JPS5935674Y2 - 開きょ排水溝用オイルスキンマ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、開きよ排水溝における油流出防止用オイルス
キンマーに関するものである。

開きよ排水溝に流入した油類が海洋に流出し、海洋を汚
染するのを防止するため、従来は開きよ排水溝に設けら
れた蓋支えチャンネルや補強のために渡された梁や貫通
する水道管等に吸着材を針金等で取付け、油が吸着材に
吸着され下流に流れないようにすることが試みられた。

しかし、このような方法では、吸着材の取付は交換に相
当の時間を必要とし、また取付は状態も不確実なもので
あった。

本考案は、以上のような従来のオイルスキンマーにお−
ける欠点を除き、開きよ排水溝に設置が可能な改良され
た開きよ排水溝用オイルスキンマーを得ることをその目
的とするものである。

以下、本考案の１実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。

第１及び第２図において、収縮自在なゴム又はスポンジ
材等の可撓性材質で油層止板２と水堰止板３と、固定す
るための側壁板４，４とを長方形折形に形成する。

また、油層止板２は排水溝７よりやや高めにし、油塵止
板２下部には水の流れをよくするために水流入口５が形
成されている。

さらに水堰止板３は排水溝よりやや低めにして水だけを
海洋に流すように水堰止板３上部に水流出口６を設ける
。

また、側壁板４，４は水の流れが激しくなってもオイル
スキンマ一本体１が流れないように油層止板２の高さに
している。

なお、油８は油層止板２に堰止められ、水は油塵止板２
下部水流人口５から水堰止板３に流れるようになってい
る。

以上、本考案の構成を説明したが、次に、その使用方法
を説明する。

油８が流出しやすい排水溝７にオイルスキンマー１を設
置するが、開きよ排水溝７と同じ深さ、巾のオイルスキ
ンマー１はそのまま使用出来る。

しかしオイルスキンマ一本体１が排水溝７の深さと同じ
で排水溝７の巾が小さい場合は、本体１自体が収縮自在
なゴム又はスポンジ材等で形成されているため、油層止
板２と水堰止板３が第２図に示すような排水溝７内に設
置され、油８は油層止板２に堰止め作用が開始される。

また、排水溝７の深さより高くなっている油層止板２に
油８が堰止められたら、杓等で油８を取除く。

また、水流が速いと油層止板２が水に押される力を受け
るので側壁板４，４を開きよ排水溝７に押圧する力が高
められ、オイルスキンマー１はより確実にその位置に保
持される。

以上で明らかな如く、本考案の開きよ排水溝用オイルス
キンマーは、ゴム又はスポンジ等の可撓性材質でできて
おるので簡単であり製作が容易なので費用もあまりかか
らない。

しがも軽量になるので運搬が楽である。

又、水の流れが激しかったり流出する油量が多かったり
して１個のオイルスキンマーでは耐えられない所には数
台直列に並べて設置することにより確実に防止すること
ができる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るオイルスキンマーの全体斜視図、
第２図は開きよ排水溝に取り付けられた状態を示す斜視
図である。 １・・・・・・オイルスキンマ一本体、 ２・・・・・
・曲順止板、３・・・・・・水堰止板、４，４・・・・
・・側壁板、５・・・・・・水流入口、６・・・・・・
水流出口、７・・・・・・開きよ排水溝、８・・・・・
・油。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ）側壁板４，４と、油層止板２と、水堰止板３とを
   連接して長方形折形のオイルスキンマ一本体１を形成す
   る。 （ロ）油層止板２と水堰止板３とは可撓性材質で形成す
   る。 （／→ 油層止板２の上縁は側壁板４，４の上縁と同じ
   高さとし、下部を切欠き水流人口５とする。 に）水堰止板３の下縁は側壁板４，４の下縁と同じ高さ
   とし、上部を切欠き水流出口６とする。 以上の如く構成したことを特徴とする開きよ排水溝用オ
   イルスキンマー。