JPS5933945B2 - 回転電気接続具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な電気接続具に関する。

特に、本発明は電気器具と電力コード間の新規な電気接
続具に関する。多くの電気器具、特にヘヤカーラ、ヘヤ
ドライヤ等手入れ器具はフレキシブル電気コードによつ
て電力ソケットに接続される。

これら器具は、やや無造作に扱われ動かされることが多
いので、コードや、コードと器具間の電気的接続部に応
力が加わる。この応力は恐らく、器具とコード間の接続
部がもつとも著しい。従来の装置では、そのため、コー
ドによつて支持された導線が断線しやすく、その結果、
器具が使用不能となつたり不安全であつた。さらに、従
来の装置では、コードに引張応力が加わりやすくコード
と器具間の電気的接続部を損傷した。従来、これらの問
題点が認められ、これを解決すべく多くの提案がなされ
ている。

しかしながら、比較的安価で軽量かつ簡単な構造の現在
の握り器具に容易に採用しうる解決法はない。多数の既
存特許には、とりわけ、この応力問題を扱う電気接続具
が開示されている。

これら特許の例をあげれば、米国特許第１７４３１１８
号、１７６５３３０号、２２５７５０６号、２４５９１
１８号、２９４１１７７号、３３２１７２８号、３３３
６５５９号、３３８７２５０号、３４３７９７６号、３
５２１２２０号、３５８５５６４号、および３６２９７
８４号がある。これら特許に開示された接続具すべては
比較的重く複雑な装置であつて、軽量で比較的安価な握
り装置には適していない。これら特許のいずれにも、本
発明が企図した目的の最適な構成を有する接続具を製造
する総合技術は示されていない。本発明の目的は、コー
ドと器具間の応力を、接続部の電気的接点を介してでは
なく、器具のハウジングへ伝達するようにした新しい改
良されたコードと器具間の電気接続具を提供することに
ある。

本発明の他の目的は、器具の使用中、接続具によりコー
ドを自然に器具から引き下げるようにした、新しい改良
されたコードと器具間の電気接続具を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、接続具によりコードと器具間
の引張応力とねじり応力とを最小にし安価に製造しうる
新しい改良されたコードと器具間の電気接続具を提供す
ることにある。

本発明の他の目的は、電気接続具によりコードに曲げ応
力を分配し、それで曲げ応力がコードの１つの断面に集
中されないようにした新しい改良されたコードと器具間
の電気接続具を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、接続具を比較的軽量として
著しく器具の重量に付加しないようにしたコードと握り
器具間で使用する新しい改良された電気接続具を提供す
ることにある。

本発明の全体的目的は、接続具が、他の形式の接続具に
悪影響を及ぼす条件でも長年にわたり安全に作動するよ
うにした、新しい改良されたコードと器具間の電気接続
具を提供することにある。

本発明によれば、電線コード１２の端部を受け入れる且
つ電気器具のハウジング１６の開口５３中に回転自在に
取付けられ軸方向に支持されるプラグ部材２０から成り
、このプラグ部材２０の前方端部に接触スリーブ３９と
接触ピン３８とを備え、この接触スリーブと接触ピンと
が同心状に軸方向に伸びていて電気器具とプラグ部材と
の圧縮および摺動による電気的接続を果すと共に電線コ
ードの導線４３，４４に接続しており、そしてこの接触
スリーブまたは接触ピンのいずれかがハウジング１６内
の絶縁板２４中の開口に開転自在に挿入され且つ軸的に
支持されるようになつている、電気器具のハウジング１
６中に挿入して多数本の電線コードを接続するための回
転電気接続具において：ハウジングの開口５３中に回転
自在に支持されるブツシング５４を該プラグ部材２０の
ほぼ中央に装備し、環状シヨルダ５５をブツシング５４
と一体的に形成させ且つハウジング１６の開口５３の後
方内壁５７に該シヨルダを係合させるようになし、ブツ
シング５４、接触ピン３８、接触スリーブ３９、導線４
３，４４およびコード端部から成る構成部品をエラスト
マ配合物と共に型成形して該エラストマ配合物から成る
絶縁体４２により該構成部品間の空げきを充てんするこ
とによつて該プラグ部材２０を一体的に形成させ；そし
てブツシング５４からハウジング１６の外部に伸びてい
るプラグ部材２０の後方端部１４を回転軸に対してある
角度をもつ曲り構造にし、且つこの曲り構造の部分１４
に軸の回りの断面みぞ５１を備える；ようにして成るこ
とを特徴とする回転電気接続具、が提供される。

この構成によつて、コードに沿つて加わる張力は接続具
の接点ではなくハウジングに伝達されるため、コード導
線の断線ならびにコードと器具間の電気的接続部の損傷
を防ぐことができ、またプラグ部材の絶縁体はコードに
沿つて伸長し且つその回転軸線ｒこ対してある角度をな
して曲けてあるので、コードは曲り部分を比較的厚い絶
縁層により補強した器具から自然に下ることによつて、
曲り部分におけるコードのたわみが少なくなる。なお、
本発明の回転電気接続具において、プラグ部材２０の曲
り部分１４には軸の回りの断面みぞ５１を備えているが
、これは付加的な応力解放の機能を果す。前記概説した
本発明の他の目的と利益とは図面についての実施例の以
下の説明から明らかとなる。

第１図を参照すると、器具は符号１１で総括的に示され
、器具は符号１３で総括的に示す電気接続具によつて取
付け電力コードに電気的に接続されている。器具１１は
、たとえばヘアドライヤ、ヘヤカーラ、ヘツジ・トリマ
等いかなる形式の握り器具でもよい。さらに詳しく言え
ば、器具１１は、たとえば、スチーム・カールアイロン
に関する１９７３年２月２８日に出願された同時係属出
願第３３６６７６号に記載されている、スチーム・カー
ルアイロンでよい。本発明において、プラグ１３は以下
述べるように、器具１１に回転または旋回するよう接続
される一方、コード１２と器具１１に固定されている。

さらに、接続具１３にはこの接続具１３の回転軸線に角
度をなして伸長する曲り部分１４を有し、それで、コー
ド１２は同じく接続具１３の回転軸線である器具の縦軸
に角度をなして器具１１から伸長する。その結果、毛を
カールしたりその他の作業をしつつ器具１１を扱つてい
る際、接続具１３により器具をコードにたいし回転させ
るので器具１１はその軸線を中心に回転するから、コー
ド１２はねじれない。ヘアドライヤの如き器具ではおそ
らく、その電力コードを一端から伸長させその作動部分
を他端に設けて水平位置に保持されることがよくあるの
で、ほとんどの場合電力コードは、対向端が差込まれる
壁ソケツトの位置如何に拘らず重量により器具から垂れ
下がる。本発明において、コード１２にとつて必要な器
具１１の縦軸にたいするこの角度配向は電気接続具１３
の曲り部分１４によつて調節される。以下説明するよう
に、コード１２の曲り部分のたわみは、接続具１３を構
成するたわみ性絶縁体によつて抑制されるので、器具１
１の操作時コードに与える疲れを著しく減する。つぎに
、器具１１についてそのハウジング１６を断面にして示
す第２図と第３図を参照すると、そこに示す電気接続具
１３には２つの部分、すなわち、符号２０で総括的に表
わすプラグと、符号２１で総括的に表わすソケツトとを
有する。

この実施例において、ソケツト２１は、絶縁板２４に取
付けた１対の弾性接点２２と２３を有する。接点２２は
、器具１１の（図示せざる）作動部分に伸びる１対のリ
ード線２６，２６を有する一方、接点２３は、同じく器
具の作動部分に伸びる１対のリード線２７，２７を有す
る。絶縁板２４はフランジ２９，３１によつてハウジン
グ１６内に保持され、これらフランジは間隔をおいてそ
れら間にスロツト３２を形成し、絶縁板２４を収容して
いる。従つて、この絶縁板２４はハウジング１６内に剛
的に保持されている。ソケツト２１を構成する接点２２
と２３はリベツト３３によつて絶縁板２４に都合よく取
付けられかつ、プラグ２０の接触ピン３８と接触スリー
ブ３９とに押圧される係合部分３５と３６とを有する。

ピン３８は絶縁板２４を介して孔４１に都合よく収容さ
れ接点２２の係合部分３５と係合し、一方スリーブは接
点２３と円周的に係合する。プラグ２０の構造は第３図
と第４図に明示されており、図において、分割される接
触ピン３８と接触スリーブ３９とは絶縁体４２によつて
互いに同軸に固定され、プラグは成形されるかまたは、
所望により絶縁分離片によつて分離される。これら接触
部材は互いに交換できる。従つて、ソケツトには接続具
のおす要素をそなえ、プラグにはめす要素をそなえてい
る。接触ピン３８と接触スリーブ３９のまわりに絶縁体
４２を成形するまえに、このピンとスリーブにコード１
２の導線４３，４４（第４図参照）を固定する。この固
定は任意の方法で行つてよいが、好ましい実施例では、
ピン３８とスリーブ３９の接続部分４５と４６を夫々導
線４３と４４のまわりにクリップして行われる。このク
リップを都合よく行うため、ピン３８を中空にして導線
４３を入れる一方、スリーブ３９にはそこから突出する
タブ４８を有し、これを導線４４のまわりに変形させる
。また、所望により、接続部４５と４６に、クリップに
代えまたはクリップと組合わせて、半田付けまたは溶接
して導線４３と４４を固定する。タブ４８の代りに、ス
リーブ３９にフランジを設けスリーブから半径方向に伸
長させるとともに平坦部分を設けてこれに導線を半田付
けまたは溶接によつて取付ける。絶縁板２１がピンを支
えプラグ１３がチユーブ状部材である場合には、半田付
けまたは溶接によつて接続する。各図に示すように、コ
ード１２の導線４３と４４は互いに平行に配設され、コ
ードの絶縁体５０と一体をなすウエブ部分４９によつて
接合される。

コードはこのようにして構成されているから、コードは
、導線の位置に平行方向よりも導線の位置に横方向にお
いて容易に曲がる。従つて、プラグ２０に生ずる接続具
１３の曲り部分は導線４３と４４の位置に横向きな面で
曲がるコード１２を保持するように配設されている。第
３図に示すように、プラグの曲り部分１４はコードの曲
り周囲のコード１２を収容し、それでコードは曲りでは
たわむことはない。

従つて、導線４３と４４（第４図参照）はそれらが曲げ
られる個所では疲れをうけないが、むしろ、疲れの原因
となる応力はプラグ２０の絶縁体４２に収容された導線
の全部分にわたり分配される。曲り部分１４を限られた
だけたわませるため、曲り部分１４には一連の平行スロ
ツトまたはみぞ５１，５１を設けて曲り部分１４に沿う
応力を軽減する。

さらに、第１図、第３図および第５図に示すように、曲
り部分１４はテーパされているので、コード１２の曲り
からコード１２が曲り部分１４から現われる地点まで、
たわみ性は徐々に増大する。みぞ５１，５１にたいする
このテーパを総合すると、コード１２のたわみ性の急激
な変化は避けられるので、曲り部分１４内のコード１２
に沿うどの一点においても応力の集中は避けられる。コ
ード１２が曲り部分１４から現われる時までに、曲り部
分の断面には、曲がろうとするコード１２によつてほと
んどたわみ抵抗が生じない。このようにして、一点にお
ける応力の集中が避けられ、器具１１とコード１２間の
より安全で寿命の長い接続具が得られる。前に説明した
ように、接続具１３により器具１１をコード１２にたい
し回転させる。

この特長が、テーパ付かつみぞ付曲り部分１４によつて
得られる前記応力解放装置と協同してコード１２のねじ
り応力を軽減する。フラグ２０を器具１１にたいし回転
させるため、プラグ２０には、プラグの回転中接点２２
と２３と係合している、上記同軸接点３８と３９をそな
えている。器具１１にたいするプラグ２０の回転を容易
にするため、ハウジング１６の一端に円形開口５３を設
けてプラグ２０を通し、一方プラグ２０には、開口５３
内で軸架するベアリングを形成する、堅いブツシング５
４を有する。さらに、ブツシング５４にはそこから伸長
するシヨルダ５５を有し、このシヨルダはプラグ２０が
所定位置に着座しているときハウジング１６の後方内壁
５７と係合して、プラグがハウジングから滑り出さない
ようになつている。ブツシング５４はなるべく、アセタ
ール樹脂等低摩擦プラスチツクで製作されているので、
同じくプラスチック製のハウジング１６内で回転が容易
である。図示例において、絶縁体４２は、導線４３と４
４のまわりのジヤケツトを形成する絶縁体５０に結合さ
れ、一方ブツシング５４はプラグ２０に形成した円形み
ぞ５６内に保持され、それでブツシング５４はプラグに
たいし縦方向に往復できない。

この構成によつて、応力が加わるとシヨルダ５５はハウ
ジングの後壁に単に引き戻されるから、コード１２に沿
つて加わる引張応力はハワジング１６によつて吸収され
る。従つて、ソケツト２１の接点２２，２３およびブラ
グ２０の同軸接点３８，３９はコード１２に加わる張力
による影響はうけない。ソケツト２１がすでに着座して
いる器具１１にプラグ２０の組み付けるには、ハウジン
グ１６を上下二半部１６ａと１６ｂに分ける。

ハウジングの上半部１６ａを下半部１６ｂに組み付ける
前えに、接点３８を孔４１内に向けてプラグ２０をハウ
ジング内に角度をつけて挿入する。接点２２の係合部分
３５は接点３８と係合しかつプラグ２０を後壁５７に向
けて後方に圧することによつてシヨルダ５５は後壁に当
接する。つぎに、土半部１６ａを下半部１６ｂに重ねて
、ねじ５８によりこれら２つの半部分を一体にする。プ
ラグ２０を形成するのにもつとも便利な手順は、ブツシ
ング５４をコード１２に摺動し、その後、接点３８とス
リーブ３９を、コードの接点４３と４４夫々にクリップ
することである。

つぎにこの組立体を（図時せざる）型に入れ、普通の方
法で接点３８、スリーブ３９、ブツシング５４およびコ
ード１２を正しく保持した後、ポリ塩化ビニル等エラス
トマ配合物を充てんする。ポリ塩化ビニルは構成部分間
の空げきすべてに充てんされ、絶縁体として作用し、コ
ード１２の絶縁ジヤケツト５０を絶縁体４２に結合する
。この手順によつて、わずかにフレキシフブレなプラグ
２０が都合よく安価に形成される。エラストマ絶縁体４
２には３つの部分を有する。

第１部分６１は、スリーブを露出したまま、中央接点を
スリーブにたいし突出させて、スリーブ３９から接点３
８を分離する。プラグ絶縁体の第２部分６２は、スリー
ブの一部分にわずか重なりながら、導線４３と４４間の
接続部および地点“３８とスリーブ３９の接続端部４５
と４６を包囲する。第３部分は軸方向断面を有し、この
区分はプラグ２０の回転軸線に沿つて或る距離を伸長し
、その後、横断面により曲げて曲り部分１４を形成する
。前述のように、曲り部分１４はコード１２を第１図、
第３図および第５図に示す曲け形状に保持する一方、軸
の回りの断面にみぞ５１をそなえブツシング５４を保持
している。上述の実施例から分るように、本発明による
電気接続具は、信頼性が高く、安全で製造が安価な構造
簡単な接続具である。

本発明は詳細にわたり多くの変化、変形および変更がな
しうるので、上述されまたは図面に示したすべての事項
は例示として理解しこれらに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理による、電気接続具によつて電力
コードに電気的に接続される、たとえばヘヤカーラ、ヘ
アドライヤ等器具を示す側面図、接続具の接点がどのよ
う接するか、また接続具の一部を形成するブラグがどの
ように、器具を包囲したハウジング内に軸架しているか
を示した、第１図に示す接続具における器具コードの一
部断面拡大平面図、第３図はプラグの内部構造を示しさ
らにプラグとハウジング間の関係を示した、第２図の線
３−３についての断面側面図、第４図はコードの導線が
どのようにプラグのピン接点およびスリーブ接点に取付
けられているかを示した、プラグの平面図、第５図はプ
ラグ、コードおよびコードの対向側にある普通の壁プラ
グの一般構造を示した側面図、第６図はプラグのスリー
ブ接点部材の斜視図である。 １１・・・・・・器具、１２・・・・・・コード、１３
・・・・・・接続具、１４・・・・・・曲り部分、１６
・・・・・・ハウジング、２０・・・・・・プラグ、２
１・・・・・・ソケツト、２２，２３・・・・・・弾性
接点、２４・・・・・・絶縁板、２６，２７・・・・・
・リード線、２９，３１・・・・・・フランジ、３２・
・・・・・スロツト、３５，３６・・・・・・係合部分
、３８・・・・・・接触ピン、３９・・・・・・接触ス
リーブ、４２，５０・・・・・・絶縁体、４３，４４・
・・・・・導線、４５，４６・・・・・・接続端部、４
８・・・・・・タブ、４９・・・・・・ウエブ、５０・
・・・・・絶縁ジヤケツト、５４・・・・・・ブツシン
グ、５１・・・・・・軸の回りの断面みぞ、５８・・・
・・・ねじ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電線コード１２の端部を受け入れる且つ電気器具の
   ハウジング１６の開口５３中に回転自在に取付けられ軸
   方向に支持されるプラグ部材２０から成り、このプラグ
   部材２０の前方端部に接触スリーブ３９と接触ピン３８
   とを備え、この接触スリーブと接触ピンとが同心状に軸
   方向に伸びていて電気器具とプラグ部材との圧縮および
   摺動による電気的接続を果すと共に電線コードの線４３
   、４４に接続しており、そしてこの接触スリーブまたは
   接触ピンのいずれかがハウジング１６内の絶縁板２４中
   の開口に開転自在に挿入され且つ軸的に支持されるよう
   になつている、電気器具のハウジング１６中に挿入して
   多数本の電線コードを接続するための回転電気接続具に
   おいて：ハウジングの開口５３中に回転自在に支持され
   るプッシング５４を該プラグ部材２０のほぼ中央に装備
   し、環状シヨルダ５５をプッシング５４と一体的に形成
   させ且つハウジング１６の開口５３の後方内壁５７に該
   シヨルダを係合させるようになし：プッシング５４、接
   触ピン３８、接触スリーブ３９、導線４３、４４および
   コード端部から成る構成部品をエラストマ配合物と共に
   型成形して該エラストマ配合物から成る絶縁体４２によ
   り該構成部品間の空げきを充てんすることによつて該プ
   ラグ部材２０を一体的に形成させ：そしてプッシング５
   ４からハウジング１６の外部に伸びているプラグ部材２
   ０の後方端部１４を回転軸に対してある角度をもつ曲り
   構造にし、且つこの曲り構造の部分１４に軸の回りの断
   面みぞ５１を備える：ようにして成ることを特徴とする
   回転電気接続具。