JPS5933341Y2 - 機能可変式布押え - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は押えホルダー１こ押え足が枢着された布押えで
、押え足を押えホルダーｆご対して必要１こ応じて固定
させるよう１こした機能可変式布押えｔこ係り、％ｌこ
アップリケ縫いを良好Ｅこ行なわせるためＥこ改良され
た布押えｔこ関するものである。

（従来技術） 従来家庭用ミシンｔこおける布押えｌこは平縫い、段縫
い等いろいろな条件ｔこ適するよう押え足が波状的ｔこ
揺動できる所謂自由押えが一般１こ普及されている。

然る１こ第６図示のよう１こ従来の自由押えを採用した
場合、押え足は枢支点Ｐで支えられているだけなので押
え圧力は枢支点Ｐ直下のＱ点付近ｆこ主Ｆこかかる。

従ってＱ点と、ある距離ｔをもって設定された針落ち点
Ｎとでは押え圧力Ｅこ差を生じ、アップリケ縫い等のよ
うｔこ布地を回転させて曲線部分を縫うような場合、Ｑ
ｔＮ点間ｆこ押え圧力差１こよる送り差を生じること１
どなり、このため縫基準線ｆこ対しジグザグ縫目が傾い
た状態となり、みｌこくい縫目を生じる欠点があった。

（目 的） 本考案は上記のような欠点を除去することを目的とし、
押えホルダーＥこ押え足が枢着された布押え１こおいて
、その使用目的によって押えホルダーと押え足とを一体
に固定させ、もって縫製物を押圧する部分が押え足の針
落ち穴中心付近の所定範囲ｌこ限定されるようｆど形成
したものである。

（実施例） 以下図面ｉこより本考案の実施例を説明する。

１は公知の押え棒２の下端ｉこ装着された本考案ｔこ係
る布押えで、該布押えは押えホルダー３と押え足４とか
ら成っている。

押えホルダー３の中間部ｌこは押え棒２１こ取付けるた
めの垂直方向の溝５が形成されており、押えホルダー３
は取付けねじ６ｔこよって押え棒２１こ固着されている
。

押えホルダー３の下方１こは押え足４を結合させるため
の切込方向を異Ｅこする横溝７および縦溝８が形成され
ており、横溝７は後方から水平方向Ｅこ、また縦溝８は
下方から垂直方向に切込まれている。

９は縦溝８の長手方向を部分する如く押えホルダー３の
前面ｌこ形成された挿入溝である。

１０は押えホルダー３の前面ｌこねじ１１で固着された
線材の係止ばねで、そのかぎ状ｔこ形成された先端１０
ａは挿入溝９ｔこ遊嵌しており、且つ縦溝８内１こ僅か
ｔこ突出している。

１２は押えホルダー３の後方から水平方向ｌこ配設され
た操作ピンで、その先端１２ａは係止ばね１０ｒこ当接
している。

一方押え足４（こは布送り方向と直交する横長状の針落
ち穴１３と、先端から針落ち穴１３）こ向って貫通する
細幅の糸通し溝１４と、中央部と後部ｌこ垂直ｆこ立上
った２組の前、後の軸受部ｌ ５．１６とが形成されて
いる。

１７は前軸受部１５１こ布送り方向と直交する如く固着
された結合ピンで、該ピンは押えホルダー３の縦溝８ｆ
こ嵌入する如くなっている。

１８は後軸受部１６ｆこ布送り方向と直交する如く摺動
自在ｆこ嵌挿された可動ピンで、該ピンは後軸受部１６
の左軸受部１９の穴１９ａｔこ嵌挿された大径部１８ａ
と後軸受部１６の右軸受部２０の穴２０ａｔこ嵌挿され
た小径部１８ｂとから或っており、右軸受部２０の外方
ｔこ突出した可動ピン１８の小径部１８ｂの端部１こは
押しボタン２１が一体内ｔこ固着されでいる。

而して可動ピン１８の大径部１８ａは押えホルダー３の
横溝７１こ遊嵌する如くなっており、大径部１８ａの直
径ｆこ対して押えホルダー３の横溝７の溝幅は僅か大き
く設定されている。

また後軸受部１６の右軸受部２０の穴２０ａ中心から後
端面までの距離Ａは穴２０ａ中心から上面までの距離Ｂ
より十分大きく設定されている。

また押しボタン２１は後記ひねりばね２２を収容してい
るばね室２１ａを形成の円筒部２１ｂと該円筒部の端面
より突出せる先端部ｌこ耳部２１ｃを形成の突起部２１
ｄとから戊っており、円筒部２１ｂ軸心から耳部２１Ｃ
下端面までの距離Ｂ′は右軸受部２０の８寸法より僅か
大きく、円筒部２１ｂの軸心から耳部２１ｃを除いた突
起部２１ｄ内側面までの距離Ａ′は右軸受部２０のＡ寸
法より僅か大きくなる如く夫々設定されている。

また円筒部２１ｂの内側端面から耳部２１ｃの内側端面
までの距離Ｃ′は右軸受部２０の幅Ｃより僅か大きく設
定されでいる。

２２は押しボタン２１のばね室２’ｌａｔこ収容され両
端を右軸受部２０および押ボタン２１ｒこ形成された小
穴２０ｂ、２１ｅｒこ係止せしめたひねりばねで、押し
ボタン２１を時計方向「こ回転する如く作用している。

（作用） 本考案は以上の如く構成されており、第１図示の如く分
解状態１こある押えホルダー３と押え足４を結合させる
１こは、押えホルダー３の縦溝８を結合ピン１７１こ対
向させた位置で押えホルダー３を下方ｌこ抑圧する。

すると係止ばね１０の先端１０ａが結合ピン１７１こよ
って外方ｆこ押しのけられ、結合ピン１７が完全ｌこ押
えホルダー３の縦溝８１こ完全１こ納まったとき係止ば
ね１０の復帰作用Ｆこよって先端１０ａが結合ピン１７
を抱込んで係止する。

第２図は押え足４が結合ピン１７を中心として揺動する
自由押えの状態を示した側面断面図で、押しボタン２１
の耳部２１ｃ下端面は右軸受部２０の上面「こ僅かの間
隙をもって配設されている。

この状態から厚物縫いを行なう場合１こは、布押え１を
下しながら、ひねりばね２２のばね圧１こ抗して押しボ
タン２１を押圧し第３図示の如く可動ピン１８の大径部
１８ａを横溝１ｆこ挿入させ布押え１を完全１こ下すと
、針落ち穴１３付近の押え足４底面が厚地布の始端部近
くを押圧し押え足４は縫いの手前側をやや上向きｆこし
たほぼ水平状態となるので、結合ピン１γを中心として
可動ピン１８ｆこ時計方向ｔこモーメント力が働き横溝
７内の可動ピン１８の大径部１８ａの下側が押圧される
。

従って大径部１８ａの軸方向１こは大きな摩擦力が生じ
、該大径部はひねりばね２２の弾発力Ｆこ抗して横溝７
内ｌこ止まることｌこなり、その結果布押え１は結合ピ
ン１７と可動ピン１８ｒこ保持され固定押えとしで働く
ものである。

この状態は縫い始めから少しの間接続して布送り力が有
効ｆこ作用する。

そして適宜の距離を縫い進むと、押え足４底面はほぼ水
平状態ｆこなり布を均−Ｆこ押えることｔこなる。

このような状態１こなると可動ピン１８Ｉこ作用してい
たモーメント力が消滅し大径部１８ａがひねりばね２２
の復帰作用ｔこよって横溝７から離脱し第２図の自由押
えの状態ｔこ復帰する。

従って厚物の縫い１こ際しては、まず固定機能Ｆこセッ
トされ縫いが開始され縫い始めてから間もなく自動的ｆ
こ可動機能をもつ自由押えｌこ変換せられるものである
。

次ｔこアップリケ縫いを行なう場合ｔこは、第２図の状
態から押しボタン２１をひねりばね２２のばね圧ｔこ抗
して円筒部２１ｂ内側端面が右動受部２０外側端面ｔこ
当接するまで矢印り方向Ｆこ押圧し、第３図示の如く可
動ピン１８の大径部１８ａを押えホルダー３の横溝７ｆ
こ挿入せしめる。

この状態で押しボタン２１をひねりばね２２の弾発力１
こ抗して時計方向１こ約９０°回転すると、第５図示の
如く押しボタン２１の耳部２１ｃ内側端面が右軸受部２
０内側端面ｔこ係合し大径部１８ａはひねりばね２２の
弾発力ｔこ抗して横溝７内１こ止まることｆこなり、そ
の結果布押え１は結合ピン１７と可能ピン１８ｒこ保持
され固定押えとして働くものである。

従って押え圧力を針落ち穴１３付近ｆこ作用させ、該針
落ち穴１３を中心Ｆこ限定した面ｔこて布地を押圧する
ため、布地を縫基準線通りｔこ進ませることができ曲線
部分でも均衡のとれたジグザグ縫を行ない得る。

なお、この状態から第２図示の自由押えの状態への変換
は、押しボタン２１を約９０’反時計方向ｆこ回転する
ことｌこよって簡単ｆこ行なえる。

（効果） 以上の如く本考案の布押えは、固定機能と可動機能とを
備え、原物の縫いｔこ際しては先ず固定機能１こセット
されて縫いが開始され縫い始めてから間もなく自動的ｔ
こ可動機能をもつ自由押えｔこ変換され、縫いの始めか
ら縫い終るまで最適条件１ごて縫製作業を遂行し得るも
のである。

またアップリケ縫い１こ際しでは、常時固定機能ｆこセ
ットすることができるので、針落ち穴付近を中心１こ限
定した面ｆこて布地を押圧することができ、従って従来
自由押えではその押え作用が不適当であったアップリケ
縫い等特殊な縫製作業が好条件のもとで行なうことがで
き、その上交換式自由押えとしての機能も充分発揮し得
るものであり、しかも交換操作の簡便化ｆこより縫製能
率も一段と向上せられ、力目えて構造簡単ｔこて安価ｌ
こ損供し得る等、実用効果極めて大きい考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案の実施例を示したもので、第
１図は布押えの分解斜視図、第２図は布押えの可動機能
状態側面断面図、第３図は布押えの固定機能状態側面断
面図、第４図は第２図１こおける平面図、第５図は第３
図の状態から押しボタンを回転して固定機能状態１こし
た平面図、第６図は従来の自由押えの正面図である。 図中、２は押え棒、３は押えホルダー、４は押え足、７
は押えホルダーの横溝、１６は軸受部、１８は可動ピン
、２１は押しボタン、２１ｃは該押しボタンの耳部、２
２はひねりばねである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 押え棒２１こ固着された押えホルダー３と、該押えホル
   ダーの下端に枢着された押え足４とから成る布押え１Ｆ
   こおいで、前記押え足４（こ形成された軸受部１６ｆこ
   ばね２２ｔこより常ｆこ外方ｌこ押圧される如く嵌挿さ
   れ且つ内端部が前記押えホルダー３１こ形成された横溝
   ７Ｆご挿入し得る可動ピン１８と、前記軸受部１６の外
   方ｔこ突出せる前記可動ピン１８の外端部ｔこ固着され
   た押しボタン２１とを備え、該押しボタンを前記ばね２
   ２の弾発力ｌこ抗して押圧し前記可動ピン１８の内端部
   が前記押えホルダー３の横溝７Ｆこ挿入した位置で、前
   記押しボタン２１を回転することｉこより前記軸受部１
   ６］こ係止し得る耳部２１Ｃを前記押しボタン２１１こ
   設けたことを特徴とする機能可変式布押え。