JPS5937056Y2 - シ−トベルトのバックル本体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シートベルトのバックル本体に関するもので
あって、特に相対向する二枚の基板と該二枚の基板の間
に設けられ、前方より挿入されるタングプレートを鎖錠
せしめる鎖錠機構と該鎖錠機構をタングプレートとの鎖
錠状態を解錠するために、前記二枚の基板上に摺動自在
に設けられた抑圧操作部材を有するスライドバックルと
称するシートベルトのバックル本体に関するものである
。

従来、この種のバックル本体は、これを構成する部品が
数多くあるため、その構造が極めて複雑なものである。

特に、前記二枚の基板や鎖錠機構抑圧操作部材以外の付
属する部品で、例えば、二枚の基板を一体にする保持部
材や抑圧操作部材を絶えず前方の位置に位置せしめるバ
ネ手段を支える受は部材など、様々な部品を要し、これ
により極めて複雑な構造のものとしている。

従って、従来のバックル本体は、部品管理が難しく、又
、組立作業も困難なものとならざるを得ない。

そこで、本考案は、付属する部品の部品点数を減らし、
これにより構造を簡単にすると共に、部品管理を容易に
でき、又組立作業も簡単にできるバックル本体を提供せ
んとするものである。

以下、本考案を図面に示す実施例を参照しながら説明す
ると第１図乃至第２図において、１及び１／は、相対向
する二枚の基板である。

この二枚の基板１及び１′は、先ずその後方部にベルト
を挿通ずるための挿通孔２及び２′が設けられている。

尚この挿通孔２及び２′は、その孔縁３及び３／が互い
に当接し合うように曲折されて形成されている。

そして、前方部の両側部には、切溝４，５及び４１５′
が設けられている。

又、中央部には、その前後方向に長孔６及び６′が設け
られ、さらにその両側部には、中央部に突部７，８及び
？’、８’を設けた切欠部９，１０及び９’、１０’が
設けられている。

次に１１は、鎖錠機構を構成する部品群であって、先ず
そのうち１２及び１２′は、前記基板１及び１′の切溝
４，５及び４’ 、 ５’に嵌合される係止片である。

この係止片１２及び１２′は、その外側部にＵ字状の板
バネ１３の先端部が押しあてられ、これにより、絶えず
切溝４，５及び４／、５／の内側の方向へ押圧されて、
前方より挿入されるタングプレート（図示せず）の保合
部に係止するようにしである。

又、１４は、その後方部の一部が前記基板１の長孔６に
嵌合されて、前後方向に移動する弾き出し部材である。

この弾き出し部材１４１まその後方部と前記板バネ１３
の後方中央部との間にコイルバネ１５を介在させ、これ
により前記タングプレートが係止片１２及び１２′との
係止状態が解かれた時、そのタンクプレートを前方へ弾
き出すようにしである。

次に、１６は基板１及び１／を相対向させるために、そ
の後方部の間に介在させるスペーサであり又、１７は、
タングプレートを挿入するための案内となる挿入口部材
である。

尚、挿入口部材１７の後方部の両側には、基板１及び１
′の前方部の間に介在させる舌片部１８及び１８′が設
けられている。

そして、１９は、前記相対向する二枚の基板１及び１′
をその挿入孔２０に嵌入させて、基板１及び１′上を摺
動自在に移動する抑圧操作部材である。

この抑圧操作部材１９の前記挿通孔２０における上面と
下面には、その両側に略台形の溝又は孔２１及び２１′
が設けられている。

そして、孔２１及び２１′には、前記係止片１２及び１
２′が嵌合されている。

これによって、抑圧操作部材１９を後方に、移動させる
と孔２１及び２１／の曲折した孔縁２２及び２２／によ
って、係止片１２及び１２’を前記基板１及び１′の切
溝４，５及び４′、５′に沿って、外側へと移動させタ
ングプレートと係止状態にある係止片１２及び１２／を
解離状態にさせる。

尚、この抑圧操作部材１９は、その後方部にコイルバネ
２３及び２３′が設けられ、これにより絶えず前方の位
置に位置するようにしである。

そして、次に２４は、前記基板１及び１１を一体にする
と共に前記コイルバネ２３及び２３′を支え又、前記弾
き出し部材１４によって、鎖錠機構１１がタングプレー
トと鎖錠している時、スイッチングされ、その状態を検
出するためのスイッチ部材２５を載置する多数の機能を
単一の部品で果す部品である。

この多機能単一部品２４は、その下方に基板１及び１′
の切欠部９，１０及び９’、１０’の後方部に係止する
爪体２６及び２６′が設けられており、これにより基板
１及び１′を一体にすると共に、又、上方の両側部には
、前記コイルバネ２３及び２３′を支える受部２７及び
２７／が設けられ、さらには上方の中央部には、スイッ
チ部材２５を載置する台座部２８が設けられている。

尚、台座部２８には、スイッチ部材２５に設けられた穴
２９に嵌合する棒体３１が植設されており、これにより
、スイッチ部材２５が滑り落ちることなく、キラチリと
載置できるようにしである。

そして、３０は、全体を被うカバーである。

このようにした本考案のバックル本体は、前述のように
構造が簡単な多機能単一部品２４を使用するので、付属
する部品点数を減らして、全体の構造を簡単にすると共
に部品管理を極めて容易にし、又、組み立て作業も極め
て簡単にすることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のバックル本体の内部構造を示スー実
施例であって、そのａはカバーを半裁した状態の平面図
であり、ｂは底面図、さらにＣはａにおける中央縦断面
図である。 第２図は、カバーを除く各部品の斜視図である。 １．１′・・・・・・基板、１１・・・・・・鎖錠機構
、１２゜１２′・・・・・・係止片、１６・・・・・・
スペーサ、１７・・・・・・挿入口部材、１９・・・・
・・押圧操作部材、２４・曲・部品、２５・・・・・・
スイッチ部材、２６，２６’・・・・・・爪体、２７．
２７’・・・・・受部、２８・・・・・・台座部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対向する二枚の基板と該二枚の基板の間に設けられ、
   前方より挿入されるタングプレートを鎖錠せしめる鎖錠
   機構と該鎖錠機構を前記タンクプレートとの鎖錠状態を
   解錠するために、前記二枚の基板上に摺動自在に設けら
   れた抑圧操作部材を有するシートベルトのバックル本体
   において、その下方に前記相対向する二枚の基板を一体
   にする爪体を有すると共に、その上方の両側部に前記抑
   圧操作部材を絶えず前方の位置に位置せしめるバネ手段
   の受部を有し、且つ、その上方の中央部には前記鎖錠機
   構がタングプレートと鎖錠状態にある時、その状態を検
   出するためのスイッチ部材を載置する台座部を有する多
   機能単一部品を使用したことを特徴とするシートベルト
   のバックル本体。