JPS5933311Y2 - 液体容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、魔法瓶あるいは湯沸ポット等の液体容器であ
ってエアーポンプあるいは軸流ポンプ等の液体汲上装置
を備えたものに関するものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例にかかる液
体容器を説明する。

第１図には、本考案の実施例である魔法瓶が示されてい
る。

この魔法瓶は、外ケース４内に内容器としての中瓶５を
収容し核外ケース４の上部に下口部材６を載置固定して
なる本体１と、内部に液体汲上装置であるベローズ式の
エアーポンプ９を収容してなる蓋体２と、エアーポンプ
９からの加圧空気の通路となる通気路１６と中瓶５内外
を連通すべき一連の液体汲上通路りの一部を構成する通
水路１７とを併設した中栓８とによって構成されている
。

中瓶５は、瓶胴径が大きく、胴部から口部にかけて絞っ
た狭口形状で、瓶高が低い真空二重瓶からなる所謂側大
瓶が採用されている。

下口部材６のほぼ中央部には栓差込穴７が形成されてお
り、該栓差込穴７には栓体８が嵌脱自在に嵌装されてい
る。

該栓差込穴７は中瓶５の上部開口２０と連通している。

又、下口部材６において栓差込穴７よりやや前方には、
液体汲上通路りの一部である注出管２２を臨ましめるべ
き穴１５が形成されている。

更に、下口部材６の栓差込穴７０ｍと外ケース４内面と
の間に介設され略壌状の補強部材１８には、前記穴１５
と連通し且つ液体汲上通路りの一部である注出補助管２
３を嵌挿すべき穴２１が形成されている。

前記液体汲上通路りは、内通路である汲上管１１と栓内
通水路１７と外通路１２である注出管２２および注出補
助管２３とで構成されている。

該注出管２２は栓内通水路１７の出口に斜下向きに取付
けられ、その先端開口２２ａを下口部材６の穴１５内に
臨ましめられている。

前記注出補助管２３は前記補強部材１８の穴２１に対し
て上方より嵌脱自在に嵌挿され且つ中瓶５の肩部５ａと
下口部材６と外ケース４とによって形成する空間２６を
通って本体１外部に向って斜下向きの直線状とされてい
る。

注出補助管２３の上端開口２３ａには注出管開口２２ａ
が臨ましめられる。

即ち、注出管２２と注出補助管２３とは分離可能とされ
るとともに、両者の開口２２ａ、２３ａは空隙を介して
連続状態を保持されるべく構成されているのである。

かくすることによって、注出管２２および注出補助管２
３の脱着が容易となるとともに、サイフオン効果の解消
をも同時に行うことができるのである。

符号２４は外ケース４に形成された穴、２５は外通路１
２における本体１外突出部分を保護するカバーである。

即ち、本実施例では、外通路１２は、中瓶５の上部開口
２０に近接した位置（即ち、栓内通水路１７出口）から
中瓶肩部５ａ上方を通って本体１外方に至る如く斜下向
きの直線状に形成される。

このようにすると、外通路１２を最短距離にすることが
できるとともに、通常側大瓶を採用した場合に中瓶肩部
５ａと下口部材６と外ケース４とによって形成される比
較的大きな余剰空間２６を有効に利用することができる
。

本体１の上部には蓋体２が本体１後部の蝶番３によって
枢動開閉自在に枢着されている。

蓋体２はその前側に設けられたロック部材１４により本
体１にロックされる。

蓋体２内のエアーポンプ９はポンプ天板の上部に配置さ
れたポンプ操作板１０によって抑圧駆動される。

次に図示の魔法瓶の作用を説明する。

この魔法瓶は、ポンプ操作板１０を押圧するとエアーポ
ンプ９からの加圧空気が栓内通気路１６を通って中瓶５
内に吹き込まれ、その加圧空気によって中瓶５内の液体
Ｗが一連の液体汲上通路りを通って外部へ導出される。

図示の実施例においては、液体汲上通路りの外通路１２
が直線状とされているので、注液時の水切れが良好とな
る。

なお、図示の実施例は魔法瓶について説明したが、本考
案はその他、湯沸ポット等の液体容器にも適用可能であ
る。

更に、液体汲上装置としては、図示の手動式エアーポン
プに代えて、電動式エアーポンプあるいは電動軸流ポン
プを採用することも自由である。

続いて、本考案の液体容器の効果を以下に列記する。

即ち、本考案によれば、 （１）液体汲上通路りを構成する外通路１２を、内通路
１１と連続する注出管２２と、内容器肩部５ａと下口部
材６と外ケース４とによって形成する空間２６を通って
外方へ臨出する直線状の注出補助管２３とで分離可能に
構成したので、注出管２２および注出補助管２３の脱着
操作が極めて容易となるとともに、外通路１２が最短距
離を通ることとなって、通路構成部材を最小限におさえ
ることができる、 （２）注出補助管２３は、余剰空間２６を通るので、製
品のコンパクト化を図ることができる、（３）注出管２
２の先端開口２２ａを、注出補助管２３の上端開口２３
ａに空隙を介して臨ましめたので、両者の連通部位にて
サイフオン効果の解消を図り得ることとなり、サイフオ
ン効果解消のための特別な構造をとる必要がなくなり、
構造簡易となる、 等の実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる液体容器である魔法瓶
の上部縦断側面図である。 １・・・・・・容器本体、４・・・・・・外ケース、５
・・・・・・内容器、５ａ・・・・・・内容器肩部、６
・・・・・・下口部材、９・・・・・・液体汲上装置、
１１・・・・・・内通路、１２・・・・・・外通路、２
２・・・・・・注出管、２２ａ・・・・・・先端開口、
２３・・・・・・注出補助管、２３ａ・・・・・・上端
開口、２６・・・・・・空間、Ｌ・・・・・・液体汲上
通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１内に配設された内容器５内の液体を、各種の
   液体汲上装置９によって内通路１１および外通路１２か
   らなる一連の液体汲上通路りを通して外部へ導出するよ
   うにした液体容器において、前記内容器５を、胴部から
   口部にかけて絞った狭口形状に構成するとともに、前記
   外通路１２を、前記内通路１１と連続する注出管２２と
   、前記内容器５の肩部５ａと容器本体１の上面を構成す
   る下口部材６と容器本体１の外周面を構成する外ケース
   ４とによって形成する空間２６を通って外方へ臨出する
   直線状の注出補助管２３とで分離可能に構成し且つ前記
   注出管２２の先端開口２２ａを、前記注出補助管２３の
   上端開口２３ａに空隙を介して臨ましめたことを特徴と
   する液体容器。