JPS5937015B2 - オレフイン重合体組成物 - Google Patents
オレフイン重合体組成物Info
- Publication number
- JPS5937015B2 JPS5937015B2 JP2827679A JP2827679A JPS5937015B2 JP S5937015 B2 JPS5937015 B2 JP S5937015B2 JP 2827679 A JP2827679 A JP 2827679A JP 2827679 A JP2827679 A JP 2827679A JP S5937015 B2 JPS5937015 B2 JP S5937015B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- talc
- calcium carbonate
- surface area
- specific surface
- weight
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、オレフィン重合体と特定の比表面積を持つタ
ルクおよび炭酸カルシウムとを含有し、剛性、耐衝撃性
および耐表面受傷性の品質がバランス良く優れる成形品
を与える樹脂組成物に関する。
ルクおよび炭酸カルシウムとを含有し、剛性、耐衝撃性
および耐表面受傷性の品質がバランス良く優れる成形品
を与える樹脂組成物に関する。
従来、ポリエチレンやポリプロピレンの如きポリオレフ
ィンにタルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、酸化チタン、硫酸バリウム等の無
機フィラーを配合して、ポリオレフィンの剛性、寸法安
定性、易焼却性、表面光沢、難燃性等の諸性質を改良付
与することが行なわれている。
ィンにタルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、酸化チタン、硫酸バリウム等の無
機フィラーを配合して、ポリオレフィンの剛性、寸法安
定性、易焼却性、表面光沢、難燃性等の諸性質を改良付
与することが行なわれている。
特にポリオレフィンにタルクを配合したものは、主に耐
熱性、剛性、寸法精度、耐クリープ性の向上が顕著であ
り、更に省資源化、易廃棄性(焼却性)の付与の効果も
有り重用されている。
熱性、剛性、寸法精度、耐クリープ性の向上が顕著であ
り、更に省資源化、易廃棄性(焼却性)の付与の効果も
有り重用されている。
また、ポリオレフィンに炭酸カルシウムを配合したもの
は、タルクとほゞ同様の効果(その程度は一般にタルク
より低い)が得られる他、場合に依つては(例えばホモ
ポリプロピレンをマトリックスにした場合)耐衝撃性が
向上する事、更には微細炭酸カルシウムを用いれば成形
品表面光沢の向上も図り得る事から広く用いられている
。然し、タルクまたは炭酸カルシウムをポリオレフィン
に含有せしめた場合、前者に於ては成形品の耐衝撃性や
耐表面受傷性が著しく低下すると云つた欠陥が現われ、
後者に於いてはこれら欠陥の程度が小さいものの肝心の
剛性、耐熱性の向上効果がかなり小さく、その程度は不
満足なものであつた。
は、タルクとほゞ同様の効果(その程度は一般にタルク
より低い)が得られる他、場合に依つては(例えばホモ
ポリプロピレンをマトリックスにした場合)耐衝撃性が
向上する事、更には微細炭酸カルシウムを用いれば成形
品表面光沢の向上も図り得る事から広く用いられている
。然し、タルクまたは炭酸カルシウムをポリオレフィン
に含有せしめた場合、前者に於ては成形品の耐衝撃性や
耐表面受傷性が著しく低下すると云つた欠陥が現われ、
後者に於いてはこれら欠陥の程度が小さいものの肝心の
剛性、耐熱性の向上効果がかなり小さく、その程度は不
満足なものであつた。
そこでこれらの欠陥を補充し、耐熱剛性、耐衝撃性及び
成形品耐表面受傷性の向上を図るべくタルクおよび炭酸
カルシウムの併用手法が種々試みられ、ある程度の欠陥
補充が成されたもののその程度は不満足なものであり、
結果として、これらのものは例えば自動車部品分野の如
き高水準な総合品質バランスを要求される分野への応用
は期待できないものであつた。
成形品耐表面受傷性の向上を図るべくタルクおよび炭酸
カルシウムの併用手法が種々試みられ、ある程度の欠陥
補充が成されたもののその程度は不満足なものであり、
結果として、これらのものは例えば自動車部品分野の如
き高水準な総合品質バランスを要求される分野への応用
は期待できないものであつた。
また、上記欠陥の他の改良手法として、炭酸カルシウム
の代りに、それに類似した形状および寸法を持つフィラ
ーとして挙げられる酸化チタンや硫酸バリウムを用い、
これらとタルクの併用も試みられているが、品質バラン
ス面で今一つ不充分な水準である。
の代りに、それに類似した形状および寸法を持つフィラ
ーとして挙げられる酸化チタンや硫酸バリウムを用い、
これらとタルクの併用も試みられているが、品質バラン
ス面で今一つ不充分な水準である。
本発明者らは、これらの欠点を改良すべく種々研究した
結果、特定の比表面積を持つタルクおよび炭酸カルシウ
ムを特定の配合状態および配合量で配合することにより
、従来の材料での品質水準を凌駕して品質バランスの優
れた組成物が得られることを見い出し、本発明を完成し
た。
結果、特定の比表面積を持つタルクおよび炭酸カルシウ
ムを特定の配合状態および配合量で配合することにより
、従来の材料での品質水準を凌駕して品質バランスの優
れた組成物が得られることを見い出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は、オレフイン重合体、比表面積20
,000cd/g以上のタルクおよび比表面積30,0
00cd/9以上の炭酸カルシウムとを配合した組成物
であつて、上記タルクおよび炭酸カルシウムの合計配合
量が組成物全体の20〜50重量%であり、かつ上記タ
ルクと炭酸カルシウムとの比表面積比が0.35〜1.
50であることを特徴とするオレフイン重合体組成物で
ある。
,000cd/g以上のタルクおよび比表面積30,0
00cd/9以上の炭酸カルシウムとを配合した組成物
であつて、上記タルクおよび炭酸カルシウムの合計配合
量が組成物全体の20〜50重量%であり、かつ上記タ
ルクと炭酸カルシウムとの比表面積比が0.35〜1.
50であることを特徴とするオレフイン重合体組成物で
ある。
本発明で使用するオレフイン重合体とは、高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ4−メチルベンゼン−1などのオレ
フイン単独重合体エチレンープロピレンプロツクまたは
ランダム共重合体、 ニエチレンーブテン一1プロツク
またはランダム共重合体、プロピレン−ブテン−1プロ
ツクまたはランダム共重合体などのエチレンとα−オレ
フイン或いはα−オレフイン同志の共重合体(エチレン
ープロピレンーブテン一1等3元共重合体も含シむ)、
エチレン一酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン等の
オレフイン或いはポリオレフインとビニルモノマーとの
共重合体およびこれらの混合物等である。
チレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ4−メチルベンゼン−1などのオレ
フイン単独重合体エチレンープロピレンプロツクまたは
ランダム共重合体、 ニエチレンーブテン一1プロツク
またはランダム共重合体、プロピレン−ブテン−1プロ
ツクまたはランダム共重合体などのエチレンとα−オレ
フイン或いはα−オレフイン同志の共重合体(エチレン
ープロピレンーブテン一1等3元共重合体も含シむ)、
エチレン一酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン等の
オレフイン或いはポリオレフインとビニルモノマーとの
共重合体およびこれらの混合物等である。
5中でもプロピレン系
重合体、とりわけプロピレンーエチレンプロツク共重合
体が好ましい。また、本発明で使用するタルクは比表面
積が20,000(177I/9以上好ましくは22,
000〜70,000cri1/9である。比表面積に
上限がない5理由は、その値が大きい程、上述の本発明
効果、すなわち特殊な炭酸カルシウムと併用したオレフ
イン重合体組成物の品質水準が高度化するからである。
比の様なタルクは次の如き方法によつて製造さ 4れる
。
重合体、とりわけプロピレンーエチレンプロツク共重合
体が好ましい。また、本発明で使用するタルクは比表面
積が20,000(177I/9以上好ましくは22,
000〜70,000cri1/9である。比表面積に
上限がない5理由は、その値が大きい程、上述の本発明
効果、すなわち特殊な炭酸カルシウムと併用したオレフ
イン重合体組成物の品質水準が高度化するからである。
比の様なタルクは次の如き方法によつて製造さ 4れる
。
すなわち、タルク原石を遠心ローラミル、例えばレイモ
ンドミル等で破砕し、必要に応じて微粉砕機、例えばミ
クロンミル等で微粉化し、更に必要に応じて風力分級器
、各種フイルタ一等で分級化する方法で製造する。
ンドミル等で破砕し、必要に応じて微粉砕機、例えばミ
クロンミル等で微粉化し、更に必要に応じて風力分級器
、各種フイルタ一等で分級化する方法で製造する。
また、本発明で使用する炭酸カルシウムは比表面積が3
0,000d/9以上、好ましくは30,000〜60
,000d/gである。
0,000d/9以上、好ましくは30,000〜60
,000d/gである。
比表面積に上限がないのはタルクと同じ理由である。炭
酸カルシウムは一般に結晶質の石灰石例えば糖晶質石灰
石を粉砕、微粉化する方法で得られるが、上記の如き炭
酸カルシウムは次の如き方法によつて製造される。
酸カルシウムは一般に結晶質の石灰石例えば糖晶質石灰
石を粉砕、微粉化する方法で得られるが、上記の如き炭
酸カルシウムは次の如き方法によつて製造される。
すなわち、石灰石を焼成して得た生石灰を水に投入し、
消石灰スラリーとする。
消石灰スラリーとする。
このスラリーに炭酸ガスを吹き込み炭酸カルシウムを合
成する。
成する。
上記のタルクおよび炭酸カルシウムで云う比表面積とは
、恒圧粉体比表面積測定装置(例えば、島津製作所製粉
体比表面積測定装置SS−100型)で測定されるもの
で、試料筒に充てんした測定対象フイラ一に一定圧力で
空気を透過させ、その透過量から比表面積を換算して求
められる。
、恒圧粉体比表面積測定装置(例えば、島津製作所製粉
体比表面積測定装置SS−100型)で測定されるもの
で、試料筒に充てんした測定対象フイラ一に一定圧力で
空気を透過させ、その透過量から比表面積を換算して求
められる。
本発明で用いるタルクおよび炭酸カルシウムはそのまま
用いても良く、また、例えばシランカツプリング剤や高
級脂肪酸系、無水マレイン酸系、有機チタネート系等の
処理剤で表面処理(化学的あるいは機械化学的処理)を
施して用いても良い。かかるタルクおよび炭酸カルシウ
ムの合計配合量は本発明の組成物全体の20〜50重量
%、好ましくは20〜45重量?である。20重量秀未
満の場合は、組成物における剛性が不足する為、品質バ
ランスが採れなくなる他、ヒゲ、変形が目立つようにな
る。
用いても良く、また、例えばシランカツプリング剤や高
級脂肪酸系、無水マレイン酸系、有機チタネート系等の
処理剤で表面処理(化学的あるいは機械化学的処理)を
施して用いても良い。かかるタルクおよび炭酸カルシウ
ムの合計配合量は本発明の組成物全体の20〜50重量
%、好ましくは20〜45重量?である。20重量秀未
満の場合は、組成物における剛性が不足する為、品質バ
ランスが採れなくなる他、ヒゲ、変形が目立つようにな
る。
また50重量%超過では、成形品の耐表面受傷性が著し
く低下するばかりでなく、成形加工性特に射出成形性が
著しく不良となつて、充填不足、フローマーク発生、外
観不良等が起こり易くなる。上記タルクおよび炭酸カル
シウム相互間の配合はそれらの比表面積比(下記式(1
))が0.35〜1.50、好ましくは0.45〜1.
25になるように配合する。
く低下するばかりでなく、成形加工性特に射出成形性が
著しく不良となつて、充填不足、フローマーク発生、外
観不良等が起こり易くなる。上記タルクおよび炭酸カル
シウム相互間の配合はそれらの比表面積比(下記式(1
))が0.35〜1.50、好ましくは0.45〜1.
25になるように配合する。
更に、タルクの配合重量と炭酸カルシウムの配イ≧〆1
ヤI{工n)1−レJべN9〜ζ n1マ』ミ,Z、′
LJぼHZ=七 r !〜比表面積比が0.35未満
の場合や1.50超過の場合は改良効果が殆んど認ゆら
れない。
ヤI{工n)1−レJべN9〜ζ n1マ』ミ,Z、′
LJぼHZ=七 r !〜比表面積比が0.35未満
の場合や1.50超過の場合は改良効果が殆んど認ゆら
れない。
なお、本発明組成物に本発明の目的とする組成物の品質
を損わない程度に他の物質、例えば、ナイロン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール、ABS
(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体およびブタジ
エン−スチレン共重合体のブレンド物)、ポリフエニレ
ンオキサイド等のポリオレフイン以外の樹脂;エチレン
−プロピレン共重合ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
スチレンーブタジエンースチレンブ・ロツク共重合体な
どのゴム成分;2,6−ジ一t−ブチル一4−メチルフ
エノール、1,1,3−トリ−(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフエニノ(ハ)ブタン、テトラ
キズ〔メチレン(3,5−ジ一t−ブチル4−ヒドロキ
シヒドロケイ皮酸エステル)〕メタン、n−オクタデシ
ル−β−(4′−ヒドロキシ−3′,5′=ジ一t−ブ
チルフエニノ(ハ)プロピオン酸エステルなどのフエノ
ール系酸化防止剤;ジラウリルーチオージプロピオン酸
エステル、ジステアリルーチオージプロピオン酸エステ
ル、ラウリルステアリルーチオージプロピオン酸エステ
ル、テトラキズ(メチレン−3−ドデシル−チオプロピ
オン酸エステル)メタンなどのイオウ系酸化防止剤;ジ
(ジノニルフエニノ(ハ)−モノ−(p−ノニルフエニ
ノ(ハ)フオスフアイトなどのリン系酸化防止剤:ステ
アリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸系、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸カルシウム
、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸アルミニウムな
どの高級脂肪酸金属塩系、ステアリン酸アミドなどの高
級脂肪酸アミド系、ステアリン酸エチルなどの高級脂肪
酸エステル系の滑剤:カーボンブラツク、アニリンブラ
ツク、鉄黒、酸化チタン、チタンイエロ一、キナクリド
ン、フタロシアニンブルーなどの有機または無機系各種
顔料;2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ一t−
ブチルフエニノ(ハ)−5−クロロベンゾトリアゾール
、2−ヒドロキシ−4n−オクトキシーベンゾフエノン
などの紫外線吸収剤;ステアリン酸モノグリセリド、N
,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミンな
どの帯電防止剤;その他、分散剤、銅害防止剤、中和剤
、気泡防止剤、難燃剤などの助剤およびタルク、炭カル
以外の無機フイラ一例えば、炭酸マグネシウム、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、けい酸カルシウム、ウオラス
トナイト、クレー、アルミナ、シリカ、酸化鉄、雲母、
ガラス繊維、ガラスビーズ、中空シリカ、中空ガラス球
、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛
、塩基性炭酸マグネシウム、アスベスト、ゼオライト、
モリブデン、酸化チタン、けいそう土、セリサイト、シ
ラス、黒鉛、水酸化カルシウム、亜硫酸カルシウムなど
の無機フイラ一(これら無機フイラ一は無処理または必
要なら表面処理をして用いることができるが、中でも、
ガラス繊維、炭素繊維、石膏繊維などの繊維状フイラ一
、ウオラストナイトなどの針状フイラ一、雲母などの板
状フイラ一は品質、とりわけ剛性の向上および耐表面受
傷性の改良に有効である。)等の1種または2種以上を
適宜選択して添加することができる。本発明組成物は各
成分を配合して通常の混練方法、例えば、一軸押出機、
二軸押出機、バンバリーミキサ一、ロール、ブラベンダ
ープラストグラムなどの混練機を用いる方法で製造され
る。
を損わない程度に他の物質、例えば、ナイロン、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール、ABS
(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体およびブタジ
エン−スチレン共重合体のブレンド物)、ポリフエニレ
ンオキサイド等のポリオレフイン以外の樹脂;エチレン
−プロピレン共重合ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
スチレンーブタジエンースチレンブ・ロツク共重合体な
どのゴム成分;2,6−ジ一t−ブチル一4−メチルフ
エノール、1,1,3−トリ−(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフエニノ(ハ)ブタン、テトラ
キズ〔メチレン(3,5−ジ一t−ブチル4−ヒドロキ
シヒドロケイ皮酸エステル)〕メタン、n−オクタデシ
ル−β−(4′−ヒドロキシ−3′,5′=ジ一t−ブ
チルフエニノ(ハ)プロピオン酸エステルなどのフエノ
ール系酸化防止剤;ジラウリルーチオージプロピオン酸
エステル、ジステアリルーチオージプロピオン酸エステ
ル、ラウリルステアリルーチオージプロピオン酸エステ
ル、テトラキズ(メチレン−3−ドデシル−チオプロピ
オン酸エステル)メタンなどのイオウ系酸化防止剤;ジ
(ジノニルフエニノ(ハ)−モノ−(p−ノニルフエニ
ノ(ハ)フオスフアイトなどのリン系酸化防止剤:ステ
アリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸系、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸カルシウム
、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸アルミニウムな
どの高級脂肪酸金属塩系、ステアリン酸アミドなどの高
級脂肪酸アミド系、ステアリン酸エチルなどの高級脂肪
酸エステル系の滑剤:カーボンブラツク、アニリンブラ
ツク、鉄黒、酸化チタン、チタンイエロ一、キナクリド
ン、フタロシアニンブルーなどの有機または無機系各種
顔料;2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ一t−
ブチルフエニノ(ハ)−5−クロロベンゾトリアゾール
、2−ヒドロキシ−4n−オクトキシーベンゾフエノン
などの紫外線吸収剤;ステアリン酸モノグリセリド、N
,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミンな
どの帯電防止剤;その他、分散剤、銅害防止剤、中和剤
、気泡防止剤、難燃剤などの助剤およびタルク、炭カル
以外の無機フイラ一例えば、炭酸マグネシウム、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、けい酸カルシウム、ウオラス
トナイト、クレー、アルミナ、シリカ、酸化鉄、雲母、
ガラス繊維、ガラスビーズ、中空シリカ、中空ガラス球
、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛
、塩基性炭酸マグネシウム、アスベスト、ゼオライト、
モリブデン、酸化チタン、けいそう土、セリサイト、シ
ラス、黒鉛、水酸化カルシウム、亜硫酸カルシウムなど
の無機フイラ一(これら無機フイラ一は無処理または必
要なら表面処理をして用いることができるが、中でも、
ガラス繊維、炭素繊維、石膏繊維などの繊維状フイラ一
、ウオラストナイトなどの針状フイラ一、雲母などの板
状フイラ一は品質、とりわけ剛性の向上および耐表面受
傷性の改良に有効である。)等の1種または2種以上を
適宜選択して添加することができる。本発明組成物は各
成分を配合して通常の混練方法、例えば、一軸押出機、
二軸押出機、バンバリーミキサ一、ロール、ブラベンダ
ープラストグラムなどの混練機を用いる方法で製造され
る。
各成分の配合順序は特に限定されるものではない。通常
は押出機等で混練してペレツト状のコンパウンドにした
後加工に供するが、オレフイン重合体、タルクおよび炭
酸カルシウムを直接成形機に供給して成形品とすること
もできる。また、予めタルク、炭酸カルシウムの片方づ
\または両方をオレフイン重合体に高濃度に配合混練し
、それを互いにまたはオレフイン重合体で希釈しながら
ブレンド或るいは成形することもできる。
は押出機等で混練してペレツト状のコンパウンドにした
後加工に供するが、オレフイン重合体、タルクおよび炭
酸カルシウムを直接成形機に供給して成形品とすること
もできる。また、予めタルク、炭酸カルシウムの片方づ
\または両方をオレフイン重合体に高濃度に配合混練し
、それを互いにまたはオレフイン重合体で希釈しながら
ブレンド或るいは成形することもできる。
斯様にして得られた本発明組成物は、従来のタルクおよ
び炭酸カルシウム含有オレフイン重合体組成物には無い
高水準な品質バランスを有し、高度の品質を要求される
分野、例えばインストルメントパネル等自動車内装部品
分野に極めて適性のあるものである。
び炭酸カルシウム含有オレフイン重合体組成物には無い
高水準な品質バランスを有し、高度の品質を要求される
分野、例えばインストルメントパネル等自動車内装部品
分野に極めて適性のあるものである。
以下に実施例を示めして本発明をより具体的に説明する
。
。
ここで用いる各種測定法は次のとおりである。
メルトフローレイト(MFR);エチレン系重合体はJ
ISK67−60に、またプロピレン系重合体はJIS
K6758に準拠。三点曲げ弾件率;JISK72O3
に準拠(測定温度23ンC)。
ISK67−60に、またプロピレン系重合体はJIS
K6758に準拠。三点曲げ弾件率;JISK72O3
に準拠(測定温度23ンC)。
デユポン衝撃強度;35]1al!×5011×21n
のシートを用い、JISK54OOの6.13項の2、
B法(参考試験)に示される装置を用い、落下高さ30
C!!L1ダートおよび受け板の曲率部の直径は1/2
インチの条件で試験を行ない、50%破壊時の落下エネ
ルギーを衝撃強度値とする(測定温度23下C)。
のシートを用い、JISK54OOの6.13項の2、
B法(参考試験)に示される装置を用い、落下高さ30
C!!L1ダートおよび受け板の曲率部の直径は1/2
インチの条件で試験を行ない、50%破壊時の落下エネ
ルギーを衝撃強度値とする(測定温度23下C)。
耐表面受傷性;JISK54OOに準拠し、同JISの
6.14項に示される鉛筆引掻試験装置を用い、351
1×5011×2VIL無地シート片を鉛筆で引掻いた
跡を軽くガーゼで拭き取り、傷跡が残らない最高硬度を
測定し、硬度Fに達するものを良好とする(測定温度2
3℃)。
6.14項に示される鉛筆引掻試験装置を用い、351
1×5011×2VIL無地シート片を鉛筆で引掻いた
跡を軽くガーゼで拭き取り、傷跡が残らない最高硬度を
測定し、硬度Fに達するものを良好とする(測定温度2
3℃)。
実施例 1
MFR5.0、エチレン含量6重量?のプロピレンーエ
チレンプロツク共重合体(三菱油化社製三菱ノーブレン
BC−4)70重量%と比表面積21,000,34,
000,43,000c−d/9の無処理タルク15重
量?および比表面積34,800,45,500,54
,500(1−JモVf/9の高級脂肪酸(ステアリン酸
)表面処理炭酸カルシウム15重量%とを川田製作所製
スーパーミキサーで2分間混合し、池具鉄工製PCM型
2軸押出機で混練造粒(230℃)してペレツト状コン
パウンドを得た。
チレンプロツク共重合体(三菱油化社製三菱ノーブレン
BC−4)70重量%と比表面積21,000,34,
000,43,000c−d/9の無処理タルク15重
量?および比表面積34,800,45,500,54
,500(1−JモVf/9の高級脂肪酸(ステアリン酸
)表面処理炭酸カルシウム15重量%とを川田製作所製
スーパーミキサーで2分間混合し、池具鉄工製PCM型
2軸押出機で混練造粒(230℃)してペレツト状コン
パウンドを得た。
従つてこの際の比表面積比は0.39〜1.24であり
配合比は1.0であつた。然る後、各機製作所製スクリ
ユーインライン射出成形機にて試片を成形(230℃)
し、その三点曲げ弾性率、デユポン衝撃強度、成形品の
耐表面受傷性を測定評価した。
配合比は1.0であつた。然る後、各機製作所製スクリ
ユーインライン射出成形機にて試片を成形(230℃)
し、その三点曲げ弾性率、デユポン衝撃強度、成形品の
耐表面受傷性を測定評価した。
結果を表1(/F6l〜6)に示す。
それらは何れも良好な品質バランスを示した。
比較例 1比表面積7,500,12,600,18,
100,20,100,48,100cTi1/gの無
処理タルク15重量?と比表面積14,500,31,
000,34,800,45,500,59,000d
/9の高級脂肪酸(実施例1のケースと同じ)処理炭酸
カルシウム15重量%および実施例1で用いたオレフイ
ン重合体70重量%とを配合し、実施例1と同様の方法
で混練、成形および評価を行つた。
100,20,100,48,100cTi1/gの無
処理タルク15重量?と比表面積14,500,31,
000,34,800,45,500,59,000d
/9の高級脂肪酸(実施例1のケースと同じ)処理炭酸
カルシウム15重量%および実施例1で用いたオレフイ
ン重合体70重量%とを配合し、実施例1と同様の方法
で混練、成形および評価を行つた。
結果を表1(洗7〜11)に示す。それらは何れも実施
例1に比較して低い品質バランスを示した。
例1に比較して低い品質バランスを示した。
実施例 2
実施例1で用いたのと同じオレフイン重合体に比表面積
34,400c−111/gの無処理タルクおよび比表
面積45,500c71/9の高級脂肪酸(実施例1の
ケースと同じ)処理炭酸カルシウムの合計配合量で30
重量%を、タルクの配合重量と炭酸カルシウムの配合重
量との比が0.25および4.0となる様に、すなわち
タルク6重量弊と炭酸カルシウム24重量%とをオレフ
イン重合体に配合、およびタルク24重量%と炭酸カル
シウム6重量%とをオレフイン重合体に配合し、実施例
1と同様の方法で混練、成形および評価を行つた。
34,400c−111/gの無処理タルクおよび比表
面積45,500c71/9の高級脂肪酸(実施例1の
ケースと同じ)処理炭酸カルシウムの合計配合量で30
重量%を、タルクの配合重量と炭酸カルシウムの配合重
量との比が0.25および4.0となる様に、すなわち
タルク6重量弊と炭酸カルシウム24重量%とをオレフ
イン重合体に配合、およびタルク24重量%と炭酸カル
シウム6重量%とをオレフイン重合体に配合し、実施例
1と同様の方法で混練、成形および評価を行つた。
此の例ではタルクと炭酸カルシウムとの比表面積比は0
.76であるが、評価の結果は何れも良好な品質バラン
スを示めした。結果を表1に示めす。
.76であるが、評価の結果は何れも良好な品質バラン
スを示めした。結果を表1に示めす。
実施例 3
比表面積34,400および43,000m1/9の無
処理タルクと比表面積54,500および34,800
(1771/gの高級脂肪酸(実施例1のケースと同じ
)処理炭酸カルシウムとを、実施例1で用いたのと同じ
オレフイン重合体に合計配合量で20重量%および45
重量%、かつ配合重量比1.0および1.7で配合し、
実施例1と同様の方法で混練、成形および評価を行つた
。
処理タルクと比表面積54,500および34,800
(1771/gの高級脂肪酸(実施例1のケースと同じ
)処理炭酸カルシウムとを、実施例1で用いたのと同じ
オレフイン重合体に合計配合量で20重量%および45
重量%、かつ配合重量比1.0および1.7で配合し、
実施例1と同様の方法で混練、成形および評価を行つた
。
(従つて、この際のタルクと炭酸カルシウムとの比表面
積比は0.63および1.24であつた。)これらの結
果を表1に示めす。
積比は0.63および1.24であつた。)これらの結
果を表1に示めす。
実施例 4
MFR5.0のポリプロピレン(三菱油化社製三菱ノー
ブレンMH−4)70重量%と比表面積35,500c
r1/9の無処理タルク15重量%および比表面積47
,000c7i/9のステアリン酸処理炭酸カルシウム
15重量%とを実施例1と同様な方法で配合、混練、成
形および評価した。
ブレンMH−4)70重量%と比表面積35,500c
r1/9の無処理タルク15重量%および比表面積47
,000c7i/9のステアリン酸処理炭酸カルシウム
15重量%とを実施例1と同様な方法で配合、混練、成
形および評価した。
又、上記配合の内、ポリプロピレンをMFR5,Oの高
密度ポリエチレン(三菱油化社製ユカロンHDsJX−
20)に置換した組成物に関しても同様の試験評価を行
つた。
密度ポリエチレン(三菱油化社製ユカロンHDsJX−
20)に置換した組成物に関しても同様の試験評価を行
つた。
これらの結果を表1に示めす。
実施例 5
実施例1の実験番号/F62と同様の組成物100重量
部に銅フタロシアニンブルーとカーボンブラツクから成
る青色顔料を0.8重量部配合して実施例1と同様の方
法で混練造粒した。
部に銅フタロシアニンブルーとカーボンブラツクから成
る青色顔料を0.8重量部配合して実施例1と同様の方
法で混練造粒した。
然る後、三菱ナトコ800EXL型スクリユーインライ
ン射出成形機を用い、幅1200mm×奥行260m1
L×高320111X平均肉厚2.5mmの乗用車用イ
ンストルメントパネルを成形した。得られたインストル
メントパネルは実用充分な強度および成形品耐表面受傷
性を示した。
ン射出成形機を用い、幅1200mm×奥行260m1
L×高320111X平均肉厚2.5mmの乗用車用イ
ンストルメントパネルを成形した。得られたインストル
メントパネルは実用充分な強度および成形品耐表面受傷
性を示した。
Claims (1)
- 1 オレフィン重合体、比表面積20,000cm^2
/g以上のタルクおよび比表面積30,000cm^2
/g以上の炭酸カルシウムとを配合した組成物であつて
、上記タルクおよび炭酸カルシウムの合計配合量が組成
物全体の20〜50重量%であり、かつ上記タルクと炭
酸カルシウムとの比表面積比が0.35〜1.50であ
ることを特徴とするオレフィン重合体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2827679A JPS5937015B2 (ja) | 1979-03-13 | 1979-03-13 | オレフイン重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2827679A JPS5937015B2 (ja) | 1979-03-13 | 1979-03-13 | オレフイン重合体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55120642A JPS55120642A (en) | 1980-09-17 |
JPS5937015B2 true JPS5937015B2 (ja) | 1984-09-07 |
Family
ID=12244056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2827679A Expired JPS5937015B2 (ja) | 1979-03-13 | 1979-03-13 | オレフイン重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937015B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5738841A (en) * | 1980-08-18 | 1982-03-03 | Tokuyama Soda Co Ltd | Polypropylene resin composition |
GB2111071B (en) * | 1981-09-16 | 1985-04-03 | Mitsubishi Petrochemical Co | Moldable composition containing propylene polymer |
US4578296A (en) * | 1983-06-28 | 1986-03-25 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Thermoformed polyolefin cup |
DE3529651C2 (de) * | 1985-08-19 | 1998-09-24 | Targor Gmbh | Polyolefin-Formmasse sowie Verfahren zur Verminderung der Korrosion an Verarbeitungsmaschinen |
JP2535595B2 (ja) * | 1988-08-11 | 1996-09-18 | 出光石油化学株式会社 | プロピレン重合体組成物 |
JP6741942B2 (ja) * | 2016-08-24 | 2020-08-19 | 品川リフラクトリーズ株式会社 | スプレー造粒法による顆粒状モールドパウダーの製造方法 |
-
1979
- 1979-03-13 JP JP2827679A patent/JPS5937015B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55120642A (en) | 1980-09-17 |
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