JPS5936745B2 - カラ−バランス調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラー複写機のカラーバランス調整装置に係り
、カラー原稿を色分解し、各色像を再現する方式に於い
て各再現色像のカラーバランスを一意的に設定しうるカ
ラーバランス調整装置に関するものである。

従来、色分解し各色像を再現し重ね合わせてカラー再現
像を形成するカラー複写機に於いては、カラーバランス
を調整する為、各色ごとにカラー濃度を調整し、経、験
的にバランスをとることが一般であつた。

従つて、カラーバランス調整には熟練を要することとな
り、一般の事務所にて操作者が簡易に調整することは困
難である。

本発明は上記の点に鑑み新規で優れたカラーバランス調
整装置を供するものである。

本発明の目的は、容易に調整可能なカラーバランス調整
装置を供するものである。

更に、本発明の目的はカラー成分の和は常に一定に保つ
たまま所望の色調を可能とするカラーバランス調整装置
を供するものである。

上記目的を達成する本発明のカラーバランス調整装置は
、各色成分画像に対応して電子写真感光体上の現像濃度
を調節し、カラーバランスを整える調整装置であり、一
方向に濃度傾斜をもち、調整しようとする色に対応して
設けられた相互に直行する３枚のフィルター部材と、各
フィルター部材の同一側に設けた単一の投光手段と、各
フィルター部材に対して固定配置されこのフィルター部
材を介した投光手段れゝらの光を受け、フィルターの濃
度を読み取る読み取り手段と、各読み取り手段の結果に
基づいて潜像形成手段の作動を制御し、電子写真感光体
に形成する潜像電位を色成分画像に対応して変化せしめ
る制御手段と、を有し、この読み取り手段の読み取り結
果に基づいて感光体上の静電潜像を色ごとに変化させ、
現像濃度を調節してカラーバランスを整えるものである
。

以下、本発明の詳細を具体例により図面を参照し説明す
る。第１図に示すのが本発明を適用した実施例、カラー
複写機の概要説明図である。

同図に於ける各部の説明をすると１は原稿台、２は原稿
照明用光源、３はレンズ系、４はフイルタ一、５は感光
ドラムクリーニングプレート、６は１次帯電器、７はＡ
Ｃ除電器、８は感光ドラム、９は転写ドラム、１０は分
離爪、１１は定着器、１２は搬送装置、１３はポスト用
帯電器、１４は吸着用帯電器、１５及び１５′は給紙用
ローラー、１６及び１６１はコピー紙、１７はイエロ一
用現像器、１８はマゼンタ用現像器、１９はシアン用現
像器である。

次に上記構成装置動作の概要を説明する。

コピーボタンを押すと感光ドラム及び転写ドラム９が回
転を始め、ドラムと機械的に連結された光源２及びミラ
ーが駆動される。

光源２が点灯し原稿面１を走査する。感光ドラム８は１
次帯電器６によりドラム表面を一様に帯電する。一方、
原稿を走査しミラーに入つた光はレンズ系３を通り色分
解フイルタ一４を通し、ＡＣ除電器に入光し感光板土に
静電潜像を作る。第１回目の走査で青の色分解フイルタ
一を通じ作られた静電潜像はイエロ一の現像器によりイ
エロ一の可視像をドラム上に作り、ポストの帯電器１３
によりイエロ一の可視像をコピー紙に転写しやすくする
。コピー紙の方は給紙ローラー１５により給紙され吸着
用帯電器により表面を帯電された転写ドラムにコピー紙
を吸着させる。

これにより、第１回目のイエロ一の感光ドラム上の可視
像が転写ドラム上のコビ一紙に転写する。

次に第２回目の原稿走査の時は、色分解フイルタ一を緑
に切替え前記と同様に感光ドラム上に静電潜像を作り、
現像器１８を１駆動させ、マゼンタの可視像を感光ドラ
ム上に作成する。以下前記同様に転写ドラムが２回転目
の転写に入りコピー紙上に前記イエロ一の可視像の上に
マゼンタによる像を重ねあわせる。第３回目の原稿走査
の時は色分解フイルタ一を赤に切替兄前記と同様に感光
ドラム上に静電潜像を作り、現像器１９を駆動させ、シ
アンの可視像を感光ドラム上に作成する。

転写ドラムが３回目の転写に入り、コピー紙上にシアン
の可視像を転フ写し終ると３色々分解された像が重ね合
さり、原稿と同じ色調がコビ一紙に複写されるわけであ
る。

しかし、各色に分解されコピー紙に転写される像の濃度
は露光量、１次帯電量、現像剤濃度、ＡＣ除電童とによ
り、種々変り必ずしも原稿と同じ色調を再現させること
が難しいことは、前述の通りである。この様な色分解万
式カラー複写機に適用した本発明に基く、カラーバラン
ス調整装置の実施例につき、第２図乃至第６図により説
明する。第２図に示すのが本発明の基本構成図である。
直交座標軸をＸ，Ｙ，Ｚ軸とし、平面ＡＢＣ上の１点Ｐ
の座標を（Ｘ，Ｙ，Ｚ）とすると、平面の方程式はＡＸ
＋ＢＹ＋ＣＺ＝１となる。今、原点０とし０Ａ＝０Ｂ−
０Ｃ−ｌとすると同方程式のＸ＋Ｙ＋Ｚ−ｌとなる。即
ち、平面ＡＢＣの１点ＰよりＸｙ，ｙｘ，ｚｘ各平面に
おろした垂線の長さの和は常に一定であることを示す。
本発明装置は上記原理に基き、カラー複写機に於いてカ
ラーバランスを調整する方法とし１操作でＹ＋Ｍ＋Ｃ＝
一定に保ち得る範囲で任意の色調に移動し得る装置を提
供したものである。

第３図に於いて、点Ｐはカラーバランスの設定点である
。

Ｐ点からはＸｙ，ｙｚ，ｚｘ平面に垂直に投光する様な
ランプハウスを有し、各ライト・ビームは平面Ｘｙ，ｙ
ｚ，ｚｘ上に設けられた第４図の様な連続又は階段的濃
度を有するフイルタ一を透過し、点Ｐの座標に相当する
明るさの光が光検出器ＰＤＸ，ＰＤＹ，ＰＤＺに入る。
第４図は平面ＡＢＯのフイルタ一を示すものである。

同様に平面ＡＯＣは０Ｃ線士が最も透過率がよくＡ点に
向うにつれ透過率が悪くなる様なフイルタ一である。こ
の３枚のフイルタ一ＡＢＯ，ＢＣＯ，ＣＡＯにより点Ｐ
の座標位置を光電変換し電圧信号でその位置を知る事が
出来る。第５図はＸ軸上よりみた断面図で、２０はラン
プハウス２２を取付けた設定板、２１は設定用ツマミ、
２２はランプハウス、２３はＢＯＣ面に設けたｙ成分検
出用フイルタ、２４はＡＯＢ面に設けたｘ成分検出用フ
イルタ、２５は入射光を光検出器に導おためのガイド壁
、２６はｘ成分を読取るための受光素子、２７はｙ成分
を読取るための受光素子を示す。

第６図は上記構成装置の電気的系統図を示すものである
。

２６〜２８は前述のＸ，ｙ，ｚ成分読取用受光素子であ
る。

即ち、受光素子２６（ＰＤＸ）によりイエロ一成分を決
定し、受光素子２７（ＰＤＹ）によりマゼンタ成分を決
定し、受光素子２８（ＰＤＺ）によりシアン成分を決定
する。しかもＰＤＸ＋ＰＤＹ＋ＰＤＺ＝一定の関係があ
る。２９はイエロ一、マゼンタ、シアンの各プロセスに
応じ切換えるロータリースイツチ、３０はロータリース
イツチを１駆動する装置、３１は受光素子の出力を電圧
信号に変換する回路、３２は発振器、３３はリング変調
器、３４は増幅器、３５は高圧トランス、３６は帯電器
を示す。

設定器Ｐを任意の位置に設定すると三直交面に垂直に投
光するランプハウスからの光により点ＰＯ）Ｘ，ｙ，ｚ
軸成分を受光素子で読みとり、イエロ−プロセス時には
受光素子ＰＤＸの信号がロータリースイツチ２９を通じ
変換器３１に入り変調され増巾されて高圧トランス３５
に入り感光ドラム土に所定の１次帯電量を与える。マゼ
ンタプロセスに入るとスイツチ２９が駆動回路３０によ
り切換えられ受光素子ＰＤＹの信号、即ちマゼンタの設
定量がロータリースイツチ２９を通じ高圧トランスに入
りドラム上にマゼンタに必要な１次帯電量を与える。同
様にシアンの際も同じである。以上、具体例により説明
した如く、本発明は１操作で任意のカラーバランスを得
ることができ、しかも各カラー成分の和を一定に保ちう
るもので、カラーバランス調整に於いて極めて有効なる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した実施例カラー複写機の概要説
明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 各色成分画像に対応して電子写真感光体上の現像濃
   度を調節し、カラーバランスを整えるカラーバランス調
   整装置において、一方向に濃度傾斜をもち、調整しよう
   とする色に対応して設けられた相互に直行する３枚のフ
   ィルター部材と、各フィルター部材の同一側に設けた単
   一の投光手段と、各フィルター部材に対して固定配置さ
   れこのフィルター部材を介した投光手段からの光を受け
   、フィルターの濃度を読み取る読み取り手段と、各読み
   取り手段の結果に基づいて潜像形成手形の作動を制御し
   、電子写真感光体に形成する潜像電易を色成分画像に対
   応して変化せしめる制御手段と、を有し、この読み取り
   手段の読み取り結果に基づいて感光体上の静電潜像を色
   ごとに変化させ、現像濃度を調節してカラーバランスを
   整えることを特徴とするカラーバランス調整装置。