JPS6038773Y2 - 排水材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、擁壁の裏面の排水、すなわち裏込め排水材で
あって、砂利や栗石等に替えて使用する織布や不織布等
で製作された面排水材に関するものである。

従来、例えば第１図に示す如く、長片形の排水材２を縦
長にして擁壁１の裏面排水水口３付近にコンクリート釘
により添着した後、土砂の埋め戻しをして排水施工をし
ていた。

この場合には、排水材２の幅が上端より下端まて略同−
幅であって、排水口３の直径よりはるかに広幅であるた
め、排水材の中央部を落下する水は、排水口から排水さ
れるが、両側部の水はそのまま擁壁裏面を落下していた
。

本考案は、かかる欠点を排除し、排水口から効率的に排
水するための排水材の改良に関するものであって、以下
その一実施例を図面に従って説明する。

第２図は、本考案の一例を示す斜視図であって第１図と
同様に排水材を擁壁裏面に添着するものであるが、左側
の排水材４は縦長片の排水材の下端を先細に形威し、当
該先細部５を排水口３に対応させたものである。

先細部５は、数階して形成してもよく、又、折曲げて形
威してもよい。

また、第２図の右側の排水材４′は擁壁に複数個の排水
口３を有する場合のもので、下端先細部の他に排水口と
対応する部分をも細幅５に形威したものである。

第３図イ９ロ、ハ各図は、本考案に係る排水材の他の形
状を示したものである。

第４図は、本考案に係る排水材の排水効率を更に高める
ための手段を図示したもので、排水材下端にカバーを設
けたものである。

第４図イのカバー６は合成樹脂製の不透水性シートによ
る籾袋であって、排水材下端部を嵌装させて使うもので
あるが、この籾袋の場合にはカバーの一面下部に排水口
と同径の孔７を設ける必要がある。

このカバー６の形成に当っては予め形威しておいてもよ
いし、現場で一枚のフィルムから適宜接着して形成して
もよい。

第４図口のカバー８は、排水材下端部に外部から嵌る少
し肉厚のプラスチック製の覆い蓋で、この覆い蓋を排水
材設置の際嵌め込み適宜固定して土砂戻しをすればよい
。

本考案は上述の如く、排水材の下端を先細に形威し、当
該先細部を排水口に対応させたので、排水材中を通過し
た水は、該先細部に集まり、排水口に導かれるので効率
のよい排水を行なうことができる。

又、先細部を不透水性シートの籾袋または覆い蓋で形成
されたカバーにて被覆することにより、先細部に集中す
る水が周囲に溢流せず、排水口へ強制的に導かれ効率よ
く排水口から排水することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の裏込め排水の一例を示す斜視図、第２
図は、本考案に係る裏込め排水の一例を示す斜視図、第
３図は、本考案に係る排水材の各種形状の例を示す正面
図。 第４図は、本考案に係る排水材に使用するカバーの斜視
図を示す。 １・・・・・・擁壁、２・・・・・・排水材、３・・・
・・・排水口、４・・・・・・本考案の排水材、５・・
・・・・先細部、６，８・・曲カバー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 擁壁の裏面に添着し使用する織布、不織布等からな
   る面状の排水材４において、当該排水材の排水口３と対
   応する下端部を先細に形成したことを特徴とする排水材
   。 ２ 排水材４が、下端先細部５を不透水性のカバーにて
   覆われたものである実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の排水材。