JP2539234Y2 - 濾過機用濾過胴 - Google Patents

濾過機用濾過胴

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JP2539234Y2
JP2539234Y2 JP3411291U JP3411291U JP2539234Y2 JP 2539234 Y2 JP2539234 Y2 JP 2539234Y2 JP 3411291 U JP3411291 U JP 3411291U JP 3411291 U JP3411291 U JP 3411291U JP 2539234 Y2 JP2539234 Y2 JP 2539234Y2
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井上喜三郎
斉藤英樹
杉浦彦六
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大機ゴム工業株式会社
シー・テー・▲高▼橋株式▲會▼社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は製紙用パルプ等の濾過機
の濾過胴、特に高濃度パルプの濾過、洗浄および脱水処
理等に使用される濾過機の濾過胴に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙用パルプの濾過に用いる濾過機は、
濾過の推進力として真空ポンプなどの外部装置を用いる
ことなく、図4に示すように、濾過胴の内部に吸引脚を
有するいわゆるバルブレスフィルターと称されるタイプ
のフィルターや図5に示すように、濾過胴に外接したバ
ルブに吸引脚を併設したいわゆるショットレッグフィル
ターと称されるタイプのフィルターが一般的である。
【0003】これらの濾過機において、パルプ原料液が
濾過胴の外周に設けられた濾材によって濾過され、濾液
はこの濾材を透過して濾過胴の内部に該濾材に沿ってこ
の濾材の下方に設けられた濾過室へと導かれ、そこから
集液ダクト等に流れ込んで外部に排出されるが、パルプ
はこの濾材上に残存してパルプマットを形成する。次に
このパルプマットは洗浄されるが、この時も洗浄液は前
記濾材を透過して濾過室へ導かれ、そこから集液ダクト
等に流れ込んで外部に排出され、洗浄されたパルプマッ
トは濾材上に残る。
【0004】これらの濾過機は、濾過の対象となるパル
プの性状や処理量に合わせて設計されるが、近年、濾過
機に流入するパルプ濃度を高くし、それに合わせて濾過
胴の回転数を増大させて処理能力の向上を計る傾向にあ
る。濾過胴の回転に伴って、濾過室は濾過→脱水→パル
プ洗浄→脱水→パルプ取出の濾過サイクルを繰り返す。
濾過胴の回転数を増大させると濾過サイクルが短くな
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】濾過胴の回転数の増大
に伴って濾過サイクルが短くなると、脱水工程時間内に
濾過室内にある濾液および/または洗浄液を排出し切れ
ず、濾過胴の回転に伴う遠心力によってこの排出し切れ
ずに濾過室内に残っている残液が一度脱水されたパルプ
側に戻されて来て、折角脱水したパルプを再び漏らして
しまうという問題が生じる。
【0006】本考案は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みて、濾過機に流入するパルプ濃度を高くし、それ
に合わせて濾過胴の回転数を増大させても、一度脱水し
たパルプの前記残液の戻りによる漏れが防止され、パル
プの処理能力向上が達成できる濾過機用濾過胴を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の濾過機用濾過胴は、濾過室内に濾材と間隔
をおいて該濾材に沿って延在する遮蔽板を設け、この遮
蔽板に濾材によって濾過された濾液および/または洗浄
液の該遮蔽板の外方から内方に向かう移動を許容する排
出孔を設けたことを特徴とするものである。
【0008】また、本考案の好ましい実施態様において
は、前記濾過室が放射状に延びた仕切壁で複数のチャン
ネルに分割されており、前記遮蔽板が各チャンネルにお
いて前記濾過胴の回転方向に向って後方が前記濾材から
遠くなるように傾斜しており、前記排出孔が各チャンネ
ルの前記濾過胴の回転方向に向って後方に位置するよう
に構成される。
【0009】
【作用】図4に示されるような濾過胴内に吸引脚を有す
るフィルターや図5に示されるような濾過胴に外接する
バルブに併設した吸引脚を有するフィルターのいずれに
おいても、濾過室内の濾液の大部分は最初の脱水工程の
際に濾過室外に排出される。また、残った濾液と洗浄液
の大部分も洗浄後の脱水工程の際に濾過室外に排出され
る。従って、これらの濾過機において濾過胴の回転数を
上げても、濾液および洗浄液の残分は濾過室の底面に残
る程度である。そこで、濾過室内に濾材と間隔をおいて
該濾材に沿って延在する遮蔽板を設け、この遮蔽板に前
記濾材によって濾過された濾液および/または洗浄液の
該遮蔽板の外方から内方に向かう移動を許容する排出孔
を設けることによって、濾過胴の回転に伴って発生する
遠心力による濾過室底面に残存する残液の戻りが前記遮
蔽板で遮蔽されて脱水したパルプの漏れが防止される。
【0010】
【実施例】本考案を添付の図面を参照しながら実施例に
基づいてさらに詳細に説明する。
【0011】まず図5を参照しながら製紙用パルプの濾
過機の一般的構成および動作について簡単に説明する。
【0012】パルプ原料液11が供給されてこれが濾過機
用濾過胴8の外周に設けられた濾材1に接触し、濾過胴
8のa方向への回転に伴ってこの濾材1によってパルプ
原料液11の濾過が行われる。この時、濾過された濾液12
は濾材1を透過してその下方に該濾材1に沿って配され
た濾過室4に導入され、この濾過室4に連通された特に
は図示せぬ集液ダクト等を通って濾過胴に外接したバル
ブ9を介してそのバルブ9に併設された吸引脚7から外
部に排出される。濾過が進むにつれてパルプ原料液から
の脱水が行われ、濾材1上には脱水されたパルプマット
14が形成される。次に、濾過胴8がさらに回転するとこ
のパルプマット14は洗浄液13によって洗浄され(この図
では散布方式による洗浄)、濾材1による濾過によって
再び脱水されて、この脱水されたパルプマットが回収さ
れ、次の工程に供される。パルプマットに散布された洗
浄液13はパルプマットを通過し、この時パルプマットの
パルプ繊維中に入り込んでいる薬品等の希釈洗浄が行わ
れ、次にその洗浄液13は前記濾液12の場合と同様に濾材
1を透過して濾過室4に導入され、バルブ9を介して吸
引脚7より外部に排出される。ここではショットレッグ
フィルターを用いて濾過機の一般的構成および動作につ
いて説明したが、図4に示したバルブレスフィルターに
おいても、濾過胴に外接したバルブに吸引脚を併設した
構成を有する代わりに濾過胴の内部に吸引脚を有する構
成を備えた点を除いて、基本的には同様である。またパ
ルプマットの洗浄も、散布方式に限られるものではな
い。
【0013】上記濾過機の一般的構成および動作をふま
えて、次に本考案の特徴的構成および動作について説明
する。
【0014】図1に示した本考案の一実施例において、
本考案の濾過胴は、濾過室4内に、該濾過胴の外周に設
けられた濾材1と間隔をおいて該濾材1に沿って延在す
る遮蔽板2を有し、この遮蔽板2には、前記濾材1によ
って濾過された濾液および/または洗浄液10が該遮蔽板
2の外方から内方に移動するのを許容する排出孔3が設
けられている。
【0015】濾過胴の回転数を大きくすると、前記濾液
および/または洗浄液10が濾過室4から排出され切らず
に該濾過室の底面に残液として残ってしまい、該濾過胴
の回転に伴って発生する遠心力によって前記残液が矢印
bのようにパルプ側に戻ってくる。しかしながら、この
戻ってきた残液は上記遮蔽板2に衝突し、この遮蔽板2
に遮られて遮蔽板2の内方から外方へは移動できず、従
って脱水されたパルプがこの残液によって再び漏れてし
まうという事態が回避される。尚、この実施例では、前
記排出孔3に流れ案内手段15を設けて濾液および/また
は洗浄液10の前記遮蔽板2の外方から内方へ向かう移動
を促進させているが、この流れ案内手段15は必ずしも設
ける必要はない。
【0016】図2は、図1のA−A′に沿って切った本
考案の一実施例に係わる濾過機用濾過胴の断面正面図で
ある。この図において、濾過室4は放射状に延びた仕切
壁5によって複数のチャンネル6に分割されており、各
チャンネル6内ごとに遮蔽板2が濾過胴の回転方向aに
向って後方が濾材1から遠ざかるように傾斜されてお
り、排出孔3が各チャンネル6の前記回転方向aに向っ
て後方に配されている。本考案にとって必須ではない
が、図2のように傾斜された遮蔽板を用い、排出孔を図
2のように前記回転方向に向って後方に位置させること
により、濾液および/または洗浄液10の遮蔽板2の外方
から内方に向う流れをさらに促進させることが可能とな
る。
【0017】図3は図1のB−B′に沿って切った本考
案の一実施例に係わる断面平面図である。この図におい
て、各チャンネル6は、さらにこれらチャンネル6の長
手方向に直角な仕切壁16によって小室に分割されてい
る。ただし、この小室への分割も、本考案にとって必須
ではない。
【0018】図1−3に示された本考案の一実施例によ
る濾過胴を備えた濾過機と従来の濾過機(代表としてシ
ョットレグフィルターを用いた)とのパルプ処理能力を
比較したデータを以下に示す。
【0019】
【表1】
【0020】このデータより明らかなように、従来の濾
過機では濾過胴の回転数を1.7rpmにすると残液のパルプ
への戻りが生じたのに対し、本考案のものでは同じ回転
数でも残液のパルプへの戻りは生じなかった。このた
め、濾過機の大きさが同じであるにもかかわらず、その
処理量は明らかに本考案の濾過胴を備えた濾過機の方が
従来の濾過機より優れていることがわかる。
【0021】
【考案の効果】上述したように、本考案によれば、濾過
室内に濾材と間隔をおいて該濾材に沿って延在する遮蔽
板が設けられ、この遮蔽板に濾材によって濾過された濾
液および/または洗浄液の該遮蔽板の外方から内方に向
かう移動を許容する排出孔が設けられているので、濾液
および/または洗浄液の残液が濾過室内に残っていて
も、その上方には前記遮蔽板が位置されており、従って
濾過胴の回転に伴う遠心力によってパルプ側に戻ってこ
ようとする前記残液は前記遮蔽板に衝突し、この遮蔽板
によって遮られてパルプ側に達することがなく、脱水さ
れたパルプが前記残液によって再び漏れることが防止さ
れる。
【0022】なお、濾過室を放射状に延びた仕切壁で複
数のチャンネルに分割し、遮蔽板を各チャンネルにおい
て濾過胴の回転方向に向って後方が濾材から遠くなるよ
うに傾斜して配し、遮蔽板の排出孔を各チャンネルの前
記濾過胴の回転方向に向って後方に位置させるようにす
ると、濾液および洗浄液の前記遮蔽板の外方から内方へ
の移動がより効果的に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による濾過機用濾過胴の一部
を示す略部分縦断面図
【図2】図1のA−A′で切った略部分断面正面図
【図3】図1のB−B′で切った略部分断面平面図
【図4】従来のバルブレスフィルターを示す略縦断面図
【図5】従来のショットレッグフィルターを示す略部分
縦断面図
【符号の説明】
1 濾材 2 遮蔽板 3 排出孔 4 濾過室 5 仕切壁 6 チャンネル 8 濾過胴 10 濾液および/または洗浄液 a 濾過胴の回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−82985(JP,A) 特開 昭63−249790(JP,A) 特表 平4−506546(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾材を外周に備えた濾過胴の内部に該濾
    材に沿ってその濾材の下方に配された濾過室を有して成
    る製紙用パルプ等の濾過機において、前記濾過室内に前
    記濾材と間隔をおいて該濾材に沿って延在する遮蔽板を
    設け、この遮蔽板に前記濾材によって濾過された濾液お
    よび/または洗浄液の該遮蔽板の外方から内方に向かう
    移動を許容する排出孔を設けたことを特徴とする濾過機
    用濾過胴。
  2. 【請求項2】 前記濾過室が放射状に延びた仕切壁で複
    数のチャンネルに分割され、前記遮蔽板が各チャンネル
    において前記濾過胴の回転方向に向って後方が前記濾材
    から遠くなるように傾斜しており、前記排出孔が各チャ
    ンネルの前記濾過胴の回転方向に向って後方に位置して
    いることを特徴とする請求項1記載の濾過機用濾過胴。
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