JPS5935349B2 - 自動車ドア等の内張り材の製造方法 - Google Patents
自動車ドア等の内張り材の製造方法Info
- Publication number
- JPS5935349B2 JPS5935349B2 JP53127763A JP12776378A JPS5935349B2 JP S5935349 B2 JPS5935349 B2 JP S5935349B2 JP 53127763 A JP53127763 A JP 53127763A JP 12776378 A JP12776378 A JP 12776378A JP S5935349 B2 JPS5935349 B2 JP S5935349B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- tension
- manufacturing
- lining
- skins
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は接合部が直線性を有し美麗で豪華なツートンカ
ラーの自動車用ドア等の内張り材の製造方法に関する。
ラーの自動車用ドア等の内張り材の製造方法に関する。
自動車用ドア等の内張りを異なつた色彩、模様等を有す
る表皮材によつてツートンカラーにすると室内の装飾効
果が上り、豪華なものとなる。
る表皮材によつてツートンカラーにすると室内の装飾効
果が上り、豪華なものとなる。
しかし製造方法が繁雑でコスト高を招<ばかりでな<、
美麗なツートンカラーの境界線を得ることが出来ないた
めほとんどツートンカラーの内張り材を使用されること
はなかつた。たまにツートンカラーのものがみられても
それらは塗装による方法やミシン縫による方法あるいは
高周波、接着剤を用いる等のウエルダー加工等による方
法によつて得られたものであつて、ツートンカラーの境
界線が美麗な直線性を得られなかつたり、ミシン縫い等
の縫い目が露骨に現われたり、塗装による方法に至つて
は異なつた材質による豪華さが得られな<かえつて安つ
ぼい感じさえ与えている。したがつてこれらの境界線を
モール等で隠す等の繁雑な措置がとられているものがほ
とんどである。本発明の内張り材の製造方法は上記のよ
うな難点を解決したものであつて、その特徴とする所は
材質、色彩、模様を異にする表皮材あるいは同材質の表
皮材であつても色又は模様、表皮の凹凸模様であるシボ
模様等を異にするもの等を接合するに際して接合部にピ
アノ線、大系等の張糸を挿通しておき、その張糸を強<
引張つて表皮材を緊張下に真空内張りする点にある。以
下図面によつて詳細に説明する。
美麗なツートンカラーの境界線を得ることが出来ないた
めほとんどツートンカラーの内張り材を使用されること
はなかつた。たまにツートンカラーのものがみられても
それらは塗装による方法やミシン縫による方法あるいは
高周波、接着剤を用いる等のウエルダー加工等による方
法によつて得られたものであつて、ツートンカラーの境
界線が美麗な直線性を得られなかつたり、ミシン縫い等
の縫い目が露骨に現われたり、塗装による方法に至つて
は異なつた材質による豪華さが得られな<かえつて安つ
ぼい感じさえ与えている。したがつてこれらの境界線を
モール等で隠す等の繁雑な措置がとられているものがほ
とんどである。本発明の内張り材の製造方法は上記のよ
うな難点を解決したものであつて、その特徴とする所は
材質、色彩、模様を異にする表皮材あるいは同材質の表
皮材であつても色又は模様、表皮の凹凸模様であるシボ
模様等を異にするもの等を接合するに際して接合部にピ
アノ線、大系等の張糸を挿通しておき、その張糸を強<
引張つて表皮材を緊張下に真空内張りする点にある。以
下図面によつて詳細に説明する。
第1図は自動車等のドアの室内側へ装備するドア内張り
材と称するものを本発明によつて作成した場合の平面図
である。
材と称するものを本発明によつて作成した場合の平面図
である。
図においてAは表皮材Aであり、Bは他の表皮材Bを示
すものでA、、Bは色、模様等を異にしており、材質は
同質かあるいは異質のもので塩ビレザー、天然レザー、
織布、不織布等を用いる。ここで最も特徴的であるのは
表皮材A、Bの接合線1が美麗な直線性を示しているこ
とである。すなわち縫い目が露骨に現われたり、接合部
の盛り上り、あるいは凹みが極端に現われていない。従
来は前述したようにこの接合部の直線性が悪<見苦しい
ためモール等で隠していたのである。2は後に詳細に説
明するが張糸である。
すものでA、、Bは色、模様等を異にしており、材質は
同質かあるいは異質のもので塩ビレザー、天然レザー、
織布、不織布等を用いる。ここで最も特徴的であるのは
表皮材A、Bの接合線1が美麗な直線性を示しているこ
とである。すなわち縫い目が露骨に現われたり、接合部
の盛り上り、あるいは凹みが極端に現われていない。従
来は前述したようにこの接合部の直線性が悪<見苦しい
ためモール等で隠していたのである。2は後に詳細に説
明するが張糸である。
第2図は本発明の内張り材の製造方法を説明するための
真空内張り装置の略断面図である。
真空内張り装置の略断面図である。
この装置は図からも明らかなように下型4と上型5から
なりいずれも微小な多数の吸引孔をその押圧面6に有し
ており、吸引口1を真空ポンプ等に接続して吸引する。
下型4はドア内張り材の一構成材であるボード8の裏面
と同一の凹凸形状をしておりその上に図のようにドアの
形状に成形されたボード8をのせる。ポード8とともに
ドア内張り材を構成する表皮材A,Bはそれぞれの裏面
に発泡ポリエチレンフオーム、塩ビフオーム、ウレタン
フオーム等の裏当材9,9′を有しているものであり、
ボード8上に乗せられて上型5と下型4によつて圧着さ
れる。ここで本発明の最も特徴とする点であるが表皮材
A,B、裏当材9とボード8を一体に押圧着して内張り
材を製造する方法を詳細に述べる。
なりいずれも微小な多数の吸引孔をその押圧面6に有し
ており、吸引口1を真空ポンプ等に接続して吸引する。
下型4はドア内張り材の一構成材であるボード8の裏面
と同一の凹凸形状をしておりその上に図のようにドアの
形状に成形されたボード8をのせる。ポード8とともに
ドア内張り材を構成する表皮材A,Bはそれぞれの裏面
に発泡ポリエチレンフオーム、塩ビフオーム、ウレタン
フオーム等の裏当材9,9′を有しているものであり、
ボード8上に乗せられて上型5と下型4によつて圧着さ
れる。ここで本発明の最も特徴とする点であるが表皮材
A,B、裏当材9とボード8を一体に押圧着して内張り
材を製造する方法を詳細に述べる。
色違いあるいは柄の異なるツートンカラ一にするために
、まず表皮材Aと他の表皮材Bを第3図に示したように
両表皮A,Bを合わせてその間に張糸2を挟んで縫糸1
0で縫合せるか又は接着剤等で接合して接合部11を形
成する。この際に両表皮間に挿通し位置固定した張糸2
は、その長さを両端が成形型よりも外方へ出るように表
皮の接合部の全長よりも両端に約20?程度長くしてお
く。次いで、表皮A又は表皮Bのいずれかの裏当材9,
9′側に前記接合部11を折り返し張糸2を約10kg
程度の張力で両側に引きながら第2図のように上型5と
ボード8間に空間を残して配置させる。もちろん表皮A
は図面右にそして表皮Bは図面左に引つぱつて張架する
のである。ここでボード8上に接着剤を塗付又は吹付け
るかあるいはボード8と裏当材9,9′の間にヒーター
を挿入して裏当材表面を溶融させたのち、上型および下
型を移動させてボード8に表皮A,Bと裏当材9,9/
を圧着させるのである。圧着に際しては下型4の吸引口
7を真空ポンプ等で吸引することによつてボード8に裏
当材9,9′および表皮A,Bを充分に引き付け、更に
その後上型5をも吸引する真空成形法によつて上型5の
凹凸に正確に添つた表面状態を形成することができる。
このようにしてドγ内張り材が出来るのである。第4図
に接合部付近の断面形状を示した。本発明のうち最も特
徴とする張糸2を用いることに関して更に説明すると、
張糸2の材質はピアノ線、ナイロンコード、太糸(麻、
綿、ポリエステル糸)等が適している。
、まず表皮材Aと他の表皮材Bを第3図に示したように
両表皮A,Bを合わせてその間に張糸2を挟んで縫糸1
0で縫合せるか又は接着剤等で接合して接合部11を形
成する。この際に両表皮間に挿通し位置固定した張糸2
は、その長さを両端が成形型よりも外方へ出るように表
皮の接合部の全長よりも両端に約20?程度長くしてお
く。次いで、表皮A又は表皮Bのいずれかの裏当材9,
9′側に前記接合部11を折り返し張糸2を約10kg
程度の張力で両側に引きながら第2図のように上型5と
ボード8間に空間を残して配置させる。もちろん表皮A
は図面右にそして表皮Bは図面左に引つぱつて張架する
のである。ここでボード8上に接着剤を塗付又は吹付け
るかあるいはボード8と裏当材9,9′の間にヒーター
を挿入して裏当材表面を溶融させたのち、上型および下
型を移動させてボード8に表皮A,Bと裏当材9,9/
を圧着させるのである。圧着に際しては下型4の吸引口
7を真空ポンプ等で吸引することによつてボード8に裏
当材9,9′および表皮A,Bを充分に引き付け、更に
その後上型5をも吸引する真空成形法によつて上型5の
凹凸に正確に添つた表面状態を形成することができる。
このようにしてドγ内張り材が出来るのである。第4図
に接合部付近の断面形状を示した。本発明のうち最も特
徴とする張糸2を用いることに関して更に説明すると、
張糸2の材質はピアノ線、ナイロンコード、太糸(麻、
綿、ポリエステル糸)等が適している。
ピγノ線は高張力に耐えるが、ドア内張り材が出来上り
、ドア枠に嵌める際に邪魔となり抜き取る必要がある。
ただし再使用することは可能である。両表皮A,Bおよ
び裏当材9,9′がいずれも柔軟であるにもかかわらず
その接合部の直線件を美麗に発現させることを可能にし
たのは接合部に張糸を挿入しその両端を強く引張りなが
ら緊張下に真空成形するという効果的な方法を採用した
からである。本発明を実施するに際して前記折り返した
接合部11と裏当材9′間に両面接着テープ等を挿入し
て接合し、真空成形すると接合部が安定し、両表皮A,
Bを極端に引張つても縫糸が露骨に現われる等の見苦し
い点がなくなる。
、ドア枠に嵌める際に邪魔となり抜き取る必要がある。
ただし再使用することは可能である。両表皮A,Bおよ
び裏当材9,9′がいずれも柔軟であるにもかかわらず
その接合部の直線件を美麗に発現させることを可能にし
たのは接合部に張糸を挿入しその両端を強く引張りなが
ら緊張下に真空成形するという効果的な方法を採用した
からである。本発明を実施するに際して前記折り返した
接合部11と裏当材9′間に両面接着テープ等を挿入し
て接合し、真空成形すると接合部が安定し、両表皮A,
Bを極端に引張つても縫糸が露骨に現われる等の見苦し
い点がなくなる。
本発明を以上詳述したような方法としたために、材質、
色彩、模様等の異なる表皮材の美麗な接合線を形成し、
しかもモール等の装着による繁雑な手間およびそれらの
部品を省き単に真空成形による一工程によつて内張り材
の製造を可能としたのである。
色彩、模様等の異なる表皮材の美麗な接合線を形成し、
しかもモール等の装着による繁雑な手間およびそれらの
部品を省き単に真空成形による一工程によつて内張り材
の製造を可能としたのである。
第1図は本発明の自動車ドア等の内張り材の製造方法を
用いて作られたドア内張り材と称するものの平面図であ
り、第2図は本発明の方法を説明するための真空内張り
装置の略断面図である。 第3図は表皮材Aと表皮材Bを接合した際の断面図であ
り、第4図は真空成形された接合部の断面図であり第1
図のX−X断面に相当する。1・・・・・・接合線、2
・・・・・・張糸、4・・・・・・下型、5・・・・・
・上型、6・・・・・・押圧面、7・・・・・・吸引口
、8・・・・・・ボード、9,9ζ・・・・・裏当材、
10・・・・・・縫糸、11・・・・・・接合部、A・
・・・・・表皮材、B・・・・・・表皮材。
用いて作られたドア内張り材と称するものの平面図であ
り、第2図は本発明の方法を説明するための真空内張り
装置の略断面図である。 第3図は表皮材Aと表皮材Bを接合した際の断面図であ
り、第4図は真空成形された接合部の断面図であり第1
図のX−X断面に相当する。1・・・・・・接合線、2
・・・・・・張糸、4・・・・・・下型、5・・・・・
・上型、6・・・・・・押圧面、7・・・・・・吸引口
、8・・・・・・ボード、9,9ζ・・・・・裏当材、
10・・・・・・縫糸、11・・・・・・接合部、A・
・・・・・表皮材、B・・・・・・表皮材。
Claims (1)
- 1 自動車ドア等の形状に予め成形されたボード等成形
体に発泡シートからなる裏当材を介して表皮を真空成形
法により貼り合せて内張り材を製造するに際し、表皮の
材質、色彩、模様等を異にする表皮間の直線的接合部に
おいて、両表皮の接合端縁の表側をそれぞれ合せ、その
間に張糸を縫着又は接着等により挿通し位置固定してい
ずれか一方の表皮の裏当材側へ接合端縁を折り返して接
合部を形成し、前記張糸両端を成形型より外方へ出し、
張糸の緊張下に表皮材を成形体に対して真空内張りする
ことを特徴とする自動車ドア等の内張り材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53127763A JPS5935349B2 (ja) | 1978-10-16 | 1978-10-16 | 自動車ドア等の内張り材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53127763A JPS5935349B2 (ja) | 1978-10-16 | 1978-10-16 | 自動車ドア等の内張り材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5555020A JPS5555020A (en) | 1980-04-22 |
JPS5935349B2 true JPS5935349B2 (ja) | 1984-08-28 |
Family
ID=14968082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53127763A Expired JPS5935349B2 (ja) | 1978-10-16 | 1978-10-16 | 自動車ドア等の内張り材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5935349B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1179890B (it) * | 1984-12-21 | 1987-09-16 | Fiat Auto Spa | Procedimento per realizzare un rivestimento per superfici interne di abitacoli di autoveicoli e rivestimento ottenuto mediante tale procedimento |
JPH0626851B2 (ja) * | 1986-11-25 | 1994-04-13 | 河西工業株式会社 | 貼合せ成形品及びその成形方法 |
-
1978
- 1978-10-16 JP JP53127763A patent/JPS5935349B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5555020A (en) | 1980-04-22 |
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