JPS5936941B2 - 水易分散性カルボキシメチルセルロ−スナトリウム塩の製法 - Google Patents

水易分散性カルボキシメチルセルロ−スナトリウム塩の製法

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JPS5936941B2
JPS5936941B2 JP11966076A JP11966076A JPS5936941B2 JP S5936941 B2 JPS5936941 B2 JP S5936941B2 JP 11966076 A JP11966076 A JP 11966076A JP 11966076 A JP11966076 A JP 11966076A JP S5936941 B2 JPS5936941 B2 JP S5936941B2
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JP
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water
salt
sodium
sodium salt
dispersible
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JP11966076A
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準 田口
重夫 横井
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(以下CMC
と略記する)は、本来水に極めて親和性の高いものであ
つて、水溶性のものであるが、その粉末を水に投入する
と、直ちに二次凝集体を形成し、その表面部分だけが水
に溶解して高粘性の膜を形成して、二次凝集体の内部は
水との接触が絶たれる。
これがいわゆるママコの形成であつて一旦ママコが生成
すると、これを溶解するのに多大の労力と時間を要する
。このようなママコの生成はメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの水
溶性高分子物質に共通した性質である。ママコの生成防
止に対しては従来種々の提案がなされている。例えば、
発泡性物質の添加(特公31−9482)、固結防止剤
の添加(特公40−9557)、水酸基と反応する物質
による変性(特公42−6674)、粒体表面をコーテ
ィングする方法(特公45−34458、特公47−7
688)、フレークあるいはフィルム状とする方法(特
公38−8577)、ペレット状とする方法(特公44
−3972)、顆粒に造粒する方法(特公46−219
0)などがある。
これらのうち、変性剤や他物質の添加を要するものは、
製品の純度に影響し用途に制限を与える。
水の使用と機械的熱的工程のみから成る造粒法あるいは
フレーク成型法は、製品の純度に変化を与えないと云う
点で好ましいが、得られた製品のマ″ マコ生成防止の
効果は実用的に充分なものとは云い難い。本発明者等は
このような従来技術の欠点を改良すべく鋭意研究した結
果、高純度のCMC粉体に食塩、芒硝、燐酸ナトリウム
などの水溶性塩を添・ 加してから、あるいは添加と同
時に水を加え、造粒することにより、水分散性溶解性の
高い実用上有用な製品を得ることに成功した。
CMCの製法は、パルプにアルカリを作用させてアルカ
リセルロースを作り、これにモノクロル酢酸又はモノク
ロル酢酸ソーダを作用させてエーテル化させるものであ
る。
エーテル化反応の際の副生物、過剰に用いたアルカリを
中和した際の生成物として、食塩、グリコール酸ナトリ
ウム、芒硝などの塩類が粗製CMC中には多量に含有さ
れている。
これらの夾雑塩類は水媒精製法あるいは溶媒精製法によ
つて除去される。CMC純度として95%以上となるま
で塩分を除去精製したものをA粉、CMC純度として5
0〜80%程度に止めたものをB粉乃至S粉と業界では
称して卦り、B粉乃至S粉は捺染糊、壁材、接着剤、経
糸糊、洗剤などの用途に用いられ、A粉は食品、医薬品
、化粧品などの用途に向けられる。本発明者等は一旦高
純度に精製したA粉に、食塩、芒硝、燐酸ナトリウムな
どの水溶性塩を添加し、混合してから造粒し、篩分する
ことにより得られる顆粒が極めて容易に水に溶解分散す
ることを見出した。
製造時からの夾雑塩を多量に含有しているB粉乃至S粉
をそのま\造粒し顆粒としても、本発明によつて得られ
る製品のような性能は得られない。食塩、芒硝、燐酸ナ
トリウムのような水溶性無機塩は、ある程度の固結防止
作用があり、粉末CMCに添加し、顆粒とした場合、相
乗効果となつてすぐれたママコ生成防止作用を発揮する
ものと考えられる。これに対し、B粉乃至S粉に於ては
、夾雑塩粒子の表面をCMCが被覆した形となつている
ため、ママコ生成防止に寄与しないものと推察される。
A粉に添加する水溶性塩の量はCMCに対し5乃至30
重量%程度が適当であり、添加方法は、水溶性塩を粉末
で添加し混合してから水を加え、造粒してもよいし、水
溶性塩を水溶液として添加し、造粒してもよい。
使用する水の量はCMCと水溶性塩の合計量に対し50
%乃至200%(重量)が適当である。本発明の方法に
よつて得られる製品は結果的にB粉乃至S粉相当の純度
となるため、捺染糊、壁材、洗剤、経糸糊、接着剤など
の用途に用いることができる。
水溶性塩として食塩を用いた場合には食品用途、例えば
、漬物、つくだ煮などの用途に用いることができる。
この場合食塩の一部を食品添加物として認められた水溶
性有機塩、例えばL−グルタミン酸ナトリウム、5′−
イノシン酸ジナトリウム、5−グアニル酸ジナトリウム
、コハク酸モノナトリウム、コハク酸ジナトリウム、酒
石酸ナトリウム又は乳酸ナトリウムより選択された塩で
置換してもよい。以下に実施例をあげて本発明を説明す
る。
実施例 1 純度99%のCMC粉末(エーテル化度0.75、水分
9.270、170水溶液粘度2000CPS(25℃
)20kgに無水芒硝5kgを加え、たて型混合攪拌器
中で攪拌しつ\10分間にわたつて水151を噴霧した
さらに攪拌をつマけつ\105℃の熱風を30分間送入
し、乾燥させつ\造粒した。得られたCMC粒子を篩分
し、次のように取得した。20〜80メツシユの顆粒(
水分9.6%)をとり、次の方法で溶解試験した。
2007n1フラスコに蒸留水100m1を入れ、上記
CMC顆粒29を投入し、5秒経過後マグネチツクスタ
ーラ一によつて120rpmの速さで攪拌した。
その結果、ママコの生成はみられず、攪拌開始後4分1
0秒で完全に溶解した。比較例 1 実施例1に用いたと同じCMC粉末25kgに対し、塩
類を添加せず、その他は実施例1と同様の方法で造粒し
、篩分した。
20〜80メツシユの顆粒(水分9.0%)につき実施
例1と同様の方法で溶解試1験した。
一部ママコの生成がみとめられ、完全溶解に要した時間
は35分であつた。比較例 2 純度7270、夾雑塩類28%のCMC粉末(S粉相当
、水分11.370、170水溶液粘度200CPS)
24k9に対し水151を用い、実施例1と同様の方法
で(但し、芒硝を添加せず)造粒した。
・20〜80メツシユの
顆粒(水分9.8%)に対し、実施例1と同様の方法で
溶解試験したところ、完全溶解に要した時間は6分30
秒であつた。
実施例 2実施例1に用いたと同じ純度99%のCMC
粉末22k9に対し食塩2k9、L−グルタミン酸ナト
リウム1k9を加え、水151を用いて造粒した。
20〜80メツシユの顆粒(水分8.970)をとり、
実施例1と同様の方法で溶解試験をしたところ、攪拌開
始後4分50秒で完全に溶解した。
実施例 3 純度99%のCMC粉末(エーテル化度0.65、水分
9.670、1%水溶液粘度1300CPS)25k9
に対し、2070芒硝水溶液22.5kgを用いて造粒
した。
20〜80メツシユの顆粒(水分10.0%)をとり、
実施例1と同様の方法で溶解試験をしたところ、攪拌開
始後4分20秒で完全に溶解した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 純度95%以上のカルボキシメチルセルロースナト
    リウム塩に対し、5乃至30重量%の水溶性塩及び上記
    塩の合計量に対し、50乃至200重量%の水を添加し
    てから造粒し篩分することを特徴とする水易分散性カル
    ボキシメチルセルロースナトリウム塩の製法。 2 水溶性塩として芒硝を用いることを特徴とする特許
    請求範囲第1項記載の水易分散性カルボキシメチルセル
    ロースナトリウム塩の製法。 3 水溶性塩として、食塩を用いることを特徴とする特
    許請求範囲第1項記載の水易分散性カルボキシメチルセ
    ルロースナトリウム塩の製法。 4 食塩の一部に代替し、L−グルタミン酸ナトリウム
    、5′−イノシン酸ジナトリウム、5′−グアニル酸ジ
    ナトリウム、コハク酸モノナトリウム、コハク酸ジナト
    リウム、酒石酸ナトリウム及び乳酸ナトリウムからなる
    群より撰択された有機水溶性塩を用いることを特徴とす
    る特許範囲第3項記載の水易分散性カルボキシメチルセ
    ルロースナトリウム塩の製法。
JP11966076A 1976-10-05 1976-10-05 水易分散性カルボキシメチルセルロ−スナトリウム塩の製法 Expired JPS5936941B2 (ja)

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JPS5345358A JPS5345358A (en) 1978-04-24
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JPS62164734U (ja) * 1986-04-10 1987-10-20
JPH0718263Y2 (ja) * 1986-04-16 1995-05-01 株式会社クボタ コンバインの扱深さ調節装置

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