JPS6023023Y2 - 小形超音波霧化装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、小形超音波霧化装置、特に液検知用の金属
電極を備えた小形超音波霧化装置に関する。

出願人は、小型、安価な霧化装置を得るために、超音波
霧化装置の液槽内の液体が所定量以下になったことを検
出する方法として、液槽内に金属電極を設は液の有無に
より静電容量が変化することで液検知をなすことを提案
した。

しかしこれまでに提案したものは金属電極を液槽壁に設
けられるものであったから当然液検知用として、独立の
金属電極を必要とするものであった。

それゆえにこの考案は、前記これまでの提案をさらに有
効に実施するために改良工夫を加えたものであり、超音
波振動子の取付は金具を液検知用の金属電極に兼用する
ことにより霧化装置全体の部品点数を減らし、簡素化を
はかり安価な小形超音波霧化装置を提供することを目的
とするものである。

以下図面に示す実施例によりこの考案を詳細に説明する
。

第１図はこの考案の一実施例を示す携帯用の超音波吸入
器の薬液槽カバーを外した状態での平面図である。

第１図において１は超音波吸入器の本体ケース、２は水
槽（後述）に装填された薬液槽、３は薬液槽２の下方に
設けられる超音波振動子、４は液検知用の金属電極であ
る。

第２図は第１図実施例の超音波吸入器をＡ−Ａ′で切っ
た断面図である。

第２図において第１図と同ブ番号は同一のものを示して
いる。

第２図において５は動作時には水が満たされる水槽であ
る。

水槽５ははめ込み態様で本体ケース１に装着されている
。

又超音波振動子３はゴムパツキン６、パツキン押え７、
取付はビス８及び９により水槽５の底部に圧接固着され
ている。

取付はビス８及び９は水槽５底部に埋め込まれた埋め込
み金具４と１０のネジ穴にネジじめされる。

埋め込み金具４及び１０は本体ケース１にインサート成
形されている。

なお超音波振動子３の取付は用の埋め金具４は、前記金
属金具と兼ねられているので、その頂部１１は水槽５の
水中に露出するように構成されておりしかもその露出面
１１は、水不足を完全渇水時よりも事前に検知できるよ
うに、水槽５の最低水位よりも高位になるようにしてい
る。

金属金具４は水検知制御回路を含む回路基板１２にビス
８を介して電気的に接続されている。

なお回路基板１２に含まれる水検知制御回路を２０は第
３図に示すように、金属電極４が水没している時に発振
を停止し、金属電極４が水面に露出した時に発振動作を
なすハートレ発振回路２１とハートレ発振回路２１より
の発振出力を受けてその発振出力の有無によりバイ、ロ
ーの水検知信号を出力するスイッチング回路２２とより
構成されている。

スイッチング回路２２の出力信号は抵抗２３、ダイオー
ド２４を介して回路基板１１に含まれる超音波発振回路
２５に加えられるように構成されている。

水槽５には薬液槽２が装着されており、さらに薬液槽２
には薬液槽カバー１３がかぶせられている。

薬液槽カバー１３は、図示していないが霧化された薬液
を喉内に導入する吸入口及び、薬液槽２に風を送り込む
送風口を有している。

なお上記実施例において、水中に露出する埋め込み金具
は４でなく１０であってもよく、又露出部は頂部以外の
他の部分であってもよいこというまでもない。

以上のようにこの考案によれば超音波振動子の取付は金
具の１つである埋込み金具を、水検知用の金属電極に兼
用しているので、個別に水検知用の金属電極を用意する
必要がなく、構造的に簡素化でき、従来困難であった超
音波霧化装置のコンパクト化に好適であり、又部品点数
も少なくなるので量産性が向上するし、さらにコスト的
にも安価な超音波霧化装置を得ることができ、その実用
的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す小形超音波吸入器の
平面図、第２図は第１図実施例の小形超音波吸入器の断
面図、第３図は第１図実施例の小形超音波吸入器に使用
される水検知用制御回路の１例を示す回路接続図である
。 ２・・・・・・薬液槽、３・・・・・・超音波振動子、
４・・・・・・金属電極兼埋込み金具、５・・・・・・
水槽。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 液槽と、この液槽内に設けられる液検知用の金属電極と
   、前記液槽底部に取付けられる超音波振動子とを少なく
   とも含むものにおいて、 前記超音波振動子を金具で取付けると共に、この金具を
   前記金属電極に兼用したことを特徴とする小形超音波霧
   化装置。