JPS5934226B2 - 超高張力鋼 - Google Patents

超高張力鋼

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JPS5934226B2
JPS5934226B2 JP13103582A JP13103582A JPS5934226B2 JP S5934226 B2 JPS5934226 B2 JP S5934226B2 JP 13103582 A JP13103582 A JP 13103582A JP 13103582 A JP13103582 A JP 13103582A JP S5934226 B2 JPS5934226 B2 JP S5934226B2
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JP
Japan
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less
steel
strength
aging
tensile strength
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JP13103582A
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English (en)
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JPS5825457A (ja
Inventor
康孝 岡田
立郎 邦武
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は引張強さ270Kf/2以上でかつ延m 性、靭性の良好な超高張力鋼に関する。
従来高張力鋼として知られている、オースフオーム鋼や
ピアノ線等は引張強さが著しく高いが、製造工程が複雑
で製品寸法、用途が限定される欠点がある。
また従来のマルエージ鋼は熱処理が簡単で、時効前に製
品にするための加工が比較的容易であるが、特公昭49
−42572号公報および後記文献1に記載のマルエー
ジ鋼&’4引張強さが240’f/、z程度あるが、そ
れ以外のマルエージ鋼は200Kg/□2以下である。
マルエージ鋼は航空機用部品、工具、押出し用ラム、ダ
イス等に使用されているが、近時機械器具の性能向上、
高度化に伴ない一層苛酷な条件に耐えるものが要求され
、より高い強度とさらに優れた延性を有するマルエージ
鋼の開発が要望されるようになった。
引張強さが270 Kf/、2のマルエージ鋼として、
析出強化元素のMOが著しく高い13Ni−15Co−
10Mo−0,2T i系が各種の技術報告や、米国特
許第3359094号に提案されている。
しかしながら前記高MO含有のマルエージ鋼は、通常の
Moを含有しないマルエージ鋼に施されている熱処理(
溶体化処理土時効処理)では時効後脆くなり、また溶体
化処理のままでの冷間加工、機械加工が困難である。
従って、良好な延性を確保するためには熱間で強加工を
行なう等の特別な処理を必要とする。
(後記文献2,3.4参照)またMoを多量に含有する
ため偏析を起し易く大きな断面積の鋼板、丸鋼を製造す
ることは困難である。
上述の実情に鑑み、特殊な処理を施すことなく270に
9/、2以上の引張強さを有し、かつ時効前に冷間加工
、機械加工が容易なマルエージ鋼として低Mo高Co系
のNi Co Mo−Ti −AAマルエージ鋼を
発明し、特願昭50−11725号として特許出願を行
なった。
さらに高延性で高靭性を有する高強度マルエージ鋼の開
発に種々取組んだ結果B、Zr、Mg、Caの1種以上
を含有させることにより、脱酸強化による清浄度の改善
等に基づき延性、靭性が向上するという知見を得た。
すなわち本発明鋼は、Ni15.0〜18.5係、Co
15.0−21.0%、Mo5.0〜6.5%、Ti
1、θ〜1.2係、Ai、05〜0.30%を含有し、
かつTi、Allの合計が1.10〜1.50%の範囲
にあると共にBo、0025%以下、Zr0.03%以
下、Ca0.05%以下、Mg0.05%以下の1種又
は2種以上を含有し、さらに不純物とし℃、C0,03
%以下、Si0.10%以下、Mn0.10係以下、p
o、010%以下、80.010%以下を含有し残部は
実質的にFeかもなる高強度マルエージ鋼であって、通
常のマルエージ鋼同様の簡単な熱処理によって、著しく
高い強度が得られ、かつ時効前の圧延、線引等の冷間加
工が容易である特徴は前記した発明と同様であり、さら
に製品の延性と靭性の良好であることが特徴である。
次に本発明における鋼の成分を限定した理由を第1〜6
図を参照して説明する。
Niを15.0〜18.5係に限定したのは、第1図に
明らかなようにN i−15,5〜20Co−6Mo−
1,1Ti−0,2Al系における時効後の機械的性質
が1.50%未満では引張強さ、伸び、絞りが低下し、
また18.5%を超える。
とMS点が低下し、室温では大部分がオーステナイトと
なり、強度が著しく低下する。
かかる理由からNiを15.0〜18.5%とした。
COを15.0〜21.0%に限定したのは、第2図に
明らかなように17.5Ni −Co−6Mo −1、
I T i−0,2AA?系における時効後の機械的性
質が、15,0%未満では十分な引張強さが得られず、
伸び絞りも殆んど向上せず、また21.0%を超えると
硬さは増加するが著しく脆くなり、引張試験の途中で破
断し、引張強さ、伸び、絞り共に著しく低下する。
かかる理由からCOを15.0〜21.0%とした。
Moを5,0〜6.5%に限定したのは、第3図に明ら
かナヨうニ17.5Ni−15,5〜2 QCo −M
o−1,lTi−0,2AA系における時効後の機械的
性質が、5.0%未満では強度が著しく低下し、伸び、
絞りは改善されない。
また6、5%を超えるとMS点が室温に近(なり一部に
オーステナイトが生成して強度が低下し、伸び、絞りも
劣化する。
かかる理由からMoを5.0〜6.5%とした。
Tiを1.0〜1.2%に限定したのは、第4図に明ら
かなように、17.5Ni−15,5Co−6Mo −
T i−0,2Al系における時効後の機械的性質が、
1.0%未満では所期の270Kg/、2以上の引張り
強さを得ることができず、またTiが1.2%から0.
5%までの間ではTi量の減少によって強度が低下して
も伸び、絞りの変化は少ないが、Ti量が1.2%を超
えると伸び、絞り共に著しく低下する。
かかる理由からTiを1.0〜1.2%とした。
AIを0.05〜0.30%に限定したのは、A[はT
i添加前の脱酸剤としてTiの歩留向上に寄与するほか
、Tiと同様に析出強化にも有効であり、0.5%以下
では析出強化への寄与および脱酸剤としての効果が顕著
でなく、0.3%を超えると靭性、延性を著しく劣化さ
せる。
かかる理由からAlを0.05%〜0.30%とした。
Ti+Alを1.lO〜1.50%に限定したのは、1
.10%未満では所期の強度が得られず、また1、50
%を超えると伸び、絞りが著しく低下するからである。
さらにB、Zr、Caは脱酸強化による清浄度向上の他
、Bにあっては脱窒及び結晶粒界へのMo、Crなとの
析出を防止し、延性、靭性を付与するが、0.0025
%を超えるとかえって靭性が劣下するので0.0025
%以下にした。
ZrもBと同様の効果を有するが、0.03%を超える
とその効果は飽和の傾向にあるので0.03係を上限と
した。
Caは脱酸に加え、非金属介在物を球状化することによ
り靭性の改善に効果がある他、異方性も減少させるが、
0.05%を超えて含有すると、介在物が増加すること
と、コスト上昇のため0.05係以下としたMgもCa
と同様介在物形態を変える効果を発揮するが、0.05
%を越えると効果が飽和するので0.05%以下とした
鋼中に微量含有されるC、Si、Mn、p、3は延性、
靭性を劣化させる有害元素であるので、それぞれC0,
03%以下、S 11 Mn各々0.10係以下、P、
S各々0.010%以下に抑えることが必要である。
本発明になる270Kg/11.F級マルエージ鋼(ζ
時効処理前に、750°C〜900°Cで30分以上1
0時間以下の溶体化処理を行なうか、仕上温度800℃
以上望ましくは950℃以下で熱間加工を行ない、ある
いはこれらにさらに冷間加工を施した後、425〜55
0°C1望ましくは475〜525°Cで1〜100時
間の時効処理を行なう。
なおこの時効処理前に一196℃〜−40°Cの温度で
30分〜lO時間かけてサブゼロ処理を加えてもよい。
本発明鋼においてはまた板厚25u以上や、外径が30
m、515’以上の場合は、溶体化処理前又は熱間加工
前に1150〜1250℃の温度で1〜20時間かけて
ソーキングを行なうと偏析ばさらに改善され、均質な鋼
板あるいは丸鋼が得られる。
次に本発明の実施例について述べる。
第1表において、1〜7鋼は本発明鋼の化学組成を、ま
た8〜20鋼は順来鋼の化学組成を示し、第2表は第1
表に示した本発明鋼と従来鋼の時効後の機械的性質、T
s(引張強さ)、Ys(降伏強さ)、El(伸び)、R
A(絞り)、VE(1(0℃におけるシャルピー吸収エ
ネルギー)ヲ示したもの、第3表は本発明鋼と従来鋼の
溶体化処理後の冷間加工性を示したもので、板厚101
11Jnから圧延を開始し、割れが発生した時点での断
面減少率を求めた。
第2表、第3表より明らかなように本発明鋼は何れも従
来鋼に較べて通常の熱処理においても著しく伸び、絞り
、靭性が優れているほか、良好な冷間加工性を有してい
ることが解る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は何れも17.5Ni−15,5〜20
Co−6Mo−1,lTi−0,2Alを基本成分とし
、それぞれNiを14〜19.5%、Coを8.5〜2
5%、Mo ヲ3.8−10%、T i ヲ0.08〜
1.65%の範囲で変化させた場合の時効後の機械的性
質と本発明の特許請求の範囲(斜線を付した2直線間)
を示すものである。 第5図、第6図は、Ni −Co−Mo−T 1−AA
系フマルエージ鋼B、Zr、Ca、Mgを変化させて強
度、伸び、RA及び一部シャルピー衝撃エネルギーと、
本発明の特許請求の範囲(斜線を付した以下)を示すも
のである。 参考文献 1、 G、W Tuffnell and R,L、
Co1rs* TransASM Vo161(1
968)7982、鉄と鋼 Vo160(1974)8
2813、鉄と鋼 Vo160(1974)A554、
Magnee、A、Viatour−P、Drap
ier J、M。 Courtsourdis D and Habrak
en、 L、 Cobalt(1973)3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. l Ni15.O〜18.5%、C015,0〜21
    .0係、Mo5.0〜6.5%、Ti1.O〜1.2%
    、Al0105〜0.30%を含有し、かつTi5Al
    の合計が1.10〜1.50%の範囲にあり、さらにB
    O,0025%以下、Zr0.03%以下、Ca0.0
    5係以下、Mg0.05%以下の1種又は2種以上を含
    有し、不純物としてC0,03%以下、sio、10係
    以下、Mn0.10%以下、Po、010%以下、80
    .010%以下を含有し、残部が実質的にFeからなる
    超高張力鋼。
JP13103582A 1982-07-26 1982-07-26 超高張力鋼 Expired JPS5934226B2 (ja)

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JP6653113B2 (ja) 2013-08-23 2020-02-26 大同特殊鋼株式会社 疲労特性に優れたマルエージング鋼
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