JPS58136715A - 油井用鋼の製造法 - Google Patents
油井用鋼の製造法Info
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- JPS58136715A JPS58136715A JP1710882A JP1710882A JPS58136715A JP S58136715 A JPS58136715 A JP S58136715A JP 1710882 A JP1710882 A JP 1710882A JP 1710882 A JP1710882 A JP 1710882A JP S58136715 A JPS58136715 A JP S58136715A
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- steel
- less
- 5scc
- resistance
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、降伏強Ill : 70 kg/m1i以
上の高強度と、すぐれた耐硫化物応力腐食割れ性(以下
耐5SCC性という)を兼ね備え、特に油井やガス井で
使用される@−管、例えば掘削用のドリルパイプや生産
用のチュービングおよびケーシング、さらに同じく油井
やガス井で用いられるサッカーロッドや各種バルブ類な
どとして用いるのに適した油井用鋼の製造法に関するも
のである。
上の高強度と、すぐれた耐硫化物応力腐食割れ性(以下
耐5SCC性という)を兼ね備え、特に油井やガス井で
使用される@−管、例えば掘削用のドリルパイプや生産
用のチュービングおよびケーシング、さらに同じく油井
やガス井で用いられるサッカーロッドや各種バルブ類な
どとして用いるのに適した油井用鋼の製造法に関するも
のである。
近年、エネルギー事情の悪化に対処するため油田やガス
田の開発が盛んに行なわれておシ、特に従来放置されて
いた深層にして硫化水素などの腐食性の強いガス(サワ
ーガス)を含む環境下にある油田やガス田の開発の必要
性が強くさけばれている。しかしながら、井戸深さが増
大すると、産出する原油やガスによる圧力や、地層から
の土圧が増加する上、使用する鋼材自身の自重による引
張荷重が増加するようになることから、これらのサワー
環境下の深層油田およびガス田の開発には、これらの力
に耐え得る高い強度と、すぐれた耐S S CC性を兼
ね備えた鋼が必要とされ、具体的には、強度に関しては
70kg/−以上の降伏強度を有し、かつ耐5SCC性
に関しては゛?0〜75%以上の「割れ限界比」をもつ
鋼を用いる必要があると云われている。
田の開発が盛んに行なわれておシ、特に従来放置されて
いた深層にして硫化水素などの腐食性の強いガス(サワ
ーガス)を含む環境下にある油田やガス田の開発の必要
性が強くさけばれている。しかしながら、井戸深さが増
大すると、産出する原油やガスによる圧力や、地層から
の土圧が増加する上、使用する鋼材自身の自重による引
張荷重が増加するようになることから、これらのサワー
環境下の深層油田およびガス田の開発には、これらの力
に耐え得る高い強度と、すぐれた耐S S CC性を兼
ね備えた鋼が必要とされ、具体的には、強度に関しては
70kg/−以上の降伏強度を有し、かつ耐5SCC性
に関しては゛?0〜75%以上の「割れ限界比」をもつ
鋼を用いる必要があると云われている。
なお、ここで云う「割れ限界比」は、硫化物応力腐食割
れ(以下S’SCCという)が硫化水素などを含む湿潤
なサワー環境下で使用される鋼材にある一定の値を越え
る応力が作用した場合に生じるコ一種の環境脆化現象で
あることから、その値以下では5SCCを生じない最高
応力を測定し、この最高応力をS S CC発生限界応
力とし、この5SCC発生限界応力は銅相強度に依存す
るため降伏強度と5SCC発生限界応力との比、すなわ
ち(SSCC発生限界応力)/(降伏強度)×100(
%)で求めたものであり、この「割れ限界比」をもって
耐5SCC性を評価するものである。したがって割れ限
界比が高いほど鋼材の耐5SCC性は優れていることに
なり、例えば割れ限界比が100%に近い場合、すなわ
ち5SCC発生限界応力が鋼材のもつ降伏強度に近い場
合には、その鋼材の使用にあたって5SCCを考慮する
必要はないが、割れ限界比が小さい場合には、5SCC
O問題から鋼材に高い応力をかけることができず、たと
え鋼材が高強度をもつものであっても5SCC限界応力
以下でしか使用することができないことに々る。満足す
る耐5SCC性を示す割れ限界比として、どの程度の値
が必要かは鋼材設計における安全率の取り方で決まシー
概には云えないが、一般には70〜75チ以上の割れ限
界比が必要であると云われている。
れ(以下S’SCCという)が硫化水素などを含む湿潤
なサワー環境下で使用される鋼材にある一定の値を越え
る応力が作用した場合に生じるコ一種の環境脆化現象で
あることから、その値以下では5SCCを生じない最高
応力を測定し、この最高応力をS S CC発生限界応
力とし、この5SCC発生限界応力は銅相強度に依存す
るため降伏強度と5SCC発生限界応力との比、すなわ
ち(SSCC発生限界応力)/(降伏強度)×100(
%)で求めたものであり、この「割れ限界比」をもって
耐5SCC性を評価するものである。したがって割れ限
界比が高いほど鋼材の耐5SCC性は優れていることに
なり、例えば割れ限界比が100%に近い場合、すなわ
ち5SCC発生限界応力が鋼材のもつ降伏強度に近い場
合には、その鋼材の使用にあたって5SCCを考慮する
必要はないが、割れ限界比が小さい場合には、5SCC
O問題から鋼材に高い応力をかけることができず、たと
え鋼材が高強度をもつものであっても5SCC限界応力
以下でしか使用することができないことに々る。満足す
る耐5SCC性を示す割れ限界比として、どの程度の値
が必要かは鋼材設計における安全率の取り方で決まシー
概には云えないが、一般には70〜75チ以上の割れ限
界比が必要であると云われている。
一方、従来、降伏強度’ 70 kg/ma以上の高強
度を有する各種の油井用鋼が提案されているが、鋼の強
度が高くなると5SCCが生じ易くなるという特性上の
問題点があることと相まって、これらの従来高強厩油井
用鋼は、いずれも割れ限界比が70%未満であるのが現
状である。
度を有する各種の油井用鋼が提案されているが、鋼の強
度が高くなると5SCCが生じ易くなるという特性上の
問題点があることと相まって、これらの従来高強厩油井
用鋼は、いずれも割れ限界比が70%未満であるのが現
状である。
本発明者等は、上述のような観点から、サワー環境下の
深層油a1およびガス田の開発に要求される高強度とす
ぐれた耐S S Ct”、性とを具備した油井用鋼を得
べく研究を行なった結果、v htφで、C: 0.1
0〜045%、 Si: 0.1〜2.0%、 Mn:
0、3〜:1..5%、 cr: 0.1〜2.0%、
C:a : 0. 、’S 〜50%、AM:0.0
01〜010%を含有し、さらに必要に応じて、Nb:
0.01〜015%、V:0.01〜05 % 、
Cu : 01〜 コ O%、 Ca:0.0
03 〜0.10チ、Mg: 0.0003〜0.10
係、Y :O,0O03〜010%、ランタニド元素:
o、ooo:3〜0.10係。
深層油a1およびガス田の開発に要求される高強度とす
ぐれた耐S S Ct”、性とを具備した油井用鋼を得
べく研究を行なった結果、v htφで、C: 0.1
0〜045%、 Si: 0.1〜2.0%、 Mn:
0、3〜:1..5%、 cr: 0.1〜2.0%、
C:a : 0. 、’S 〜50%、AM:0.0
01〜010%を含有し、さらに必要に応じて、Nb:
0.01〜015%、V:0.01〜05 % 、
Cu : 01〜 コ O%、 Ca:0.0
03 〜0.10チ、Mg: 0.0003〜0.10
係、Y :O,0O03〜010%、ランタニド元素:
o、ooo:3〜0.10係。
Ni: 0.1〜:1..0%、 Zr: 0.01〜
0.50%、’ri:。
0.50%、’ri:。
000]〜0.10%、およびB:0.0O03〜0.
0050チのうちの1種または2種以上を含有し、残シ
がFeと不可避不純物からなり、かつ不可避不純物とし
てのP、S、Mo、およびWの含有量を、それぞれ22
0025%以下、S :0.010%以下、 Mo ’
。
0050チのうちの1種または2種以上を含有し、残シ
がFeと不可避不純物からなり、かつ不可避不純物とし
てのP、S、Mo、およびWの含有量を、それぞれ22
0025%以下、S :0.010%以下、 Mo ’
。
0.05%以下、W:0.05%以下とした組成を有す
る鋼を、2以上の圧下比で熱間圧延し、ついで5− この熱間圧延後の鋼に、加熱速度:5〜80℃人。
る鋼を、2以上の圧下比で熱間圧延し、ついで5− この熱間圧延後の鋼に、加熱速度:5〜80℃人。
加熱温度: Ac3変態点以上、保持時間:]0秒以上
の条件で焼入れを施して旧オーステナイ)粒!番号:1
0番堤上の細粒オーステナイトとした後、AC,変態点
以下の温度で焼戻し処理を行なうと、この結果焼戻しマ
ルテンサイトを主体とした細粒にして均一な組織(この
場合30容量チまでの下部ベーナイトの存在は許容され
るが、上部ベーナイトやフェライトが混入すると鋼の耐
5SCC性が劣化するようになることから、これらの組
織の混入は避けなければならない)を有する鋼が得られ
、この鋼は前記の組織によって割れ限界比ニア5%以上
の著しく優れた耐5SCC性をもつと共に、降伏強度ニ
アokg/−以上の高強度をもつという知見を得たので
ある。
の条件で焼入れを施して旧オーステナイ)粒!番号:1
0番堤上の細粒オーステナイトとした後、AC,変態点
以下の温度で焼戻し処理を行なうと、この結果焼戻しマ
ルテンサイトを主体とした細粒にして均一な組織(この
場合30容量チまでの下部ベーナイトの存在は許容され
るが、上部ベーナイトやフェライトが混入すると鋼の耐
5SCC性が劣化するようになることから、これらの組
織の混入は避けなければならない)を有する鋼が得られ
、この鋼は前記の組織によって割れ限界比ニア5%以上
の著しく優れた耐5SCC性をもつと共に、降伏強度ニ
アokg/−以上の高強度をもつという知見を得たので
ある。
この発明は、」二記知見にもとづいてなされたものであ
って、以下に成分組成、圧下比、および焼入れ条件を上
記の通りに限定した理由を説明する、A、成分組成 (a) C 6− C成分には、鋼の強度を高め、かつ焼入れ性および焼戻
し抵抗性を改善する作用があるが、その含有量がO,]
、 O%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方045%を越えて含有させると、焼割れの増加並びに
靭性の劣化をきたすようになることから、その含有量゛
を010〜045%と定めた。
って、以下に成分組成、圧下比、および焼入れ条件を上
記の通りに限定した理由を説明する、A、成分組成 (a) C 6− C成分には、鋼の強度を高め、かつ焼入れ性および焼戻
し抵抗性を改善する作用があるが、その含有量がO,]
、 O%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方045%を越えて含有させると、焼割れの増加並びに
靭性の劣化をきたすようになることから、その含有量゛
を010〜045%と定めた。
(b) 5j
Sl成分には、脱酸作用があるほか、鋼の強度および焼
入れ性を改善する作用があるが、その含有量が03%未
満では前記作用に所望の効果が?Wられす、一方10%
を越えて含有させると、結晶粒が粗粒化し、靭性が劣化
するようになることから、その含有量を0.1−1.0
%と定めた。
入れ性を改善する作用があるが、その含有量が03%未
満では前記作用に所望の効果が?Wられす、一方10%
を越えて含有させると、結晶粒が粗粒化し、靭性が劣化
するようになることから、その含有量を0.1−1.0
%と定めた。
(c) Mn
Mn成分には、Slと同様に脱酸作用があるほか、鋼の
強度および靭性な向上させる作用があるが、その含有量
が03%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方]5%を越えて含有させると、耐5SCC性、すなわ
ち割れ限界比、および!靭性が劣化するようになること
から、その含有量を03〜15%と定めた。
強度および靭性な向上させる作用があるが、その含有量
が03%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方]5%を越えて含有させると、耐5SCC性、すなわ
ち割れ限界比、および!靭性が劣化するようになること
から、その含有量を03〜15%と定めた。
(d) Cr
Cr成分には、鋼の強度および焼戻し抵抗性を向上させ
る作用があるが、その含有量が01%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方2.0係を越えて含有さ
せると、靭性が劣化するようになることから、その含有
量を0.1−2.0%と定めた。
る作用があるが、その含有量が01%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方2.0係を越えて含有さ
せると、靭性が劣化するようになることから、その含有
量を0.1−2.0%と定めた。
(e) C。
5SCCは鋼表面の腐食反応で発生した水素が鋼中に侵
入して生じる水素脆性の1種であり、したがって5SC
C防止には水素侵入の抑制が有効な手段であると考えら
れている。COC成分は、サワー環境下での水素侵入を
抑制する作用があるので、すぐれた耐S S CC性(
割れ限界比)を確保するためにはCOの含有は不可欠で
ある。しかしc。
入して生じる水素脆性の1種であり、したがって5SC
C防止には水素侵入の抑制が有効な手段であると考えら
れている。COC成分は、サワー環境下での水素侵入を
抑制する作用があるので、すぐれた耐S S CC性(
割れ限界比)を確保するためにはCOの含有は不可欠で
ある。しかしc。
の含有量が03%未満では所望の耐5SCC性を得るこ
とができないので03%以上の含有が必要であるが、5
0%を越えて含有させてもより一層の向上効果は現われ
ず、経済性を考慮して、その含有量を03〜5.0 %
と定めた。
とができないので03%以上の含有が必要であるが、5
0%を越えて含有させてもより一層の向上効果は現われ
ず、経済性を考慮して、その含有量を03〜5.0 %
と定めた。
(f) soA、AQ
sol、M成分には、脱酸作用および細粒化作用がある
が、その含有量が0001%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方0.10%を越えて含有させると
、非金属介在物の量が増加し、鋼が脆化するようになる
ことから、その含有量を0001〜0.10%と定めた
。
が、その含有量が0001%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方0.10%を越えて含有させると
、非金属介在物の量が増加し、鋼が脆化するようになる
ことから、その含有量を0001〜0.10%と定めた
。
(g) NbおよびV
これらの成分には、オーステナイト粒を微細化し、もっ
て強度および耐5SCC性の向上に寄与する作用がある
のでよシ一層の耐5SCC性が要求される場合に含有さ
れるが、その含有量がそれぞれNl):0.01%未満
およびV:0.01%未満では前記作用に所望の効果が
得られず、一方それぞれNb:0.15%およびv:0
5%を越えて含有させると靭性が劣化するようになるこ
とから、その含有量を、それぞれNb: 0.01〜0
.15%、v:0.01〜0.5%と定めた。
て強度および耐5SCC性の向上に寄与する作用がある
のでよシ一層の耐5SCC性が要求される場合に含有さ
れるが、その含有量がそれぞれNl):0.01%未満
およびV:0.01%未満では前記作用に所望の効果が
得られず、一方それぞれNb:0.15%およびv:0
5%を越えて含有させると靭性が劣化するようになるこ
とから、その含有量を、それぞれNb: 0.01〜0
.15%、v:0.01〜0.5%と定めた。
9 −
(h) Ca l Mg l Y l およびラ
ンタニド元素これらの成分には、CQとの共存において
耐83CC性を一段と向」ニさせる均等的作用があるの
で、特により一層の耐5SCC性が要求される場合に必
要に応じて含有されるが、その含有量が、それぞれO,
OOO3%未満では所望の耐5SCC性向上効果が得ら
れず、一方、それぞれ0.10%を越えて含有させると
耐5SCC性に劣化傾向が現われるようになることから
、その含有量を、それぞれCa: 0.0003〜0.
10%、Mg:0,0003〜0.10係、Y : 0
.0003〜0.10%、ランタニド元素:00つ03
〜010%と定めた。
ンタニド元素これらの成分には、CQとの共存において
耐83CC性を一段と向」ニさせる均等的作用があるの
で、特により一層の耐5SCC性が要求される場合に必
要に応じて含有されるが、その含有量が、それぞれO,
OOO3%未満では所望の耐5SCC性向上効果が得ら
れず、一方、それぞれ0.10%を越えて含有させると
耐5SCC性に劣化傾向が現われるようになることから
、その含有量を、それぞれCa: 0.0003〜0.
10%、Mg:0,0003〜0.10係、Y : 0
.0003〜0.10%、ランタニド元素:00つ03
〜010%と定めた。
(i) Cu
Cυ酸成分は、C()成分によってもたらされる耐5S
CC性(割れ限界比)の向上効果を高める作用があるの
で、より一層の耐5SCC性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量が01%未満では所望
の耐5SCC性向上効果が得られず、一方]0%を越え
て含有させてもより一段の向上効果は現われず、むしろ
加工性の劣10− 化をきたすように々ることから、その含有−鯉を01〜
10%と定めた。
CC性(割れ限界比)の向上効果を高める作用があるの
で、より一層の耐5SCC性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量が01%未満では所望
の耐5SCC性向上効果が得られず、一方]0%を越え
て含有させてもより一段の向上効果は現われず、むしろ
加工性の劣10− 化をきたすように々ることから、その含有−鯉を01〜
10%と定めた。
(J I N1+ Z r + T l 、およびB
これらの成分には、鋼の強度を向」ニさせる均等的作用
があるので、上りで層の強度が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量が、それぞれNi:0
.1%未満、Zr:0.01%未満、11]:O,00
1%未満、およびB:O,0O03%未満では、所望の
強度向上効果が得られず、一方Ni:]、、0%。
これらの成分には、鋼の強度を向」ニさせる均等的作用
があるので、上りで層の強度が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量が、それぞれNi:0
.1%未満、Zr:0.01%未満、11]:O,00
1%未満、およびB:O,0O03%未満では、所望の
強度向上効果が得られず、一方Ni:]、、0%。
Zr:0.50%、111°0.10%、および13:
o、 OO50チをそれぞれ越えて含有させると靭性
劣化をきたすようになることから、その含有量を、それ
ぞれNi: 0.1〜]、、 0%、 Zr: 0.0
1〜0.50%、T1:0001〜OIO%、B :
0.0003〜0.0050%と定めた。
o、 OO50チをそれぞれ越えて含有させると靭性
劣化をきたすようになることから、その含有量を、それ
ぞれNi: 0.1〜]、、 0%、 Zr: 0.0
1〜0.50%、T1:0001〜OIO%、B :
0.0003〜0.0050%と定めた。
(k) 不可避不純物
不可避不純物としてのP、S、Mo、およびWがそれぞ
れP:0.025%、S :0.010%、Mo:0.
(’15%、W:0.05%を越えて含有すると鋼の耐
5SCC性が著しく劣化するようになるので、その含有
量な、それぞれP:0.025係以下、 S :0.
010係以下、Mo:0.05%以下、W:0.05%
以下としなければならない。特にPには、粒界偏析して
粒界割れを助長するばかりでな(、Mnなどと共存した
状態で偏析し、この偏析部分の耐5scc性を劣化させ
る作用があるので、より優れた耐5SCC性を確保する
ためにはO,OO5%以下の含有が望ましい。またSに
も硫化物系介在物を増加させて耐5SCC性を劣化させ
る作用があるので、より優れた耐5SCC性確保のため
にはS:0.002係以下の含有が望ましい。
れP:0.025%、S :0.010%、Mo:0.
(’15%、W:0.05%を越えて含有すると鋼の耐
5SCC性が著しく劣化するようになるので、その含有
量な、それぞれP:0.025係以下、 S :0.
010係以下、Mo:0.05%以下、W:0.05%
以下としなければならない。特にPには、粒界偏析して
粒界割れを助長するばかりでな(、Mnなどと共存した
状態で偏析し、この偏析部分の耐5scc性を劣化させ
る作用があるので、より優れた耐5SCC性を確保する
ためにはO,OO5%以下の含有が望ましい。またSに
も硫化物系介在物を増加させて耐5SCC性を劣化させ
る作用があるので、より優れた耐5SCC性確保のため
にはS:0.002係以下の含有が望ましい。
B、熱間圧延における圧下比
上記のように、この発明の鋼においては、旧オーステナ
イト粒度番号:10番以上とした場合に、優れた耐5S
CC性と高強度を確保することができるものであるが、
圧下比が2未満の熱間圧延では、焼入れ処理後、粗粒と
細粒の混粒オーステナイトとなり、この粗粒オーステナ
イトは粒度番号:10番以下となることから、熱間圧延
における圧下比を2以上と定めた。
イト粒度番号:10番以上とした場合に、優れた耐5S
CC性と高強度を確保することができるものであるが、
圧下比が2未満の熱間圧延では、焼入れ処理後、粗粒と
細粒の混粒オーステナイトとなり、この粗粒オーステナ
イトは粒度番号:10番以下となることから、熱間圧延
における圧下比を2以上と定めた。
C0焼入れ条件
(a) 加熱速度
焼入れ処理時における加熱速度が5℃/sec未満の場
合には、遅い加熱となるためオーステナイト粒が成長し
、粗粒となって旧オーステナイト粒度番号:10番以上
を満足させることができず、一方80℃/secを越え
た急速加熱を行なうと、一部のオーステナイトに異常成
長が起る場合があり、この場合にも旧オーステナイト粒
度番号:1o番以上を満足しないものとなることから、
加熱速度を5〜b (b) 保持時間 AC3変態点以上の加熱温度での保持時間が10秒を越
えると、粒成長を起して混粒または粗粒オーステナイト
を生成し、同様に旧オーステナイト粒度番号:10番以
上の細粒を確保することができないことから、その保持
時間を10秒以下と定めた。
合には、遅い加熱となるためオーステナイト粒が成長し
、粗粒となって旧オーステナイト粒度番号:10番以上
を満足させることができず、一方80℃/secを越え
た急速加熱を行なうと、一部のオーステナイトに異常成
長が起る場合があり、この場合にも旧オーステナイト粒
度番号:1o番以上を満足しないものとなることから、
加熱速度を5〜b (b) 保持時間 AC3変態点以上の加熱温度での保持時間が10秒を越
えると、粒成長を起して混粒または粗粒オーステナイト
を生成し、同様に旧オーステナイト粒度番号:10番以
上の細粒を確保することができないことから、その保持
時間を10秒以下と定めた。
つぎに、この発明の方法を実施例によシ比較例と対比し
ながら説明する。
ながら説明する。
一]3一
実施例
通常の溶解法により、それぞれ第1表に示される成分組
成をもった鋼を溶製し、通常の条件で鋳造し、ついで第
2表に示される条件で熱間圧延を施して板厚:12m、
の熱延板とした後、同じく第2表に示される条件で焼入
れを行なった後400〜700℃の温度範囲内の所定温
度で焼戻し処理を行なうことによって本発明鋼1〜4日
および比較鋼1〜14をそれぞれ製造した。
成をもった鋼を溶製し、通常の条件で鋳造し、ついで第
2表に示される条件で熱間圧延を施して板厚:12m、
の熱延板とした後、同じく第2表に示される条件で焼入
れを行なった後400〜700℃の温度範囲内の所定温
度で焼戻し処理を行なうことによって本発明鋼1〜4日
および比較鋼1〜14をそれぞれ製造した。
なお、比較鋼1−14は、いずれも構成成分(不可避不
純物も含む)のうちのいずれかの成分含有量および製造
条件(第1表および第2表に※印を付したもの)がこの
発明の範囲から外れた条件で製造されたものである。
純物も含む)のうちのいずれかの成分含有量および製造
条件(第1表および第2表に※印を付したもの)がこの
発明の範囲から外れた条件で製造されたものである。
ついで、この結果得られた本発明鋼1〜48および比較
鋼1〜14について、降伏強度を測定すると共に、割れ
限界比を求めた。
鋼1〜14について、降伏強度を測定すると共に、割れ
限界比を求めた。
耐5scc性を評価するための割れ限界比は、第1図に
概略図で示される定荷重法による5Scc試験装置を用
い、平行部の外径が6.4 mmの丸棒14− 引張り試験片1を、硫化水素を飽和した0、5%CH3
CO0H−5%Na、Ct水溶液(PH: 2.8〜3
.6 )で満した容器2内に浸漬した状態で、これに一
定の引張り荷重3を加え、720時間以内に割れを生じ
ない応力値を5SCC発生限界応力として求め、この5
SCC発生限界応力と、先に測定した降伏強度との比、
すなわち(sscc発生限界応力)/(降伏強度)X]
、OO(%)を算出することにより求めた。これらの結
果を第2表に旧オーステナイト粒度番号と共に示した。
概略図で示される定荷重法による5Scc試験装置を用
い、平行部の外径が6.4 mmの丸棒14− 引張り試験片1を、硫化水素を飽和した0、5%CH3
CO0H−5%Na、Ct水溶液(PH: 2.8〜3
.6 )で満した容器2内に浸漬した状態で、これに一
定の引張り荷重3を加え、720時間以内に割れを生じ
ない応力値を5SCC発生限界応力として求め、この5
SCC発生限界応力と、先に測定した降伏強度との比、
すなわち(sscc発生限界応力)/(降伏強度)X]
、OO(%)を算出することにより求めた。これらの結
果を第2表に旧オーステナイト粒度番号と共に示した。
なお、第1図において、4は流量側、5はコック、6は
ポンプ、7は恒温槽である。
ポンプ、7は恒温槽である。
第2表に示される結果から、本発明鋼1〜4Bは、いず
れも旧オーステナイト粒度番号:10番以上の細粒を有
し、かつ70に97mA以上の降伏強度と、75%以上
の割れ限界比を示し、高強度と優れた耐5SCC性を具
備することが明らかである。これに対して、比較鋼1〜
]4は、いずれも満足する高強度と耐5SCC性を具備
していないものである。
れも旧オーステナイト粒度番号:10番以上の細粒を有
し、かつ70に97mA以上の降伏強度と、75%以上
の割れ限界比を示し、高強度と優れた耐5SCC性を具
備することが明らかである。これに対して、比較鋼1〜
]4は、いずれも満足する高強度と耐5SCC性を具備
していないものである。
上述のように、この発明の方法によれば、降伏強度ニア
0kg/−以上の高強度と、割れ限界比ニア5%以上の
優れた耐5SCC性とを兼ね備えた鋼を製造することが
でき、したがってこの鋼を、これらの特性が要求される
深層にしてサワー環境下の油田やガス田の開発に、掘削
用のドリルパイプや生産用のチュービングおよびケーシ
ングなどの鋼管や、サッカーロッド、さらに各種バルブ
類などとして用いた場合に著しく優れた性能を発揮する
のである。
0kg/−以上の高強度と、割れ限界比ニア5%以上の
優れた耐5SCC性とを兼ね備えた鋼を製造することが
でき、したがってこの鋼を、これらの特性が要求される
深層にしてサワー環境下の油田やガス田の開発に、掘削
用のドリルパイプや生産用のチュービングおよびケーシ
ングなどの鋼管や、サッカーロッド、さらに各種バルブ
類などとして用いた場合に著しく優れた性能を発揮する
のである。
第1図は定荷重法による5SCC試験装置の概略図であ
る。図面において、 l・・・試験片、 2・・・容器、 3・・・荷重。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1) 和 夫
る。図面において、 l・・・試験片、 2・・・容器、 3・・・荷重。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1) 和 夫
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 C二 0.1 0 〜0.4 5 %、 si
: 0.1 〜2.0 % 、(\)1n;
03〜]5%、 Cr: 0.1〜2.0 %+ CO
: 0.3〜5.0%、Ae :0OO1〜010%を
含有し、かつ不可避不純物としてのP、S、Mo、およ
びWの含有量を、それぞれP:0.025%以下、
S : O,(’l 1−0%以下、Mo:0.05%
以下、W:005%以下とした鋼を、2以上の圧下比で
熱間圧延し、ついでこの熱間圧延後の鋼に、加熱速度4
5〜80℃/see 。 加熱温度: AC,変態点以上、保持時間;10秒以下
の条件で焼入れを施して旧オーステナイト粒度番号:1
0番以上の細粒オーステナイトとした後、Ac、変態点
以下の温度で焼戻し処理を行なって主体が焼戻しマルテ
ンサイトからなる組織とするととを特徴とする降伏強度
: 70 kg77以上の高強度を有する耐硫化物応力
腐食割れ性の優れた油井用鋼の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1710882A JPS58136715A (ja) | 1982-02-05 | 1982-02-05 | 油井用鋼の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1710882A JPS58136715A (ja) | 1982-02-05 | 1982-02-05 | 油井用鋼の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58136715A true JPS58136715A (ja) | 1983-08-13 |
Family
ID=11934829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1710882A Pending JPS58136715A (ja) | 1982-02-05 | 1982-02-05 | 油井用鋼の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58136715A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4946515A (en) * | 1987-01-29 | 1990-08-07 | Iscor Limited | High strength, high toughness steel and method of manufacturing thereof |
JPH04358026A (ja) * | 1991-02-05 | 1992-12-11 | Nippon Steel Corp | 細粒化組織の低合金シームレス鋼管の製造法 |
JP2018188696A (ja) * | 2017-05-01 | 2018-11-29 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材及び油井用継目無鋼管 |
EP3508603A4 (en) * | 2016-09-01 | 2020-06-03 | Nippon Steel Corporation | STEEL AND OIL HOLE PIPE |
-
1982
- 1982-02-05 JP JP1710882A patent/JPS58136715A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4946515A (en) * | 1987-01-29 | 1990-08-07 | Iscor Limited | High strength, high toughness steel and method of manufacturing thereof |
JPH04358026A (ja) * | 1991-02-05 | 1992-12-11 | Nippon Steel Corp | 細粒化組織の低合金シームレス鋼管の製造法 |
EP3508603A4 (en) * | 2016-09-01 | 2020-06-03 | Nippon Steel Corporation | STEEL AND OIL HOLE PIPE |
JP2018188696A (ja) * | 2017-05-01 | 2018-11-29 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材及び油井用継目無鋼管 |
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