JPS5937192Y2 - 洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗濯槽の糸くず収集用通路と給水用通路を一つ
の壁溝部に並設した洗濯機に関する。

第１図が従来の糸くず収集装置と下部給水機構を備えた
洗濯機の断面図である。

本体９内に洗濯槽８と脱水槽１４を配し本体９上部には
水道４よりホース１などを介して洗濯槽８内へ給水する
ための給水口２を配したパネル３がある。

更に給水口２の下部に洗濯槽８の上部より下方に凹部６
を設けて洗濯槽８内部とは給水カバー５で仕切られ、給
水カバ−５下部に設けた給水孔１でのみ連通しており給
水口２より注水された水は凹部６を通り給水孔７よシ洗
濯槽８内に注水される。

また洗濯槽８底部にはベルト１１を介してモータ１０に
て回転する回転翼１２があり、回転翼１２外周部より側
壁の凹部２７の底部にかけて溝部１３あるいはホースな
どにて連通ずる構造を設は更に洗濯槽８上方への凹部１
８へと連通しており底部溝部１３上には底カバー１５、
側壁部には吐出カバー１６が配され、溝１３と凹部１８
はそれぞれ洗濯槽８内と仕切られている。

また吐出カバー１６の水面より上方にリントフィルタ１
７を取シ付け、回転翼１２が回転すると回転翼下部に設
けた羽根１９によってポンプ作用が働らき、回転翼１２
の外周隙間２０より水を吸い込み、底部の溝部１３へと
押しやり側壁の凹部１８を通りリントフィルタ１７を通
過して再び洗濯槽８内へと戻り、リントフィルタ１７を
通過する際に糸くずなどを収集する。

しかし従来の構造は給水用の凹部６と吐出用の凹部１８
を洗濯槽８壁部に別々に配しており、略四角形をなす洗
濯槽の四角に設けであるものが多かった。

そのために四角部の凹部により洗濯槽８の平面より見た
際の寸法などがコーナ一部にて広がった９、また逆に縮
まったりして寸法の安定性が要かった。

更に実用上においても２ケ所も凹部があるためにお湯な
どにて洗濯作業を行なった時には洗濯槽８が樹脂製であ
ると凹部にて広がり洗濯槽８内とを仕切るカバーなどと
の間に隙間ができ水洩れしたり、果てはカバーが外れる
などの故障を生ずるためになるべく洗濯槽８壁部に凹部
などのへこみを設けず略四角形のままにして広がりなど
の変形を防止することが望ましかった。

しかし給水を下部より行なうと、すすぎ時などのすすぎ
効率などは上部より給水する時よりもより効果的である
ことは過去の実験などにより明確であり、更には洗濯作
業時に発生ずる糸くずなどをより効果的に収集し、衣類
への再付涜を防止するいわゆる循ｆＪｉｌ’）ント収集
機構も要望されており、この両方のメリットを採用する
ために２ケ所の凹部を設けて行なっていた。

そのために各々の部品点数も多くなりコストアップにつ
ながり更には金型作成時にも２ケ所の加工が必要となり
、これまたコストアンプになる欠点があった。

本考案は従来の欠点を除去し、洗濯作業中にむけるすす
ぎ作業での給水しながらオノく−フローすすぎの際の洗
濯槽底部からの下部給水路を洗濯槽壁部に設けた糸くず
収集用通路と連結して設け、糸くず収集用と上部の給水
用通路を１ケ所に並設し、洗濯槽の形状を可成く簡単に
し、部品を兼用して点数を削減し、コストダウンできる
洗濯機を得ることを目的とする。

本考案を図面に基いて説明する。

第２図は本考案の洗濯機の要部の展開斜視図、第３図は
第２図の断面図、第４図は第３図の平面図、を示す。

本考案の糸くず収集用通路と下部給水用通路を並設した
糸くず収集装置の構造を説明する。

洗濯槽８の一つのコーナ一部壁部に上方よシ下方にかけ
て薄形の壁溝部Ｐを形成せしめ、壁溝部Ｐを左右に２分
するリブ２２を設は更に洗濯槽８の底部には、回転翼１
２の収納部の槽底凹部２９から壁溝部Ｐの２分された溝
部２１，２７のいずれか一方の底部へと溝部１３′を形
成され、洗濯槽８内とを底カバー１５にて仕切り、また
壁溝部Ｐは垂直カバー３０にて洗濯槽８内とを仕切っで
ある。

垂直カバー３０は全体は長方形の板形で一側面には板形
を上方より下方に板面を２分するリブ２２を設け、他側
面の溝部２１に対応する側上部シに突出してポケット状
に給水時の水受部２４を設け、溝部２７に対応する側に
水受部２４の下端に対応する位置であって垂直カバー３
０を壁溝部Ｐに装着したとき水面より上方に穿設した開
口孔２５が設けられている。

壁溝部Ｐに設けた溝部を２分するリブ２２を垂直カバ−
３０裏面のリブ２８に設けた保合溝部に嵌合し、溝部を
完全に２分されたものとする。

開口孔２５にリントフィルタ１７をフィルタガイド２３
をもって装着せしめ、また他方の溝部２１に対応する垂
直カバー３０の下部には給水用のスリット７を設は溝部
２１から洗濯槽へと通ずるようになっている。

第３図は第２図の組立断面図であり溝部２７を断面した
ものである。

回転翼１２の回転によシ回転翼裏面に配した放射状のリ
ブ１９によりポンプ作用が起り洗濯槽８内の水は糸くず
などと一諸に隙間２０より底部の溝１３′へと押し出さ
れ洗濯槽壁溝部Ｐの溝部２７側の下方より入ってくる。

この時溝部２１側とはリブ２２，２８にで仕切られてい
るために水は溝部２７側部のみしか入れず上方へと押し
やられ遂には開口孔２５゛よシリンドフィルタ１７を通
過し、再び洗濯槽８内へと戻り、再度間た動作をくりか
えして行き、リントフィルタ１７にて洗濯槽８内の糸く
ずが収集できる。

これが循環リントフィルタといわれているものである。

また逆にリントフィルタ１７の取り付は面を水面下に没
しさせ、回転翼１２の回転により隙間２０より水が噴出
するポンプ構造にすれば水はリントフィルタ１γより吸
い込まれ溝部２７を通り底部溝１３′を通り隙間２０よ
シ排出される。

このまったく逆の水流によってもリントフィルタ１７に
て糸くずは収集できる。

またリブ２２．２８にて仕切られた他方の溝部２１には
パネル３に配した給水口２より水を注水し、下部のスリ
ット部７より洗濯槽８内底部へと流れる。

この下部給水構造によるとすすぎ時の注水されたきれい
な水が洗濯槽８内の汚水とよく攪拌され、洗濯槽８上部
の溢水口（図示せず）より外部へ磐田され、効率の良い
すすぎができ、すすぎ時間の短縮、節水などがはかれる
ものであり、水面上方より洗濯槽８内へ注水する際と異
なり大巾な性能向上がはかれる。

第４図は本考案の給水用通路および糸くず収集通路の平
面図である。

本考案の構成によれば１、洗濯槽８に溝部を一ケ所形成
するだけで給水のための通路用溝部２１とリント収集用
の通路用溝部２７を形成することができ、従来のように
洗濯槽８の各々別の壁部に形成しなくてもすみ、従来よ
り問題となっていた溝部による洗濯槽８の寸法の不安定
や１湯などの使用による溝部の寸法変化によるカバーな
どの外れを最小限の一ケ所に限定できる、２、従来各々
の溝部に配したカバーを１個で済み大巾なコストダウン
となる、３、金型製作上においても従来のように洗濯槽
８壁部に２ケ所も溝部を形成する必要がなく、本考案の
リブ２２゜２８をそれぞれ、洗濯槽８と垂直カバー３０
に形成するだけで良く金型製作日数の削減および費用の
半減がはかれる、（４）、販売上においても給水部とと
りント収集部が１ケ所に集中しているために製品アピー
ルが強く打ち出され、メリットの説明がわかりやすい、
などの作用効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の給水装置と循環リントフィルタ装置を備
えた洗濯機の断面図、第２図は本考案の要部部品を展開
した斜視図、第３図は本考案の糸くず収集通路となる凹
部２７の断面図、第４図は本考案の給水用通路むよび糸
くず収集通路の平面図、を示す。 ２・・・給水口、３・・・パネル、Ｐ・・・壁溝部、７
・・・スリット部、８・・・洗濯槽、１２・・・回転翼
、１３′・・・底部溝部、１５・・・底カバー １７・
・・リントフィルタ、２１．２７・・・溝部、２２ 、
２８・・・リブ、２３・・・フィルタガイド、２４・・
・水受部、２５・・・開口孔、２６・・・開口、２９・
・・槽底凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗濯槽の周壁に沿って縦方向に溝部を形成し、前記溝部
   を縦方向に第１．第２溝部に２分するリブを設け、前記
   リブと嵌合して溝部を２分するリブを一体に構成した前
   記溝部を覆う垂直カバーを装着し、前記第１溝部の下端
   より前記洗濯槽底部に設けた回転翼を収納する凹部に連
   結する底部の溝部を設け、前記底部の溝部にはカバーを
   設け、前記第１溝部に対応する垂直カバーには洗濯機の
   水面位置に開口孔を設け、前記開口孔にはリントフィル
   タを取付け、前記第２溝部に対応する垂直カバーの上部
   にはポケット状の水受部を、下部には給水吐出用スリッ
   トとを設け、前記底部の溝部、第１溝部およびリントフ
   ィルタを取付けた開口孔でリント収集用通路を構成した
   洗濯機。