JPS5811325Y2 - エア−ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアーポットの改良に関するものである。

現在一般に市販されているエアーポットは注出部が本体
の上部側面に大きく突出しており邪魔であり、この注出
部に手等を引掛けてエアーポットを倒すことがあった。

しかも収納する場合においては注出部が邪魔になり大き
な収納スペースを必要とする等の欠点がある。

そこで本考案は内容器の栓体にエアーポット本体の側面
より出没自在な注出口を設けることにより、使用時には
邪魔にならないよう本体内部に収納することができるば
かりでなく本体の直径に比較して、注出口を本体側壁よ
り大きく引出すことができ、注出する容器側部の巾が広
く上部注口が外側から離れているものでも、注出容器上
部を傾むけることなく注液することのできるエアーポッ
トの提供を目的としている。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

図面に示すエアーポット１において２は本体であり、上
部に蓋３を開閉自在に設けている。

４は保温容器であり、上記本体２内部に設けている。

５は栓体であり、上記保温容器４の上端口部６に着脱自
在に嵌合している。

この栓体５は空気を保温容器４内に送込むための通気孔
７を中心部に設け、また中心位置より偏心させて栓体５
の一方の壁面５ａ部分に上下方向の内部液体流通路８を
形成し、この液体流通路８の下部８ａには保温容器４内
に挿入する誘導管９を、上部８ｂには角筒形に形成した
横向きのガイド筒１０をそれぞれ連通状態に設けている
。

前記横向きのガイド筒１０は、栓体５の中心を通って前
記液体流通路８を設けた側５ａと対向する側５ｂに突設
し、その外端は本体２の壁面近傍まで延びている。

そしてこのガイド筒１０には、−側部に注出口１６を有
し、本体２の上部に設けた窓孔１７より出没自在にした
注出管１５を摺動自在に外嵌させ、前記栓体５にはこの
注出管１５の内側部を挿入できるように、栓体の一方側
５ｂから液体流通路８に至る環状の挿入孔５Ｃを形成し
ている。

１１はパツキンであり、前記ガイド管１０の外端に設け
て逆流を阻止している。

１２は蛇腹式エアーポンプであって、上面に吸気孔１３
を有し、下面に排気孔１４を有しており、この排気孔１
４を栓体５の通気孔７に圧接させて連通させている。

そしてエアーポンプ１２の上面には蓋体３の孔３ａに対
して上下方向に摺動自在に嵌合した加圧体１４′を設け
ている。

従って加圧体１４′を押下することによりエアーポンプ
１２を作動させて栓体５の通気孔７を通じて保温容器４
内に圧縮空気を呼き込むように構成している。

従って注出管１５はガイド管１０の外周で摺動させるこ
とにより窓孔１７より本体２の側面に出没させることが
できる。

そして注出管１５の内端部内面には係止用突起１８を形
成する一方、ガイド管１０の外端側上面には係止用突起
１８に係合する係止部１９を設けて注出管１５の抜は出
しを防止すべく構成している。

上記のように構成したエアーポット１の作用について述
べる。

先ず保温容器４内の液体を注出する場合は、注出管１５
を引き出して第５図のように本体２の側面に突出させる
。

この状態で加圧体１４′を押下してエアーポンプ１２よ
り保温容器４内に圧縮空気を呼き込めば、保温容器４内
の液体は誘導管９より流通路８とガイド管１０と注出管
１５とを経て注出口１６より液体が排出される。

次に注出を終え、エアーポット１を使用しないときは、
注出管１５を第４図のように本体２内部に押し込めば注
出管１５とガイド管１０との連通状態が解かれガイド管
１０の通路は完全に閉鎖される。

また本体２の側面へは注出管１５が突出していない状態
となるので注出管１５は邪魔にならず、従って不使用時
に注出管に手を引掛けてエアーポットを倒す恐れはなく
、シかも大きな収納スペースを必要とせず梱包等の費用
も低減できる。

以上説明したように本考案のエアーポットの特徴は、栓
体５の液体流通路８を一側方へ偏心させ、栓体にはガイ
ド管１０に摺動自在に外嵌した注出管１５の内側部が入
り込む挿入孔５Ｃを設けたことであり、この挿入孔５Ｃ
の奥行き分だけ注出管１５を長く設計できる。

従って注出管１５を引き出した時、本体側壁からの突出
量が多くなり、注出する容器の側壁から注出口まで間隔
があるようなものであっても、容器を傾けて上部注出口
を本体２側に近ずけることなく容易に注液することがで
きる。

さらにガイド管及び注出管は栓体に取付けているので栓
体とともに外したり取り付けたりすることができ、栓体
の着脱の邪魔にならず、従って保温容器の洗滌あるいは
注湯等がすばやく行なえる等の効果を有している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２
図は縦断面図、第３図は栓体部分の斜視図、第４図は第
２図の要部拡大断面図、第５図は注出管を引き出した状
態の斜視図である。 ２・・・・・・本体、４・・・・・・保温容器、５・・
・・・・栓体、６・・・・・・口部、７・・・・・・通
気孔、８・・・・・・流通路、１０・・・・・・ガイド
管、１２・・・・・・エアーポンプ、１５・・・・・・
注出管、１６・・・・・・注出口、１７・・・・・・窓
孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体２内部に保温容器４を設け、保温容器４の上端口部
   に栓体５を着脱自在に嵌合し、本体の上部には栓体５の
   通気孔７を通じて保温容器内に圧縮空気を吹き込むため
   のエアーポンプ１２を設け、栓体５には保温容器４内部
   の液体を注出させるため下部８ａに誘導管９を、上部８
   ｂには横向きのガイド管１０をそれぞれ連設した上下方
   向の液体流通路８を、栓体５の一側壁５ａ側に偏芯させ
   て設け、 前記横向きのガイド管１０を栓体５の中心を通って流通
   路８の対向する側５ｂに突設させ、このガイド管１０に
   は一側部に注出口１６を有し本体側面の窓孔１７より出
   没自在にした注出管１５を摺動自在に外嵌させるととも
   に、栓体５にはこの注出管１５の内側部１５ ａを挿入
   するための挿入孔５Ｃをガイド管１０の外周部に設けた
   ことを特徴とするエアーポット。