JPS5936988Y2 - 刈取収穫機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、引起し装置の前方から作用されるように、縦
回し巻回したチェーンに分草爪を取付けた強制分草装置
を配置した刈取収穫機に関する。

上記刈取収穫機において、従来、植立茎稈を強制分草の
爪により直接引き上げるようにしていたため、茎稈が地
面に沿うような低姿勢に倒伏していると、その茎稈に爪
が引掛からない事があって、分草性能が悪くなる問題が
あり、他方分草装置下端において突出回動する分草爪の
周囲を開放していたため、未刈側の植立茎稈から張り出
した茎葉が爪に絡みついて駆動トラブルを起こしたり、
爪が地面の隆起部や石に接当して破損する問題があった
。

本考案は、簡単な改良でもって、上記問題を一挙に解消
することを目的とし、官記した刈取収穫機において、前
記強制分草装置の下端における分草爪の突出回動軌跡を
横側方より覆う側部カバーを配設するとともに、このカ
バーの前端に先細状の固定分草具具を取付けであること
を特徴とする。

すなわち、強制分草装置の下端にお・いで突出回動する
爪の前方に先細状の分草具を設けであるから、倒伏して
いる植立茎稈部分を前記分草具により引き上げておいて
その引き上げ部分に前記強制分草装置の爪を係止させる
こととなるので、分草爪のみにより引き上げていた従来
よりも確実に爪を茎稈に係止させられるに至り、又、分
草装置爪の突出回動軌跡の横側方をカバーで覆っである
から、未刈側植立茎稈から張出した茎稈が爪側に入り込
む事をカバーにより阻止できると共に、カバーのプロテ
クター作用により爪が地面の隆起部や石に接当する事を
阻止でき、良好な分草を分草爪破損等のトラブルが少な
い状態で行えるようになった。

その上、カバーを設けると共にその前端に分草具を付設
するだけの簡単な改良を加えるだけで済むから、構造を
簡単にできて、製作面及びコスト面においても有利なも
のにできた。

以下に、本考案の実施の態様を例示図に基づいて説明す
る。

コンバインを槽底するに、クローラ式走行機台１に脱穀
選別装置２、脱穀選別装置２からの穀粒に対する袋詰め
部３、脱穀選別装置２からの排ワラに対する処理装置４
を設けて本体を槽底し、植立殻稈を刈取り対象物と非刈
取り対象物とに分草し、刈取り対象物を引起すと共に刈
取り、刈取り穀稈を脱穀フィードチェーン５に供給する
前処理部Ａを前記本体の前部に設け、もって、走行に伴
って、植立殻稈の分草、引起し、引起し穀稈の刈取り、
刈取り穀稈の脱穀、脱穀粒の袋詰め、脱穀排ワラの細断
放出を行えるようにしである。

前記前処理部Ａを横取するに、引起し経路Ｂの左右に引
起し装置６ａ、６ｂを配置した引起し部、前記左引起し
装置６ａの車体横ター１１方に配置した強制分草装置７
、画引起し部からの穀稈を刈取るバリカン型刈取装置８
．刈取り穀稈を前記フィードチェーン５に搬送する装置
９を、前記本体から延設した枠体２６に付設しである。

そして、前記引起し装置６ａ、６ｂを横取するに、駆動
スプロケット１０及び２個の遊転スプロケット１１．１
１を、夫夫の回動軸芯を車体上下方向に沿わせて斜設ケ
ース１２内に軸架し、複数本の引起し爪１３・・・・・
・を起伏自在に取付けた無端チェーン１４を全スプロケ
ット１０、１１．１１に横回し巻回すると共に、爪戻し
経路において前記引起し爪１３・・・・・・を、その殻
稈係止部が前記ケース１２内に引退した倒伏姿勢にする
ガイド１５、及び引起し経路Ｂにおいて前記引起し爪１
３・・・・・・をその殻稈係止部が前記ケース１２から
引起し経路Ｂに突出する起立姿勢にするガイド１６を設
けである。

そして、前記強制分草装置７を横取するに、第２図に示
すように、下端部及び分草経路側を前記左引起し装置６
ａより前方に位置させたケース１７を設けると共に、駆
動スプロケット１８及び２個の遊転スプロケツ）１９．
１９を夫々の回動軸芯を車体横方向に沿わせて前記ケー
ス１７内に軸架し、複数本の分草爪２０・・・・・・を
起伏自在に取付けた無端チェーン２１を全スプロケット
１８．１９．１９に縦回し巻回し、更に、前記分草爪２
０・・・・・・を、ケニス下端部においてガイド２３ａ
の作用により殻稈係止作用部がケース１７外に突出する
姿勢に起立させ、分草経路においてガイド２３ｂの作用
により前記起立姿勢に維持させ、分草経路終端において
ガイド２２の作用により、殻稈係止作用部をケース１７
内に引退させるように横取しである。

他方前記分草装置７の下端においてケース１７から突出
回動する分草爪２０・・・・・・の軌跡を横側方から覆
わせて、未刈側植立殻稈から引出した茎葉が前記軌跡内
に入り込んだり、突出回動する分草爪２０・・・・・・
が地面上の隆起部や石に接当する事を阻止させる側部カ
バー２４を前記ケース１７の未刈側に配設すると共に、
先細状の分草具２５を前記カバー２４を支持部材に兼用
すべくその前端に固定しである。

もって、前記分草具２５により引上げられた倒伏殻稈部
分を、前記ケース１７下端にて突出回動する分草爪２０
・・・・・・に係止させ、係止をケース１７後方に移行
する分草爪２０・・・・・・によって前記引起し装置６
ａの前方より刈取り対象物と非刈取り対象物とに分草さ
せ、刈取り対象物を、前記両ケース１２．１２から引起
し経路Ｂに突出した状態で、ケース１２．１２の後方に
移行する両引起し爪１３、１３の協働により引起しなが
ら前記刈取り装置８に搬送させるようにしである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈取収穫機の実施の態様を例示し、
第１図はコンバインの全体平面図、第２図は分草装置の
側面図、第３図は要部の側面図、第４図は第３図のＮ−
Ｎ矢視図である。 ６ａ・・・・・・引起し装置、７・・・・・・分草装置
、２０・・・・・・分草爪、２１・・・・・・チェーン
、２４・・・・・・カバー、２５・・・・・・分草具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 引起し装置６ａの前方から作用させるように、縦回し巻
   回したチェーン２１に分草爪２０を取付けた強制分草装
   置７を配置した刈取収穫機であって、前記強制分草装置
   ７の下端における分草爪２０の突出回動軌跡を横側方よ
   り覆う側部カバー２４を配設するとともに、このカバー
   ２４の前端に先細状の固定分草具２５を取付けであるこ
   とを特徴とする刈取収穫機。