JPS593339B2 - 袋の自動ガス抜き装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコーヒー、チーズ等を収容する袋に於いて袋を
膨脹せしめる袋内のガスを外部に放出し、外部の酸素の
流入を防止する袋の自動ガス抜き装置に関するものであ
る。

従来、この種の袋には、排ガス用の弁装置のないものや
袋に穴を明けて別設の弁装置を付設したものが存するが
、弁を付設してないものでは箱詰め前に袋が膨脹して箱
詰めに支障を来たしたり、箱詰め後に膨脹して破袋を起
こしたり、また弁を付設したものでは、ばね等を利用し
た複雑な弁装置を別設して袋に取付けるため高コストに
付き、而も弁装置部が嵩高となるため重積して束にしに
くゝ不体裁になる等の大なる欠点を存した次第である。

尚、特公昭５０−３２６６５号等の如きものも開示さる
ゝ所であるが、屈曲部材、ワンウェーバ５ ルブ等を用
い複雑な構成であり高価につく欠点を存し、簡易な袋に
利用するには不適当である。

然るに本発明に於いては、包装袋の一部分を利用して弁
装置を形成したから、弁装置が偏平で重積して束にする
ことができ、弁装置自体の構成が１０簡単でコスト安に
付き、而も包装袋が膨脹して箱詰めに支障を来たしたり
、破袋する惧れもないものである。今、こゝに本発明実
施の一例を示す添付図面について詳述するに、１はヒー
トシール可能な内装置５ｌａをもつフィルム製の積層袋
で、２はヒートシール可能なシートを成形した弁体であ
り、３は該弁体２の上面中央部に固定した隔壁である。

４、５は該弁装２の上面周囲を前記袋１の内面にヒート
シール８し、袋１と弁体２との隙間を隔壁３でク０ 分
離した空室である。

６は一方の空室４側の袋１に穿設した通孔又は切込み等
の通孔で、袋１外部と該空室４を連通するものである。

Ｔは他方の空室５側の弁体２に穿設した通孔で、該空室
５と袋１内部と連通する通孔である。ク５ 本発明は以
上の如き構成を有し、第３図に示す如く袋１の内圧と外
圧が略ぼ等しい場合は袋１の張力により、袋１のフィル
ムと隔壁３の先端は密接し、外部の酸素の流入を防止す
るものである。

また、第４図に示す如く袋１の内圧が外圧より大３０き
くなつた場合には、空室５内の圧力が高まり、袋１のフ
ィルムと隔壁３との間に細隙を生じ、袋１内で膨脹した
ガスは矢印ａの如く通孔７から空室５を通り、空室４に
流入して通孔６より外部に放出されるもので、袋の内圧
と外気圧が等しくな３５れば第３図の如き状態に復し袋
外の空気等の流入は防止され密閉状の袋の状態となるも
のである。なお、本実施例に於いては隔壁３は一個所に
成１ウη−−形したのみであるが、第５図Ａ，Ｂに示す
如く隔壁３を弁体２の孔７を囲む円形に成形しても、第
６図に示す如く二個乃至三個或いはそれ以上並列して成
形してもよいものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の実施例を示すものであり、第１図は
本発明装置を付設した袋の斜視図、第２図は要部拡大正
面図、第３図及び第４図は弁装置の作動原理を示す要部
断面図であり、第３図は袋の内圧が外圧と略ぼ等しい状
態のもの、第４図は袋の内圧が外圧より大きい状態のも
の、第５図乃至第７図は他の実施例を示すものであり、
第５図は隔壁が円形のもので、Ａは要部平面図、Ｂは同
断面図、第６図は隔壁３個を並列成形したものＸ断面図
、第７図は自動ガス抜き装置として別設したものＸ断面
図である。 １・・・・・・袋、１ａ・・・・・・ヒートシール可能
な内装をもつフイルム、２・・・・・・弁体、３・・・
・・・隔壁、４，５・・・・・・空室、６・・・・・・
通孔、７・・・・・・孔、８・・・・・・接着、ａ・・
・・・・矢印。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 弁体の周囲を袋の内面に接着し、前記接着部に囲ま
   れた弁体の上面と袋の内面との間の空室を、弁体の上面
   に突設した隔壁をもつて分割し、該隔壁で分割した一方
   の空室と袋の外部とを通孔をもつて連通し、他方の空室
   と袋の内部とを、別設の孔をもつて連通することを特徴
   とする袋の自動ガス抜き装置。