JP4419659B2 - 搬送台車及びこれを含む搬送ライン - Google Patents

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Description

本発明は,ワークの自重を動力源として利用した搬送台車に関する。
機械部品,例えばオートマチックトランスミッション(A/T)等を製造するラインにおいては,これらの製品あるいはその部品等のワークを搬送する搬送台車,あるいはこれを含む搬送ラインが必要となる。
上記搬送台車としては,電動又は油圧駆動のものが主流である。そして,比較的重量の大きな重量物であるA/T等を搬送しようとすると,その設備費用およびエネルギー費用などが多大となる。
従来の搬送台車としては,例えばいわゆる自動搬送車(AGV)がある(特許文献1参照)。
特開平10−285712号公報
ところで,上記A/T等の機械部品を製造するに当たり,その製造コストの低減を図るには,搬送台車を含むあらゆる搬送装置にかかる費用を削減していくことが重要である。
上記搬送台車においても,そのイニシャルコストである設備費用を抑え,さらに,ランニングコストであるエネルギー費用を抑制することができれば,製造のコスト低減に大きく貢献することができる。そして,その一つの方策としては,重量物であるA/T等のワークの自重を積極的に利用することが考えられるが,これまで,この方策を具現化したものは開発されていなかった。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,ワークの自重を動力源として利用することができる搬送台車およびこれを含む搬送ラインを提供しようとするものである。
第1の発明は,移動可能な台車部と,
該台車部に配設された載置台と,
該載置台に載置されたワークの荷重を上記台車部を前進させる力に変換する前進力発生手段と,
上記台車部の前進動作に伴って,エネルギーを蓄えるエネルギー備蓄手段と,
上記ワークが上記載置台から取り除かれた後に,上記エネルギー備蓄手段に備蓄されたエネルギーを上記台車部を後進させる力に変換する後進力発生手段とを有していることを特徴とする搬送台車にある(請求項1)。
本発明の搬送台車は,上記前進力発生手段を有している。この前進力発生手段は,上記のごとく,ワークの荷重を台車部を前進させる力に変換するように構成されている。そのため,上記搬送台車は,上記載置台に所定のワークを載置することにより,前進することができる。
また,上記搬送台車は,上記エネルギー備蓄手段を有している。このエネルギー備蓄手段は,上記のごとく,搬送台車の前進動作があればこれに伴ってエネルギーを備蓄できる。そのため,上記前進力発生手段によって台車部が前進動作を行っている間には,同時に上記エネルギー備蓄手段が機能して,エネルギーの備蓄を行うことができる。
また,上記搬送台車は,上記後進力発生手段を有している。この後進力発生手段は,上記のごとく,上記ワークが上記載置台から取り除かれた後に,上記エネルギー備蓄手段に備蓄されたエネルギーを上記台車部を後進させる力に変換することができる。そのため,上記前進力発生手段によって上記搬送台車が前進動作を行った後には,上記エネルギー備蓄手段に備蓄された上記エネルギーを利用して,上記台車部の後進動作を行うことができる。
このように,本発明の搬送台車は,搬送すべきワークの自重を積極的に利用し,これを動力源として用いることができる。また,ワーク搬送後において搬送台車を元の位置に戻す場合にも,上記のごとくワーク搬送時の前進動作をエネルギーとして蓄えてその後に利用する。そのため,装置構成としては,電動あるいは油圧駆動などの駆動装置を特別に設ける必要が一切ない。また,駆動装置を設けないのでこれに供給するエネルギー源も必要ない。
それ故,本発明の搬送台車は,そのイニシャルコストである設備費用を抑えることができ,さらに,ランニングコストであるエネルギー費用を抑制することができ,搬送しようとする製品の製造コスト低減に大きく貢献することができる。
第2の発明は,第1の発明の上記搬送台車を含む搬送ラインであって,
上記搬送台車の所定の前進位置に隣接する位置には,該搬送台車の上記載置台上のワークを受け取るターンテーブルが配設されており,
該ターンテーブルは,テーブル基台と該テーブル基台上に回動可能に支持された天板部とを有しており,かつ,該天板部は,上記搬送台車から移載され所定の停止位置に位置する上記ワークの自重により生ずるモーメントを動力源として,上記ワークの上記停止位置が移載直後に位置する第1位置から所望角度回動した第2位置まで回動するよう構成されていることを特徴とする搬送ラインにある(請求項14)。
本発明の搬送ラインは,上記第1の発明の搬送台車を含み,かつ,上記構成のターンテーブルを含んでいる。このターンテーブルは,上記のごとくその天板部を上記ワークの自重により生ずるモーメントを動力源として回動させることができる。そのため,このターンテーブルにおいても,上記搬送台車と同様に,電動あるいは油圧駆動の駆動装置を特別に設ける必要がない。また,駆動装置を設けないのでこれに供給するエネルギー源も必要ない。
それ故,上記搬送台車とターンテーブルとを組み合わせて含んだ本発明の搬送ラインは,その全体のコストが低いものとなり,搬送しようとする製品の製造コスト低減に貢献することができる。
第1の発明の搬送台車においては,上記前進力発生手段,上記エネルギー備蓄手段,および上記後進力発生手段として,様々な構成の手段を適用することができる。
例えば,上記載置台は,上記台車部に対して昇降可能に配設されており,該台車部には,上記載置台の昇降動作を回転動作に変換する駆動力伝達部を介して駆動される駆動輪が配設されており,上記前進力発生手段は,上昇位置に位置する上記載置台上に載せられたワークの荷重により下降する上記載置台の下降動作を,上記駆動力伝達部を介して上記駆動輪の前進方向の回転動作に変換する手段であることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記搬送台車は,上記台車部に対して昇降可能に配設された上記載置台と上記のごとく構成された駆動力伝達部及び駆動輪を有しているので,上記前進力発生手段は,これらの構成を利用することによって台車部の前進動作を実現することができる。すなわち,載置台を上昇位置に配置しておいて,その載置台上に上記ワークを載置することにより,ワークの荷重によって載置台を下降させる。この載置台の下降に伴って,上記の駆動力伝達部を介して上記駆動輪を前進方向に回転させることができる。
また,上記エネルギー備蓄手段は,上記載置台を上方に付勢する付勢手段を有しており,該付勢手段が上記載置台の下降動作を上記エネルギーとして備蓄するよう構成されており,上記後進力発生手段は,下降位置に位置する上記載置台上の上記ワークが取り去られた後に,上記付勢手段の上記エネルギーによって上記載置台を上昇させると共に上記駆動力伝達部を介して上記駆動輪の後進方向の回転動作に変換する手段であることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記付勢手段によって,上記載置台の下降動作を容易にエネルギーとして備蓄することができる。そして,この付勢手段に蓄えられたエネルギーを上記載置台の上昇動作と台車部の後進動作に容易に変換することができる。そのため,上記エネルギー備蓄手段及び後進力発生手段の構成を比較的簡単にすることができる。
上記付勢手段としては,所謂,各種のバネ(スプリング)部材,ゴム部材等の弾性部材を適用することができる
特に,上記付勢手段は,上記載置台の下降動作に伴って縮小又は伸張して弾性エネルギーを蓄積するよう構成されたスプリングを有していることが好ましい(請求項4)。スプリングは,安定して比較的強い付勢力が得られ,最適である。またスプリングとしては,コイル型のスプリング,ゼンマイ型のスプリングなどがある。
また,上記付勢手段は,上記載置台の下降動作に伴って上昇して位置エネルギーを蓄積するよう構成された重りを有していることが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記重りの位置エネルギーを利用して,よりスムーズな動作変換を行うことができる。また,重りの重量を変更することによって付勢力を容易に変更することができる。上記重りによって位置エネルギーを蓄積する具体的な構造としては,様々な構造をとることができる。例えば,後述する実施例に示すように,円弧状の軌跡をもって移動するように重りを配置し,その軌跡の最下点では位置エネルギーが0であり,円弧に沿って重りが上昇することにより位置エネルギーが蓄えられるように構成することができる。また,単純に,載置していた重りを引き上げて位置エネルギーを蓄えるように構成することもできる。
また,上記駆動力伝達部は,上記載置台の昇降に伴って昇降するラック部と,該ラック部に係合し該ラック部の昇降動作を回転動作に変換するピニオン部とを有してなり,該ピニオン部の回転動作を上記駆動輪に伝達するように構成されていることが好ましい(請求項6)。この場合には,所謂ラックアンドピニオンによる機構を生かして,上記載置台の昇降動作を容易に回転動作に変換することができる。
なお,上記ピニオン部の軸心に直接的に上記駆動輪の軸を連結した構造を取ることもできるし,減速用等の歯車を1つ又は複数介在させて駆動輪の軸に連結する構造を取ることもできる。また,スプロケットとチェーンを組み合わせた伝達系を採用することも可能である。
また,上記駆動力伝達部としては,上記ラック部とピニオン部とを用いた構造以外にも,直線運動を回転運動に変換することができる様々な機構を採用することができる。
また,上記載置台又は上記台車部には,上記載置台をその上昇位置に保持する昇降ストッパを設けてあり,該昇降ストッパは,上記ワークを正規の位置に載置した際に該ワークと接触すると共に移動し,上記載置台の上昇位置での保持状態を解除して下降を可能にするよう構成されていることが好ましい(請求項7)。
この場合には,上記載置台に確実にワークが載置されてから載置台の下降を開始させることができる。そのため,ワークの上記載置台への移載作業の容易化を図ることができる。
また,上記台車部には,搬送路上に配設された案内線部に係合して上記搬送台車の進路を規制する案内用車輪が設けられていることが好ましい(請求項8)。この場合には,上記搬送台車が前進又は後進する際に通過する軌跡を常に略一定にすることができ,安定な搬送を実現することができる。
上記搬送路上に配設する案内線部としては,通路から物理的に突出したレール状のもの,あるいは通路から物理的に窪んだ溝状のものなどによって構成することができる。上記突出したレール状の案内線部としては,例えば,平坦な通路上に棒鋼等を配設することにより簡単に設けることもできる。
そして,上記案内線部に係合する案内用車輪としては,上記突出したレール状の案内線部に対しては,これに対応するよう外周面に窪みを設けた車輪を採用することができる。また,溝状の案内線部に対しては,この溝に収容される横幅を有する車輪を採用することができる。
上記前進力発生手段及び上記後進力発生手段としては,次のような構成をとることもできる。
すなわち,上記台車部は,前進方向に行くに従って下方に下がる傾斜軌道上を移動可能に構成されており,上記前進力発生手段は,上記台車部の上記載置台に載置されたワークの荷重に対する上記傾斜軌道からの反力を上記台車部を前進させる力に変換する手段であることも好ましい(請求項9)。
この場合には,上記載置台の昇降動作の有無に関係なく,上記台車部に付与される上記ワークの荷重を直接的に利用することができる。そのため,上記傾斜軌道をとりうる設計が可能な場合には,非常に有効である。
上記傾斜軌道としては,路面自体に傾斜を設けてもよいし,傾斜したレールを設けてもよい。また,そのレールを上方に設けて台車部をつり下げる構成を取ることもできる。
また,上記台車部には,上記傾斜軌道に当接する自由回動可能な車輪を設けることが好ましい。これにより,上記傾斜軌道から受ける反力をスムーズに前進力に変換することが可能である。
なお,車輪ではなく,摩擦係数を極力小さくした摺動機構を採用することも可能である。
また,上記エネルギー備蓄手段は,上記台車部を後方に付勢する付勢手段を有しており,該付勢手段が上記台車部の前進動作を上記エネルギーとして備蓄するよう構成されており,上記後進力発生手段は,前進位置に位置する上記台車部の上記載置台上のワークが取り去られた後に,上記付勢手段の上記エネルギーによって,上記傾斜軌道から生ずる前進方向への反力に抗して上記台車部を後進させる手段であることが好ましい(請求項10)。
この場合にも,上記載置台の昇降動作の有無に関係なく,上記付勢手段に備蓄したエネルギーを直接的に台車部の後進動作にスムーズに変換することが可能である。
上記付勢手段としては,様々な手段を適用できる。なお,この付勢手段は,台車部に設けることもできるし,台車部と離れた固定部分に設けることもできる。
例えば,上記付勢手段は,上記台車部の前進動作に伴って縮小又は伸張して弾性エネルギーを蓄積するよう構成されたスプリングを有していることが好ましい(請求項11)。上記と同様に,スプリングは,安定して比較的強い付勢力が得られ,最適である。またスプリングとしては,コイル型のスプリング,ゼンマイ型のスプリングなどがある。
このスプリングを利用したより具体的な構成としては,いわゆるスプリングバランサーがある。スプリングバランサーは,ケース内においてドラムに巻回されたワイヤーと,これを巻き取る方向に付勢した内蔵スプリングを有しており,ワイヤーに対する引張力が所定値を超えればスプリングの付勢力に抗してワイヤーがケースから伸ばされ,引張力が所定値を下回ればスプリングの付勢力によりワイヤーがケース内に巻き戻されるという機能を有するものである。
このスプリングバランサーのケースを,台車部又は台車部と連動せずに固定された部分のいずれか一方に固定し,ワイヤーの端部を他方に固定することによって,上記エネルギー備蓄手段と上記後進力発生手段とを比較的容易に実現することができる。
また,上記付勢手段は,上記台車部の前進動作に伴って上昇して位置エネルギーを蓄積するよう構成された重りを有していることも好ましい(請求項12)。
この場合には,上記と同様に,重りの位置エネルギーを利用して,よりスムーズな動作変換を行うことができる。
また,上記載置台には,載置された上記ワークを移動可能に支持するコンベア部を前方側が後方側よりも低くなるように傾斜して設けてなると共に,該コンベア上に載置された上記ワークの前方への移動を規制するワークストッパを設けてなり,該ワークストッパは,上記搬送台車が所定の前進位置に到達した際に上記ワークの前方への移動の規制を解除して上記コンベア部に沿って上記ワークを自重で前進させるよう構成されていることが好ましい(請求項13)。
この場合には,上記搬送台車が上記所定の前進位置に到達した際に,傾斜した上記コンベア部に沿って上記ワークが自重によって前進するので,上記搬送台車から目的の位置へのワークの移載を容易に行うことができる。
上記コンベア部としては,自由に回転可能なフリーのローラコンベアやベルトコンベア等を適用することができる。なお,費用的に問題なければ上記コンベア部の電動駆動等にすることも可能である。この場合にも,搬送台車の前後進については,あくまでもワークの自重を駆動源として用いる効果を享受することができる。
また,上記ワークストッパとしては,上記搬送台車が目的地に到着するまでワークを支持し,目的地到着時点でその支持を解除するような様々な機構のものを採用することができる。
次に,上記第2の発明の搬送ラインにおいては,上記ターンテーブルの上記天板部は,上記搬送台車に対向する後端側がその逆方向の先端側よりも高くなるよう傾斜していると共に,上記第1位置よりも上記第2位置が低くなるように傾斜して配設されており,かつ,その傾斜状態を維持したまま回動可能に設けられており,また,上記搬送台車の上記載置台には上記ワークを移動可能に支持するコンベア部を設けると共に,上記天板部には,上記停止位置が上記第1位置に位置する際に上記載置台の上記コンベア部の延長上に位置するように第2コンベア部を設け,上記載置台上の上記コンベア部から上記第2コンベア部に乗り移った上記ワークを,上記天板部の回転中心からずれた位置に重心が位置する停止位置で停止させる停止ストッパを有していることが好ましい(請求項15)。
この場合には,上記ターンテーブルの上記天板部が上記のごとく傾斜しているので,上記搬送台車からの移載をワークの自重を利用して行うことができる。即ち,上記第2コンベアに移載された上記ワークは,上記停止ストッパの存在によって,その重心を回転中心からずれた上記停止位置に位置させて停止させることができる。このとき,その停止位置が最初に位置する上記第1位置よりも上記第2位置の方が低いので,上記天板部には,ワークの自重による回転モーメントが付与され,他の駆動力を得ることなく回動動作を実行することができる。
また,上記天板部は,該天板部の上記停止位置を上記第2位置から上記第1位置に向けて回動させる方向に作用するモーメントを発生するウエイト部を有しており,かつ,該ウエイト部は,その発生するモーメントが上記停止位置に位置する上記ワークの自重により生ずるモーメントよりも小さくなるよう構成されていることが好ましい(請求項16)。この場合には,上記ウエイト部により生ずるモーメントを動力源として,上記天板部を常に上記停止位置が第1位置に来るように付勢することができる。これにより,ターンテーブルから他の搬送設備へと上記ワークを移載した後,上記第2位置に上記停止位置が位置する空の天板部を自動的に上記第1位置へ戻す機構を容易に実現することができる。
また,上記天板部には,上記第1位置に上記停止位置が位置する状態に上記天板部を保持する回動保持ストッパを設けてあり,該回動保持ストッパは,上記ワークが上記停止位置に停止した際に該ワークと接触すると共に移動し,上記天板部の保持状態を解除して回動可能にするよう構成されていることが好ましい(請求項17)。この場合には,上記天板部の回動開始時期を確実に制御することができ,上記搬送台車から上記ターンテーブルへのワークの移載動作をより正確に行わせることができる。
また,上記テーブル基台又は上記搬送台車には,該搬送台車が上記所定の前進位置に位置した際に該搬送台車と上記テーブル基台とを連結する連結手段が配設されており,また,上記天板部には,上記天板部の上記停止位置が上記第1位置から上記第2位置へ回動する際に上記連結手段による上記テーブル基台と上記搬送台車との連結状態を解除する連結解除手段が設けられていることが好ましい(請求項18)。この場合には,搬送台車とターンテーブルとを連結した状態でワークの移載動作を行うことができ,その移載動作をより安定にすることができる。
(実施例1)
本発明の実施例に係る搬送台車及びこれを含む搬送ラインにつき,図1〜図15を用いて説明する。
本例の搬送台車1は,図1に示すごとく,ワーク9として,パレット91に載置された製品であるA/T(オートマチックトランスミッション)を搬送するよう構成したものである。
搬送台車1は,図1に示すごとく,移動可能な台車部10と,台車部10に配設された載置台3とを有する。さらに,搬送台車1は,載置台3に載置されたワーク9の荷重を台車部10を前進させる力に変換する前進力発生手段と,台車部10の前進動作に伴って,エネルギーを蓄えるエネルギー備蓄手段と,ワーク9が載置台3から取り除かれた後に,エネルギー備蓄手段に備蓄されたエネルギーを台車部10を後進させる力に変換する後進力発生手段とを有している。
そして,同図に示すごとく,本例の搬送台車1の載置台3は,台車部10に対して昇降可能に配設されている。また,台車部10には,載置台3の昇降動作を回転動作に変換する駆動力伝達部4を介して駆動される駆動輪21が配設されており,上記前進力発生手段は,上昇位置に位置する載置台3上に載せられたワーク9の荷重により下降する載置台3の下降動作を,駆動力伝達部4を介して駆動輪21の前進方向の回転動作に変換する手段である。
台車部10には,載置台3を上方に付勢する付勢手段15が配設されている。また,駆動力伝達部4は,載置台3の上昇動作を駆動輪21の後進方向への回転動作に変換するようにも構成されており,下降状態にある載置台3上に載置されていたワーク9を取り去ることによって,付勢手段15により載置台3を上昇させると共に,駆動力伝達部4によって車輪21を後進方向に駆動させることができるよう構成されている。
本例での上記エネルギー備蓄手段は,載置台3を上方に付勢する付勢手段15よりなり,これが載置台3の下降動作をエネルギーとして備蓄するよう構成されている。
また,本例での上記後進力発生手段は,下降位置に位置する載置台3上のワーク9が取り去られた後に,付勢手段15のエネルギーによって載置台3を上昇させ,この上昇動作を駆動力伝達部4を介して駆動輪21の後進方向の回転動作に変換する手段である。
以下,さらに詳説する。
上記台車部10は,図1,図2に示すごとく,略直方体形状のフレーム部11を有しており,その下フレーム部111に駆動軸210を有すると共にその両端にゴムタイヤよりなる一対の駆動輪21を設けてなる。上記駆動軸210には,後述する駆動力伝達部4に連結される駆動歯車44が配設されている。
また,台車部10には,左右一対の補助輪22が設けられている。この補助輪22は,自由回転及び自由旋回可能に配設されている。また,台車部10の幅方向中央には,搬送路上に配設された案内線部92に係合して搬送台車1の進路を規制する案内用車輪23が設けられている。
本例の案内線部92は,通路上に配設した丸棒よりなるレール状のものである。そして上記案内用車輪23は,図2,図3に示すごとく,自由回転及び自由旋回可能に配設されていると共に,外周面中央に内方に窪んだ溝231を有しており,この溝231によって上記案内線部92に係合するように構成されている。
また,上記載置台3は,図1に示すごとく,台車部10の中間フレーム112に設けられた4本のリニアガイド115に摺動可能に挿入された4本のガイドシャフト116を介して上記台車部10に昇降可能に配設されている。また,上記ガイドシャフト116の周囲には,載置台3を上方に付勢する付勢手段15としての4つのコイルスプリングが配設されている。
また,載置台3には,ベースプレート30があり,その上には,載置されたワーク9を移動可能に支持するコンベア部31として自由回転可能な2列のローラコンベアを設けてある。このコンベア部31は,搬送台車1が製品を載せて進行する方向を前進方向(図1における矢印A方向)とし,その前進方向に向いている側を前方側とした場合,前方側が後方側よりも低くなるように傾斜して配設されている。
また,図1,図4に示すごとく,載置台3には,コンベア部31上に載置されたワーク9の前方への移動を規制するワークストッパ32が設けられている。このワークストッパ32は,搬送台車1の前進が完了した際に揺動して,ワーク9の前方への移動の規制を解除するよう構成されており,これによりローラコンベア31に沿って製品を自重で前進させることができる。
より具体的には,図4に示すごとく,ワークストッパ32は,支点320を中心に揺動可能に配設されており,その一端にワーク9に当接する製品支持部321を有している。また,他端には,先端面が下方に行くにつれて後退するように傾斜したテーパ頭部322を有している。このテーパ頭部322が,後述する所定の前進位置に配設された係合片部55に当接することにより,ワークストッパ32を矢印B方向に回動させ,ワーク9と製品支持部321との当接状態を解除するようになっている。また,ワークストッパ32の先端には,後述する係合片部55との係合関係を解除する際に利用される先端突出部323が設けられている。
また,図1,図5に示すごとく,載置台3には,これをその上昇位置に保持する昇降ストッパ33を設けてある。昇降ストッパ33は,ワーク9を正規の位置に載置した際にワーク9と接触すると共に移動し,載置台3の上昇位置での保持状態を解除して下降を可能にするよう構成されている。
より具体的には,図5に示すごとく,昇降ストッパ33は,支点330を中心に揺動可能に配設されており,その一端にはワーク9に接触する製品接触部331を有している。この製品接触部331は,ローラ状に形成されており,自由回転可能に構成されている。一方,他端には,台車部10の中間フレーム112から立設させたストッパ保持部339に係合する係合部332を有している。この係合部332もローラ状に形成されており自由回転可能に構成されている。ストッパ保持部339は,上面338と上面338から上方へ突出した係止部337を有しており,上記係合部332を,その上面338と係止部337によって受け止めるようになっている。また,上記昇降ストッパ33の係合部332の近傍には厚肉部336を設けてあり,この部分の重量により係合部332をストッパ保持部339の係止部337の方向へ付勢するようにしてある。
また,図1,図6に示すごとく,載置台3には,ワーク9を正規の位置に載置した際に,後方へ誤って移動することを防止するための,アンチバック部34を設けてある。このアンチバック部34は,基部340に対し,支点341を中心に揺動可能に配設された係合バー342を有している。この係合バー342は,その先端にワーク9に当接する製品当接面343を有していると共に,基部340との間に配されたスプリング344によって上記製品当接面343の位置が揺動範囲における上方に位置するように付勢してある。
この構成により,ワーク9は,コンベア部31を転がる際にその自重によって係合バー342をスプリング344の付勢力に抗して押し下げてその上を通過し,その後,スプリング344の付勢力によって上昇した係合バー342によって後方への移動が規制されるようになっている。
また,図1,図7に示すごとく,載置台3には,後退位置で固定する戻りロック部35を設けてある。この戻りロック部35は,支点350を中心に揺動可能に構成されており,かつ,上方に揺動した際に下方に付勢するスプリング359に接続されている。また,戻りロック部35の先端下面には,上流搬送装置93のロック棒931に係合する係合凹部351が設けられている。
また,図1,図2に示すごとく,上記台車部10の下方には,上記駆動力伝達部4が設けられている。本例の駆動力伝達部4は,載置台3を支持するガイドシャフト116の下端に接合された下部プレート38から下方へ延設されたラック部41と,ラック部41に係合しラック部41の昇降動作を回転動作に変換するピニオン部42とを有してなり,ピニオン部42の回転動作を,駆動輪21に伝達するように構成されている。
より具体的には,ピニオン部42の軸420には,大径歯車43が設けられ,これが駆動輪21の駆動軸の駆動歯車44に係合している。この構造によって,ラック部41の下降,即ち載置台3の下降動作が,ピニオン部42,大径歯車43,駆動歯車44に伝達され,最終的に駆動輪21に矢印D方向の回転動作として伝達される。また,載置台3およびラック部41の上昇動作は,上記と逆方向の伝達が行われ,最終的に駆動輪21に矢印D方向と反対方向の回転動作の伝達が行われる。
このような構成により,上記搬送台車1は,上記載置台3上に配置されたワーク9を,その重力を積極的に動力源として利用して走行することができる。
即ち,上流搬送装置93上のワーク9を搬送する際には,図1に示すごとく,空の上記搬送台車1を上流搬送装置93に隣接させると共に,この上流搬送装置93が有するロック棒931に戻りロック部35を係合させておく。
この状態で,上流搬送装置93のローラコンベア935上にあるワーク9をパレット91ごと前進させて,搬送台車1の載置台3上のコンベア部31に乗り移らせる。コンベア部31上では,図8に示すごとく,その傾斜にしたがって,ワーク9が自重によって前進する。
このとき,同図に示すごとく,ワーク9のパレット91は,載置台3のアンチバック部34における係合バー342を付勢力に抗して押し下げながらその上を通過する。そして,パレット91がアンチバック部34を通り越した後に,係合バー342が上方に揺動し,その製品当接面343(図6)をパレット91の後端面912に対向するように配置される。これにより,ワーク9が後方に後退することが規制される。
また,ワーク9の前進に伴って,パレット91の先端面911は,昇降ストッパ33の製品接触部331に当接し,これを前方に倒す。これにより,昇降ストッパ33とストッパ保持部339との係合関係が解かれ,載置台3が下降可能となる。ただし,現時点では,搬送台車1の戻りロック部35とロック棒931との係合関係により搬送台車1が前進できないので,載置台3も上昇位置のまま下降しない。
また,前進するワーク9は,パレット91の先端面911が,ワークストッパ32の製品支持部321に当接した時点で正規の載置位置に停止する。
次に,上記戻りロック部35とロック棒931との係合関係を解除する。本例では,手作業により行うが,載置台3上に上記ワーク9の載置と連動して戻りロック部35を操作する機構部を設けることにより,自動的に戻りロック部35とロック棒931との係合関係を解除するようにすることもできる。
そして,戻りロック部35とロック棒931との係合関係が解除された時点で,搬送台車1は移動可能となる。このため,搬送台車1の載置台3は,図8に示すごとく下降し,かつ,この下降に伴って駆動力伝達部4の作用により駆動輪21が矢印D方向に回動する。これにより,搬送台車1は,所望の前進位置(目的地)に向かって進行する。そして,目的地に到着した搬送台車1からワーク9を離脱させることにより,上記付勢手段15の付勢力によって載置台3が上昇し,これに伴って上記駆動力伝達部4の作用により駆動輪21が矢印D方向と逆方向に回動する。これにより,搬送台車1は,もとの上流搬送装置93に隣接する位置まで自動的に復帰する。
ここで,図9,図10を用いて,上記搬送台車1を含む搬送ライン100の構成を簡単に説明する。
本例の搬送ライン100では,図9,図10に示すごとく,搬送台車1の所定の前進位置に隣接する位置に,搬送台車1の載置台3上のワーク9を受け取るターンテーブル5を配設した。さらに,上流搬送装置93とターンテーブル5とを結ぶ方向と略直角の方向には,下流搬送装置94が延設されている。そして,上記搬送台車1は,上流搬送装置93とターンテーブル5との間において往復移動するようになっている。
上記ターンテーブル5は,図13〜図15に示すごとく,テーブル基台50と該テーブル基台50上に回動可能に支持された天板部51とを有してなる。天板部51は,搬送台車1から移載され所定の停止位置Sに位置するワーク9の自重により生ずるモーメントを動力源として,ワーク9の停止位置Sが移載直後に位置する第1位置P1から所望角度回動した第2位置P2まで回動するよう構成されている。
ターンテーブル5の天板部51は,搬送台車1に対向する後端側がその逆方向の先端側よりも高くなるよう傾斜していると共に,第1位置P1(図13)よりも第2位置P2が低くなるように傾斜して配設されている。そして,天板部51は,その傾斜状態を維持したまま回動可能に設けられている。
また,天板部51には,上記停止位置Sが第1位置P1に位置する際(図13)に載置台3のコンベア部31の延長上に位置するように第2コンベア部52を設け,載置台3上のコンベア部31から第2コンベア部52に乗り移ったワーク9を,天板部51の回転中心からずれた位置に重心が位置する停止位置Sで停止させる停止ストッパ(図示略)を有している。この停止ストッパは,上記停止位置Sが第2位置P2に位置した際に,ワーク9(パレット91)との係合を解消するように構成されている。
また,天板部51は,停止位置Sが第2位置P2から第1位置P1に向けて回動させる方向に作用するモーメントを発生するウエイト部53を有している。このウエイト部53は,その発生するモーメントが停止位置Sに位置するワーク9の自重により生ずるモーメントよりも小さくなるよう構成されている。
また,天板部51には,第1位置P1に停止位置Sが位置する状態に上記天板部を保持する回動保持ストッパ(図示略)を設けてあり,この回動保持ストッパは,ワーク9が停止位置Sに停止した際にワーク9と接触すると共に移動し,天板部51の保持状態を解除して回動可能にするよう構成されている。
また,テーブル基台50と搬送台車1には,搬送台車1が所定の前進位置に位置した際に搬送台車1とテーブル基台50とを連結する連結手段が配設されている。即ち,前述した搬送台車1の載置台3におけるワークストッパ32のテーパ頭部322と,テーブル基台50の係合片部55とが上記連結手段となっている。
また,天板部51には,天板部51の停止位置Sが第1位置から上記第2位置へ回動する際に連結手段によるテーブル基台50と搬送台車1との連結状態を解除する連結解除手段として,テーパ摺動部56が設けられている。
そして,上記ワーク9を載せた搬送台車1がターンテーブル5に隣接する目的地まで到達した際には,次のような動作が行われる。
まず,図4に示すごとく,搬送台車1のワークストッパ32のテーパ頭部322が係合片部55を乗り越えてこれに係合する。このとき,ワークストッパ32は,その一端の製品支持部321が沈むように矢印B方向に回動し,ワーク9(パレット91)との当接状態を解除する。
この瞬間に,ワーク9は載置台3上のコンベア部31の傾斜に沿って前進を始める。そして,図13に示すごとく,ワーク9はターンテーブル5の第2コンベア部52上に乗り移り,所定の停止位置Sまで進んで停止ストッパ(図示略)に当接することにより停止する。また,このとき,ワーク9のパレット91が回動保持ストッパ(図示略)と接触してこれを移動させ,天板部51の保持状態を解除する。これにより,ターンテーブル5の天板部51は,ワーク9の自重により生ずるモーメントによって回転する。
即ち,図14に示すごとく,停止位置Sが第1位置P1にあった状態から,停止位置Sが第2位置P2にくるように天板部51が回動する。このとき,図11,図12に示すごとく,連結解除手段として上記テーパ摺動部56も回動し,そのテーパ状の上面560が,搬送台車1のワークストッパ32のテーパ頭部322から突出している先端突出部323と接触し,これと摺動しながら移動する。これにより,図12に示すごとく,ワークストッパ32は,矢印B方向に揺動し,そのテーパ頭部322と係合片部55との当接が解かれる。
この瞬間に,搬送台車1は,付勢手段15としてのコイルスプリングの付勢力による載置台3の上昇が始まり,これに伴って,駆動力伝達部4の作用により駆動輪21が後進方向に回動し,後退を始める。そして,やがて,元の上流搬送装置93に隣接する位置に復帰する。
一方,上記ターンテーブル5においては,図14に示すごとく,停止位置Sが第1位置P1にあった状態から,停止位置Sが第2位置P2にくるように天板部51が回動した際に,上述した停止ストッパとワーク9との係合関係が解かれ,その自重によって第2コンペア部52の傾斜に沿って前進し,下流搬送装置94へと乗り移る。
その後,図15に示すごとく,ワーク9が無くなったターンテーブル5においては,ウエイト部53より生じるモーメントによって,天板部51が回動し,元の位置,即ち,停止位置Sが第1位置P1に位置するように復帰する。
このように,本例では,搬送台車1によってワーク9を搬送する際に,ワーク9の自重を積極的に動力源として利用することができる。さらに,搬送したワーク9のターンテーブル5への移載,及びターンテーブル5上に移載されたワーク9の方向転換,及びターンテーブル5から下流搬送装置94への移載をも,ワーク9の自重を動力源として利用することができる。
そのため,本例では,搬送台車1のみではなく,ターンテーブル5を含む搬送ライン全体において,そのイニシャルコストである設備費用を抑えることができ,さらに,ランニングコストであるエネルギー費用を抑制することができる。それ故,搬送しようとするワーク9のコスト低減に大きく貢献することができる。
(実施例2)
本例の搬送台車6は,図16〜図18に示すごとく,ワーク9として,パレット91に載置されたA/T用の部品を搬送するよう構成したものである。
本例の搬送台車6も,同図に示すごとく,移動可能な台車部610と,台車部610に配設された載置台63とを有する。さらに,搬送台車6は,載置台63に載置されたワーク9の荷重を台車部610を前進させる力に変換する前進力発生手段と,台車部610の前進動作に伴って,エネルギーを蓄えるエネルギー備蓄手段と,ワーク9が載置台3から取り除かれた後に,エネルギー備蓄手段に備蓄されたエネルギーを台車部610を後進させる力に変換する後進力発生手段とを有している。
同図に示すごとく,本例の搬送台車6の載置台63は,台車部610に対して昇降可能に配設されている。また,台車部610には,載置台63の昇降動作を回転動作に変換する駆動力伝達部64を介して駆動される駆動輪621が配設されており,上記前進力発生手段は,上昇位置に位置する載置台63上に載せられたワーク9の荷重により下降する載置台3の下降動作を,駆動力伝達部64を介して駆動輪621の前進方向の回転動作に変換する手段である。
台車部610には,載置台63を上方に付勢する付勢手段614,615が配設されている。本例の付勢手段614,615は,同図に示すごとく,載置台63の下降動作に伴って上昇して位置エネルギーを蓄積するよう構成された重りよりなる。
また,本例での上記後進力発生手段は,下降位置に位置する載置台63上のワーク9が取り去られた後に,付勢手段614,615のエネルギーによって載置台63を上昇させると共に,駆動力伝達部64を介して駆動輪621の後進方向の回転動作に変換する手段である。
以下,さらに詳説する。
上記台車部610は,同図に示すごとく,略直方体形状のフレーム部を有しており,その下フレーム部に駆動軸629を有すると共にその両端に一対の駆動輪621を設けてなる。駆動軸629には,後述する駆動力伝達部64に連結される駆動スプロケット628が配設されている。
また,台車部610には,左右一対の補助輪622が設けられている。この補助輪622は,自由回転及び自由旋回可能に配設されている。
また,載置台63は,同図に示すごとく,台車部610に設けられた4本のリニアガイド611に摺動可能に挿入された4本のガイドシャフト612を介して台車部610に昇降可能に配設されている。また,本例では,このガイドシャフト612に,載置台63を上方に付勢する付勢手段の1つであるコイルスプリング614が配設されている。
なお,載置台63の構造は,実施例1と基本的に同様であるので説明を省略する。また,載置台63は,実施例1と異なる構造をとることも勿論可能である。
また,同図に示すごとく,台車部610には,上記駆動力伝達部64が設けられている。本例の駆動力伝達部64は,載置台63から下方へ延設されたラック部641と,ラック部641に係合しラック部641の昇降動作を回転動作に変換するピニオン部642とを有してなり,ピニオン部642の回転動作を,駆動輪621に伝達するように構成されている。
より具体的には,ピニオン部642と同軸に大径歯車643が設けられ,小径歯車644に係合している。小径歯車644にはその同軸上に大径スプロケット645が設けられており,駆動輪621の駆動軸629に設けられた駆動用スプロケット628に対してチェーン646によって連結されている。
そして,本例で注目すべきことは,上記ピニオン部642には,もう1つの付勢手段としての重り615を支持する支持部616の基部が固定されており,ピニオン部642の回転に伴って,重り615が回動してその高さ位置を変化させるよう構成してあることである。そして,上記載置台63がその上昇位置にある際には,重り615が最下点近傍に位置し,載置台63がその下降位置にある際には,図17に示すごとく,ピニオン部642の約45°の回転に伴って上昇し,重り615に位置エネルギーが蓄積されるように構成されている。
また,本例の搬送台車6には,重り615の位置エネルギーが解放されてしまった後も,慣性によって台車部810が後進可能な工夫をしてある。具体的には,図16に示すごとく,大径歯車643の一部に欠歯部649を設け,大径歯車643と小径歯車644との係合状態がこの部分だけは生じないようにしてある。これにより,たとえ,路面の状況等によって,駆動輪621がスリップ等した場合に,後進力の発揮が所定の後退位置まで到達するまでに完了してしまっても,慣性力によって所望の後進位置まで到達させることが可能となる。
このような構成により,上記搬送台車6は,載置台63上に配置されたワーク9の重力を積極的に動力源として利用して走行することができる。
即ち,載置台63がワーク9の荷重により下降した際には,この下降に伴って駆動力伝達部64の作用により駆動輪621が矢印D方向に回動する。これにより,搬送台車6は,所望の前進位置(目的地)に向かって進行する。そして,図17に示すごとく,目的地に到着した搬送台車6においては,上記スプリング614が弾性エネルギーを蓄えると共に重り615が位置エネルギーを蓄えた状態になっている。この後,載置台63からワーク9を離脱させると,短縮されていたスプリング614が伸長して弾性エネルギーを解放すると共に,上昇位置にあった重り615が位置エネルギーを解放して元の位置に戻ろうとする。そのため,載置台3が上昇すると共に,ピニオン部642が回動し,駆動力伝達部64の作用により駆動輪621が矢印D方向と逆方向に回動する。これにより,搬送台車6は,もとの位置まで自動的に復帰する。
このように,本例の搬送台車6は,上記付勢手段として,スプリング614と,重り615の両方を採用している。そのため,スプリング614の付勢力によって載置台63の昇降力等を十分に確保した上で,重り615の重さを変更することによって,容易に,上記前進力発生手段,後進力発生手段,及びエネルギー備蓄手段の状態を変更することができる。そのため,搬送すべきワーク9の種類が変更されてその重量が変わった場合にも,比較的容易に対応可能である。
その他は,実施例1と同様の作用効果が得られる。
(実施例3)
本例は,図19〜図21に示すごとく,実施例2とほぼ同様の構造の搬送台車7に関するものである。本例の搬送台車7は,同図に示すごとく,付勢手段としてスプリングを一切用いずに,重り715だけを付勢手段として採用したものである。
すなわち,本例の搬送台車7は,まず,実施例2と同様に,台車部710が略直方体形状のフレーム部を有しており,その下フレーム部に駆動軸729を有すると共にその両端に一対の駆動輪721を設けてなる。駆動軸729には,後述する駆動力伝達部74に連結される駆動スプロケット728が配設されている。
また,台車部710には,左右一対の補助輪722が設けられている。この補助輪722は,自由回転及び自由旋回可能に配設されている。
また,載置台73は,同図に示すごとく,台車部710に設けられた4本のリニアガイド711に摺動可能に挿入された4本のガイドシャフト712を介して台車部710に昇降可能に配設されている。
また,同図に示すごとく,台車部710には,上記駆動力伝達部74が設けられている。本例の駆動力伝達部74は,載置台73から下方へ延設されたラック部741と,ラック部741に係合しラック部741の昇降動作を回転動作に変換するピニオン部742とを有してなり,ピニオン部742の回転動作を,駆動輪721に伝達するように構成されている。
ピニオン部742と同軸に大径歯車743が設けられ,小径歯車744に係合している。小径歯車744にはその同軸上に大径スプロケット745が設けられており,駆動輪721の駆動軸729に設けられた駆動用スプロケット728に対してチェーン746によって連結されている。
そして,本例で注目すべきことは,上記ピニオン部742には,唯一の付勢手段である重り715を支持する支持部716の基部が固定されており,ピニオン部742の回転に伴って,重り715が回動してその高さ位置を変化させるよう構成してあることである。そして,上記載置台73がその上昇位置にある際には,重り715が最下点に位置し,載置台73がその下降位置にある際には,図20に示すごとく,ピニオン部742の約45°の回転に伴って上昇し,重り715に位置エネルギーが蓄積されるように構成されている。
このような構成により,上記搬送台車7は,載置台73上に配置されたワーク9の重力を積極的に動力源として利用して走行することができる。
即ち,載置台73がワーク9の荷重により下降した際には,この下降に伴って駆動力伝達部74の作用により駆動輪721が矢印D方向に回動する。これにより,搬送台車7は,所望の前進位置(目的地)に向かって進行する。そして,図20に示すごとく,目的地に到着した搬送台車7においては,上記重り715が位置エネルギーを蓄えた状態になっている。この後,載置台73からワーク9を離脱させると,上昇位置にあった重り715が位置エネルギーを解放して元の位置に戻ろうとする。そのため,載置台73が上昇すると共に,ピニオン部742が回動し,駆動力伝達部74の作用により駆動輪721が矢印D方向と逆方向に回動する。これにより,搬送台車7は,もとの位置まで自動的に復帰する。
なお,本例においても,図19に示すごとく,大径歯車743に欠歯部749を設けてあるので,たとえ駆動輪721にスリップ等が生じても,慣性力によって元の位置まで自動的に復帰する。
このように,本例の搬送台車7は,上記付勢手段として,重り715のみを採用している。そのため,重り715の重さを変更することによって,容易に,かつ,よりダイナミックに上記前進力発生手段,後進力発生手段,及びエネルギー備蓄手段の状態を変更することができ,微調整もきわめて容易である。そのため,搬送すべきワーク9の種類が変更されてその重量が変わった場合にも,容易に対応可能である。
その他は,実施例1,2と同様の作用効果が得られる。
(実施例4)
本例は,図22〜図24に示すごとく,台車部810が,前進方向に行くに従って下方に下がる傾斜軌道89上を移動可能に構成された例である。すなわち,本例の前進力発生手段は,台車部810の載置台83に載置されたワーク9の荷重に対する傾斜軌道(レール)89からの反力を台車部810を前進させる力に変換する手段である。
以下に,本例の搬送台車8についてより詳しく説明する。
本例の搬送台車8は,同図に示すごとく,傾斜軌道として上方に配置された左右一対のレール89に台車部810を吊り下げるタイプとした。
傾斜軌道としてのレール89は,同図に示すごとく,全体を囲う箱形の外フレーム899の中に固定されており,後端側891から先端側892に向かって徐々に下方に下がるように配置されている。
台車部810は,いわゆる駕籠型の構造を有しており,載置台83を底部に配した直方体状の台車フレーム811と,その上方へ伸ばされた吊り下げフレーム812とを有している。
吊り下げフレーム812の上端には,左右一対で前後2箇所に配された合計4つの車軸ブラケット820が設けられている。各車軸ブラケット820には,車軸821に自由回転可能に支持された車輪822がそれぞれ配設されている。
各車輪822は,図24に示すごとく,その下方に対面する上記レール89上に設けられた丸棒よりなるガイド部895が嵌り込むように内方に円弧状に窪んだ溝を有する形状を呈している。
そして,この車輪822をレール89のガイド部895上に乗せることにより,台車部810を吊り下げた構造を実現してある。
図22に示すごとく,上記外フレーム899の1つである後端側支柱898には,エネルギー備蓄手段としてのスプリングバランサ87のケース870が固定されている。そして,スプリングバランサ87に内蔵されたワイヤー872は,後端側支柱898に設けられた滑車875を介して,台車部810の吊り下げフレーム812に連結されている。
したがって,スプリングバランサ87のワイヤー872は,台車部810が前進した場合には伸ばされ,後進した場合にはスプリングバランサ87内に巻き取られるようになっている。
なお,上記外フレーム899の先端側支柱897には,図示しない下流搬送装置にワーク9を受け渡す際に利用されるつなぎコンベア部893が設けられている。
本例の搬送台車9は,上記のよう構成を有しているので,載置台83上に配置されたワーク9の重力を積極的に動力源として利用して走行することができる。
即ち,最も後端側(上流側)に位置させた台車部810の載置台83にワーク9を載置すると,その重量の増加によって,傾斜軌道としてのレール89からの前進方向への反力が増大する。この反力が,上記スプリングバランサ87のワイヤー巻き取り力を超えることにより,台車部810は,徐々にレール89に沿って下降しながら前進する。
このとき,スプリングバランサ87のワイヤー872は,台車部810の前進に伴って伸ばされて,スプリングバランサ87内のスプリングには弾性エネルギーが蓄えられる。
そして,図23に示すごとく,目的地に到着した台車部810においては,スプリングバランサ87が十分な弾性エネルギーを蓄えた状態になっている。この後,載置台83からワーク9を前進させてつなぎコンベア部893に移載させると,上記弾性エネルギーによるワイヤ巻き取り力が,傾斜軌道としてのレール89からの反力を上回り,ワイヤー872の巻き取りが開始される。これにより,台車部810は,レール89に沿って徐々に上昇しながら後退し,元の位置まで自動的に復帰する。
このように,本例の搬送台車8は,上記傾斜軌道としてのレール89とスプリングバランサ87とを備え,これらにより,前進力発生手段と,エネルギー備蓄手段と,後進力発生手段とを構成している。そして,これらによって,上記のごとくワーク9の自重を積極的に動力源として利用することができ,実施例1〜3と同様な効果を得ることができる。
実施例1における,搬送台車の構成を示す説明図。 実施例1における,搬送台車の駆動力伝達部を正面から見て示す説明図。 実施例1における,搬送台車の案内用車輪の構成を示す説明図。 実施例1における,搬送台車の載置台に設けられたワークストッパの構造を示す説明図。 実施例1における,搬送台車の載置台に設けられた昇降ストッパの構造を示す説明図。 実施例1における,搬送台車の載置台に設けられたアンチバック部の構造を示す説明図。 実施例1における,搬送台車の載置台に設けられた戻りロック部の構造を示す説明図。 実施例1における,搬送台車の載置台が下降しながら前進している状態を示す説明図。 実施例1における,搬送ラインの構成を側面から見た説明図。 実施例1における,搬送ラインの構成を上方から見た説明図。 実施例1における,天板部の回動によるテーパ摺動部とワークストッパとの摺動が始まった際の状態を示す説明図。 実施例1における,天板部の回動によるテーパ摺動部とワークストッパとの摺動移動が完了した状態を示す説明図。 実施例1における,ターンテーブルに製品が移載された直後の状態を示す説明図。 実施例1における,ターンテーブルの天板部が製品の自重によって回動した状態を示す説明図。 実施例1における,ターンテーブルの天板部がウエイト部の作用によって元の位置に復帰した状態を示す説明図。 実施例2における,前進動作を始める直前状態の搬送台車を示す説明図。 実施例2における,後進動作を始める直前状態の搬送台車を示す説明図。 実施例2における,搬送台車を正面から見た説明図。 実施例3における,前進動作を始める直前状態の搬送台車を示す説明図。 実施例3における,後進動作を始める直前状態の搬送台車を示す説明図。 実施例3における,搬送台車を正面から見た説明図。 実施例4における,前進動作を始める直前状態の搬送台車を示す説明図。 実施例4における,後進動作を始める直前状態の搬送台車を示す説明図。 実施例4における,搬送台車を正面から見た説明図。
符号の説明
1,6,7,8 搬送台車
10 台車部
21 駆動輪
22 補助輪
23 案内用車輪
3,63,73,83 載置台
31 コンベア部
32 ワークストッパ
33 昇降ストッパ
34 アンチバック部
35 戻りロック部
4,64,74 駆動力伝達部
41 ラック部
42 ピニオン部
5 ターンテーブル
50 テーブル基台
51 天板部
52 第2コンベア部
82 下流搬送装置
9 ワーク
91 パレット
92 案内線部
93 上流搬送装置

Claims (18)

  1. 移動可能な台車部と,
    該台車部に配設された載置台と,
    該載置台に載置されたワークの荷重を上記台車部を前進させる力に変換する前進力発生手段と,
    上記台車部の前進動作に伴って,エネルギーを蓄えるエネルギー備蓄手段と,
    上記ワークが上記載置台から取り除かれた後に,上記エネルギー備蓄手段に備蓄されたエネルギーを上記台車部を後進させる力に変換する後進力発生手段とを有していることを特徴とする搬送台車。
  2. 請求項1において,上記載置台は,上記台車部に対して昇降可能に配設されており,
    該台車部には,上記載置台の昇降動作を回転動作に変換する駆動力伝達部を介して駆動される駆動輪が配設されており,
    上記前進力発生手段は,上昇位置に位置する上記載置台上に載せられたワークの荷重により下降する上記載置台の下降動作を,上記駆動力伝達部を介して上記駆動輪の前進方向の回転動作に変換する手段であることを特徴とする搬送台車。
  3. 請求項2において,上記エネルギー備蓄手段は,上記載置台を上方に付勢する付勢手段を有しており,該付勢手段が上記載置台の下降動作を上記エネルギーとして備蓄するよう構成されており,
    上記後進力発生手段は,下降位置に位置する上記載置台上の上記ワークが取り去られた後に,上記付勢手段の上記エネルギーによって上記載置台を上昇させると共に上記駆動力伝達部を介して上記駆動輪の後進方向の回転動作に変換する手段であることを特徴とする搬送台車。
  4. 請求項3において,上記付勢手段は,上記載置台の下降動作に伴って縮小又は伸張して弾性エネルギーを蓄積するよう構成されたスプリングを有していることを特徴とする搬送台車。
  5. 請求項3又は4において,上記付勢手段は,上記載置台の下降動作に伴って上昇して位置エネルギーを蓄積するよう構成された重りを有していることを特徴とする搬送台車。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項において,上記駆動力伝達部は,上記載置台の昇降に伴って昇降するラック部と,該ラック部に係合し該ラック部の昇降動作を回転動作に変換するピニオン部とを有してなり,該ピニオン部の回転動作を上記駆動輪に伝達するように構成されていることを特徴とする搬送台車。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項において,上記載置台又は上記台車部には,上記載置台をその上昇位置に保持する昇降ストッパを設けてあり,該昇降ストッパは,上記ワークを正規の位置に載置した際に該ワークと接触すると共に移動し,上記載置台の上昇位置での保持状態を解除して下降を可能にするよう構成されていることを特徴とする搬送台車。
  8. 請求項2〜7のいずれか1項において,上記台車部には,搬送路上に配設された案内線部に係合して上記搬送台車の進路を規制する案内用車輪が設けられていることを特徴とする搬送台車。
  9. 請求項1において,上記台車部は,前進方向に行くに従って下方に下がる傾斜軌道上を移動可能に構成されており,
    上記前進力発生手段は,上記台車部の上記載置台に載置されたワークの荷重に対する上記傾斜軌道からの反力を上記台車部を前進させる力に変換する手段であることを特徴とする搬送台車。
  10. 請求項9において,上記エネルギー備蓄手段は,上記台車部を後方に付勢する付勢手段を有しており,該付勢手段が上記台車部の前進動作を上記エネルギーとして備蓄するよう構成されており,
    上記後進力発生手段は,前進位置に位置する上記台車部の上記載置台上のワークが取り去られた後に,上記付勢手段の上記エネルギーによって,上記傾斜軌道から生ずる前進方向への反力に抗して上記台車部を後進させる手段であることを特徴とする搬送台車。
  11. 請求項10において,上記付勢手段は,上記台車部の前進動作に伴って縮小又は伸張して弾性エネルギーを蓄積するよう構成されたスプリングを有していることを特徴とする搬送台車。
  12. 請求項10又は11において,上記付勢手段は,上記台車部の前進動作に伴って上昇して位置エネルギーを蓄積するよう構成された重りを有していることを特徴とする搬送台車。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項において,上記載置台には,載置された上記ワークを移動可能に支持するコンベア部を前方側が後方側よりも低くなるように傾斜して設けてなると共に,該コンベア上に載置された上記ワークの前方への移動を規制するワークストッパを設けてなり,該ワークストッパは,上記搬送台車が所定の前進位置に到達した際に上記ワークの前方への移動の規制を解除して上記コンベア部に沿って上記ワークを自重で前進させるよう構成されていることを特徴とする搬送台車。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の上記搬送台車を含む搬送ラインであって,
    上記搬送台車の所定の前進位置に隣接する位置には,該搬送台車の上記載置台上のワークを受け取るターンテーブルが配設されており,
    該ターンテーブルは,テーブル基台と該テーブル基台上に回動可能に支持された天板部とを有しており,かつ,該天板部は,上記搬送台車から移載され所定の停止位置に位置する上記ワークの自重により生ずるモーメントを動力源として,上記ワークの上記停止位置が移載直後に位置する第1位置から所望角度回動した第2位置まで回動するよう構成されていることを特徴とする搬送ライン。
  15. 請求項14において,上記ターンテーブルの上記天板部は,上記搬送台車に対向する後端側がその逆方向の先端側よりも高くなるよう傾斜していると共に,上記第1位置よりも上記第2位置が低くなるように傾斜して配設されており,かつ,その傾斜状態を維持したまま回動可能に設けられており,
    また,上記搬送台車の上記載置台には上記ワークを移動可能に支持するコンベア部を設けると共に,上記天板部には,上記停止位置が上記第1位置に位置する際に上記載置台の上記コンベア部の延長上に位置するように第2コンベア部を設け,上記載置台上の上記コンベア部から上記第2コンベア部に乗り移った上記ワークを,上記天板部の回転中心からずれた位置に重心が位置する停止位置で停止させる停止ストッパを有していることを特徴とする搬送ライン。
  16. 請求項14又は15において,上記天板部は,該天板部の上記停止位置を上記第2位置から上記第1位置に向けて回動させる方向に作用するモーメントを発生するウエイト部を有しており,かつ,該ウエイト部は,その発生するモーメントが上記停止位置に位置する上記ワークの自重により生ずるモーメントよりも小さくなるよう構成されていることを特徴とする搬送ライン。
  17. 請求項14〜16のいずれか1項において,上記天板部には,上記第1位置に上記停止位置が位置する状態に上記天板部を保持する回動保持ストッパを設けてあり,該回動保持ストッパは,上記ワークが上記停止位置に停止した際に該ワークと接触すると共に移動し,上記天板部の保持状態を解除して回動可能にするよう構成されていることを特徴とする搬送ライン。
  18. 請求項14〜17のいずれか1項において,上記テーブル基台又は上記搬送台車には,該搬送台車が上記所定の前進位置に位置した際に該搬送台車と上記テーブル基台とを連結する連結手段が配設されており,また,上記天板部には,上記天板部の上記停止位置が上記第1位置から上記第2位置へ回動する際に上記連結手段による上記テーブル基台と上記搬送台車との連結状態を解除する連結解除手段が設けられていることを特徴とする搬送ライン。
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