JPS595679Y2 - ノズル付き船舶 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考越はノズル付き船舶に関するもので、船舶の推進性
能の向上を計るために船体の船尾部近傍に正面形状リン
グ状のノズルを設けた船舶において、船体側に対するノ
ズル下端部の支持を極めて簡単にしかもノズルの下端部
の形状を在来のものよりも大幅に変えることなく行なえ
、特にノズルからの力を船体に直接加わるのを防止でき
るようにしたものである。

以下本考案を実施の一例を示す面図に基づいて説明する
。

１は吃水下で船体２の船尾部近傍両舷において取り付け
られた正面決形状リング状側面形状略三角形のノズルで
ある。

３はプロペラ、４は舵板であり、この舵板４は上端及び
下端が支持材５及び６を介して船体２側に枢支されてい
る。

７はノズル１の前端周囲に取り付けられた断面円形の補
強リングである。

尚前記ノズル１の後端面１ａは鉛直方向に向き、前端面
１ｂはノズル１が下端に向って徐々にすぼまるように傾
斜しており、前記ノズル１の下端長さは強度上並びに取
付作業上必要な最小長さとし、この下端長さを１とした
場合上端長さは４・・・６、特に６位が良い。

又ノズル１の取付位置にノズル後端面１ａがプロペラチ
ップよりも前方の位置乃至ノズル１後端部がプロペラ３
を覆う位置迄の範囲内とずれが良い。

ところで本考案でかノズル１の下端部１Ｃは前記舵板４
の下端を支持する支持材６の両側面に夫々固定した断面
〉型の受け台８の上面傾斜部８ａに略直角に接して溶接
等で固定されている。

又ノズル１の上端部１ｄは後端部が完全なリング状とな
っており、その部分よりも前端側はｌつ割りリング状と
なって船体２の両舷に溶接固定されている。

尚前記受け台８はノズル１の形状に応じて支持材６より
も船体２に位置するようにしても良い。

本考案ノズル付き船舶は以上述べたように実施し得るも
のであり、ノズルの下端部は船体の下端両側に設けた断
面〉型の受け台の上面傾斜部に略直角に接して溶接等で
固定され、従ってノズル下端面の支持を極めて簡単にし
かもノズルの下端部の形状を在来のものより大幅に変え
ることなく行なうことができる。

特に本考案はノズルからの力を集中力として直接船体側
〔実施例では舵板４の支持材６〕に伝達するのを受け台
によって防止し得、該受け台を介して船体側に分散力と
して伝達することができる。

又ノズルに発生したクラツクが船体側に進展するのを受
け台によって防止することもできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は船尾
部の側面図、第２図は同背面図、第３図は第２図の要部
拡大断面図である。 １・・・ノズル、１Ｃ・・・下端部、２・・・船体、３
・・・プ ロペラ、４・・・舵板、 ８ａ・・−Ｅ面傾斜部。 ５， ６・・・支持体、 ８・・・受け台、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 船体の船尾部近傍両舷において正面形状リング状のノズ
   ルを有する船舶において、ノズル上端部は船体の両舷に
   固定し、ノズル下部は船体の下端両側に設けた断面〉型
   の受け台の上面傾斜部に略直角に接して溶接等で固定し
   たことを特徴とするノズル付き船舶。