JPS5931517Y2 - ノズル付き船舶 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は船舶の推進性能の向上を計るために船体の船尾
部近傍に正面形状リング状のノズルを設けたノズル付き
船舶に関する。

一般にノズル付き船舶においては、ノズル下端部とシュ
ーピースとの接合部は形状が複雑で狭隘箇所となるため
接合作業が非常に困難であった。

すなわち、推進効率を向上するために最近の船は低回転
大径プロペラが採用されているので、ノズルの下端部は
かなり狭い場所となり、第４図に鎖線で示すように、従
来の７ユーピースａではノズル下端部の一部しか固定で
きず、不十分な接合になるという問題があり、接合作業
も非常に困難であった。

本考案はこのような問題を解決することを目的とし、船
体の船尾部近傍両舷にわたって正面形状リング状のノズ
ルを有する船舶において、シューピースの上面中心部と
船体の後端部にある船尾骨材を中心線肘板で連結し、こ
の中心線肘板の両面下部にノズルの下端部を固定し、さ
らにノズル下端部近傍外面と前記シューピース上との間
に台座を介装してこれらを結合した構成のノズル付き船
舶を提供することによって、その目的を達成するもので
あり、これにより、シューピースとノズル下端部との接
合を強固にかつ容易に行なえるようにしたものである。

包丁本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図において、１は船体２の船尾部近傍
両舷にわたりで取付けられた正崩形状リング状のノズル
で、該ノズル１の後端面１ａにおける円の中心はプロペ
ラ３のセンターラインＯと同芯上に位置している。

４は舵板、５は該舵板４を支持するように船体２の船尾
下端部から後方に延出されたシューピースである。

前記ノズル１の下端部は前記シューピース５の付根部す
なわちシューピース５のプロペラ３より前方部分におい
て該シューピース５の上面上で接合され、ノズル１の上
端部は両舷側に接合されている。

第３図〜第５図は要部の構造を示し、ンユーピース５は
通常のもの（第４図仮想線ａで示す）よりその上筒を低
くされ、ノズル１の下端部が接触しないように構成され
ており、中心線縦桁板６と該桁板６に直交する方向にリ
プＩを有している。

また船尾骨材８の下部とシューピース５の上面中６部と
は船首尾方向にほぼ三角形状の中心線肘板９で連結され
て補強され、前記ノズル１の下端部はシューピース５の
上筒に接触しない状態テこの中心線肘板９の両側下部に
全面的に接合されている。

前記中心線肘板９は中心線縦桁板６の一部を上方に延出
して構成されている。

さらにノズル１の下端部近傍外面とシューピース５の上
面との間に介装された台座１０により一層強固に結合さ
れる０ 曳上本考案によれば、シューピースとノズル下端部との
接合を強固にかつ容易に行なうことができる。

また、水流効果も長幼となり、ノズル下端部とンユーピ
ースの相対位置の変化に対しても、ノズル下端部の中心
線肘板に対する接合位置が多少ずれる程度で複雑な工作
の変更を伴なわずに対処できる。

さらに既存の船尾骨材に対しても簡単に適用できるオ暁
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はノズル取付部
の側面図、第２図はその背面図、第３図は要部の一部断
面平面図、第４図は要部の一部断面側面図、第５図は第
４図のＡ−Ａ断面図である。 １・・・ノズル、３・・・プロペラ、５・・・シューピ
ース、６・・・中心線縦桁板、８・・・船尾骨材、９・
・・中心線肘板、１０・・・台座。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 船体の船尾部近傍両舷にわたって正面形状リング状のノ
   ズルを有する船舶において、シューピースの上面中心部
   と船体の後端部にある船尾骨材を中心線肘板で連結し、
   この中心線肘板の両面下部にノズルの下端部を固定し、
   さらにノズル下端部近傍外面と前記シューピース上との
   間に台座を介装してこれらを結合したことを特徴とする
   ノズル付き船舶。