JPS5934027Y2 - 開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は開閉装置、特にピストル形スイッチのように、
押ボタンを押すことにより摺動子を揺動自在な可動片上
を移動させ、揺動支点を境として可動片を揺動させて接
点の開閉を行なう形式の開閉装置に関する。

従来、かかる開閉装置は、一般に、第１図に示すような
ものが知られている。

すなわち、１は可動片で、図示しない端子に接続したタ
ーミナル２の凹所３を支点Ｐとして揺動自在に係片させ
たものである。

４は摺動子で、この摺動子４は復帰スプリング５により
付勢された押ボタン６の基部７に撥力ばね８により押ボ
タン６の移動方向と直角方向に進退自在に装着され、前
記可動片１を常時支点Ｐ側に押圧するようになっている
。

９はターミナル、１０は固定接点、１１は可動接点、１
２はケースである。

前記構成において、いま、押ボタン６を押し下げると、
摺動子４は可動片１を押圧しながら下降し、支点Ｐを通
過すると、可動片１は急激に揺動して可動接点１１は固
定接点１０に接触し、回路を閉成する。

ところで、可動片１の前記支点Ｐと係合する部分はプレ
ス等で金山にわたる突部１３を設けであるため、摺動子
４の摺動性が悪いことと、また、押ボタン６の復帰動作
時に、その衝撃で可動片１が飛び出す可能性がある。

したがって、前記可動片１には摺動子４と係止してその
飛び出しを防止するとともに、摺動子４の移動をスムー
ズになさしめるため、ストッパ１５を有する別体の第２
可動片１４を可動接点１１とともに、可動片１にカシメ
により固着していた。

そのため、従来のものでは、別部品である第２可動片１
４を必要として部品点数が多くなり、かつ組立性が悪い
と云う欠点を有していた。

本考案は前記従来の欠点を除去するためになされたもの
で、第２可動片を設ける代わりに、支点である凹部に係
合する係止部を可動片の両側部にのみ設け、摺動子の通
路である中央部の端部を折曲することによりストッパと
したもので、部品点数が少なく、かつ組立性の良好な開
閉装置を提供することを目的とする。

つぎに、本考案を実施例である第３図以下にしたがって
説明する。

本考案における可動片２０は、第４図、第５図に示すよ
うに、その巾方向両端部を突出し加工により突出させて
係止部２１を形式するとともに、可動接点と反対側の中
央端部を折曲してストッパ２２としたものである。

なお、前記係止部２１を第６図、第７図に示すように、
可動片２０の側部を折曲して形成してもよい。

その他の槽底は、第１図と同様であるため、同一部分に
同一符号を付して説明を省略する。

前記槽底から明らかなように、本考案によれば支点であ
る凹部に係合する係止部を可動片の両側部に設けて中央
部分を摺動子の通路とし、その一端を折曲して可動片の
飛び出し防止用ストッパとしたため、従来のように、三
部品から可動片を槽底する必要はなく、部品点数が少な
く、かつ組立性も容易であるため安価な開閉装置とする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の開閉装置の要部を示す正面図、第２図は
第１図の可動片の分解図、第３図は本考案にかかる開閉
装置の要部を示す正面図、第４図は可動片の正面図、第
５図は第４図の側面図、第６図は可動片の他の実施例を
示す正面図で、第７図は第６図の側面図である。 ３・・・・・・凹部、４・・・・・・摺動子、５・・・
・・・復帰ばね、６・・・・・・押ボタン、８・・・・
・・撥力スプリング、１０・・・・・・固定接点、１１
・・・・・・可動接点、２０・・・・・・可動片、２１
・・・・・・係止部、２２・・・・・・ストッパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 端子に接続した凹所を支点に揺動可能に係止させた可動
   片を、前記支点の前後に摺動子を圧接させて移動させる
   ことにより可動片を揺動させ、接点を開閉する開閉装置
   にお・いて、前記可動片の両側部に前記凹部と係合する
   係止部を設けるとともに、可動接点とは反対側の前記摺
   動子通路端部に摺動子と係止するストッパを形式したこ
   とを特徴とする開閉装置。