JPS5932341Y2 - 「ちゅう」房家具の高さ調節機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は流し台、調理台等の厨房家具の高さ調節機構
に関し、更に詳しくは厨房家具の底面を平坦にすると共
に該平坦な底面の４隅に単位寸法を有する調整ブロック
を着脱自在に配設して、該調整ブロックの連結数により
厨房家具の全高を任意の高さに調整可能とする高さ調節
機構に関する。

従来、厨房家具の高さを調節する構造には種々のものが
提案されているが、いずれも構造が複雑であって、実際
には実用化されていないのが現状である。

この考案はきわめて簡単で且確実な高さ調節機構を提供
せんとすると共に、厨房家具の底面を平担な構造とする
ことにより、必要に応じて厨房家具の下部に抽斗キャビ
ネットを連結可能とする構造のものであって、以下に図
面を参照しつ・詳細に説明する。

図において１は厨房家具であり、その底面板２は平坦な
面に形成される。

３は調整ブロックであって、この調整ブロック３を第１
図又は第２図に示すように１つ又は２つ連結することに
より厨房家具１の全高は所望の寸法に調節自在である。

第１の調整ブロック３ａは通常厨房家具１が有する蹴込
部の高さ寸法すなわち９９ｍ／ｍに設定され、第２の調
整ブロック３ｂは好しくは第１の調整ブロック３ａより
も低い寸法に設定される。

かくして、通常の蹴込部の高さを有する厨房家具の場合
の第１の調整ブロック３ａが使用されると共に、それ以
上の高さが要求されるとき、第１と第２の調整ブロック
を相互に連結することによって、厨房家具１の高さが第
１の調整ブロックを２個連結した場合のように２倍の高
さに急激に変化するのを抑制することが可能であり、又
通常の蹴込部よりも低い高さに調整しようとするとき第
２のブロックを利用することによって、その要求を満足
せしめることが可能となる。

調整ブロック３は互に隣接する２側面に上下に貫通する
蟻溝４を形成した角柱形状を有し、上面中央には円柱状
の連結ダボ５が突設され、下面には該連結ダボ５が嵌入
可能な寸法を有する連結ダボ孔６が形成される。

連結ダボ孔６の中央には盲貫のネジ孔７が穿孔される。

そして、第１の調整ブロック３ａには更に厨房家具１の
底面板２に該ブロック３ａを固定するための方形の連結
板８が一体に形成される。

該連結板８には取付ビス孔９が形成され、連結ダボ５を
底面板２に形成されたダボ孔１０に嵌入し、連結板８を
ビス１１で底面板２に固定することにより、第１の調整
ブロック３ａは底面板２に固定される。

しかしながら、第１の調整ブロック３ａは底面板２に固
定する必要は必ずしもなくその位置がずれないように取
り付けられていれば良いのであり、その場合には、取付
板８は調整ブロック３ａとは別体に構成して、連結ダボ
５を挿通するための中央孔を備えているようなものであ
っても良いであろう。

第１と第２の調整ブロック３ａ、３ｂは、第１の調整ブ
ロック３ａの連結ダボ孔６に第２の調整ブロック３ｂの
連結ダボ５を嵌入することによって相互に連結可能であ
り、又これ以上の数の調整ブロック３を連結する場合に
も全く同様にして連結可能である。

このようにして第１．第２の調整ブロックを連結した後
、互に連通ずる蟻溝４内に連結板１２を打ち込んで相対
的回転を阻止しつ・連結をより確実強固にする。

連結板１２は第４図に示すように、蟻溝４内に嵌挿され
得る幅と厚みを有し且上下には蟻溝４の開放面から突出
し得る幅のＬ字状の掛止片１３．１４が対向して形成さ
れる。

上部の掛止片１３にはその水平面に掛止孔１５が穿孔さ
れている。

そして、第３図若しくは第４図に示すように、蹴込板１
６の上部掛止爪１７を掛止孔１５に係入し、下部掛止爪
１８を下部掛止片１４に係止することにより、調整ブロ
ック３に蹴込板１６を連結し、厨房家具１の前面下部に
蹴込板１６を取り付けることが出来る。

蹴込板１６はその上下に舌状シール１９を備え蹴込板１
６の上下の隙間を封塞している。

又、厨房家具１の両側面下部にもこの蹴込板１６と同一
構造のものを同様にして取り付は可能であり、これによ
って、両側面下部を閉塞する。

２０は連結された調整ブロック３の最下段のブロック下
部ネジ孔７に上下動自在に螺挿した微調整ボルトであっ
て、床面の凹凸、傾斜に応じて螺進退させることにより
、４隅の調整ブロック３の高さを各別に微調整し、厨房
家具１を水平に配置可能とする。

ところで、この考案の厨房家具１はその底面板２を平担
としているので、調整ブロック３を取り去れば、第５図
に示すように、抽斗キャビネット２１の如き高さの低い
収納キャビネットを厨房家具１の下部に連結配置するこ
とが可能となる。

か）る収納キャビネット２１は厨房家具１の高さを調整
すると同時に厨房家具の底面下方に所望の収納機構を有
せしめる効果がある。

以上説明したようにこの考案によれば、厨房家具１の底
面板２の下面４隅部に、上面中央に連結ダボ５を突設し
下面に該連結ダボ５が嵌入する連結ダボ孔６を形成して
上下に連結自在とした複数の調整ブロック３を着脱自在
に取り付けると共に、連結ダボ孔６の中央に微調整ポル
） ２０を螺進し得るネジ孔７を螺穿し、調整ブロック
３の少なくとも一側面に上下に連結された複数の調整ブ
ロック３を連結する連結板１２を着脱自在に装着し、該
連結板１２に厨房家具の下部前面若しくは側面を閉塞す
る閉塞板手段１６を着脱自在に掛止しであるので、調整
ブロック３の上下の連結による大まかな調整と微調整ボ
ルトによる微調整とを行うことが出来るため、厨房家具
を所望の高さ位置においてきわめて精度よく水平に配置
することが出来ると共に、上下に連結された調整ブロッ
ク３は連結板１２により連結されているため連結状態が
強固となり安定すると共に、この連結板１２を利用して
蹴込板に相当する閉塞板手段１６を取り付けることが出
来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１，２図はこの考案により互に異った高さ調整した状
態を示す一部を断面にした厨房家具の側面図、第３図は
要部の断面図、第４図は分解斜視図、第５図は一つの適
用例を示す一部を断面した厨房家具の側面図である。 １・・・・・・厨房家具、２・・・・・・底面板、３・
・・・・・調整ブロック、１２・・・・・・連結板、１
６・・・・・・蹴込板、２０・・・・・・微調整ボルト
、２１・・・・・・抽斗キャビネット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厨房家具１の底面板２の下面４隅部に、上面中央に連結
   ダボ５を突設し下面に該連結ダボ５が嵌入する連結ダボ
   孔６を形成して上下に連結自材とした複数の調整ブロッ
   ク３を着脱自在に取り付けると共に、連結ダボ孔６の中
   央に微調整ボルト２０を螺挿し得るネジ孔７を螺穿し、
   調整ブロック３の少なくとも一側面に取り付は部を形威
   し、該取り付は部に上下に連結された複数の調整ブロッ
   クにまたがって延びる単一の連結板１２を着脱自在に取
   り付け、該連結板１２の上下部分に掛止部を形威し、厨
   房家具の下部前面若しくは側面を閉塞する閉塞板手段１
   ６の上下部分を前記連結板１２の掛止部に着脱自在に掛
   止したことを特徴とする厨房家具の高さ調節装置。