JPS5934401Y2 - ジユ−サ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、遠心分離籠を取外さずにそのフィルタ面を洗
浄する洗浄ブラシを備えたジューサに係り、特に、上記
ブラシの保持手段に関する。

ジューサ本体内に遠心分離籠を収納してこれを高速回転
させ、その籠の内底部にてジュースにすべき材料を切削
して籠の周壁フィルタよりジュース分を排出させる構成
のジューサは従来より周知のものであるが、この種のジ
ューサにあっては、遠心分離籠のフィルタ面をこ絞り粕
が付着し易く、このため従来では上記遠心分離籠をジュ
ーサ本体より取外し、ブラシなどを用いてフィルタ面に
付着した粕を除去するよう番こしていた。

従って、フィルタ面の洗浄には多くの時間を要し、かつ
面倒なものであった。

そこで、遠心分離籠を取外さずにジューサ本体内で高速
回転させそのフィルタ面にブラシの毛先を接触させて所
望の洗浄を行なうことが考えられた。

このようにすると、遠心分離籠が高速回転しているため
、フィルタ面にブラシの毛先を軽く接触させるだけで速
やかにフィルタ面の洗浄を行なうことができるが、ブラ
シが籠と一緒に回転しないように一定位置に保持してお
くことが困難で、また、フィルタ面に対してブラシ面の
一部のみ強く接触して好ましい洗浄効果が得られなかっ
たり、ブラシが短期間で摩耗してしまうなどの問題があ
った。

本考案はこのような問題を解消するためになされたもの
で、その目的は、遠心分離籠を取外さずにそのフィルタ
面を洗浄する洗浄ブラシを備えたジューサにおいて、ブ
ラシを常に一定の位置に保持することができ、ブラシ面
全体を均等の圧力でフィルタ面に接触させて良好な洗浄
効果を得るとともに、ブラシの長寿命化を図ることにあ
る。

以下、本考案の構成を図面に示す実施働こ基づいて説明
する。

第１図及び第２図はそれぞれジューサの使用状態及び洗
浄状態を示すもので、モ−タ１を内設したジューサ基台
２上にジューサ本体３を着脱自在に装着して構成されて
いる。

ジューサ本体３は上部を大径部４、下部を小径部５、中
間部を上方へ向って拡開するテーパ部６とした有底略筒
状の本体ケース７と、このケース７の上方開口を閉塞す
る取外し可能な蓋体８とから構成されている。

そして前記小径部５の下部周壁にはジュース流出口９が
設けられ、この流出口９には流出管１０が接続されてい
る。

また小径部５内には底板中央に設けられた軸受１１を介
してカッター状攪拌翼１２が回転自在に装着されている
。

そして、この攪拌翼１２はジューサ基台２側の主動カッ
プリング１３とジューサ本体３側の従動カップリング１
４との係合を介して前記モータ１をこより回転駆動され
るようになっている。

また、本体ケース７の内部には、大径部４よりテーパ部
６に亘る部位に遠心分離篭１５が収納されている。

この籠１５は、上方へ向って拡開する円錐筒状のフィル
タ１６の内底面に多数の切削刃１７を切起し形成してな
るものであり、前記攪拌翼１２に同軸的に連結して攪拌
翼１２と一体に回転するようになっている。

前記蓋体８は上方向へやや膨らみをもち、かつ外周縁部
の数個所には係合突部１８を有し、この突部１８を本体
ケース７の外周上端部に設けられたフック部１９［、係
合させて、ケース７に取付けられる。

なお、蓋体８と本体ケース７との間にはシール部材２０
が介挿されている。

そして、この蓋体８にＩＬ 中心よりやや偏った部位に
材料投入筒２１が一体形成されている。

材料投入筒２１は上部を蓋体８の上面側へ突出させ、下
端を前記遠心分離篭１５内の切削刃１７に近接させてい
る。

そして材料投入筒２１の上部外周には、蓋体８の上面側
にて回転操作部材としての操作リング２２が回転自在に
装着されている。

操作リング２２の周壁には第３図の如く同一方向へ傾斜
する３つの螺旋溝２３が等間隔に、かつ下方へ開口させ
て形成されている。

また蓋体８の材料投入筒２１側方位置には、蓋体８の上
面より斜め外方へ円筒状に突出するブラシ挿入口２４が
一体形成さへその上端開口は蓋体８の上面に回動自在に
装着されたキャップ２５により閉塞されるようになって
いる。

更に蓋体訃こは材料投入筒２１の周囲３個所に、蓋体８
を貫通する円筒部２６が等間隔に設けられている。

また、材料投入筒２１の外周下部には例えば第５図番こ
示したように対向面２７ｂ、２７ｂを有する係止凹部２
７が形成されている。

この係止凹部２７は、前記遠心分離篭１５のフィルタ１
６を洗浄する洗浄ブラシ２８の柄部２９瘉こおける植毛
先端側部位を嵌合保持するためのもので、凹部２７の上
底面２７ａは前記フィルタ１６に対しほぼ平行となって
いて、その上底面２７ａに柄部２９の植毛先端側部位の
背面を当接させるようにしている。

なお、洗浄ブラシ２８は、棒状柄部２９の先端側部位に
樹脂繊維等よりなる毛３０を植毛してなり、前記ブラシ
挿入口２４を通して本体ケース７内へ挿入され、柄部２
９の植毛先端側部位を前記凹部２７に嵌合させた状態で
は、前記植毛先端側部位の両端面２９ａ 、２９ａと係
止凹部２７の対向面２７ｂ。

２７ｂとが係合されるとともに、毛先を遠心分離篭１５
のフィルタ１６内面に接触させるようになっている。

前記遠心分離篭１５の周りには、外周にフランジ部３１
ａを有する円筒状の可動隔壁３１が配設されている。

この可動隔壁３１は下端を本体ケース７のテーパ部６に
対向させ、かつ上端を遠心分離篭１５の上端に近接させ
ているもので、内側を本体ケース７の下方へ通じるジュ
ース受は部３２、外側の環状空間を粕受は部３３とし、
フィルタ１６を通過したジュースをジュース受は部３２
へまたフィルタ１６の上方開口縁より排出された絞り粕
を粕受は部３３へそれぞれ導ひくようをこなっている。

また前記蓋体８には第４図に示すような連動体３４が装
着されている。

すなわち連動体３４は、前記材料投入筒２１を囲む環状
平板３５の内周に各螺旋溝２３に挿入する３本の係合ピ
ン３６を有し、同平板３５の上面には３個の円筒キャッ
プ３７を等間隔に有し、その各円筒キャップ３７を前記
各円筒部２６に上方より被冠している。

また各円筒キャップ３７の内底面中心より棒状の支持体
３８を垂下させ、各支持体３８を前記円筒部２６内番こ
挿入させている。

そして各支持体３８の下端は前記可動隔壁３１のフラン
ジ部３１ａに等間隔をあけて連結されている。

従って操作リング２２を回転すると係合ピン３６が螺旋
溝２３に沿って摺動し、連動体３４を介して可動隔壁３
１を昇降させ、可動隔壁３１の下端とテーパ部６との間
に軸流出口３９を適宜、形成するようにしている（第２
図参照）。

なお、図中４０は材料投入筒２１内へ挿入してジュース
（こすべき材料４１を切削刃１７に押付ける押し棒、４
２は流出管１０より流出するジュースを受けるコツプを
示している。

そこで、このジューサにより野菜、くだもの等のジュー
スをつくる場合には、第１図の如く流出管１０の下方（
こコツプ４２を置き、操作リング２２を介して可動隔壁
３１を下降させて軸流出口３９を閉塞し、ブラシ挿入口
２４をキャップ２５にて閉塞してモータ１を駆動すると
、攪拌翼１２及び遠心分離篭１５が高速回転する。

そこでジュースにすべき材料４１を材料投入筒２１内へ
投入してそれを押し棒４０で遠心分離篭１５内の切削刃
１７に押付けると、材料４１は高速回転する切削刃１７
（こより細かく切削され、ジュース分はフィルタ１６を
通過してジュース受は部３２へ排出され、流出管１０よ
りコツプ４２内へ流出する。

一方、フィルタ１６にて搾汁された絞り粕はフィルタ１
６の上端開口縁を乗り越えて粕受は部３３へ排出される
。

このようにしてジュースをつくった後、ジューサ本体３
内の洗浄は第２図の如く行なうことができる。

すなわち、操作リング２２を逆に回して可動隔壁３１を
上昇させ、可動隔壁３１の下方に軸流出口３９を形成す
るとともに、流出管１０の開口端を流しの上に位置させ
、キャップ２５を外してブラシ挿入口２４より本体ケー
ス７内へ給水する。

そこでモータ１を駆動して攪拌翼１２及び遠心分離篭１
５を高速回転すると本体ケース７内には回転水流が生じ
、攪拌翼１２の回転（こよって生じた回転水流はテーパ
部６に沿って上昇して全周（こ亘って開口した軸流出口
３９より粕受は部３３内へ侵入するようになる。

また粕受は部３３の内部には遠心分離篭１５の回転によ
る回転水流が生じるので、粕受は部３３内の絞り粕はそ
の粕受は部３３内の回転水流に流されて回転し、更に軸
流出口３９を通して下方より浸入した回転水流に引かれ
てジュース受は部３２内へ速やかｆこ流出する。

そして本体ケース７の小径部５内へ流下してジュース流
出口９より外部へ排出されることになるが、比較的大き
な粕は攪拌翼１２の刃により予め細かく切削されるので
、流出管１０を通して外部へ排出される粕には大きなも
のが含まれてなく、従ってそのまま排水口へ廃棄するこ
とができる。

またフィルタ１６の内面Ｏこ付着した粕は、ブラシ挿入
口２４より洗浄ブラシ２８を本体ケース７内へ挿入し、
柄部２９の先端を係止凹部２７に嵌合保持させてブラシ
２８の毛先をフィルタ１６内面に接触させることにより
掃き落されて、本体ケース７内の随所に付着した粕やジ
ュースと共に外部へ排出される。

このようにして粕捨て及び洗浄が完了した後は、再び操
作リング２２を回転して可動隔壁３１を下降させ、軸流
出口３９を閉成すると、再びジュースをつくることがで
きる。

以上のような構成であると、洗浄ブラシ２８の柄部２９
における植毛先端側部位を係止凹部２７に嵌合保持させ
ることｌこよってブラシ２８の捩れや遠心分離篭１５の
回転に伴なう移動が禁止さ右、ブラシ２８は容易に一定
位置に保持される。

従って、ブラシ面全体を均等の圧力でフィルタ面に接触
させて良好な洗浄効果を得ることができるとともに、ブ
ラシ２８の長寿命化を図ることができる。

なお、ブラシ２８の柄部先端を嵌合保持する係止凹部２
７は前記実施例に限らず、例えば材料投入筒２１の外周
（こｌ対の突起を突設することによって、これらの間を
係止凹部として構成し、その周突起間にブラシ２８の柄
部２９における植毛先端側部位を嵌合保持させるように
してもよい。

また、前記実施例では遠心分離篭１５の下方に籠１５と
一体（こ回転する攪拌翼１２を設けるものとしたが、こ
の攪拌翼１２は必ずしも必要ではない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図及び第２図
はジューサの断面図、第３図は操作リングの斜視図、第
４図は連動体の斜視図、第５図は洗浄ブラシと係止凹部
との関係を示す斜視図である。 １・・・・・モータ、３・・・・・・ジューサ本体、１
５・・・・・・遠心分離篭、１６・・・・・・フィルタ
、１７・・・・・・切削刃、２１・・・・・・材料投入
筒、２４・・・・・・ブラシ挿入口、２７・・・・・・
係止凹部、２８・・・・・・洗浄ブラシ、２９・・・・
・・棒状柄部、３０・・・・・・毛、４１・・・・・・
材料、２７ｂ・・・・・・係止凹部の対向面、 ２９ａ・・・・・・柄部の植毛光 端側部位の両端面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ジューサ本体と、内底部に切削刃を有し周壁をフィルタ
   とし前記本体内に収納された遠心分離籠と、この遠心分
   離籠を回転駆動するモータと、前記ジューサ本体に設け
   られ下端を前記遠心分離籠の内底部（こ近接させてジュ
   ースにすべき材料ヲその遠心分離籠内へ導ひく材料投入
   筒と、前記ジューサ本体に形成されたブラシ挿入口と、
   棒状柄部の先端側部位に植毛してなり前記ブラシ挿入口
   より挿入され、前記遠心分離籠のフィルタ内面に毛先を
   接触させフィルタの洗浄を行なう洗浄ブラシと、この洗
   浄ブラシの柄部における植毛先端側部位の両端面と係合
   する対向面を有して前記材料投入筒の外周下部に形成さ
   れ、前記柄部の植毛先端側部位を嵌合保持する係止凹部
   とを具備したジューサ。