JPS5932613Y2 - トツプクリヤラ−の清掃装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はドラフトローラ装置を設は且つドラフトローラ
群の上部にエンドレスクリャラーを配置した紡機特に粗
紡機に好適なトップクリャラーの清掃装置に関し、トラ
フ）ｏ−ラ群の周辺に空気を吹き付けて付着繊維を除去
すると共にクリャラーコームが掻き寄せたクリャラー屑
を該吹き付は空気とコームの土部に配置する吸気ノズル
によって除去する様に構成したものである。

ドラフトローラ装置を設ける紡機では繊維屑や塵がドラ
フトローラに付着して紡出繊維を巻き付けたり或いは堆
積層が紡出繊維中に落下して不良品となるのでドラフト
ローラには一般にクリャラー装置が設けられ、ドラフト
ローラ群の頂面側に設けられるトップクリャラーと底面
側に設けられるアンダークリャラーとに大別され各種の
ものが提案され且つ実用に供されている。

またこれらのクリャラー装置としては確実にクリーニン
グ作用を行なうと共に操作並びに管理の容易なエンドレ
スクリャラー（エプロンクリャラー）が利用され各種の
ものが実用に供されている。

ところでこれらのエプロンクリャラー装置ではローラ群
から引き取ってクリャラー材の面に付着した繊維屑を剥
離除去する必要があり、一般にオンジレート式のコーム
をクリャラー材の面に沿わせて設は繊維屑を掻き寄せて
いる。

またこの掻き寄せ屑は適時取り除かなければコームの作
動を妨害し或（・は紡出繊維中に落下するので監視する
必要があり台持工の大きな作業ウエートとなっている。

特に前記アンダークリャラーではこの掻き寄せ屑が自然
に落下するので操作負担は少ないが、トップクリャラー
装置では掻き寄せ屑を除去する操作が必要である。

本出願人は長年クリャラー装置を製造販売しており、最
近に至って単錘型のトップエプロンクリャラー装置を完
がして業界に送り大変好評を得て（・るが前記掻き寄せ
屑の除去に当っては手動で除去しなげればならず無人操
業の面から今−歩であった。

本考案はこれらに着目してなされたもので前記掻き寄せ
屑を自動的に取り除くと共にクリャラー屑を更に少なく
するためトラフ）ｏ−ラ周辺の付着繊維を少なくし、更
にはエプロンクリャラーの内側面に侵入する繊維も少な
くする様なトップクリャラーの清掃装置を提供しようと
するものである。

しかしてこの様な本考案とは、エプロンクリャラー支持
枠を左右両側壁板とエプロンを支える桟状の合板で形成
して頂板のない上部開放形で構成すると共に、該開放部
に沿って移動する空気掃除装置を設け、該掃除装置はエ
プロンクリャラー及びドラフトローラ部に空気を吹き付
ける噴気ノズルと、エプロンクリャラーの上部に配設し
たクリャラー屑掻き寄せコームの上刃に前記噴気ノズル
の噴気によって浮き上ったクリャラー屑を吸引するため
の吸気ノズルを併設して構成したものである。

以下図面に基づいて本考案を詳細に説明するが図は本考
案の具体的な実施の−ｆ０を示すもので、本考案はこれ
らの図示例に限定されず前・後記の趣旨に沿って形状を
変更したり或いは一部の設計を変更しても同様に実施す
ることができる。

第１図（側断面図）及び第２図（第１図の矢印方向一部
平面図）は本出願人が先に開発して市販したトップクリ
ャラー装置の−ｆ１を示すものである。

即ちトップクリャラー装置２は各紡出単錘毎に対設スる
ロングエプロンクリャラー３を支持枠に設けており、該
支持枠は頂板４が左右両側の側壁板５，５ａ（図示せず
）に固着され且つ頂板４のほぼ中央部に横方向に長方形
の窓孔４ｃを設けこの窓孔４ｃの前・後にそれぞれ桟状
の前壁板４ａ、後壁板４ｂを固設しており、これらの壁
板４ａ 、４ｂの下部内側にクリャラー支え台板８を挾
持する様に配置し台板８はその両側をそれぞれアングル
ブラケン）８ａによって側壁板５，５ａに固定されて（
・る。

また台板８はチャンネル形に折り曲げその曲り角部は上
面側に突出してエプロン３を台板８の中央部において浮
く様に形成すると共に前壁板４ａ及び後壁板４ｂにはエ
プロン通過切欠き連窓（図示せず）をそれぞれ対応させ
て設けている。

そしてエプロン３は両側壁板に支持されたクリャラーロ
ーラ６とガイドｒに掛げ筺されると共に前記台板８を内
側に貫通させて設け、更に台板８の下面側にそれぞれの
エプロン３に対応して取り付けた支え弁板９を内側に位
置させている。

またこの支え弁板９の先端側はエプロン案内曲面となし
先端に案内部１１を形成すると共にその中間にエプロン
抑圧板１０を取り付は該押圧板１０はエプロン３をトッ
プローラに添わせる様に弁板で形成されている。

一カニプロンの回転駆動はクリャラーローラ６の積極回
転によって行なわれ、クリャラーローラ６の駆動は第２
図に示す様にオンジレートレバー１６の一部に設けたラ
ンチ爪とクリャラーローラ軸に取り付けたラチェット歯
車１γによって間欠的に行なわれる。

またクリャラ−３のクリーニングは前記支え台板８上の
クリャラー表面に配置したコーム２０によって行なわれ
、コーム２０はそれぞれが一本の作動杆１９に取り付け
られて自重によってエプロン３に当接しており、前記オ
ンジレートレバー１６の先端側に連杆１８を枢支して該
作動杆１９と連結して（・る。

従ってオンジレートレバー１６の往復移動によってエフ
０フ３０回転及びコーム２０の往復駆動が行なわれクリ
ャラー屑３ａが剥離される。

尚１３はウエーチングアームでそれぞれトップローラ群
を弾発的に遊支してウエーチングアーム用ブラケント１
２に枢支されており、ボットムローラ群側に加圧して位
置規制されるようになっている。

１４は操作ハンドルレバーである。

また該ブラケット１２はローラスタンド（図示せず）に
固定された軸１２ａに固定されて（・る。

またこのトップクリャラー装置２はローラスタンド間の
１スタツフ毎に設けられると共に両側壁板５，５ａの下
端部がそれぞれローラスタンドに設けた支え部材にピン
軸で枢支され、該ピン軸を中心として全体が図面で時計
方向に旋回してクリャラーをトップローラ群から退避で
きる様になっている。

また前記オンジレートレバー１６もこの退避旋回に順応
する様に構成されている。

ところでこの様にして剥離堆積するクリャラー屑３ａは
頂板の窓４ｃから手で取らなければならず前記した様に
台持工の大きな作業負担となっていたものである。

また単錘型のクリャラー装置で：ヱエプロン３の内側に
１虱綿が侵入堆積してエプロン１駆動を不円滑にするこ
とがあり、特別な対策が必要であった。

よって本考案では前記したようにクリャラー支持枠を頂
板のなし・開放形に構成すると共に空気掃除装置を設け
てクリャラー屑を積極的に取り除き且つトラフ）ｏ−ラ
周辺の掃除も自動的に行なう様にしたものである。

第３図は本考案の構成を示す側面図、第５図は第３図の
平面図で、エプロン３の張設及び駆動並びにコーム２０
の駆動は第２図の様に構成され前記した様に、駆動され
る。

即ち本考案では前記両側壁板を比較的高さの高い側壁板
５ｃ、５ｄとすると共に前記前壁板４ａ及び後壁板４ｂ
の両端をそれぞれ側壁板に固着して支持枠を形成し、台
板８はブラケン）８ａを介して側壁板の内側に固設され
る。

また側壁板５ｃ、５ｄの頂面側は外側１に折り曲げた補
強形とする。

尚側壁板の高さとしてはウエーチングアームハンドル１
４をセント位置にしたときその握部１４ａが納まる高さ
とする。

この様に構成するトップクリャラー装置２ａでは第５図
に示す様に頂板４がないのでエプロン３が露呈すると共
にトラフ）ｏ−ラ群１もまた支持枠を介して露呈してお
り、クリャラー掻き寄せ屑３ａは前後壁板４ａｔ４ｂ及
び台板８で形成される凹溝部内に留まって（・ることに
なる。

他力本考案に適用する空気掃除装置としては機台の上方
に設けられた単独若しくは循環式案内レールに沿って自
動的に走行移動するファン装置から前記クリャラー支持
枠上に通風ダクトを垂下して設けると共に該ファン装置
からは送気ダクトと吸引ダクトを一体的若しくは分離的
に設けて構成する。

そしてそれぞれのダクト下端にノズルを設けると共に送
気ダクトの噴気ノズルはクリャラー装置２ａの頂面前傾
斜部に開口させ、吸気ダクトの吸気ノズルは前記凹溝部
に幻応させて開口させる。

また噴気ノズルからの噴気の一部は凹溝部内のコーム２
０に指向する様にする。

即ち第３図の実施例では送気ダクト２１の下端にノズル
２１ａを取り付けて矢印のごとく噴気すると共にダクト
２１の一部に分岐噴気ノズル２２を設けてコーム２０に
送気の一部を吹き付ける。

−力吸引ダクト２３の下端にはノズル２３ａを設けて該
ノズル２３ａ内に分岐噴気ノズル２２の開口部を設けた
ものを示しており、送気ダクト２１及び吸気ダクト２３
は同調して移動する。

尚第４図は前記ノズルを一体的に形成上で噴気開口部と
吸気開口部を分割して構成した組み合わせノズル２４を
示し、分岐噴気ノズル２２を前記したと同様に形成する
。

尚噴気ノズル側の噴気の一部を凹溝部内のコーム２０に
指向する様に構成すれば前記分岐噴気ノズル２２を省略
することができる。

またダクト２１゜２３は同期的に移動するが互いに一定
間隔を形成して移動するものであっても本考案を満足さ
せる。

またコーム２０側に指向する噴気量を自由に調整し得る
様に構成することが推奨され、その手段としては分岐噴
気ノズル２２の分岐取付部を送気ダクト２１内へ挿入自
在にしたり或いはノズル２２の適所にダンパー装置を設
けてもよ（・。

この様に構成する本考案装置ではクリャラー支持枠が上
部開放形で構成されるので噴気ノズル２１ａからの噴気
がエプロン３０表面は勿論のことその内側にも及んで堆
積繊維屑をローラビーム上に払い落とすことができる。

またボットムローラ群の下面に列設する適当なアンダー
クリャラー装置にこれらの屑を払い落すことができドラ
フトローラ群を清浄に保つことができる。

またコーム２０に指向される噴気の一部はコーム２０の
先端部に掻き寄せられたクリャラー屑３ａを凹溝部内に
生ずる旋回気流によって浮き上がらせるように作用する
と共に、該凹溝部の上部に開口する吸弓ノズル２３ａの
吸引気流によって吸引除去される。

尚この様な浮き上げ旋回流を形成するには、第４図に例
示する様に後壁板４ｂのエプロン通過欠き連窓４ｄの上
部側に前壁板４ａ側に湾曲した舌片４ｅを形成して旋回
流の形成を積極的に行なうことができる。

尚第５図に示した一体型ノズル２４は、その開口幅をエ
プロン３の横幅のほぼ２倍で形成したものを示したがエ
プロン幅とほぼ同じ幅としてもよい。

またノズルの下面には支持枠に沿って一定位置を保って
移動する様な案内具を設げたり、或（・は支持枠側に案
内レール部材を設けて構成上でもよい。

この様に構成する本装置を設けた紡機では、トラフ）ｏ
−ラ周辺の清掃を充分に行なうことができると共にクリ
ャラーの掻き寄せ屑を自動的に除去することが可能とな
り、製品の向上並びに操業の合理化に貢献することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のクリャラー装置の一例を示す一部省略側
断筒説明図、第２図は第１図の矢印方向一部平面図、第
３図は本考案を適用した側断面説明図、第４図は本考案
の他の構成例を示す要部側面図、第５図は第３図の平面
図で一部を省略すると共にノズルは第４図のものを示し
た説明図である。 １・・・ドラフトローラ群、２−）ンプクリャラー装置
、３・・・エプロン、４・・・頂板、５・・・側壁板、
６・・・クリャラーローラ、Ｔ・・・ガイド、８・・・
台板、９・・・支え弁板、１０・・・押圧板、１１・・
・案内部、１２・・・ウエーチングアーム開ブラケット
、１３・・・ウェーチンファーム １４・・・・・ンド
ルレバー １５・・駆動装Ｍ、１６・・・オンジレート
レバー １７・・・ラチェット歯車、１８・・値打、１
９・・・作動杆、２゜・・・コーム、２１・・・送気ダ
クト、２２・・・噴気ノズル２３・・・吸引ダクト、２
４・・・組み合わせノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドラフトローラ群の上部に配置されるエプロン型りリャ
   ラーの清掃装置であって、エプロンクリャラー支持枠を
   両側壁板とエプロン支え台板の頂板なし上部開放形で構
   成すると共に、該開放部に沿って移動する空気掃除装置
   を設け、該掃除装置はエプロンクリャラー及びドラフト
   ローラ部に空気を吹き付ける噴気ノズルと、エプロンク
   リャシー上に配設したクリャラー屑掻寄せコームの上方
   に、前記噴気ノズルの噴気によって浮き上ったクリャラ
   ー屑を吸引するための吸気ノズルを併設したことを特徴
   とするトップクリャラーの清掃装置３