JPS5932969B2 - ゴム、プラスチツクケ−ブル用中間接続部 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ゴム、プラスチックケーブル用中間接続部の
改良に関するものである。

従来のゴム、プラスチックケーブル用中間接続部の形成
順序は、ケーブルを段剥ぎしペンシリング処理を行って
、導体接続を行った後、電界緩和手段としてテープ巻に
よるストレスリリーフコーンを形成し、ケース内に収納
し混和物を充填して完了されるようになっていた。

この場合（こ、ストレスリリーフコーンの形成には高度
な熟練技術が必要であり、３心ケーブル等では作業スペ
ースが小さく作業が困難であり、多くの作業工数を要し
ていた。

このため、構造が簡単で組立に熟練を必要とせず、かつ
、短時間に施工ができるゴム、プラスチックケーブル用
中間接続部の出現が望まれていた。

本発明は上記の状況（こ鑑みなされたものであり、絶縁
処理作業が容易で熟練を要するとなく、作業工数を低減
でき、電気性能を向上できるゴム、プラスチックケーブ
ル用中間接続部を提供することを目的としたものである
。

本発明のゴム、プラスチックケーブル用中間接続部は、
ケース内に収容され互に接続されるケーブル端部を段剥
ぎし導体相互間を接続するとともに、接続部付近ζこ電
界緩和手段が設けられてなり、上記電界緩和手段をケー
ブルの遮蔽層から端部側の絶縁体上任意の位置まで連続
して形成された高誘電率層及びこの高誘電率層を覆うよ
うに形成され、列用に１個以上の環状凸部が設けられた
絶縁層からなる電界緩和層と、ケーブル遮蔽層側がほぼ
テーパ状に露出された上記高誘電率層を罹うように形成
された半導電層補強部とにより構成したものである。

以下本発明のゴム、プラスチックケーブル用中間接続部
の一実施例を第１図ないし第３図により説明する。

互に接続されるケーブル４の端部は段剥ぎされ、導体１
、絶縁体２、関部半導電層γ、遮蔽層３が適宜の長さを
露出され、第１図では片側のみが図示されており、導体
１．１間は導体接続管１０によって接続されている。

そして、遮蔽層３から絶縁体２にわたり電界緩和手段の
電界緩和層５が設けられ、これらはケース１２内（こ収
納され、ケーブル４のシースに接するケース１２の端部
はシール１３によって密封され、ケース１２内（こは絶
縁流体１１が充填されて接続部が構成されている。

第２図、第３図は電界緩和層５の詳細を示す。

電界緩和層５は、第２図のように絶縁体２、関部半導電
層γ、遮蔽層３の外周に、第３図に示すように内側に高
誘電率層５ａが配置され、高誘電率層５ａの外周に環状
の凸部５ｃを有する絶縁層５ｂが配置され、一体ｔこ加
熱収縮性チューブにより形成されている。

第３図は電界緩和層５のチューブをケーブル４に嵌装し
未加熱の状態を示し、高誘電率層５ａは第３図Ａ部のよ
うにケーブル４の端部側で絶縁層５ｂの端面よりも端面
が内側に凹状（こ形成され、一方、Ｂ部の遮蔽層３側は
高誘電率層５ａの端部が絶縁層５ｂの端部より突出して
形成されている。

そして、第３図の状態で電界緩和層５を加熱し、収縮さ
せると第２図のように絶縁体２、関部半導電層１、遮蔽
層３の外周に密着固定される。

６は半導電層補強部でＢ部に形成されるが、配電縁では
その必要性は少なく省略してもよい。

このように本実施例のゴム、プラスチックケーブル用中
間接続部は構成されているので、電界緩和層５の高誘電
率層５ａによりケーブル端部の電位を緩和し、また、高
誘電率層５ａの導体１側端部を絶縁層５ｂにより被覆し
、絶縁層５ｂの外周に環状の凸部５ｃを形成しているの
で、沿面方向の閃絡特性が向上し、長さ方向の寸法短縮
を図ることができる。

また、３心ケーブル接続の場合は、凸部５Ｃの取付位置
を合せることにより、ケース１２内でケーブル４の相互
の間隔が保持でき、半径方向の絶縁を低減することがで
きる。

そして、絶縁処理作業は上記のように予め成形された電
界緩和層を加熱収縮させて取り付けるため、全く熟練を
要せず作業が容易となり、短時間施工及び作業工数低減
ができる。

尚、この絶縁補強構造は簡易型を説明したが、他の各種
接続部に広く応用ができる。

第４図は他の実施例を示し、上記実施例と異なるところ
は、上記実施例は遮蔽層３側の高誘電率層５ａの端部を
絶縁層５ｂの端部より突出させているのに対し、本実施
例は高誘電率層５ａの端部を絶縁層５ｂの端部より凹部
せ、この凹部に加熱収縮性の半導電層８を形成したもの
であり、上記実施例と同様の作用効果を有する。

以上記述した如く本発明のゴム、プラスチックケーブル
用中間接続部は、絶縁処理作業が容易で熟練を要するこ
となく作業工数が低減でき、電気性能を向上できる効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のゴム、プラスチックケーブル用中間接
続部の一実施例の要部断面図１．第２図は第１図の■−
■矢視断面拡大図、第３図は第２図の加熱収縮処理前の
断面図、第４図は本発明のゴム、プラスチックケーブル
用中間接続部の他の実施例の第３図と同部分の断面図で
ある。 １：導体、２：絶縁体、３：遮蔽層、４：ケーブル、５
：電界緩和層、５ａ：高誘電率層、５ｂ＝絶縁層、５ｃ
：凸部、６：半導電層補強部、１２：ケース。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケース内に収容され互に接続されるケーブル端部を
   段剥ぎし、導体相互間を接続するとともに、接続部付近
   に電界緩和手段を設けてなるゴム、プラスチックケーブ
   ル用中間接続部において、上記電界緩和手段を、ケーブ
   ルの遮蔽層から端部側の絶縁体上任意の位置まで連続し
   て形成された高誘電率層及び該高誘電率層を覆うように
   形成され、外周に１個以上の環状凸部が設けられた絶縁
   層からなる電界緩和層と、ケーブル遮蔽層側がほぼテー
   パ状（こ露出された上記高誘電率層を覆うようｌこ形成
   された半導電層補強部とにより構成したことを特徴とす
   るゴム、プラスチックケーブル用中間接続部。 ２ 上記電界緩和層を、上記絶縁層及び高誘電率層が一
   体化された加熱収縮性チューブにより形成した特許請求
   の範囲第１項記載のゴム、プラスチックケーブル用中間
   接続部。 ３ 上記電界緩和層の絶縁体側先端が、高誘電率層より
   絶縁層が長く形成されている特許請求の範囲第１項記載
   のゴム、プラスチックケーブル用中間接続部。