JPS5932598B2 - ヒ−トシ−ル成形用耐水撥水紙 - Google Patents

ヒ−トシ−ル成形用耐水撥水紙

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JPS5932598B2
JPS5932598B2 JP13173779A JP13173779A JPS5932598B2 JP S5932598 B2 JPS5932598 B2 JP S5932598B2 JP 13173779 A JP13173779 A JP 13173779A JP 13173779 A JP13173779 A JP 13173779A JP S5932598 B2 JPS5932598 B2 JP S5932598B2
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洋一郎 古原
純太 渡辺
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Oji Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐水撥水紙に係り、更に詳しくは、主として冷
飲料、冷菓用カップのようなコールドタイプの食品容器
に用いられるヒートシール成形用耐水撥水紙に関する。
冷飲料、冷菓用カップとして現在市場にでまわつている
ものは殆んどワックス含浸カップである。
ワックス含浸カップの製造法は、食品用の白板紙からカ
ップのサイド部分とボトム部分とを打ち抜いて糊付によ
りカップを成形する工程と、次にカップの内外面にワッ
クスを含浸せしめる工程とから成り立つている。このワ
ックス含浸はカップに耐水性と撥水住を付与するために
行なわれるが、カップ内面のワックスがスプーンなどで
容易に剥離して食品中に混入するおそれがあるという問
題がある。従つて、冷飲料や冷菓用に現在大量に使用さ
れているワックス含浸カップは、品質的にみて決して十
分満足できるものとはいい難いものである。また、コー
ルドタイプカップの一部には、ポリエチレンなどの熱町
塑住樹脂を押出ラミネートした白板紙も使用されている
が、この場合ポリエチレンなどの樹脂をカップ向暑にラ
ミネートしただけでは、冷食品をカップに充填した場合
にカップ外面に結露し、カップ外面から水が紙中に浸透
して短時間で強度劣化を惹き起すという問題があつた。
そのため、ポリエチレンなどのような樹脂を白板紙にラ
ミネートして耐水性をもたせようとすれば、カップの内
外両面にラミネートを施す必要があり、いきおい高価格
となるという問題がある。従つて、本発明者等はワック
ス含浸カップに代る食品用耐水撥水紙として、カップ成
形前の食品用途の白板紙に食品衛生上問題のない耐水撥
水処理を施した後、ヒートシールによつてカップ成形す
る方法を開発すべく種々検討を行なつた。本発明者等は
、当初、耐水剤、撥水剤及びヒートシール剤の混合液を
白板紙表面に塗布することによつて上記目的を達成すべ
く種々検討したが、加熱時の皮膜強度の劣化、ヒートシ
ール時の金型へのブロッキングなどの多くの問題が発生
し、実用化するまでには至らなかつた。然るに、本発明
者等は更に検討を進めた結果、エチレン−アクリル酸共
重合体又はエチレンーアクリル酸共重合体とエチレン一
酢酸ビニル共重合体との混合物に合成ゴム系ラテツクス
並びに有機又は無機の微粉末を配合した組成物を紙又は
板紙に塗布することによつて、著しく良好な耐水囲及ひ
撥水囲が得られかつ七一トシール成形時の摩擦抵抗及び
プロツキングを減少せしめ得ることを見出し、本発明を
完成するに至つた。
即ち、本発明に従えば、エチレン−アクリル酸共重合体
又はエチレンーアタリル酸共重合体とエチレン一酢酸ビ
ニル共重合体との混合物100重量部、合成ゴム系ラテ
ツクス50〜200重量部(7固形分として)並びに有
機及び/又は無機の微勝末50〜200重量部を含む組
成物を紙又は板紙に塗布し、カロ熱乾燥して成る耐水撥
水紙が提供される。
エチレン−アクリル酸共重合体にエチレン一酢酸ビニル
共重合体(好ましくはエチレンと酢酸ビニルの共重合比
=60:40〜80:20)を配合して使用した場合に
はエチレン−アクリル酸共重合体単独の場合に比較して
ヒートシール囲が一層良好になる。エチレン一酢酸ビニ
ル共重合体の配合量には特に限定はないが、好ましくは
、混合物重量当り10〜30重量%である。本発明に従
つて紙又は板紙に塗布される上記組成物は、食品衛生上
無害であり、しかも水系であるため有機溶剤の揮散等の
公害問題は全く発生しない。
本発明において使用するエチレン−アクリル酸共重合体
は紙又は板紙に耐水囲、撥水囲及びヒートシール囲を付
与する機能を果たし、従米公知の任意のエチレン−アク
リル酸共重合体を使用することができる。
エチレンとγクリル酸との共重合比には特に限定はない
が、好ましくはエチレンリアクリル酸=70:30〜9
0:10(重量比)である。この共重合体は水溶液、エ
マルジヨン又はデイスバージヨンなどの任意の状態で他
の成分と混合させることができる。本発明において使用
する合成ゴム系ラテツクスとしては、一般的なスチレン
−ブタジエン共重合体ラテツクス、メチルメタクリレー
ト−ブタジエン共重合体ラテツクスおよびこれら共重合
体を常法に従つてカルボ午シル変囲したものなどである
これらの合成ゴム系ラテツクスは単独又は任意の組合せ
で使用することができ、スチレン−ブタジエン共重合体
ラテツクス及びメチルメタクリレートーブタジエン共重
合体ラテツクスは造膜囲と耐水囲を付与する機能を有す
る。これらの合成ゴム系ラテツクスは、前記共重合体1
00重量部に対し固形分として50〜200重量部、好
ましくは100〜150重量部の範囲内で配合する。こ
の配合量が少ないと造膜注が悪化し、また製造コストも
高くなり、逆に多過ぎるとヒートシール囲が悪化するの
で好ましくない。本発明において使用する有機又は無機
の微粉末としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、γクリル樹脂、エポ午シ
樹脂、ナイロン樹脂などの各種合成樹脂の微粉末、カオ
リナイト、バイロフイライト、ハロイサイト、セリサイ
ト、ゼオライト、モンモリロナイト、タルクなどの各種
クレーの微粉末並びに炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、硫酸′xリウム、硫酸カルシ
ウム、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機顔料の微粉末を
あげることができる。
これらの微粉末は単独又は任意の組合せで用いることが
でき、前記共重合体100重量部及び前記合成ゴム系ラ
テツクス50〜200重量部に対し、微粉末の種類にも
よるが一般には50〜200重量部」好ましくは100
〜150重量部宛配合される。かかる割合の微粉末の配
合によつて、他の叶質を損うことなく、加熱時の皮膜強
度の劣化やヒートシール時のプロツ午ングを解消し、ヒ
ートシール囲が良好でプロツ午ングのない耐水撥水紙が
得られる。微粉末の粒度には特に限定はなく、微粉末の
種類によつて平均粒径0.2〜30μの広範囲の微粒子
を使用することができる。上記各組成物はそれらの構成
成分を一般的な方法で、例えば機械的に混合し、紙又は
板紙に、一般的な方法で、例えばバーコータ一、ロール
コーター、エアナイフコーターなどの公知の塗工機を用
いて塗布することができる。
紙面への塗布量には、特に限定はないが、一般には耐水
囲、撥水叶及ひ力I工適叶等を考慮して、固形分として
片面に39/イ以上、好ましくは5〜109/Trl程
度塗布する。上述の如き、本発明の耐水撥水紙は食品衛
生上無害であり、しかも従来のワツクス含浸カツプに比
して皮膜が剥離しにくいという特長をもつ。
本発明の耐水撥水紙は、また、前記組成物(塗布液)を
比較的少量塗布することによつて極めて高い耐水囲をも
つようになるので、従米のワツクス含浸カツプに比して
、冷凍品を充填して一定時間放置した後の場合の強度劣
化、特に剛度劣化が非常に小さいという特長をもつ。更
に、本発明の耐水撥水紙を用いてカツプを成形する場合
には、従来のワツクス自浸カツプがカツプ成形及びワツ
クス含浸の2工程であつたのに対し、カツプ成形−工程
のみであり製造工程が簡略化される。本発明の耐水撥水
紙は各種印刷方式に対する印刷適俳の点において全く問
題は無く、むしろ前記組成物塗布前よりも良好となり、
また各種印刷を施した後もその耐水曲及び撥水lには全
く変化がみられない。
以下に本発明の実施例を説明する。
実施例 1 坪量1809/イの食品用途白板紙の片面に、′ペーコ
ータ一を用いて、下記の組成物を69/m゛(固形分で
)になるよう塗工し、150℃の熱風乾燥設備で乾燥し
、さらに、白板紙の反対面にも5V/dになるように塗
工し、熱風乾燥により、最終のシート水分が6%になる
よう乾燥した。
(組成物)1)エチレン含有率80重量%のエチレン−
アクリル酸共重合体(製鉄化学工業−ザイクセンA)1
00重量部2)スチレン含有率80重量?のスチレン−
ブタジエン共重合体ラテツクス(日本合成ゴムースチレ
ンリツチのSBRラテツクス)150重量部03)平均
粒子径(光透過法で測定)20ミクロンのポリエチレン
微粉末(製鉄化学工業一フローセンUF)70重量部か
くして得られた耐水撥水紙は、優れた耐水囲と撥水囲を
有しており、さらに、十分なヒートシ5 −ル囲を有す
るものであつた。
また、処理前の白板紙に比して、強度、とくに剛度が向
上し、オフセツトおよびグラビア印刷適囲も向上した。
上記の耐水撥水紙の耐水囲(吸液量)、撥水囲及びヒー
トシール囲の測定結果は第1表に示す通りであつた。吸
液量については、130m1L×130mmの供試片を
コツプ吸水度試験器(面積100CTIL)にセツトし
、測定面の上に500r!11の蒸留水を入れ、その状
態で30分間放置する。
その後、供試片を沢紙の間にはさみ、過剰な水を除去し
た後、吸液量を測定する。また撥水度については、Jl
SのP8l37の方法で測定したが、Rの値が大きいほ
ど撥水囲は良好である。ヒートシール囲については、テ
スター産業のヒートシールテスターを使用し、温度14
5℃〜185℃、圧力3kg/CTil.7V口圧時間
2秒での接着囲により判定した。
実施例 2 坪量2009/M゜の食品用途白板紙の片面に、′\−
コーターを用いて、下記の組成物を5.59/M2(固
形分で)になるように塗工し、150℃の熱風乾燥設備
で乾燥し、さらに、白板紙の反刈面にも5,59/dに
なるように塗工し、熱風乾燥により、最終のシート水分
が6%になるように乾燥した。
(組成物) 1)エチレン含有率80重量?のエチレン−アクリル酸
共重合体 50重量部2)エチレン自有率70重
量?のエチレン一酢酸共重合体(三井石油化学−ケミパ
ールV−100)50重量部3)スチレン自有率40重
量?、ブタジエン含有+50重量?、メチルメタクリレ
ート自有率10重量%(日本合成ゴム−SBRラテツク
ス)150重量部4)平均粒子径20ミクロンのポリエ
チレン微粉末 50重量部かくして
得られた耐水撥水紙は、優れた撥水囲とヒートシール囲
を有しており、処理前の白板紙に対して剛度も高く、ま
た、印刷適註も良好であつた。
上記の耐水撥水紙の耐水注(吸液量)、撥水曲及びヒー
トシール囲は第2表に示す通りである。
実施例 3坪量2009/Trlの食品用途白板紙の片
面に、バーコータ一を用いて、下記の組成物を69/T
I(固形分で)になるように塗し、150℃の熱風乾燥
設備で乾燥し、さらに、白板紙の反刈面にも69/Rr
lになるように塗工し、熱風乾燥により、最終のシート
水分が6%になるよう乾燥した。
(組成物)1)エチレン含有率80重量?のエチレン−
アクリル酸共重合体 100重量部2)メチルメ
タクリレート自有+35重量?のメチルメタクリレート
−ブタジエン共重合体ラテツクス(三井東圧−MBKラ
テツクス)100重量部 3)平均粒子径(沈降天秤法で測定)0.7ミクロンの
カオリナイトクレ一(米国特級一ウルトラグロス90)
40重量部かくして得られた耐水撥水紙は
、耐水囲は幾分低いが、優れた撥水姓とヒートシール囲
を有しており、処理前の白板紙に対して剛度も高く、ま
た、印刷適lも良好であつた。
上記の耐水撥水紙の耐水曲(吸液量)、撥水囲及ひヒー
トシール囲は第3表に示す通りである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレン−アクリル酸共重合体又はエチレン−アク
    リル酸共重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合体との混
    合物100重量部、合成ゴム系ラテックス50〜200
    重量部(固形分として)並びに有機及び/又は無機の微
    粉末50〜200重量部を含む組成物を紙又は板紙に塗
    布し、加熱乾燥して成る耐水撥水紙。 2 前記合成ゴム系ラテックスがスチレン−ブタジエン
    共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエ
    ン共重合体ラテックス及びこれらのカルボキシ変性物の
    少なくとも一種である特許請求の範囲第1項記載の耐水
    撥水紙。 3 前記微粉末が各種合成樹脂微粉末、各種クレー微粉
    末及び各種無機顔料微粉末の少なくとも一種である特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の耐水撥水紙。
JP13173779A 1979-10-15 1979-10-15 ヒ−トシ−ル成形用耐水撥水紙 Expired JPS5932598B2 (ja)

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