８，８にて可及的に吸収でき、テープ巻
回体１をこれらの衝撃からも有効に保護できる。

オた、箱本体４の右半部４ｂの内面に弾性マット８の円
形切欠孔１の中央に突出する筒体９を設け、この筒体９
にテープ巻回体１の・・プ３を案内嵌合すればテープ巻
回体１の位置ずれを確実に接当規制できるものとした。

しかるに、この筒体９はフラットな天板１０を有する筒
壁１１の下端外周に鍔１２が折曲げ連設されたものとし
、前記右半部４ｂに透設の孔１３にこれの外面側から挿
通すれば天板１０を有する筒壁１１が該右半部４ｂの内
面側に突出し、前記鍔１２が該孔１３の外面周縁に固定
されるものとしたので、該右半部４ｂに対する筒体９の
装着力が容易であるとともに、筒体９の天板１０が右半
部４ｂに透設の孔１３を塞いで内部に塵埃が侵入するこ
とも防止し、−切の支障を生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る収納箱とこれに入れるテープ巻
回体とを示す外観斜視図、第２図はテープ巻回体を収納
して収納箱を閉じた状態での中央縦断正面図である。 １・・・・・・テープ巻回体、２・・・・・・テープ、
３・・・・・・・〜ブ、４・・・・・・箱本体、５・・
・・・・折れ目、６・・・・・・間隙、７・・・・・・
円形切欠孔、８・・・・・・弾性マット、９・・・・・
・円筒体、１５・・・・・・弾性ゴム台座、１６ａ、１
６ｂ・・・・・・ベルベント式ファスナーの雌雄部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一・プ３にテープ２をロール巻きしてなるテープ巻回体
   １の収納箱であって、板状の箱本体４の中央に２本の折
   れ目５．５を一定の間隙６を設けて入れ、箱本体４の左
   半部４ａと右半部４ｂとを該折れ目５，５から内側に二
   つ折り自在とし、左半部４ａと右半部４ｂの各内面に、
   中央に円形切欠孔１を有する弾性マット８，８をそれぞ
   れ固着し、右半部４ｂの内面に弾性マット８の円形切欠
   孔１の中央に突出する筒体９を有し、この筒体９はフラ
   ットな天板１０を有する筒壁１１の下端外周に鍔１２が
   折曲げ連設されていて、該筒壁１１が該右半部４ｂＫｆ
   ｌ設の孔１３に挿通されて内面側に突出し、該＠１２が
   該孔１３の外面周縁に固定されたものとなって釦り、左
   半部４ａと右半部４ｂの周縁部の各内面には、前記間隙
   ６に見合う厚みを有する弾性ゴム台座１５を介して箱本
   体４の閉会時に互に係着するベルベット式ファスナーの
   雌雄部材１６ａ、１６ｂが付設しであることを特徴とす
   るテープ巻回体の収納箱。