JPS5935457Y2 - 被搬送物ストレ−ジ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はストレージラインにおいて、搬入されてくる被
搬送物をプッシャーで強制送りし乍ら順次自動的にスト
レージさせる事のできる被搬送物ストレージ装置を提供
するものである。

以下本考案の一実施例を例示図に基づいて説明すると、
第１図及び第２図において、１は２列のフリーローラー
コンベヤ２を備えたストレージラインであり、終端部に
は被搬送物であるボックスパレット３に対する第１スト
ツパー４と第２ストツパー５とが配設されている。

６はストレージライン１から送り出されるボックスパレ
ット３を受は継いで搬送する横行台車である。

７はボックスパレット後押し用プッシャー８を備えた可
動台車であり、２列のフリーローラーコンベヤ２の中間
下側位置で搬送方向（矢印９方向）にそって架設された
案内レール１０に支持され、ストレージライン１を往復
移動する事ができる。

この可動台車７には、ストレージライン１の始端側に配
置した駆動歯輪１１と終端側に配置した遊転歯輪１２と
に掛張されたチェノ１３が係止され、駆動歯輪１１をモ
ーター１４にて駆動する事により可動台車７を往復移動
させる事ができる。

第３図乃至第５図に示すように、第１ストツパー４及び
第２ストツパー５は搬送方向（矢印９方向）と平行に敷
設された左右一対の案内レール１５上に夫々支軸１６．
１７にて上下出退自在に枢着されたＬ形のもので、夫々
の屈曲部にはカム従動ローラー１８．１９が軸支されて
いる。

これらローラー１８．１９を介してストッパー４，５を
択一的に突出させる２つのカム突起２０．２１を備えた
可動台２２が車輪２３を介して前記案内レール１５に移
動可能に支持されており、シリンダーユニット２４によ
り可動台２２を前進させると、第１ストツパー４のカム
従動ローラー１８がカム突起２０から外れて第１ストツ
パー４が重力（ばね力を利用してもよい）により下降し
、先頭のボックスパレット３の前進を許すと共に、第２
ストツパー５のカム従動ローラー１９がカム突起２１に
乗り上げて上昇し、２番目のボックスパレット３の前進
を阻止する。

シリンダーユニット２４により可動台２２を元の位置（
第５図に実線で示す位置）まで後進させると、第１スト
ツパー４がカム突起２０により押し上げられて上昇し、
第２ストツパー５が下降する。

又、第３図、第４図及び第６図に示すように、前記プッ
シャー８は可動台車７上に支軸２５で枢着され且つスト
ッパー２６により起立姿勢から搬送方向側へのみ回倒可
能に構成されたアンチバックタイプのもので、ボックス
パレット３がプッシャー８を前方に押し倒し乍らストレ
ージライン１の始端位置へ進入してくるのを許す。

前記可動台車７は左右一対の案内レール１０に車輪２７
を介して支持されており、駆動歯輪１１側からのチェノ
１３の遊端１３ａは、可動台車７に設けた案内輪２８を
経由した後チェノ係止具２９に係止され、遊転歯輪１２
側からのチェノ１３の遊端１３ｂは、可動台車７に設け
たチェノ係止具３０に係止されている。

前記チェノ係止具２９は台車移動方向に位置調整可能で
あり、チェノ１３の張力を適当に設定する事ができる。

前記遊転歯輪１２は、搬送方向（矢印９方向）にそって
配設した案内レール３１に車輪３２を介して支持された
可動台３３上に軸支され、この可動台３３は固定機枠３
４との間に介装された圧縮コイルばね３５により搬送方
向へ付勢され、弾性材３６が貼付されているストッパー
３７に当接する位置に保持されている。

第３図において、３８は案内レール３１上に装着したリ
ミットスイッチ（検出手段）であり、可動台３３上でそ
の移動方向に位置調整自在に取付けたカム３９により、
可動台３３がばね３５に抗して後方に移動した事を検出
する。

このリミットスイッチ３８の検出動作に連動してチェノ
１３を駆動するモーター１４（第２図参照）の正転が停
止され、続いて逆転されて可動台車７が前進がら後進に
切り替えられる。

上記のように構成されたストレージ装置は次のように使
用される。

即ち、第１図に示すようにストレージライン１の始端位
置Ａまでボックスパレット３が搬入されたならば、モー
ター１４により駆動歯輪１１を正転させてチェノ１３を
正方向に回動させ、可動台車７を矢印９方向に前進させ
る事により、起立状態のプッシャー８でボックスパレッ
ト３の後側下端を後押しし、ボックスパレット３をフリ
ーローラーコンベヤ２上で矢印９方向に前進させる。

このボックスパレット３がストレージライン１の終端位
置Ｂに到達して起立状態の第１ストツパー４に当接する
と、過負荷が生じて可動台車７の前進移動が阻止される
のでチェノ１３により遊転歯輪１２が可動台３３と共に
圧縮コイルばね３５に抗して後方へ引き寄せられ、カム
３９によリミットスイッチ３８が操作される。

このリミットスイッチ３８の動作に連動してモーター１
４が停止し、続いて逆転に切り替えられてチェノ１３が
逆方向に回動せしぬられる。

この結果、可動台３３と共に遊転歯輪１２が元のストッ
パー３７で規制される位置まで圧縮コイルばね３５の付
勢力で戻され、チェノ１３が正常に緊張したのち可動台
車７がチェノ１３により後退移動せしめられる。

上記と同様の作用で送られてくる２番目のボックスパレ
ット３が、第１ストツパー４で制止されている先頭のボ
ックスパレット３に当接すると、上記と同様に過負荷が
生じて可動台車７が自動的に逆戻りする。

従って次々にプッシャー８で搬送されるボックスパレッ
ト３は、ストレージライン１上で自動的に順次ストレー
ジされる。

ストレージライン終端位置Ｂにある先頭のボックスパレ
ット３を搬出するときは、第５図仮想線で示すようにシ
リンダーユニット２４により可動台２２を前進させて第
１ストツパー４を退入させると共に第２ストツパー５を
起立突出させる。

先頭から２番目のボックスパレット３を支持するあたり
から終端にかけてフリーローラーコンベヤ２を下り勾配
にしておくと、先頭のボックスパレット３は第１ストツ
パー４の退入によって自然に、又は軽く手押しする事に
より横行台車６上へ滑動する。

このとき２番目のボックスパレット３が退入している第
１ストツパー４の位置を越えて滑動するのを、突出して
いる第２ストツパー５が阻止する。

尚、前記のようにフリーローラーコンベヤ２の終端部を
下り勾配に傾斜させる事は必須要件ではない。

水平のままでも手押し作業や別の送り出し手段によりボ
ックスパレット３を搬出させる事ができる。

又、第２ストツパー５は必要に応じて設ければ゛良い。

上記のようにして先頭のボックスパレット３を搬出した
ならば、第５図実線で示す如く可動台２２を復帰させ、
第１ストツパー４を起立突出させると共に第２ストツパ
ー５を退入させておくと、次に行なわれるプッシャー８
によるボックスパレット送り込み作用により、ストレー
ジされている全てのボックスパレットが一体に後押しさ
れて第１ストツパー４で制止される位置まで移動し、こ
の結果過負荷が生じて送り込み作用が停止され、プラシ
ャ−８が可動台車７と共に元の位置まで戻される。

本考案のストレージ装置は以上のように実施し得るもの
であり、搬入されてくる被搬送物をストレージライン上
でプッシャーにより強制送りし乍ら順次自動的にストレ
ージする事ができ、しかも１つのプッシャーをチェン等
巻掛は回動体で往復駆動させるようにした非常に構造簡
単なものである。

又、ストレージライン上に妨害物があったり、被搬送物
自体の姿勢の乱れ等によって過負荷が生じたときも、自
動的に被搬送物の後押しを中止せしめる事になるので安
全性が高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例の使用状態を示す概略側面図、
第２図は同概略平面図、第３図は要部の詳細平面図、第
４図は縦断立面図、第５図はストッパーとその操作手段
を示す縦断側面図、第６図は本考案要部を示す縦断側面
図である。 １・・・・・・ストレージライン、２・・・・・・フリ
ーローラーコンベヤ、３・・・・・・ボックスパレット
（被搬送物）、４・・・・・・第１ストツパー ５・
・・・・・第２ストツパー ７・・・・・・可動台車、
８・・・・・・後押し用プッシャー、１１・・・・・・
駆動歯輪、１２・・・・・・遊転歯輪、１３・・・・・
・チェノ（巻掛は回動体）、１４・・・・・・モーター
、３３・・・・・・可動台、３５・・・・・・圧縮コイ
ルばね（付勢手段）、３８・・・・・・リミットスイッ
チ（検出手段）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被搬送物を滑動自在に支持し且つ一端に被搬送物ストッ
   パーを備えたストレージラインに、被搬送物後押し用プ
   ッシャーを備えた往復移動自在な可動台車を設け、前記
   ストレージラインの始端側に配置した駆動輪とストレー
   ジラインの終端側に配置した遊転輪との間に掛張した巻
   掛は回動体を前記可動台車に係止し、前記遊転輪は、可
   動台車移動方向と同方向に移動可能な可動台上に軸支す
   ると共に、この可動台を前記可動台車の前進方向に付勢
   する付勢手段を設け、さらにこの付勢手段の付勢力に抗
   して前記可動台が逆方向に移動した事を検出する検出手
   段を設け、この検出手段の検出時に前記駆動輪の正転を
   停止させるように構成した被搬送物ストレージ装置。