JPS5935657A - ほうろう特性および成形性に優れるほうろう用冷延鋼板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、はうろう特性および成形性に優れるほうろ
う用冷延鋼板に関するものであり、と（に連続鋳造スラ
ブを使いオープン焼鈍を経ることなく連続焼鈍炉で処理
できる点に特色を有するものについての提案である。

従来の高級はうろう用鋼板は、ギャップド鋼で造塊して
冷延後オープン焼鈍法によって脱炭焼鈍し、Ｃを３０　
ｐｐｍ以下にすることにより製造されていた。キャップ
ド鋼を使用する理由は、鋼中の酸素が高い（２００ｐｐ
ｍ以上）ことが、はうろう焼成後のつまとび防止に不可
欠である点にある。

また、オープン焼鈍による脱炭焼鈍を採用する理由は、
優れた成形性とほうろう特性を確保するためである。こ
こでい５は５ろう特性とは、■焼成時の焼成歪、＠焼成
後の泡発生、がおこらない特性を意味し、本発明では耐
つまとび性とほうろう特性の用語は区別して使用する。

上述した従来の一般的に製造されたほうろう用鋼板の場
合、前記はうろう特性の他プレス成形性にも優れたもの
が要求されるので、リムド鋼を使い脱炭焼鈍するのが普
通であるから、もちろん連続鋳造ができない上にオープ
ン焼鈍が不可決で、そのため、製造コストが上昇すると
いう欠点があった。加えて、造塊材特有の介在物欠陥、
偏析による材質不均一、製品鋼帯となしたときリム層及
びリム層とコア層との境界線近傍につまとびが発生しや
すいという宿命的とも言える欠点があった。

この発明は、上述した従来はうろう用鋼板の欠点を克服
し、連鋳による製造が可能な品質に優れ安価なほうろう
用冷延鋼板を得ることを目的とするもの、である。かが
る目的に対応して所期した効果を達成するのに有効な本
発明の要旨とするところは、重量％で、Ｃ：　０．１３
０８％以下、０：０．０２０％以上含みがっＮｂを酸化
物として存在するものを除き一ヒ記Ｃ量の２倍以−ヒ０
．０４％以下含有し、残部が不１＝Ｔ避的不純物と鉄よ
りなるほうろう特性および成形性に優れるほうろう用冷
延鋼板の構成にある。以下にこの発明の鋼板ががように
構成される理由を詳述する。

溶製鋼の成分限定の理由は次のとおりである。

Ｃ１１ｉ−１ｉ％；Ｃはｏ、ｏ　ｏ　ｓ％以下まで低く
する必要がある。その理由は、■はうろう特性（焼成歪
。

泡発生）の向上、■材質向上、（３）連鋳鋳込み時のＣ
Ｏガス発生の防止、０８点から極低炭素鋼にするのであ
る。一般的なほうろう用鋼板は、０％が低くないとほう
ろう焼成時にＣＯガスが発生して泡欠陥を招いたり、α
−ｒ変態による焼成歪のトラブルが発生するので、ＪＩ
ＳＧ８１８８に定められているようにＣｆｆ１．をｏ、
ｏ　ｏ　ｓ％以下の低目に管理することが要求されてい
る。

これに対し、本発明鋼は、伸び特性値や７値などの材質
も同時に良好にし、かつ連鋳鋳込み時のＣＯガス発生防
止のために、Ｃ量の上限を下げｏ、ｏｏａ％以下とさら
に低くすることとした。それは、Ｃ含有量がｏ、ｏｏａ
％超になると、再結晶焼鈍前の固溶Ｏ量が増加し、ｒ値
が劣化し、Ｃ時効による材質劣化も大きくなる。また連
鋳鋳込み時ＣＯガスが発生し、良好な表面品質が得られ
なくなるからである。要するに、かかるＣ含有量こそほ
うろう周温の連続鋳造を可能にしたのである。

０重量％；酸素含有量は一般的に酸化物等介在物が増加
して加工性を悪くするが、反面水素吸蔵能が大きくつま
とびの発生を抑制するのに有効である。そこで、Ｃが上
述のように制限されるという条件下で０．０２０％以上
になるよう管理する。第１図は、その酸素含有量と耐つ
まとび性との関係を示すものであるが、図中の◎印をも
って合格とした。なお、つまとび試験は、表−１に示す
ような８条件の前処 理でほうろうかけ処理を全数行い、その各々の条件１　
、　ＩＩ　、　ＩＩＩの下でのっまとび発生の有無を鯛
べ、表−２に示す如く、条件１　、１１　、　ｍともっ
まとひの発生のなかったものを０印、８条件ともっまと
び発生のあったものを×とし、その間を４段階に評価し
てつげたものであり。これを耐っまとび性という言葉で
あられした。

表−１ 表−２ Ｍｎ　、　Ｐ　、　８重量％；マンガンは低い方が望ま
しく、あまりに多いとほうろう密着性と材質を悪くする
ので上限が０．５０％以下となる。Ｐ、Ｓは材質を悪く
するのでそれぞれ上限が０．０４０％以下となる。・ この発明鋼板では、成分組成に加えＮｂが添加される。

溶製時に極低Ｃ（８０ｐｐｍ　）にした鋳片を通常の工
程で冷延鋼板にした場合には、従来の製造法に比べて材
質の異方性が大きいこと（％に圧延方向と４５°方向（
Ｄ方向）のＥｌｆ、ｒ値が大□きく劣化）が知られてい
る。この欠陥を改善するためには、Ｔｉ　、　Ｂ　、　
Ｎｂ等の炭素固定元素の添加が不可欠である。しかし、
Ｔｉ　、　Ｂでは本発明で採用するような高酸素状態（
０＞２００　ｐｐｍ　）で添加すると、酸素との親和力
が強すぎるために事実上添加が無意味である。従って、
酸素との親和力の弱いＮｂの添加が不可欠の要件となる
。

Ｎｂの添加量については、第２シ１に示すようにＣ量と
の関係において、酸化物となっているものを除き、その
０％の２倍以上で、０．０４％以下にする必要がある。

即ち、Ｎｂ搦がＣ量の２倍未満の場合にあっては、異方
性が大きくなり、伸び（Ｅｌｌ　）、絞り（ｒ値）のＬ
（０°）、Ｃ（９０°）、Ｄ（４５°）方向の平均値（
マ）が劣化するという欠点が見られる。

一方Ｎｂ添加量の上限は、Ｎｂを多量に添加すると、Ｎ
ｂ　Ｃなとの析出物が増加して細粒化し、伸び（Ｅｉｔ
　）や絞り（ｒ　ｆＩ＾）が劣化する。また多量の添加
は、経済的でないので、上限を１１．０４％とした。

なお、Ｎｂ量に関して酸化物となっているものを除く理
由は、Ｎｔ）酸化物は、固溶Ｃや固溶Ｎの固定に有効で
ないからである。

次に本発明の実施例について説明する。

表−８に示すような本発明鋼板と、比較鋼板に関し、連
続鋳造してスラブを作り、仕上げ温度８７０〜９００℃
、巻取り温度７００℃の熱間圧延を施して２．ｇｍｍＯ
熱延板とし、次いで０．８ｍｍの冷延板にしたのち８２
０℃の連続焼鈍を施してからスキンバスを経て製品とし
た。

この実施例についての機械的性質、つまとび試験の結果
を第４表に示すが、本発明成分組成にがかるＡ、Ｂ鋼板
の場合、総合的に良い結果が得られている。

以上説明したように本発明のほうろう用冷延鋼板は、ザ
ギング、ブリスターに代表されるほうろう特性に加え、
伸びや絞りに代表されるようなプレス成形性にも優れで
ある。しかも、本発明鋼板は、その製造に当っては連続
鋳造ができる他、オープン焼鈍による脱炭が不要である
から、通常のタイト焼鈍や連続焼鈍ができ安価に製造で
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、鋼中酸素含有量と耐つまとび特性との関係を
示すグラフ、 第２図は、炭素、ニオブと伸び異方性との関係を示すグ
ラフである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　重ｆｌ　％で、ｃ　：　ｏ、ｏ　ｏ　ａ％以下、０
   ：０．０２０％以上含みかつＮｂを酸化物として存在す
   るものを除き上記ｃ　ｉｌの２倍以上０．０４％以下含
   有し、残部が不可避的不純物と鉄よりなるほうろう特性
   および成形性に優れるほうろう用冷延鋼板。