JPS5936127B2 - 頭付ボルトとその製造方法 - Google Patents

頭付ボルトとその製造方法

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JPS5936127B2
JPS5936127B2 JP10762078A JP10762078A JPS5936127B2 JP S5936127 B2 JPS5936127 B2 JP S5936127B2 JP 10762078 A JP10762078 A JP 10762078A JP 10762078 A JP10762078 A JP 10762078A JP S5936127 B2 JPS5936127 B2 JP S5936127B2
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JP
Japan
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head
ring
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shaped gap
shaped
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JP10762078A
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JPS5536608A (en
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尚信 金丸
秀一 高松
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は、頭付ボルトとその製造方法に係り、特に大き
な締付トルクを掛けるのに適した頭付ボルトとその製造
方法に関するものである。
従来の頭付ボルトは、例えば特公昭48−13136号
公報に代表される如く、シャンクの一端外周に複数本の
溝を設け、その一端に別途成形され可鍛性金属からなる
ヘッドを圧入している。
この結合は、前記溝によって形成された凹所中に凹所の
周りの金属(ヘッド材料)を流れ込ませることによって
永久的に固設している。
従って、締付トルク(回転トルク)には非常に好結果を
生むが、ボルトは通常ヘッド部分を・・ンマーで打ち込
むことが多く、ヘッドの固設は軸方向および回転方向に
強固のものでなげればならない。
この点を考慮するならばヘッドは必然的にカップ形にな
らざるを得なかった。
しかしカップ形ヘッドは大きくなるにしたがって成形が
むずかしく、生産性の悪いものとなる。
また、他の方式として、ヘッドをシャンクの一端に嵌合
した後、溶接接合する手法もあるが、量産性がなく、溶
接が活かせる材料を選ばなければならない等の不都合が
あった。
本発明の目的は、機械的結合強度の強い頭付ポルI・を
得るにある。
本発明は、同心状に配置されたヘッドとシャンクの内、
外周面をリング状間隙をもって対向させ内外周面の各々
に形成された溝の中に前記ヘッドとシャンクより変形抵
抗の小さいリング状の結合物体を挿入し、前記ヘッドと
金型で包囲した状態で金型で加圧し、結合物体を塑性流
動させて、前記画構成部品間を機械的に固定する点にあ
る。
以下本発明の実施例を図面に従って説明する4つ第1図
、第2図は本発明を採用した頭付ボルトの一部破断面図
及び横断面図を示したものである。
1は通常の鉄材よりなるシャンクで、その下端にはねじ
12が設けられ、−上端には〜\ラッドが固設されてい
る。
次にヘッド2とシャンク1の結合部について詳記する。
まず、第3図にお℃・て、ヘッド2とシャンク1の結合
部表面21と13間には幅T。
、高さH6のリング状空隙部3が介在する。
また前記表面には直角方向に各々溝14,22が設けら
れ、その表面には結合物体との結合度を増すためローレ
ツ1□ 22 a刻設されている。
一方、4は被結合部材であるヘッド2、シャンク1より
塑性変形しやすい、すなわち、変形抵抗の小さい結合物
体であり、リング状で断面の幅T1 はTo に略等し
いか、ないしは若干小さく、高さHl はH6と同等以
下ないしは若干高い。
Hl がH6より高い場合でも、その差ΔHばできるだ
け小さく、例えば0.2〜0.3(mm)程度にとどめ
るのが好ましい。
その理由については追って説明する。
また結合物体の断面形状は図に示す矩形断面のほか丸、
楕円、多角形断面等、単純形状のものでもよい。
挿入後、塑性変形させるため空隙部形状にとられれる必
要はない。
結合工程においては、第4図に示すように結合物体4を
シャンク1とヘッド2間のリング状空隙部3に挿入する
次に第5図に示すように、全体を金型5の上に置き、空
隙部幅T。
より幅の小さい先端面61を有する金型6の加圧部62
で結合部材4を加圧し7、塑性変形により溝14,22
内に結合物体4を流入させる。
尚、第4図に示す挿入工程も、金型6で行なってもよい
第4図に示す状態で結合物体4は、金型5,6に対応す
る上端、下端部分を除き空隙部3で包囲されており、か
つ高さの差ΔHはごく小さい。
従って加圧直前の状態は結合物体の全体が空隙部と金型
で包囲されているといえる。
そのため、第5図に示す如(、加圧時、結合物体が空隙
部外へ逃げることはほとんどない。
第6図に示すように、金型6の加圧突部側面63は先端
面61に垂直な方向(挿入方向)に対しθだげ傾斜して
いる。
θは、6°〜15°程度が望ましい。
これはθが小さいと、結合後、金型6が抜けにくくなる
ためである。
また、θが太きすぎると、金型の挿入方向と逆方向に、
すなわち、空隙部外へ結合物体が流出しやすくなり、ま
た挿入深さを深くできず、結合物体に大きな内部応力を
発生させろことができず、従って大きな結合力を得にく
(なる。
金型加圧部62は、第6図に示すように、その先端61
と、溝14.22の上端との距離Sをできるだけ小さく
、換言すれば、先端面61ができるだけ溝14,22に
近くなるよう、深く挿入されることが望ましい。
これにより、塑性流動に伴う摩擦損失が少なくなり、溝
部へ結合物体を充分に挿入できる。
第7図は結合の完了した状態を示す図である。
図において、加圧凹部41の深さは溝14,22に結合
物体4が充分に充満され、なおかつ、結合物体4の内部
に所要の緊迫力が残留されるに充分な寸法である。
また結合物体4の内部には緊迫力Pが作用し、シャンク
1ならびにヘッド2の溝14.22、結合表面13,2
1を強固に押拡げている。
ここで、図のような構成を維持するためには、第1のシ
ャンク1ならびにヘッド2の材料が、結合物体4の材料
より硬いこと及び剛性の大きいことが条件となる。
なぜならば、結合物体4が金型6で加圧され、塑性流動
する間、シャンク・ 1とヘッド2は変形することな(
(多少の歪はあるが)、充分に堅固でなくてはならない
からである。
言い変えれば、結合物体4はシャンク1ならびにヘッド
2より変形抵抗の小さい材料であることが条件となる。
例えば、シャンク1とヘッド2、が鋼材の場合、結合物
体は軟材であるアルミ、黄銅、銅などが使用される。
結合物体自体は剪断、圧縮、曲げ等について一定の機械
的強度を有していることが要求される。
その大きさは、ボルトの使用条件により異なるこ; と
はいうまでもない。
次に、結合物体4の高さHl とヘッド2の空隙部高さ
H6の関係についてのべる。
結合物体4を両部品1,2間の空隙部3に充分に流入さ
せるには、結合物体の体積が空隙部容積だけあればよい
しかし、第8図に示すように、高さの差ΔHが比較的大
きい結合物体4を用いて結合すると、第9図に示すよう
に、結合物体の端部が変形してしまう。
従って、第10図に示すように、たとえ結合物体の体積
が空隙部容積以上あっても、溝14,220附近におい
てばδ1.δ2なる空隙部が残存する。
これは次の理由による。
第10図において、金型5,6によりリング状の結合物
体4を軸方向に圧縮すると、この結合物体中には、軸方
向にσ1、円周方向にσ2、半径方向にσ3なる内部応
力を生ずる(第11、第12図)。
一方、この結合物体の変形抵抗をに、fとすると σ1−(1〜1.5)Kf ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・(1−)なる関係がある。
加圧時、結合物体40両端附近は、半径方向において拘
束力が作用しないからσ1が最大のとき、σ3は最小と
なる。
従って、降伏の条件を与えるトレス力 (TRESCA)の式により、次の関係が成立する。
Kf−σ1−σ3 ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・(2)(2)式に(1)式を代
入すると、 σ3−σt ’p”f ・・・・・・・・・・・・
・ ・・・・・・・・・・・(2)’−(1〜
1.5 )Kf−Kf−(0〜0.5 ) Kf・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)つ
まり、結合物体を半径方向、すなわち、被結合物体の溝
中へ塑性変形させるに足る応力は発生しない。
一方、第6図に示したような本発明の方法によれば、結
合物体4は加圧時、実質的にその全体が、シャンク1、
ヘッド2と金型凸部により拘束されているため、 σ1−(2〜4 ) Kf ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・(4)となり、(2
)7式に代入すると、 σ3−(2〜4 )Kf−Kf−(]〜3)Kfとなり
変形抵抗Kf以−Lの応力が発生する。
従って、結合物体は溝の中へ完全に流入する。
このように結合物体を加圧時拘束するためには、結合物
体の高さHl が空隙部の高さとほぼ同等以下であれば
よい。
しかし、結合物体の断面の高さがあまり低くなると、溝
中へ充分に流入させるために金型凸部の挿入ストローク
を大きくする必要がでてくるが、θがあまり小さくでき
ないのでストロークには限界がある。
従って、結合物体の体積を空隙部体積より若干少ない範
囲とし、空隙部幅T。
、金型傾斜角θ等を考慮して高さHl を決定する必
要がある。
次に第13図は、本発明の他の実施例の、一部断面の斜
視図を示す。
この実施例では第7図と異なり、結合物体40両面より
加圧したものである。
第7図に比べて、より安定した緊迫力が得られる。
なお、ディスクプレートの変形抵抗が、結合物体の変形
抵抗より大きくても、その肉厚がうすげれば、結合時変
形してしまい、結合物体を効果的に空隙部に流入させる
ことができない。
従って、ディスクプレートは一定の剛性を有していなけ
ればならない。
第14図は結合物体の斜視図を示したものであり、リン
グ状で、しかも断面形状は矩形であり単純形状である。
この結合物体4は金属からなり、パイプ材の切削、塑性
加工、又は焼結法などで加圧したものである。
第15図は、第14図と同様、結合物体の斜視図を示し
たものであり、円周上に隙間Sを有する略リング状で、
しかも断面形状は矩形であり単純形状である。
この結合物体4は金属からなり、線材を丸め、一定寸法
に加工したものである。
この隙間Sは、結合物体1,20間に挿入され、加圧さ
れた時点で、はぼ密着する程度の寸法である。
具体的には外径54mmで0.5 mrn程度(角度に
して、およそ1°)のわずかな隙間である。
尚、第15図に示した、隙間Sのある結合物体の場合は
、加圧される前は円周方向の拘束がないが、加圧初期に
於いて、結合物体は円周方向に伸び隙間S−0となり、
この時点で円周方向が拘束されるため、加圧がさらに進
むに従い、半径方向の荷重は増大し、大きな緊迫力を保
持出来る。
従って、完全なリング形状の第14図とほぼ同等の廻り
)・ルクを得ることができる。
以上本発明によれば、回転方向及び軸方向に結合力の優
れたヘッドを備えた頭付ボルトが提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はポルI・
の要部破断面図、第2図は第1図の■−■断面図、第3
図A、Bは接合前の被結合部材及び結合部材の外観要部
を示す一部断面斜視図、第4図は結合部材を被結合部材
の空隙部に挿入した状態を示す斜視図、第5図、第6図
は金型で結合部材を加圧している状態を示す断面図、第
7図は結合完了後の状態を示す断面図、第8〜第10図
は結合部材に要求される条件を説明するための断面図、
第11、第12図は加圧時の応力の状態を説明するため
の概略図、第13図は他の実施例における要部断面図、
第14図は結合部材の斜視図、第15図は他の実施例に
おけろ結合部材の斜視図である。 1・・・・・・シャンク、2・・・・・・ヘッド、3・
・・・・・空隙部、4・・・・・・結合部材、14,2
2・・・・・・溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一端に被固定部と螺合するねじを、他端に別途形成
    され、回転外力を受けるヘッドを固設してなる頭付ポル
    I・において、上記ヘッドの中央部に貫通孔を有し、該
    貫通孔の内周面と内側のシャンクの外周面との間にリン
    グ状間隙を有し、かつ上記内外周面の全周にわたり各々
    溝を有し、上記リング状間隙、溝及びシャンクとヘッド
    の端面の延長面とで仕切られた空間内にリング状結合物
    体が挿入されており、該結合物体の剪断力と緊迫力にて
    内側、外側の両部材の結合力を得たことを特徴とする頭
    付ボルト。 2 一端に被固定部と螺合するねじを、他端に別途形成
    され、回転外力を受けるヘッドを固設してなる頭付ボル
    トにおいて、上記ヘッドの中央部に貫通孔を設け、該貫
    通孔の内周面とシャンクの外周面との間にリング状間隙
    を形成し、かつ上記内外周面の全周にわたり各々溝を設
    け、一方、前記シャンクとヘッドの材料より変形抵抗が
    小さく、かつ所定の機械的強度を有し前記リング状間隙
    の高さと同等もしくは近似した高さを有し全体がリング
    状で断面が単純形状の結合物体を設け、次に該結合物体
    を前記リング状間隙に挿入し、結合物体の全体が実質的
    に前記シャンクとヘッド及び金型で包囲された状態とし
    、金型の凸部を前記リング状間隙に加圧挿入し、結合物
    体を塑性流動させて前記リング状間隙全体及び溝内まで
    流入させ、結合物体の剪断力と緊迫力にて上記両部品を
    結合したことを特徴とする頭付ボルトとその製造方法。
JP10762078A 1978-09-04 1978-09-04 頭付ボルトとその製造方法 Expired JPS5936127B2 (ja)

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JPS5536608A JPS5536608A (en) 1980-03-14
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