JPS593471Y2 - 超音波加湿器用等の水位スイツチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフロート式で猶且つリードスイッチを用いた方
式の超音波加湿器用等の水位スイッチ装置に関する。

この種の水位スイッチ装置は例えば超音波加湿器に用い
られ、該加湿器の水槽内の水面に浮かべるフロートに磁
性体を固有せしめて、該フロー１−が上記水面の降下に
伴い次第に下降して零水位位置若しくはこれに近い位置
に達すると、前記磁性体が水槽の外底面に添設したリー
ドスイッチを作動させて、超音波振動子に発振出力を与
えていた発振器の動作を停止させ、以て超音波振動子が
破損せられることを防止する様にしている。

ところが、従米の超音波加湿器に於ける水位スイッチ装
置では、上述の磁性体をフロート内の底部に片寄せて接
着等により固定していたため、フロートを反転させた状
態で前記水槽内の水面に浮かべると、該フロート内の上
方部に移った磁性体はその下方に生じたフロート内の空
間部のためにリードスイッチとの距離が変化して、フロ
ートが定水位まで下降しても上記リードスイッチを作動
させる位置には達し得す、斯くして水槽内がいわゆる渇
水状態となっているにも拘らず発振器の動作を停止させ
得すして超音波振動子を破損せしめる欠点があり、特に
この超音波振動子は非常に高価であるため、その経済的
被害は大である。

そこで本考案は、フロートを反転させた状態でも正常な
状態と変わらずリードスイッチを確実に動作させ得、し
かも組立てを簡単になし得る超音波加湿器用等の水位ス
イッチ装置を提供することを目的としたもので゛ある。

以下本考案を超音波加湿器に適用した一実施例につき図
面を参照して説明する。

先ず第１図に示す超音波加湿器全体の構成に於いて、１
は組立ケーシングであり、これの内部に形成した水槽２
，３゜４は何れも連通していてそのうちの水槽２上のタ
ンク室５に配設したカートリッジ式給水タンク６から供
給される水が等しく貯留される様になっている。

７は水槽２の外底面に添設した発振器で、８は発振器７
への通断電を制御する電気回路を形成して水槽３の外底
面に添えて固設したリードスイッチであり、更に９は水
槽４の底壁に形成した孔１０に臨ませて該水槽４の外底
面に添設した超音波振動子で、この超音波振動子９が前
記発振器７の発振出力を受けて孔１０を通し水槽４内の
水に超音波を照射し該水槽４の上方に霧を発生せしめる
。

そして、１１はタンク室５の下方に配設した電動ファン
で、これが上記水槽４の上方を通す風を起こして該水槽
４の上方に発生せられた霧をその風に乗せケーシング１
上部の噴霧口１２から噴出せしめるものであり、斯くし
て所要の加湿作用を果たす。

而して、１３は水槽３内の水面に浮かべたフロートで、
詳細には第２図及び第３図に示すフロート上部品１４と
フロート下部品１５とから戒り、そのうちのフロート下
部品１５の中央部にはガイド筒１６を上方へ長く延ばし
て形成していて、このガイド筒１６の内部に磁性体１７
を上下移動自在に入れ、然る後フロート上部品１４をフ
ロート下部品１５に密に結合している。

この結果、フロート１３が内布した磁性体１７はフロー
ト１３内の上限面であるフロート上部品１４の向上面１
４ ａと下限面であるフロート下部品１５の内底面１５
ａとの間を該フロート１３内のガイド部で゛あるガイド
筒１６．中でもその内面に沿って自由に可逆移動し得る
ものであるが、通常は自重により降下しフロート下部品
１５の内底面１５ａ上の位置にある。

さて、上記の様な構成とした本実施例によれば、先ずフ
ロート１３が第３図に示す正常な状態を保って水槽３内
の水面に浮かべられているとき、該フロート１３は水槽
４内の水の霧化が進むことによる上記水槽３内の水面の
降下に伴う下降によってリードスイッチ８に充分近づく
位置に達すれば、フロート下部品１５の内底面１５ ａ
上の位置にある磁性体１７によって上記リードスイッチ
８を作動させ、これにより発振器７の動作を停止させて
超音波振動子９を破損から保護する。

これに対してフロート１３を反転させたとき、本実施例
に於いては該フロート１３内の上限面であるフロート上
部品１４の向上面１４ａと下限面であるフロート下部品
１５の内底面１５ａとの間に可逆移動自在に設けた磁性
体１７は、一旦上方に移る様なことがあってもその後自
重により降下し、反転によって内底面と化した前記フロ
ート上部品１４の向上面１４ａ上の位置に至るため、結
局第４図に示す様に前記リードスイッチ８との距離Ａは
第３図に示す正常な状態の場合と変わらず、よって前述
同様に作用して超音波振動子９を破損から保護する。

又、斯様に磁性体１７が移動するも、その移動はフロー
ト１３内のガイド部特に本実施例の場合フロート下部品
１５から起立させて設けたガイド筒１６の内面によって
案内されるのであるから、該磁性体１７がリードスイッ
チ８に対して横方向にずれる様なこともなく、斯くして
一段と正確な動作が得られるものである。

本考案は以上の記述で明らかな様に、超音波加湿器に使
用されるものに限られるものではないが、フロートは反
転させた状態でもその内部のガイド部に沿わせて上限面
及び下限面間に可逆移動自在に配設した磁性体によって
正常な状態の場合と全く変わらず水槽に固設したリード
スイッチを確実に作動させ得、従って超音波加湿器に於
いては高価な超音波振動子を破損から確実に保護し得る
ものであり、又、従来のフロートに於ける磁性体の接着
作業を不要ならしめ得るので、組立ても簡単になし得る
ものであり、総じて安価で動作が確実な超音波加湿器用
等の水位スイッチ装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を超音波加湿器に適用した一実施例を示す
もので、第１図はその加湿器全体の縦断面図、第２図は
磁性体を含むフロートの拡大分解斜視図、第３図はフロ
ートを主とした要部の拡大縦断面図、第４図は反転させ
たフロートを主とした要部の拡大縦断面図である。 各図中、７は発振器、８はリードスイッチ、９は超音波
振動子、１３はフロート、１４ａはフロート上部品の向
上面（フロート内の上限面）、１５ａはフロート下部品
の内底面（フロート内の下限面）、１６はガイド筒、１
７は磁性体を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁性体を固有して水槽内の水面に浮かべられるフロート
   と、このフロートの一定位置以下の下降に応じて前記磁
   性体によって作動せられるべく前記水槽に固設されたリ
   ードスイッチとから成り、前記磁性体を前記フロート内
   のガイド部に沿わせ該フロート内の上限面及び下限面間
   に可逆移動自在に配設したことを特徴とする超音波加湿
   器用等の水位スイッチ装置。