JPS5933366B2 - スライドフアスナ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコイル状ジグザグ状等をなす連続ファスナーエ
レメントを、テープの一側面に設置しエレメント側に配
されるルーパ糸と、テープ側に配されるニードル糸とか
ら成る二重環縫いによってテープに縫着したスライドフ
ァスナーに関するものである。

従来二重環縫いでファスナーエレメントをテープに縫着
した構成において使用される縫着糸としてはミシンの高
速運転、充分女系締り、安定した運転、安定した糸線り
等の観点から、一般り縫製業界が使用する縫糸と同じ、
すなわちスパン糸、マルチフィラメント糸が用いられて
いる。

又これらの糸には上記の観点から一般に伸びにくくかつ
しなやかな糸が用いられている。

一方、ファスナーに使用されるテープ材質は綿から化繊
へ、スパン糸からフィラメント糸へ、又織機はリボン織
機からニードル織機へ、ニードル織機から経編ニット機
へと、より高い生産性と、ファスナーが要求する強度を
満足させつつテープの軽量化が進められている。

しかしながらこの事は縫糸とテープとの固着性という観
点から見ればテープの材質はより摩擦抵抗の低いものへ
、織物としても縫糸との摩擦抵抗の低い組織へ、さらに
又テープの厚さが薄くなって縫糸とテープの接触部のよ
り少ないものへと変化していることになる。

したがって、このような材質及び組織を成すテープに上
述のように伸びに＜＜シなやかな縫糸をもってファスナ
ーエレメントを縫着した場合、縫糸とテープとの固着性
が充分でなく、そのためファスナーチェーンを切断した
場合、その切断端部からニードル糸がほつれやすいとい
う問題が生じていた。

ニードル糸がほつれやすいと、必然的にルーパ糸もほつ
れやすくなり、結局縫糸が全体としてほつれやすくなっ
ていた。

縫糸にほつれが生ずると切断端部の第１エレメント及び
、そのエレメントに連なる他のエレメントの押えがなく
女り、後述するようにスライダー通し時の噛合エレメン
ト開離操作ができなく々るという問題が生ずる。

本発明の第１の目的はニードル糸としてモノフィラメン
トを使用してこれを熱固定すると共に、そのニードル糸
はルーパ糸とめ交絡部においてくびれ部を有するループ
状部分を形成することによって、隣接するルーパ糸の後
位のループ部は、くびれ部と係合し、ルーパ糸の先位の
ループ部及び先位、後位をつなぐルーパ糸の連結部はニ
ードル糸のループ状部分内に緊密に入り込み、テープの
切断端部におけるほつれを有効に防止し、もってスライ
ダーの後端口部からのファスナーチェーン通しを可能に
したスライドファスナーを提供するにある。

本発明の第２の目的は上記ループ状部分の頂面をルーパ
糸の頂面に対して僅かに突出させるかほぼ同一面となす
ことによってスライダー摺動によるルーパ糸の糸切れを
防止したスライドファスナーを提供するにある。

本発明の第３の目的はエレメント上脚部にルーパ糸が嵌
入係止される縫糸嵌入溝を形成することによってルーパ
糸を保護しルーパ糸の糸切れを防止すると共に、ファス
ナーの厚みを減少させたスライドファスナーを提供する
にある。

また従来二重環縫いを採用した別のスライドファスナー
として、ルーパ糸をテープ側に、ニードル糸をエレメン
ト側に各々配置し、このニードル糸のみにモノフィラメ
ント糸を使用した構成のものも提案されている。

しかるにモノフィラメント糸はかたい性質を有してお９
、縫工時に強い張力をかけると針の横振れや破損を起し
やすいため、ニードル糸に充分な張力がかけられず、そ
のため充分な糸線りが得られ々い。

しかもこの構成のものは、ルーパ糸、すなわち下糸がテ
ープ側であるから、テープを下側、エレメントを上側に
配置した状態で縫着しなければならず、そのためミシン
におけるテープ及びエレメントのガイドとして特殊人も
のを用い々ければ女らず、ミシンの型構成が複雑になる
と共に、ミシンの型構成上からしてもニードル糸の糸線
りが悪くなり、良好なスライドファスナーは得がたいも
のである。

さらに又、ルーパ糸をエレメント側に配置する構成にお
いて、ルーパ糸のみにモノフィラメント糸を使用するも
の、又はルーパ糸、ニードル糸の両者にモノフィラメン
ト糸を使用するものも提案されているが、ループを形成
するルーパ糸がかたいモノフィラメントであるからファ
スナーとしての柔軟性を損なうという欠点があり、これ
も実用に供し難いものである。

したがって本発明の第４の目的はミシンの構造を変える
ことなく、高生産性を維持しつつ高品質のスライドファ
スナーを得ることにある。

以下、本発明の実施例を図面に基いて詳述する。

１はテープ、２はコイル状ファスナーエレメント、３は
該ファスナーエレメント２の連結反転部２ａの内側に配
置された芯紐である。

４はファスナーエレメント２の上脚部２ｂの表面側に配
置されたルーパ糸、５はテープ１の裏面側に配置され隣
接するエレメント脚部間より表面側に延びるループを有
したニードル糸で、とのルーパ糸４とニードル糸５とか
らなる縫糸によって二重環縫いを構成している。

前記ルーパ糸にはポリエステル等からなるマルチフィラ
メント糸、又はスパン糸が用いられ、ニードル糸にはナ
イロン等の熱可塑性のモノフィラメント糸が使用される
。

前記ニードル糸５は、ルーパ糸４とからみ合った交絡部
６において、ループ状部分７を構成している。

このループ状部分７は第３図ないし第６Ａ。Ｂ図に示す
如くルーパ糸４の先位及び後位のループ部８，９によっ
て互いに逆方向に引っ張られて屈曲されたくびれ部７ａ
を有しており、ルーパ糸４の隣接する後位のループ部９
は、後位の上脚部２ｂ上を横切って延びニードル糸５の
ループ状部分７の屈曲されたくびれ部７ａと交絡してい
る。

さらに隣接するルーパ糸４の先位のループ部８は、前記
ニードル糸５のくびれ部７ａと交絡しているループ部９
の上方に位置してニードル糸５のループ状部分７内を挿
通して交絡しており、又、隣接する先位、後位のループ
部８，９をつなぐルーパ糸４の連結部８ａはニードル糸
５のループ状部分７内を挿通しており、該先位のループ
部８と連結部８ａとはループ状部分子内に緊密状態とな
っている。

重要々ことは、交絡部６のニードル糸５の各ループ状部
分７は、くびれ部７ａを有し、このくびれ部７ａには、
ルーパ糸４の後位のループ部９が交絡し、ループ状部分
７と芯紐３との間に挟持されてほどけるのを阻止する働
きをもっていると共に、ループ状部分７内には、先位の
ループ部８と連結部８ａが緊密に入っておりほどけるの
を阻止している。

またニードル糸５の芯紐３を貫通する部分１０はルーパ
糸４の後位ループ部９の引寄せ張力によって互いに相接
触した構成となっている。

なおループ状部分７の上面は屈曲によって水平方向にふ
くらみ部１１を形成しても良い（第６Ｂ図参照）。

ループ状部分７０頂面部１２は、前記ルーパ糸４の頂面
部１３（ファスナーエレメント２の上脚部２ｂ上に位置
してテープ１０表面側で最も突出している部分）よりも
僅かな高さｔだけ突出している（第４図参照）。

この高さｔは最大限ニードル糸５の直径分程度が好まし
く、最小限はほぼ零つまりループ状部分頂面部１２とル
ーパ糸頂面部１３がほぼ同一面をなしていることが必要
である。

このようにニードル糸５のループ状部分７、および頂面
部１２の特定された高さをなす構成とすることはファス
ナーエレメント２の縫上時におけるルーパ糸４とニード
ル糸５のテンション調整によって達成できる。

すなわち、ルーパ糸４はエレメント上脚部２ｂ上におい
て平面状に広がるよう々縫い方式（これを平縫いと称す
）と、ルーパ糸４がエレメント上脚部２ｂ上において略
三角状に重な″り合った縫い方式（これを三角縫いと称
す）を実施することができ、平縫いの場合はルーパ糸４
に弱め、ニードル糸５に強めのテンションをかけ、三角
縫いの場合はルーパ糸４に強め、ニードル糸５に弱めの
テンションをかけることにより達成できる。

従って平縫いの場合はニードル糸５のテンションによっ
てルーパ糸４とニードル糸５との結節部６がテープ側に
深く引込まれた構成となる（例えば特開昭４８−４６４
４１参照）。

これに対し三角縫いの場合ルーパ糸のテンションが強い
ため、ルーパ糸がエレメント上脚部２ｂ上において広が
ることなく断面はぼ三角状に重々す、かつニードル糸５
の結節部６がファスナーエレメントの上脚部２ｂ上に引
き上げられた構成となる。

本発明においてはルーパ糸４のテンションを平縫いの場
合より強くかつ三角縫いの場合より弱くし、かつニード
ル糸５のテンションを平縫いの場合より弱く、三角縫い
の場合より強くするように調整することにより、前述の
ごとき特有の構成、すなわちくびれ部７ａを有するルー
プ状部分７、および該ループ状部分７０頂面高さを特定
の範囲にするこてができる。

前記ニードル糸５は第１１図に示すように２本にするこ
ともできる。

なお、前記テープ１は織成テープ、または緯線テープ、
経編テープのいずれでもよい。

また、この発明はテープの一側縁部をテープ裏側に対向
するように折曲して、その折曲縁部下面にファスナーエ
レメントを二重環縫いにより縫着して成る隠しスライド
ファスナーにも適用できる。

ルーパ糸４およびニードル糸５によるエレメント縫着後
に、染色工程又は乾熱セット等によってエレメント及び
テープは熱セットされる。

熱セットによって熱可塑性のモノフィラメント糸からな
るニードル糸５はそのままの形状で剛直に形状固定され
る。

なお熱セットによりニードル糸５は通常熱収縮を生ずる
が、その場合は熱収縮後の形状が前記ループ状部分７お
よび突出高さｔを保つように縫上時にテンションを調整
しておけばよい。

ニードル糸５が上記形状のまま剛直に固定化されること
は、ファスナーの切断端部における縫糸のほつれを防止
し、切断端部におけるエレメントとテープとの一体性を
保持する上にきわめて有効である。

すなわち、例えば、第３図のようにニードル糸５の切断
端末５か交絡部６に連続しているときは、その交絡部６
において形状固定されたニードル糸５のループ状部分７
、特にそのくびれ部分７ａによってルーパ糸４の端末を
捕捉し、かつ切断端末５が芯紐３にも係止されているた
めほつれが強力に阻止され、第１エレメント２′及びそ
のエレメント２に連らなる近くの他のエレメントは確実
にテープに保持される。

又、第４図に示すようにファスナーの切断端部において
ニードル糸５の切断端末５かアープ側に連続していると
きは、テープ裏面において屈曲されかつそのまま形状固
定されている屈曲部１４によって、ニードル糸５のほつ
れは阻止され、切断端部の第１エレメント２の下脚部２
０′をテープ１と共に強く保持している。

エレメント上脚部２ｂ側においては、第１エレメント２
の上脚部２ｂと第２エレメントの上脚部２ｂ間の交絡部
６において、形状固定されたニードル糸５のループ状部
分７内に、先位のループ部８及び連結部８ａが緊密状態
とガっており、又先位のループ部８の芯紐３との間に後
位のループ部９が挟持され、第３図と同様この部分でほ
つれが阻止される。

このように、いずれの位置で切断してもニードル糸の特
定形状固定化によって、ファスナー切断端部が捕捉され
、はつれが防止されると共に、切断端部の第１エレメン
ト２笈びそのエレメント２′に連らなる近くの他のエレ
メントをしっかりと保持する。

切断端部付近のエレメントがしっかりと保持されること
によって以下のように、スライダー１５へのファスナー
チェーン通しが容易に行ない得る利点がある。

スライダー１５にファスナーチェーンＦを通す場合、エ
レメントを開離した状態でスライダー１５の肩口１６か
ら通す方法と、エレメントを噛合した状態で肩口と反対
側の後端口部１７から通す方法の二通りがある。

後者の方法は第７図に示すように定位置に固定されたス
ライダー１５の後端口部１７に、ファスナーチェーンＦ
をそのテープ端部な指で保持して挿入し、スライダー１
５の端緒柱１８が当る寸前の位置でテープ１．１を矢印
１９，１９方向に引張って第８図のように先端部の数個
のエレメント２を開離しこの状態で矢印２０．２０方向
にテープ１，１を引張ってスライダー通しを行う。

このようなスライダー通しにおいて、テープを矢印１９
．１９方向に引張ってエレメントの数個を開離させるに
はエレメント、特に切断端部の第１エレメント２かアー
プ１に確実に捕捉されていなくてはならない。

何故ならば、テープに矢印１９．１９方向の力を加えた
場合、縫糸、正確にはルーパ糸４で止められたニードル
糸５を介してテープから端部エレメントに伝達され、こ
れによってエレメントの噛合がチェーン端部より順次開
離されるものであるから、端部エレメントの捕捉が確実
で女いと矢印１９゜１９方向にテープを引張った場合、
第１エレメント２′＆ま噛合ったままテープのみが矢印
１９方向に移動し、噛合を外すことができない。

従来のスライドファスナーにおいては、切断端部におけ
る縫糸のほつれによって端部エレメントの捕捉が不安定
に力°す、したがってスライダーの後端口部からのチェ
ーン通し作業ができず、止むを得ず肩口１６から挿入す
るという場合がしばしば生じ、特に顧客が連続チェーン
Ｆを衣類外どに縫製した後、スライダー１５を取付ける
方法を用いる場合問題と女っていた。

本発明のスライドファスナーは上述のように切断端部に
おけるエレメントがニードル糸５の形状固定によってし
っかりと捕捉され、その上、交絡部６に於いてニードル
糸５のループ状部分７及びくびれ部７ａによってルーパ
糸４がニードル糸５にしっかりと係止されているから、
端部エレメントとテープとの一体性がきわめて高く、シ
たがって、第７，８図に示すようなチェーン通し作業が
容易に行なえるようになった。

本発明のファスナーはさらに、ルーパ糸４の糸切れ防止
に対して有効である。

前述のように三角縫いの場合はルーパ糸４がエレメント
の上脚部２ｂ上において嵩高々るため、スライダー１５
の摺動によってルーパ糸の頂面部１３にすり切れを生じ
易かった。

さらに平縫いの場合はルーパ糸４が芯紐３の方向に引込
まれることによってルーパ糸４の頂面部１３が各エレメ
ント２の上脚部２ｂ上において部分的に大きく露出し、
そのため同様にスライダーの摺動によって頂面部１３に
すり切れを生じ易く、ひいてはほつれが生じ易かった。

すなわち平縫い、三角縫いのいずれも従来のものはルー
パ糸のすり切れの問題があった。

特にルーパ糸としてマルチフィラメント糸を使用した場
合その傾向が著しい。

本発明はかたいモノフィラメント糸であるニードル糸５
のループ状部分７の頂面部がルーパ糸４の頂面部と同一
面か僅かに突出しているため、これによってルーパ糸４
の頂面部１３がスライダーの摺動時の摩耗から保護され
て糸切れが有効に防止される。

また、本発明のファスナーはルーパ糸のテンションが平
縫いの場合よりも強いので、ルーパ糸がエレメント脚部
上において比較的に狭い幅の範囲にかたまり易い。

そこで第９．１０．１１図の実施例のようにエレメント
上脚部２ｂ表面に縫糸嵌入溝２１を形成し、これにルー
パ糸４を嵌入させる。

縫糸嵌入溝２１の形状は第９図に示すような凹溝でもよ
いし、第１０図のような凹凸溝等でもよい。

このようにルーパ糸４が縫糸嵌入溝２１に嵌入係止され
ることによってこの発明による特別な縫着技術を使用し
ているにもかかわらずファスナーチェーンの厚みの増加
が防止できると共に、ルーパ糸４がエレメント上脚部２
ｂ上で大きく盛り上ることがないのでスライダーによる
摩耗も少なくなり、糸切れ防止にも有効である。

さらにルーパ糸が縫糸嵌入溝２１で係止されているため
、ファスナーチェーンをその長手方向に対して直角方向
で、かつエレメント側からテープ側に向けて強く折り曲
げた際にルーパ糸４がエレメント上脚部２ｂ上において
滑りを生ずることがなくなり、折り曲げ強度の大きいフ
ァスナーとなる。

なお、前記ニードル糸５として使用されるモノフィラメ
ント糸の断面形状は、第１３図ａに示すような円形のも
ののほか、第１３図ｂ ” ｅに示すような非円形のも
のも使用できる。

すなわち、第１３図において、ｂは楕円形、Ｃは三角形
、ｄは正方形、ｅは長方形のものを例示しているが、こ
れ以外のいかなる非円形状でもよい。

このように断面非円形状のモノフィラメント糸をニード
ル糸５として使用することによりニードル糸５．とテー
プ１間の摩擦抵抗およびニードル糸５とルーパ糸４間の
交絡部６における摩擦抵抗が大きくなり、係止効果がよ
シ大きくなる。

したがってほつれ防止効果をよシ高くすることができる
。

以上のように本発明によればニードル糸としてナイロン
などの熱可塑性のモノフィラメント糸を用い適当な加熱
手段で形状固定しており、しかも交絡部においてニード
ル糸はくびれ部を有するループ状部分を形成しているの
で、テープ切断端部における縫糸のほつれが有効に防止
でき、したがって切断端部における第１エレメントを含
む端部エレメントがテープと一体に確実に捕捉される。

したがって噛合状態のファスナーチェーンを開離する外
力がテープからエレメントへ無駄なく伝達されて噛合状
態のエレメントを確実に開離できるため、スライダーの
後端口部からのチェーン通し作業が極めて容易にできる
。

さらに又本発明のスライドファスナーは前記ループ状部
分の表面部がルーパ糸の表面部に対し僅かに突出するか
、又はほぼ同一面上に位置しているから、スライダーの
摺動時かたいモノフィラメント糸によってルーパ糸の表
面部が保護され、従ってルーパ糸の糸切れが有効に防止
される。

なお又本発明によれば、ルーパ糸をエレメント側、ニー
ドル糸をテープ側に配して縫着するから、ミシンの型構
造を伺ら変更すること々く縫上が可能であり、したがっ
て高生産性を維持しつつ高品質のスライドファスナーが
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のスライドファスナーの一実施例を示す
平面図、第２図は第１図の■−■線矢視図、第３図およ
び第４図は各々第１図の■−■線およびＩＶ−ＩＶ線断
面図、第５図は縫糸の走シ構造を示す斜視図、第６Ａ図
はニードル糸のループ状部分の側面図、第６Ｂ図はその
平面図、第７図および第８図はスライダー通しの作用説
明図、第９図〜第１１図は本発明の第２実施例であって
、第９図および第１０図は横断面図、第１１図は縦断面
図である。 第１２図は縫い型式の変形例を示す平面図、第１３図は
ニードル糸の断面形状の数例を示す断面図である。 １：テープ、２：ファスナーエレメント、２ｂ：上脚部
、２ｃ：下脚部、３：芯紐、４：ルーパ糸、５：ニード
ル糸、６：交絡部、７：ループ状部分、１ａ：くびれ部
、８ａ：ルーパ糸の先後位のループをつ々ぐ連結部、８
：ルーパ糸の先位ノループ部、９：ルーパ糸の後位のル
ープ部、１２：ループ状部分の頂面部、１３：ルーパ糸
の頂面部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 芯紐３を含むファスナーエレメント２をファスナー
   テープ１の一側面に載置し、ルーパ糸４をエレメント表
   面側に、ニードル糸５をテープ裏面側よシファスナーエ
   レメント間を延びループ状部分７をエレメント表面側に
   表出させ構成して、ルーパ糸４と交絡する二重環縫いに
   よシ縫着するスライドファスナーに於いて、前記ルーパ
   糸４には、マルチフィラメント糸又はスパン糸を、ニー
   ドル糸５には熱可塑性のモノフィラメント糸を各々使用
   すると共に、前記ニードル糸５は交絡部６においてくび
   れ部７ａを有するループ状部分７を構成し、かつエレメ
   ント縫着後熱セットによシ、モノフィラメント糸を形状
   固定したことを特徴とするスライドファスナー。 ２ 前記ループ状部分７の頂面部１２はルーパ糸４の頂
   面部１３に対し僅かに突出するか又はほぼ同一面上に位
   置させたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   スライドファスナー。 ３ 前記ファスナーエレメント上脚部２ｂにはルーパ糸
   ４が嵌入係止される縫糸嵌入溝２１を形成したことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載のスライ
   ドファスナー。 ４ 前記ループ状部分７の上面は、水平方向にふくらみ
   部１１を形成したことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項、第２項又は第３項記載のスライドファスナー。