JPS5934030Y2 - パ−キングブレ−キの作動検出用スイツチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等の車輛のパーキングブレーキが緊締状
態にあるか、解放状態にあるかを検出するブレーキ作動
検出用スイッチ装置に係る。

自動車等のパーキングブレーキには一般に、パーキング
ブレーキが緊締状態にあるか、解放状態にあるかを検出
し、それに応じてインストルメントパネルに組込まれて
いるパーキングブレーキシグナルランプの点灯と消灯を
制御するブレーキ作動検出用スイッチ装置が組込まれて
いる。

自動車に於て一般的なレバー型パーキングブレーキ、即
ち枢軸の周りに回転自在に担持されたパーキングブレー
キレバーと、前記枢軸と同心の円弧上にラチェツト歯を
有するラチェット要素と、前記パーキングブレーキレバ
ーに枢支され前記ラチェツト歯に選択的に係合して前記
パーキングブレーキレバーの回動を逆止的に阻止するパ
ウル要素とを含むパーキングブレーキに於ては、そのブ
レーキ作動検出用スイッチ装置は、車体側に固定された
リミットスイッチと、前記パーキングブレーキレバーに
取付けられ該パーキングブレーキレバーがブレーキ緊締
位置にある時前記リミットスイッチをオンさせるラグ要
素とにより樋底されている。

しかし、このような構造のブレーキ作動検出用スイッチ
装置によれば、パーキングブレーキレバーがブレーキ解
放位置にある時以外は前記リミットスイッチが確実にオ
ン状態となるように、パーキングブレーキレバーの組付
は誤差などを考慮してパーキングブレーキレバーを組付
けた後に個々にリミットスイッチとラグ要素との相対的
な取付は位置を調整する必要があり、この調整が良好に
行なわれていないとパーキングブレーキシグナルランプ
が所期する如く点灯、消灯しなくなる。

本考案は上述した如き事情に鑑み、上述した如き取付は
位置の調整を特別に行なう必要がなく、又特別なリミッ
トスイッチ等を必要としない、新しい型のブレーキ作動
検出用作動スイッチを提供することを目的としている。

かかる目的は、本考案によれば、枢軸の周りに回動自在
に担持されたパーキングブレーキレバーと、前記枢軸と
同心の円弧上にラチェツト歯を有するラチェット要素と
、前記パーキングブレーキレバーに枢支され前記ラチェ
ツト歯に選択的、に係合して前記パーキングブレーキレ
バーの回動を逆止的に阻止するパウル要素とを含むパー
キングブレーキに於るブレーキ作動検出用スイッチ装置
にして、前記ラチェット要素と前記パウル要素とは互い
に電気的に遮断された態様にて装着され且つ前記パウル
要素が前記ラチェツト歯に係合する時両者間が電気的に
導通される電気接点として構成されている如きブレーキ
作動検出用スイッチ装置によって遠戚される。

かかる構成によれば、ラチェット要素とパウル要素とが
直接スイッチの電気接点として構成されているので、そ
の両者の相対的な位置を特別に調整する必要がなく、パ
ーキングブレーキが緊締状態にあるか解放状態にあるが
を確実に検出することができる。

以下に添付の図を用いて本考案を実施例について詳細に
説明する。

添付の第１図は本考案によるブレーキ作動検出用スイッ
チが組込まれたレバー型パーキングブレーキの要部を示
す側面図であり、第２図及至第５図は第１図に示したパ
ーキングブレーキの各部の断面図である。

これらの図に於て、１はレバー型パーキングブレーキの
パーキングブレーキレバーであり、該パーキングレバー
１は枢軸２の周りに図にて時計回り方向に回動された時
ブレーキ引張索３を引張ってブレーキの緊締を行ない、
これに対し反時計回り方向に回動された時はブレーキ引
張索３を緩めブレーキの解放を行なうように構成されて
いる。

前記枢軸２と同心の円弧面に沿って設けられた逆止形状
のラチェツト歯４を有する扇型のラチェット要素５は前
記枢軸２と共に車輛の枠体６に固定されている。

前記ラチェット要素のラチェツト歯４と噛合う一端部を
備えたパウル要素７はパーキングブレーキレバー１に枢
軸８を介して回動可能に装着されていると共に図には示
されていないばねによって反時計回り方向に、即ち前記
ラチェツト歯４に噛合う方向に弾力的に付勢されており
、又その他端部には該パウル要素７を選択的に時計回り
方向に回動させてこれと前記ラチェツト歯４との係合を
解除するための操作ロッド９の一端部が枢動連結されて
いる。

前記ラチェット要素５は取付はボルト１ｏによって前記
枠体６に固定されるのであるが、この場合前記ラチェッ
ト要素５の取付は片部５′と前記枠体６との間には電気
絶縁材料で構成されているブーツ要素１１の取付はフラ
ンジ部が挾み込まれ、又前記取付はポル）１０の通し孔
部には、第３図に示されている如く、電気絶縁性のスリ
ーブ１２が嵌装され、該ラチェット要素５は前記枠体６
に対して電気的に絶縁された態様、即ち電気的に遮断さ
れた態様にて装着されている。

又、ラチェット要素５には前記枢軸２が通る軸孔にも、
第２図に示す如く、電気絶縁性のスリーブ１３が装着さ
れ、該ラチェット要素５は前記パーキングブレーキレバ
ー１に対しても電気的に絶縁されている。

又、前記ラチェット要素５に取付けられたパーキングブ
レーキレバーの揺止め要素１４も、第４図に示す如く、
電気絶縁性材料で構成されている。

更に、前記ラチェット要素５のうちブレーキ解放時に前
記パウル要素７が係合する部分は、第１図及び第５図に
示す如く、電気絶縁性要素１５によって郭定されている
。

この場合、前記ラチェット要素５は電気コード１６の一
端を取付はボルト１ｏによって電気接続され、ブレーキ
作動検出用スイッチ装置の一方の電気接点を構成してお
り、又前記パウル要素７は枢軸８、パーキングブレーキ
レバー１、ブレーキ引張索３を経て車輛の枠体に接続さ
れ、いわゆるボデーアースされ、前記ブレーキ作動検出
用スイッチ装置の他方の電気接点を構成している。

第１図に示す如く、パーキングブレーキレバー１が枢軸
２を中心として反時計回り方向に回動されて倒された位
置にある時、即ちブレーキ引張索３が緩められてパーキ
ングブレーキが解放された状態にある時は、パウル要素
７はラチェット要素５の電気絶縁性要素１５に係合し、
そのためパウル要素７とラチェット要素５とが電気的に
導通されない。

即ち、スイッチはオフ状態になる。かがる状態からパー
キングブレーキの緊締を行なうべくパーキングブレーキ
レバー１を枢軸２を中心として時計回り方向に回動させ
ると、それに伴ないパウル要素７がラチェット要素５の
円弧面上を図にて上方に向けて移動し、前記電気絶縁性
要素１５との係合からはずれてラチェツト歯４に逆止的
に係合するようになる。

この時はパウル要素７とラチェット要素５とが互いに金
属接触することにより両者間が電気的に電通されるよう
になる。

即ち、スイッチがオン状態になる。

尚、上述した実施例に於ては、ラチェット要素の一部に
電気絶縁性要素を取付けたが、本願出願人と同一の出願
人が出願した特願昭５２−６９０５号のパーキングブレ
ーキ操作装置の如く、パーキングブレーキレバーがブレ
ーキ解放位置にある時はパウル要素がラチェット要素に
対して離間する型のものであれば、ラチェット要素とパ
ウル要素とを互いに電気的に遮断した態様にて取付ける
のみで前記ラチェット要素の一部を特別、電気絶縁性部
に槽底する必要がない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案によるブレーキ作動検出用スイッチが組
込まれたパーキングブレーキの要部を示す側面図、第２
図乃至第５図は各々第１図の線■−ｎ乃至■−■に沿う
断面図である。 １・・・・・・パーキングブレーキレバー、２・・・・
・・枢軸、３・・・・・・ブレーキ引張索、４・・・・
・・ラチェツト歯、５・・・・・・ラチェット要素、５
′・・・・・・取付は片部、６・・曲車輛の枠体、７・
・・・・・パウル要素、８・・・・・・枢軸、９・・・
・・・操作ロッド、１０・・・・・・取付はボルト、１
１・・・・・・ブーツ要素、１２・・・・・・電気絶縁
性のスリーブ、１３・・・・・・電気絶縁性のスリーブ
、１４・・・・・・揺止め要素、１５・・・・・・電気
絶縁性要素、１６・・・・・・電気コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枢軸の周りに回転自在に担持されたパーキングブレーキ
   レバーと、前記枢軸と同心の円弧上にラチェツト歯を有
   するラチェット要素と、前記パーキングブレーキレバー
   に枢支され前記ラチェツト歯に選択的に係合して前記パ
   ーキングブレーキレバーの回動を逆止的に阻止するパウ
   ル要素とを含むパーキングブレーキに於るブレーキ作動
   検出用スイッチ装置にして、前記ラチェット要素と前記
   パウル要素とは互いに電気的に遮断された態様にて装着
   され且つ前記パウル要素が前記ラチェツト歯に係合する
   時両者間が電気的に導通される電気接点として樋底され
   ていることを特徴とするブレーキ作動検出用スイッチ装
   置。