JPS5931537B2 - フイルム状溶融押出し物の製法 - Google Patents

フイルム状溶融押出し物の製法

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JPS5931537B2
JPS5931537B2 JP54099657A JP9965779A JPS5931537B2 JP S5931537 B2 JPS5931537 B2 JP S5931537B2 JP 54099657 A JP54099657 A JP 54099657A JP 9965779 A JP9965779 A JP 9965779A JP S5931537 B2 JPS5931537 B2 JP S5931537B2
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JP
Japan
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film
melt
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black
carbon black
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JP54099657A
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English (en)
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JPS5624143A (en
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啓 鵜野
徹 野田
明 仁ノ平
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカーボンブラックを含むポリオレフィン組成物
からなるフィルム状溶融押出し物の製法に関するもので
あり、更に詳しくは、カーボンブラックを含むポリオレ
フィンのフィルム状溶融押出し物を製造する際、発生す
る黒色凝集物(以下、黒ポチと略)を防止する方法に関
するものである。
カーボンブラックを含むポリオレフィンをスリットダイ
からフィルム状に溶融押出しする際押出し物表面に黒ポ
チが発生する。この黒ポチはポリオレフィン中のカーボ
ンブラック含有量が低い程、又、ポリオレフィンフィル
ムの厚さが薄い程、目立つことになる。黒ポチ発生原因
は1)樹脂ゲル 2)カーボンブラックの分散不良 3)異物混入 4)部分的なダイリップ焼付物の脱落 等に起因するものと考えられるが、上記1)〜3)の発
生原因に基ずく黒ポチは、カーボンブラックを含むポリ
オレフィンがスリットダイからフィルム状に溶融押出さ
れるとほとんど同時に、又、4)についてはやや経時後
発生する。
カーボンブラックを含有したポリオレフィンのフィルム
状溶融押出し物は、それ自体で構成されたフィルムとし
て遮光材料等の用途に広く使用されているばかりでなく
、紙、セロファン、各種プラスチックスフィルム、アル
ミ箔等に溶融押出し塗布した積層物として表面が黒色で
あることが要求される用途、たとえば遮光用積層物、写
真用支・ 持体等の用途に広く使用されている。
ところが、通常工業的に製造出来るカーボンブラックを
含むポリオレフィンのフィルム状溶融押出し物は、前述
の如く黒ポチが発生し易いという欠点を有しており、黒
ポチの発生したフィルムはノ 製品としての外観を著し
く損うばかりでなく、比較的大きな黒ポチが現われたフ
ィルムでは、その黒ポチの前後の樹脂厚が著るしく薄く
なるため十分な黒色濃度が出ない。
更にはなはだしい場合には、黒ポチ前後の樹脂が切れて
その部分は紙面に; 樹脂が被覆されずに透けて了う場
合さえある。普通、カーボンブラックを含有したポリオ
レフィンのフィルム状溶融押出し物は、カーボンブラッ
クの特性を生かして遮光材料等の用途に使用されること
が多い故、このような障害は致命的な欠陥となる。従つ
て、製品として出す場合には、黒ポチ発生部分を取除か
ねばならず、そのため原材料はもとより、多大な労力と
時間を浪費するばかりでなく、製品も継ぎ目の多い作業
性の悪いものになつてしまう。特に各種感光材料の遮光
包装用として使用された場合には、樹脂切れ部分から光
が入り内容物の感光材料をかぶらせることになり、一層
、その障害は重要性を増すことになる。又更にカーボン
ブラツクを含むポリオレフイン組成物からなるフイルム
状溶融押出し物をフイルムとして、又、各種プラスチツ
クスフイルム及び紙等に溶融押出し塗布したり、或は貼
合せ等した所謂、積層物として、これらを通常マスター
材料と呼ばれている銀塩拡散転写法を用いた平版印刷版
用支持体及び銀塩拡散転写法を用いた版下用ネガ感光材
料等に使用する場合、上述の黒ポチの発生したフイルム
と紙の積層物をネガ感光材料としたときには、黒ポチ前
後の樹脂切れ部分で局部的なハレーシヨンを引き起こし
、重大な写真的障害を生ずる。本発明は、黒ポチの発生
を防止し得るカーボンブラツクを含むポリオレフイン組
成物からなるフイルム状溶融押出し物を製造する方法を
提供することを目的とする。本発明者らはこの黒ポチの
発生防止について種種研究を重ねた結果、特定の物質を
組合せてカーボンブラツクを含むポリオレフインに添加
することによつて、その発生を防止し得ることを見出し
、又、そのものが特に前述の如きマスター材料等に好適
に使用し得ることを見出したものである。
その要旨とする所は、カーボンブラツクを含むポリオレ
フイン組成物からなるフイルム状溶融押出し物を製造す
るに際し、カーボンブラツクを含むポリオレフイン組成
物100重量部に対し、炭酸カルシウム0.1ないし、
10重量部及び高級脂肪酸の金属塩の中から選ばれた分
散剤の単独もしくは二種類以上組合せたものを0.01
ないし2重量部添加することにある。炭酸カルシウム或
は前述の分散剤の単独添加でも幾分黒ポチ防止効果が認
められるが、その効果は極めて小さい。
これに対して炭酸カルシウムと前述の分散剤との混合添
加では黒ポチ防止効果が顕著であり、特筆すべきは黒ポ
チ前後で樹脂切れする程の黒ポチが皆無となることであ
る。これは今の所はつきりとした理由は不明であるが、
相互の相乗効果によるものと考えられる。本発明に使用
される炭酸カルシウムとしては通常使用されるものなら
ばいずれでもよく、カルサイト系、アラゴナイト系等の
結晶系は何ら問わない。
又、比較的微粒子である沈降性炭酸カルシウムも使用し
得るが、本発明において好適に使用されるのはカルサイ
ト系炭酸カルシウム系である。易炭酸カルシウムは、表
面処理が施されていなくてもよいが、例えば脂肪酸処理
、樹脂酸処理、シラン処理、シロキサン処理、プレンア
クト処理、等を表面に施したものでもよく、又、これら
各種処理を2種以上組合せたものを使用してもよい。そ
の添加量はカーボンブラツクを含むポリオレフイン10
0重量部に対して0,1ないし10重量部である。0.
1重量部より少ないと黒ポチ防止効果がなく、又、10
重量部を超えると炭酸カルシウムが均一に分散すること
が困難になる。
本発明による分散剤としてはステアリン酸カドミウム、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸ストロンチウム、ラウリン
酸カルシウム、リシノール酸亜鉛、2−エチルヘキソイ
ン酸バリウム等、通常金属石ケンと呼ばれている種々の
金属の高級脂肪酸塩の単独もしくは二種類以上組合せた
ものをカーボンブラツクを含むポリオレフイン100重
量部に対して0.01ないし2重量部添加すると黒ポチ
防止に有効である。
しかし、毒性、作業性等を考慮するとヌテアリン酸カル
シウム及びステアリン酸亜鉛が好適である。0.01重
量部より少ないと、黒ポチ防止効果がなく、又、2重量
部を超えると樹脂の流動性に異常をきたし、実用出来な
い〇本発明に於けるカーボンブラツクとしては、ランプ
ブラツタ法、チヤンネル法、サーマル法、ガスフアーネ
ス法、オイルフアーネス法等いずれの方法によつて作ら
れたものでもよいが、高級品種で大量生産が可能なオイ
ルフアーネス法が好適である。
その添加量は通常、ポリオレフイン100重量部に対し
て10重量部以下であるが好ましくは3重量部以下であ
る。又、幾分、樹脂層の色調を変化させるために二酸化
チタン、酸化亜鉛等の白色顔料及びその他の着色顔料を
加えてもよく、更に必要があれば酸化防止剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤等の各種添加剤を配合することも何ら
差支えない。本発明に於て使用されるポリオレフインと
しては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン及びそれらのブレン
ド品である。
本発明に於ける溶融押出し物とは、押出し機からスリツ
トダイを通過してフイルム状に押出されたものを指し、
それ自体で構成されたフイルムとして、又、紙、セロフ
アン、各種プラスチツクスフイルム、アルミ箔等に溶融
押出し塗布した積層物、或は該溶融押出しフイルムを前
述の紙等に貼合せた積層物として使用出来る。
フイルム状溶融押出し物の厚さは、通常、0.01ない
し0.25mmであり、溶融押出し温度は、通常200
ないし350℃である。
スリツトダイとしては、T型ダイ、フラツトダイ等種々
のダイが使用出来るが、本発明においては特にT型ダイ
が好適である。
スリツト開度は通常0.1ないし1.5mmである。以
下、実施例により本発明における優れた効果を更に詳細
に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。
実施例 1 溶融押出し機を使用し、第1表に示す各試料のフイルム
一紙積層物を製造した。
この溶融押出し機は、押出し口径40m1Lのスクリユ
一式押出し機と250mm巾のT型ダイを有しており、
走行速度は20m/Mmであつた。又、冷却ロール表面
は粗面タロムメツキ処理されているものを使用した。溶
融押出し温度は340℃であり、積層物中の樹脂層の厚
さは0.02mmであつた。紙は坪量1039/dの上
質紙(三菱製紙社製)を用い、紙の表面に溶融押出し塗
布した。第1表右欄の数値は、黒ポチ前後の樹脂厚が、
濃度変化或は樹脂切れを伴う程度の大きな黒ポチの個数
であり、透過光下、測定面積20CTn×10mでの観
察結果である。
表中に於ける各使用原料は下記の通りである。
ポリエチレンは日本ユニカ一社製、NUC8OO8(密
度0.9189/c!RL3,MI5)を使用した。カ
ーボンブラツクは三菱化成社製、三菱−44を使用した
。炭酸カルシウムは白石カルシウム社製、ホワイトン一
SBを使用した。
酸化亜鉛は三井金属社製、亜鉛華1号を使用した。
ステアリン酸カルシウムは堺化学工業社製、SC尋10
0を使用した。
第1表の結果より、炭酸カルシウム又はステアリン酸カ
ルシウムを各単独で使用した場合の効果はないが(E.
2及びf).3)、両者を併用することによつて極めて
効果が大きいことが判明した(特に煮7)。
又、試料f).4〜煮7に於ては、樹脂切れする程の黒
ポチは発生していなかつた。
試料煮7は銀塩拡散転写法を用いた平版印刷用支持体及
び銀塩拡散転写法を用いた版下用ネガ感光材料として好
適に使用出来た。一方、炭酸カルシウムの代りに酸化亜
鉛を配合したものは、殆んど効果が認められなかつた(
煮8)0実施例 2 実施例1と同様な方法によつて、第2表に示す各試料を
製造し、測定した。
但し、溶融押出し温度は270℃で行つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カーボンブラックを含むポリオレフィン組成物から
    なるフィルム状溶融押出し物を製造するに際し、カーボ
    ンブラックを含むポリオレフィン組成物100重量部に
    対し、炭酸カルシウム0.1ないし10重量部及び高級
    脂肪酸の金属塩の中から選ばれた分散剤の単独もしくは
    二種類以上組合せたものを0.01ないし2重量部添加
    することを特徴とするフィルム状溶融押出し物の製法。
JP54099657A 1979-08-04 1979-08-04 フイルム状溶融押出し物の製法 Expired JPS5931537B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2288141A (en) * 1994-04-08 1995-10-11 Wiva Bv Chemical vessels made from carbon-pigmented HPDE
KR20190123825A (ko) * 2018-04-24 2019-11-04 (주)엔피에스 레이저 노즐 어셈블리 및 이를 포함하는 레이저 장치

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