JPH06200498A - 水離解性防湿紙 - Google Patents

水離解性防湿紙

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JPH06200498A
JPH06200498A JP6905091A JP6905091A JPH06200498A JP H06200498 A JPH06200498 A JP H06200498A JP 6905091 A JP6905091 A JP 6905091A JP 6905091 A JP6905091 A JP 6905091A JP H06200498 A JPH06200498 A JP H06200498A
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稔 松田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防湿・防水性のみならずヒートシール性にも
優れると共に、故紙として回収可能な水離解性防湿紙を
提供すること。 【構成】 紙の表面に、少なくともスチレン・(メ
タ)アクリル酸共重合体及び/又はエチレン・(メタ)
アクリル酸共重合体の固型分100重量部に対し融点
が140℃以下のワックスのエマルジョンを固型分が3
0〜60重量部となる量を含有せしめ塗液を塗布した
後乾燥し、次いで冷却することにより、前記紙の表面に
離解性のフィルム膜を設けることを特徴とする水離解
性防湿紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防湿紙に関し、特に水離
解性のある防湿紙に関する。
【0002】
【従来技術】防湿紙としては、古くは、ターポリン紙や
ワックス紙が知られているが、近年においては高分子フ
ィルムを被覆した所謂ポリラミネート紙が広く使用され
ている。この場合に形成される高分子フィルムとして
は、塩化ビニリデン、SBR、及びポリエチレン等のポ
リオレフィンフィルム等が知られている。
【0003】一方、近年においては、省資源、公害防止
及び地球環境保全の観点から、故紙の再利用が重要な課
題となるに至った。しかしながら上記の防湿紙は、何れ
のものも離解性が十分でないために、実質的に再利用が
不可能である上、焼却処理する場合には黒煙を出した
り、燃焼熱が大きくなり過ぎて焼却炉を破損する等の欠
点があった。
【0004】係る欠点を解決し、高性能の防湿防水性を
維持すると共に、故紙回収も容易な防湿防水性紙を製造
する方法、即ち、重合体鎖中のプタジエン単位が主とし
て1,4結合からなるメチルメタクリレート─プタジエ
ン系共重合体を必須成分とする合成ゴム系ラテツクス固
形分100重量部に対してワツクス系エマルジヨン固形
分5〜200重量部を配合してなる水性エマルジョン
を、常法により原紙表面上に塗布し、該ワツクスの融点
又はそれ以上の温度で乾燥することを特徴とする故紙の
回収容易な防湿、防水性紙の製造法が提案されている
(特公昭55−22597号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この方法によって製造
される防湿・防水紙は故紙として回収することができる
優れたものであるが、尚、防湿・防水性の点で十分でな
い上、特に包装紙として使用する場合における最近の新
たな要求であるヒートシール性に対しては、シール温度
が約130℃という高温を必要とするという欠点があっ
た。
【0006】本発明者等は、従来の上記欠点を解決すべ
く鋭意検討した結果、クラフト紙又は上質紙等の紙の表
面に、少なくともスチレン・(メタ)アクリル酸及び/
又はエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体エマルジョ
ンとワックスエマルジョンとを含有する水溶解性の高分
子フィルム膜を設けた場合には、従来以上に防湿・防水
性を良好なものとすることができる上、ヒートシール性
にも優れた防湿紙とすることができることを見出し本発
明に到達した。
【0007】従って本発明の目的は、防湿・防水性のみ
ならずヒートシール性にも優れると共に、故紙として回
収可能な水離解性のある防湿紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
クラフト紙又は上質紙等の紙の表面に、少なくともス
チレン・(メタ)アクリル酸共重合体及び/又はエチレ
ン・(メタ)アクリル酸共重合体の固型分100重量部
に対し融点が140℃以下のワックスのエマルジョン
を固型分が30〜60重量部となる量を含有せしめた塗
液を塗布した後乾燥し、次いで冷却することにより、前
記紙の表面に水溶解性のフィルム膜を設けることを特徴
とする水離解性防湿紙によって達成された。
【0009】本発明で使用するクラフト紙又は上質紙に
ついては当業者において周知である。本発明で使用する
スチレン・(メタ)アクリル酸共重合物の共重合比率
は、水溶解性及び防湿性の観点から、スチレン:(メ
タ)アクリル酸=10:90〜60:40とすることが
好ましい。防湿性に関しては、後述するワックスエマル
ジョンの添加により調整することができるので、前記共
重合比の特に好ましい範囲は30:70〜50:50で
ある。
【0010】一方、エチレン・(メタ)アクリル酸共重
合物の共重合比率は、エチレン:(メタ)アクリル酸=
75:25〜90:10が好ましく、特に80:20〜
85:15が好ましい。
【0011】又、分子量に関しては、フィルム成形性の
観点からスチレン・(メタ)アクリル酸共重合物の場合
は30万〜120万が好ましく、特に50万〜100万
が好ましい。同様に、エチレン・(メタ)アクリル酸の
場合には5000〜5万が好ましく、特に1万〜4万が
好ましい。
【0012】本発明で使用することのできるスチレン・
アクリル酸共重合物としては、例えば、ニューコートS
−1380、同1300、同1260、同1240(何
れも新中村化学株式会社製商品名)、ボンコート545
0及びボンコートU−48(何れも大日本インキ株式会
社製商品名)等を挙げることができ、エチレン・アクリ
ル酸共重合物としてはハイテック・S−3125、(H
YTEC S−3125)、同3128及び同3129
(何れも東邦化学工業株式会社製商品名)等を挙げるこ
とができる。
【0013】本発明で使用することのできるワックスエ
マルジョンは、パラフィン系ワックスエマルジョン、ポ
リエチレン系ワックスエマルジョン等の公知のワックス
エマルジョンの中から融点が140℃以下のものを適宜
選択することができるが、特にパラフィン系ワックスエ
マルジョンは撥水性が大きく透湿度の調整に好適である
上、安価であるので好ましい。
【0014】上記ワックスエマルジョンの使用量は、ス
チレン・(メタ)アクリル酸共重合体及び/又はエチレ
ン・(メタ)アクリル酸共重合体の固型分100重量部
に対して、30〜60重量部とすることが好ましい。3
0重量部より少ないと、ワックスエマルジョンの添加に
よって最終製品である防湿紙の透湿度を調整するという
効果を得ることができない。一方、60重量部より多い
と、防湿紙の表面に設けられるフイルム膜の成膜性が悪
くなる。
【0015】本発明における上記スチレン・(メタ)ア
クリル酸共重合体及び/又はエチレン・(メタ)アクリ
ル酸共重合体とワックスエマルジョンを含有する塗液の
調整は、公知の方法によって適宜行うことができるが、
経済性や作業環境等の観点から、前記共重合体のエマル
ジョンとワックスのエマルジョンを夫々公知の方法に従
って別々に調整し、次いで両者を、共重合体とワックス
の夫々の固型分比率が前者100重量部に対して後者が
30〜60重量部となる如く混合することが好ましい。
【0016】本発明においては、上記塗液中に、必要に
応じて、更にポリオレフィン、PVA、カゼイン等の水
溶性結合剤、増粘剤、増強剤、保水剤、消泡剤等を適宜
添加することができる。これ等の添加剤は、塗布量とし
て0.5g〜2g/m2 となるように添加することが好
ましいが、特に重合度が500〜1800のPVAを前
記共重合体100重量部に対して1.5〜50重量部添
加することが好ましい。
【0017】上記塗液の紙への塗工量は、防湿性付与の
観点から、乾燥後において5〜25g/m2 とすること
が好ましく、特に10〜20g/m2 とすることが好ま
しい。又、ヒートシール性をも十分とする上からも、1
0g/m2 〜20g/m2 とすることが好ましい。乾燥
温度は特に制限されるものではないが、使用するワック
スの融点又は、それ以上の温度とすることが好ましい。
一般に、70℃〜160℃で乾燥すれば十分である。
【0018】又、本発明においては、上記の防湿コート
層を基紙の両面に塗布しても、或いは防湿剤コート層と
は反対の基紙表面に、防滑性やカール防止等を目的とし
て、防滑剤等を含有するPVAやコロイダルシリカ等の
公知の材料を用いてバックコート層を形成させても良
い。
【0019】上記の如くして、基紙表面に形成された防
湿コート層は、樹脂膜中に非相溶性のワックスを分散し
ている上、、樹脂が水溶性であるので、本発明の防湿紙
を故紙として回収して処理する場合の離解性が極めて良
好である。
【0020】又、ワックスの添加量によって水透過性を
制御することができることはもとより、樹脂が水溶性で
あるので、塗布厚みによっても水透過性を制御すること
ができ、透湿度をポリエチレンラミネート紙と同等にす
ることも容易である。
【0021】又、ポリエチレンラミネート紙より耐熱性
がある一方、ヒートシール性も約80℃で十分であり、
本発明の防湿紙をヒートシールして袋やカップにするこ
ともできる、
【0022】更に、使用する薬品は、FDA(FOOD AND
DRUG ADMINISTRATION)認可物使用薬品の中から容易に
選択することができるので、食品の包装材として使用す
ることができる上、自然環境下で水や光の作用によって
消滅するので、公害の発生源にならない。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、故
紙として回収し再利用することができるにもかかわら
ず、防湿が十分である上ヒートシール性も良いので、使
用範囲を従来より大幅に拡大することができる。特にF
DA認可物使用薬品を使用することにより、食品の包装
材として好適なものとすることができるのみならず、ダ
イナマイトの包装紙等の如く、事実上回収不可能な用途
に使用して、公害の発生防止に寄与することもできる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0025】
【実施例1】ニューコートS−1300(新中村化学株
式会社製:スチレン−アクリル系乳白色エマルジョンの
商品名)を固形分が100重量部となる量及び、融点6
0℃のパラフィンワックスとしてプルニット101Z
(乳白色エマルジョン)(新中村化学株式会社製の商品
名)を固形分が50重量部となる量秤量し、常法に従っ
て混合して25℃における粘度が50Cp〜100Cp
となるように塗布液を調整した。
【0026】得られた塗液を75g/m2 のクラフト紙
にマイヤーバーで塗布し、120℃で40秒乾燥した。
塗布量は乾燥後で12.4g/m2 であった。上記の如
くして得られた防湿紙についてJISZ0208に基づ
く透湿度試験を行った結果、24時間後で44.0g/
2 であった。
【0027】次に家庭用小型ミキサー(内容量1.2リ
ットル、回転数11,000rpm)を用いて、常温の
水道水に、本実施例で得られた上記防湿紙を、パルプ濃
度が1重量%となる量を加えて3分間攪拌したところ浮
遊物は殆ど観測されなかった。このことは、本発明の防
湿紙が優れた離解性を有し、故紙として回収し、再生す
るのに適していることを実証するものである。
【0028】又、東洋テスター株式会社製のシーラーを
用いて、プレス圧を0.5kg/cm2 とした場合に、
完全シールするための加熱条件を調べたところ、80℃
で2秒の加熱が必要であった。
【0029】
【実施例2】実施例1の塗布量12.4gを14.2g
とした他は実施例1と全く同様にして防湿紙を作製し
た。得られた防湿紙の透湿度は、24時間後で37.8
g/m2 であり、離解性は実施例1の場合と全く同様で
あり良好であった。
【0030】この結果から、塗布量を変更することによ
って、離解性に悪影響を及ぼすことなく、透湿度を調整
することができることが実証された。又、完全シールの
ための加熱は、実施例1の場合と同様に80℃で2秒必
要であった。
【0031】
【実施例3】実施例1で使用したニューコートS−13
00の代わりにエチレン−アクリル系の乳白色エマルジ
ョン(ハイテックS−3125:東邦化学株式会社製商
品名)を使用し、乾燥後の塗布量を夫々11.5g/m
2 及び13.9g.m2 とした防湿紙(3−1)及び
(3−2)を作製した。
【0032】夫々の防湿紙について実施例1と同様にし
て透湿度及び離解性をテストしたところ、透湿度は、2
4時間後には試料(3−1)の場合で57.5g/
2 、(3−2)の場合で45.7g/m2 であった。
又、離解性は何れの場合も良好であった。
【0033】この結果から、エチレン−アクリル系樹脂
を用いた場合にも、スチレン−アクリル系樹脂を用いた
場合と同様に良好な結果を得ることができることが実証
された。又、完全シールのための加熱は80℃で5秒必
要であった。
【0034】
【実施例4】実施例1で使用したニューコートS−13
00の代わりにニューコートS−3300(新中村化学
株式会社製スチレン−アクリル系エマルジョン)を使用
し、乾燥後の塗布量を14.1g/m2 とした他は全く
実施例1と同様にして防湿紙を作製した。得られた防湿
紙について実施例1と同様にして透湿度及び離解性を評
価したところ、24時間後の透湿度は37.7g/m2
であり、離解性は良好であった。又、完全シールのため
の加熱は、80℃で2秒必要であった。
【0035】
【実施例5】パラフィンワックスとして、プルニット1
01Zの代わりに融点60℃のパラフィンワックス32
重量部と、酢酸ビニル含有率28%のエチレン一酢酸ビ
ニル共重合体8重量部を含有するパラフィンワックスエ
マルジョンを使用し、乾燥後の塗布量を13.5g/m
2 とした他は実施例4と全く同様にして作製した防湿紙
について、同様に透湿度及び離解性を評価した。24時
間後の透湿度は57.7g/m2 であり、離解性は良好
であった。完全シールのための加熱は80℃、1秒で十
分であった。
【0036】
【実施例6】実施例5で使用したニューコートS−33
00のかわりにニューコートS−1240(新中村化学
株式会社製スチレン−アクリル系エマルジョン)を使用
した他は全く実施例5と同様にした。尚、乾燥後の塗布
量は15.7g/m2 とした。
【0037】得られた防湿紙の透湿度は、24時間後で
62.2g/m2 であり、離解性は良好であった。又、
完全シールのための加熱は、80℃、1秒で十分であっ
た。
【0038】
【比較例1】ポリエチレンをラミネートした市販のポリ
クラフト紙について、実施例1と同様にして透湿度及び
離解性の測定を行った。透湿度は、24時間後、16.
0μmのポリエチレンをラミネートしたポリクラフト紙
の場合(比1−1)で35.7g/m3 、20.1μm
のポリエチレンをラミネートしたポリクラフト紙(比1
−2)で26.6g/m3 であったが、離解テストでは
浮遊物が認められ離解性不良であることが確認された。
【0039】又、東洋テスター株式会社製のシーラーを
用いて、プレス圧を0.5kg/cm2 とした場合の完
全シール条件を調べたところ、130℃で4秒の加熱が
必要であった。
【0040】
【実施例7】実施例1で使用した75g/m2 のクラフ
ト紙の代わりに82.4g/m2 の上質紙を使用した他
は実施例1と全く同様にして防湿紙を作製し、その性能
を評価したところ、24時間後の透湿度は39.0g/
2 と実施例1より更に良好であり、離解性及びヒート
シール性は実施例1の場合と同等であった。
【0041】
【比較例2】特公昭55−22597号の実施品に相当
する、メチルメタクリレート・ブタジエン共重合体とパ
ラフィンワックスから成る塗工層を有する市販品につい
て、実施例1と同様に各種の性能評価を行ったところ、
離解性については良好であったものの、24時間後の透
湿度は128.0g/m2 である上、完全シールに要す
る熱量は130℃・4秒であり、何れも本発明の防湿紙
より劣ることが確認された。
【0042】
【実施例8】ニューコートS−1300を100重量部
使用する代わりに、ニューコートS−1300を固形分
で90重量部とポリビニルアルコール(PVA105:
クラレ株式会社製商品名)10重量部を用いた他は全く
実施例1と同様にして防湿紙を作製し、透湿度を測定し
たところ、24時間後の透湿度は38.3g/m2 であ
り、実施例1の場合より更に透湿度が改善された。
【0043】
【実施例9】実施例2、実施例3の(3−1)、実施例
4、実施例6及び比較例2の防湿紙について、次の折り
目テストを行った結果を表1に示した。折り目テスト:
試料の防湿紙を、表から十文字に折った後2kgの被覆
ローラーを用いて1回掛けし、次いで裏側から折り返し
て、再度前記被覆ローラーで1回掛けして、折り目のつ
いた試料を作製した。得られた各試料から、十文字の折
れ目部分を中心にしてサンプリングし、24時間後の透
湿度を測定した。
【0044】
【表1】 ─────────────────────────────────── 透湿度 実施例2 実施例3 実施例4 実施例6 比較例2 (g/m2 ) (3−1) ──────────────────────────────────── 24時間後 56.7 81.4 70.5 70.9 185.6 ────────────────────────────────────
【0045】表1の結果から明らかな如く、本発明で得
られる防湿紙は、従来品に比べて著しく折り目に対して
強いことが判明した。以上の実施例及び比較例の結果は
表2のようにまとめられる。
【0046】
【表2】 ──────────────────────────────────── 試料 防湿層 透過度 折目テスト 離解性 ヒートシール (g/m2 )(g/m2 (g/m2 熱量 (*) /24時間) /24時間) ──────────────────────────────────── 実施例1 12.4 44.0 ─── ○ 80℃× 2秒 実施例2 14.2 37.8 56.7 ○ 80℃× 2秒 実施例3-1 11.5 57.5 81.4 ○ 80℃× 5秒 実施例3-2 13.9 45.7 ─── ○ 80℃× 5秒 実施例4 14.1 37.7 70.5 ○ 80℃× 2秒 実施例5 13.5 57.7 ─── ○ 80℃× 1秒 実施例6 15.7 62.2 70.9 ○ 80℃× 1秒 実施例7 12.4 39.0 ─── ○ 80℃× 2秒 実施例8 12.4 38.3 ─── ○ ──── 比較例1-1 16.0 35.7 ─── × 130℃× 4秒 比較例1-2 20.1 26.6 ─── × 130℃× 4秒 比較例2 ─── 128.0 185.6 ○ 130℃× 4秒 ──────────────────────────────────── *尚、比較例1−1及び1−2の場合の値はポリエチレンの厚さ(μm)である 。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明者等は、従来の上記欠点を解決すべ
く鋭意検討した結果、クラフト紙又は上質紙等の紙の表
面に、少なくともスチレン・(メタ)アクリル酸及び/
又はエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体エマルジョ
ンとワックスエマルジョンとを含有する水離解性の高分
子フィルム膜を設けた場合には、従来以上に防湿・防水
性を良好なものとすることができる上、ヒートシール性
にも優れた防湿紙とすることができることを見出し本発
明に到達した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
クラフト紙又は上質紙等の紙の表面に、少なくともス
チレン・(メタ)アクリル酸共重合体及び/又はエチレ
ン・(メタ)アクリル酸共重合体の固型分100重量部
に対し融点が140℃以下のワックスのエマルジョン
を固型分が30〜60重量部となる量を含有せしめた塗
液を塗布した後乾燥し、次いで冷却することにより、前
記紙の表面に水離解性のフィルム膜を設けることを特徴
とする水離解性防湿紙によって達成された。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明で使用するクラフト紙又は上質紙に
ついては当業者において周知である。本発明で使用する
スチレン・(メタ)アクリル酸共重合物の共重合比率
は、水離解性及び防湿性の観点から、スチレン:(メ
タ)アクリル酸=10:90〜60:40とすることが
好ましい。防湿性に関しては、後述するワックスエマル
ジョンの添加により調整することができるので、前記共
重合比の特に好ましい範囲は30:70〜50:50で
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】又、ワックスの添加量によって水透過性を
制御することができることはもとより、樹脂が水離解
であるので、塗布厚みによっても水透過性を制御するこ
とができ、透湿度をポリエチレンラミネート紙と同等に
することも容易である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月10日
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記の如くして、基紙表面に形成された防
湿コート層は、樹脂膜中に非相溶性のワックスを分散し
ている上、樹脂が水離解性であるので、本発明の防湿紙
を故紙として回収して処理する場合の離解性が極めて良
好である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙の表面に、少なくともスチレン・
    (メタ)アクリル酸共重合体及び/又はエチレン・(メ
    タ)アクリル酸共重合体の固型分100重量部に対し
    融点が140℃以下のワックスのエマルジョンを固型分
    が30〜60重量部となる量を含有せしめた塗液を塗布
    した後乾燥し、次いで冷却することにより、前記紙の表
    面に水溶解性のフィルム膜を設けることを特徴とする水
    離解性防湿紙。
  2. 【請求項2】 塗液中に、更に、重合度が500〜1,
    800のポリビニルアルコールを1.5〜50重量部含
    有せしめた請求項1に記載の水離解性防湿紙。
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