JPS5938818B2 - 振動式砂分級機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は濁水中の砂を回収する振動式砂分級機に関する
ものである。

濁水中から砂を回収する分級機には従来からドラム式の
ものが多用されているが、該ドラム式は装置が大型化す
る割には分級能力が小さい欠点があるものであった。

また、ベルトコンベア式のものも知られており例えば特
開昭５４−２９１６３号公報に示されるように、ベルト
コンベアに振動を与えて純度の高い細砂を回収せんとし
たものであるが、これによれば設備の小型化、能力向上
を図れるものの、濁水から回収されないまま排出される
砂も多く、また、ベルトコンベアのわきがら洩れ落ちる
砂の回収手段もなかったために、必ずしも回収効率が高
いものではなかった。

本発明は上述に鑑みてなされたもので、小型化と分級効
率のより一層の向上を図ったものである。

以下に本発明に係る振動式砂分級機の一実施例を図面と
共に説明する。

水槽本体Ａは支脚１によって斜めに支持されたもので、
内部にベルトコンベアＢが傾斜状に設けられて、該ベル
トコンベアの傾斜上部は水槽本体Ａ上へ突出されている
。

即ち、２は水槽本体Ａ内底部に回転自在に横架されたテ
ールプーリ、３は水槽本体Ａの他端上部に軸支されたヘ
ッドプーリ、４はそのヘッドブーりに隣接して設けられ
たテンションブーりで、該各ブーり間に巻掛された無端
状の幅広のベルト５はモータ６の１駆動により矢印の方
向に循回動するようになっている。

Ｃは該ベルトコンベアＢの傾斜下部の上方に形成された
沈澱槽で、７は濁水の投入口、８は該投入口の反対同辺
に堰板９を隔てて形成された排水溝である。

該沈澱槽の内部はベルトコンベアＢの長手方向に複数室
に区画形成されるよう複数枚の邪魔板１０によって仕切
られており、底部は漏斗状に形成されている。

１１は前記投入口Ｉの周囲に泡立ちを防ぐため形成され
た仕切板、１２は投入ロアの直下に沈澱した砂をコンベ
アベルト上へ案内する傾斜板である。

しかしてＤはベルトコンベアＡの上昇する搬送面側のベ
ルト５を摺動自在に支承するベルト受で、これは第５図
、第６図にも示したように、長手方向に延びる複数本の
丸棒１３が断面略Ｕ字状に配置設されているためベルト
５を断面略Ｕ字形にして受承できる。

該ベルト受りには、振動発生機１４が固着されており、
１５は該振動発生機１４を駆動するモータを示す。

該ベルト受りは、該振動発生機１４の近くにてコイル状
のバネ１６を介して水槽本体Ａの内壁面に突設されたブ
ラケット１７上に支持されているほか、傾斜上部ではブ
ラケット１８上にコイル状のバネ１９を介して支持され
ている。

その他、２０は水槽本体Ａ内の点検用蓋付口、２１は排
水溝８の底部に開設された排水口、２２はへッドブーリ
３の直下に形成されたホッパーである。

２３は前記排水溝８内の排水の一部を吸引するポンプで
、該ポンプによって吸引された排水の一部は配管２４を
通り水槽本体Ａの底面の傾斜上部に設けられた散水管２
５から該水槽本体Ａの底面とベルト５との間に放出され
る。

また、２６は水槽本体Ａの底面の傾斜下部から泥水を吸
引して帰戻管２７を通して前記投入ロアに該泥水を戻す
ポンプ、２８はベルト５を受承する吊ローラを示す。

このように構成された振動式砂分級機では、投入ロアに
土砂の混った濁水を投入すれば排水溝８の方向へ流れる
間に邪魔板１０に阻止されて重い土砂はベルト５上に沈
澱し清浄水が排水溝８に浴出して排出される。

ベルト５上に乗った土砂はベルト受りが振動するため水
中にて振動せられて大粒で重い砂はさらにベルト５上で
沈降し、粒子が小さく軽い土は浮上する。

このため砂だけが該ベルト５上に保持され該ベルトコン
ベアＢの駆動により水槽本体Ａ上へ搬出されホッパー２
２に増り出される。

そして水槽本体Ａの傾斜した底面には前記散水管２５か
ら排水の一部が放出されて該底面上に堆積する土を下方
へ押し流す。

そして該水槽本体Ａの傾斜下部に沈降した泥水はポンプ
２６によって再循環されるものである。

このように本発明に係る分級機は、水槽本体内に傾斜状
に設けられたベルトコンベアの搬送ｉ［１１Ｕのベルト
をベルト受に設けられた振動発生機によって振動させて
該ベルト上に沈降した土砂を分級しつつ該ベルトコンベ
アの搬送によって水槽本体上へ砂を取り出すものである
ので、従来のドラム式等に比して分級効率が良い。

そして沈澱槽内は邪魔板によって仕切っているために、
投入口から該沈澱槽内に投入された濁水は邪魔板によっ
て流れを遮ぎられて蛇行しながら排出溝に向かうことと
なり、それによって砂の沈澱、回収効率が高められる。

さらに水槽本体の傾斜上部においてベルトコンベアから
こぼれ落ちた砂は排水溝より排水される排水の一部で押
し流して再度回収することもできるので回収効率の著し
い向上が図れるとハに、このこぼれ落ちた砂の堆積を回
避できるので後で清掃除去しなければならないといった
手間を省くこともできるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る振動式砂分級機の一実施例を示した
もので、第１図は平面図、第２図は縦断面図、第３図は
第２図のＸ−Ｘ線断面図、第４図は第２図のＹ−Ｙ線断
面図、第５図はベルト受の平面図、第６図はそのＺ−Ｚ
線断面図である。 。Ａ・・・・・・水槽本体、Ｂ・・・・・・ベルトコン
ベア、Ｃ・・・・・・沈澱槽、Ｄ・・・・・・ベルト受
、５・・・・・・ベルト、７・・・・・・投入口、８・
・・・・・排水溝、１０・・・・・・邪魔板、１４・・
・・・・振動発生機、１６，１９・・・・・・ばね。 ７７−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水槽本体内にベルトコンベアを傾斜状に設け、該ベ
   ルトコンベアの傾斜下部の上方に内部が該ベルトコンベ
   アの長手方向複数室に区画形成されるよう邪魔板によっ
   て仕切られた沈澱槽を形成し、該沈澱槽内の後辺に濁水
   の投入口を設けると共に、前辺には排水溝を形成し、該
   ベルトコンベアの傾斜上部は水槽本体上へ突出させ、前
   記排水溝より排出された排水の一部を水槽本体の傾斜上
   部側底面とベルトとの開位置より該水槽本体内へ放出す
   るようにし、さらに該ベルトコンベアの上昇する搬送面
   側のベルトを摺動自在に支承するベルト受を該水槽本体
   内にバネを介して増付けると共に該ベルト受に振動発生
   機を付設し、前記沈澱槽からベルト上に沈降した土砂を
   前記振動発生機の振動により分級しつつ搬送するように
   構成したことを特徴とする振動式砂分級機。