JPS5930213Y2 - 燃料吸い込み装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は携帯用エンジンの燃料タンク内に設置された燃
料吸い込み装置に関する。

従来一般に使用されているチェンンー、草刈機、防除機
等の携帯用エンジンは燃料タンク内の燃料を使用個所（
気化器又は燃料ポンプ、燃料噴射装置等）へ供給する為
の可撓性の燃料通路が設けられており、その末端に燃料
吸い込み部が構成されている。

前記燃料通路の末端に形成された燃料吸い込み部は燃料
タンクの傾斜に伴なって低い個所に位置移動する液体燃
料中に常時没入又は浸漬した状態を保つよう燃料タンク
内に位置していて、前記燃料通路は例えば可撓性の管に
よって形成されるか、又は燃料通路を形成する管の一部
が回動自在に燃料タンクに装着されている。

本考案は上記のような方式の燃料吸い込み装置にかいて
、燃料の吸入効率がよく、構造が簡単な燃料吸い込み装
置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するためになされた本考案の特徴は、燃
料タンク内に移動可能に設置された燃料吸い込み装置に
おいて、本体に円筒状のフィルター室を形成し、このフ
ィルター室内の一端に燃料流出路が連通ずる溝または孔
を設けると共にこのフィルター室の周壁には前記溝また
は孔とぼぼ直交方向に燃料流入孔を形成し、さらにこの
フィルター室内へ、両端面が該フィルター室の両端に圧
接すると共に軸方向の角部が該フィルター室の内周面に
圧接する断面角形状のフィルターを挿入し、該フィルタ
ー室内を前記燃料流入孔を介して燃料タンク内と連通ず
る燃料室と、前記溝普たは孔を介して燃料流出路に連通
ずる燃料室とに区分したことにある。

。本考案の実施例を第３図、第４図及び第６図により説
明すると、１／／′ｉ燃料吸い込み装置Ｂの本体、２は
前記本体１に形成される円筒状のフィルター室である。

このフィルター室２の一端３には溝５が設けられており
、この溝５には気化器Ｄｔたは燃料ポンプ等と接続する
燃料流出路４が開口している。

本体１の周壁１〃には前記溝５とぼぼ直交方向に燃料流
入孔１ａが設けられている。

６はフィルター室２内に挿入される断面角形状のフィル
ターであり、このフィルター６の一方の端面６ｂは前記
フィルター室２の一端３に圧接し、他方の端面６ａは該
ノイルター室２の開放端に嵌合されるストッパー７に圧
接している。

そしてこのフィルター６の軸方向の角部６ｅはフィルタ
ー室２の内周面に圧接して、該フィルター室２内を燃料
流入孔１ａを介して燃料タンクＡ内に連通ずる燃料室２
ａと、溝５を介して燃料流出路４に連通ずる燃料室２ｂ
とに区分している。

前記ストンパー７には必要に応じて燃料取入ロアａを設
ければ、燃料の濾過効率をより向上させることができる
。

Ｃはエンジンである。

第５図は本考案の第２実施例を示すもので、本体１の一
方の端に本体と一体にストッパーＴ′が形成されており
、フィルター６をフィルター室２内に挿入後、本体１の
他方の端に連結部材１′を螺着し、該連結部材１′の内
面３ｔとフィルター室２の底面３にフィルター６の両端
面６ｂ、６ａを圧接させる。

この実施例では溝５は連結部材１′の内面３′に形成さ
れている。

普たストツバ−１′には必要に応じて燃料取入口？’ａ
が設けられる。

第７図及び第８図は本考案の第３実施例を示し、予じめ
ストンパー７をフィルター室２の一方の端に設置してか
らフィルター６を挿入し、その後本体１の他方の端に連
結部材１′を嵌合したものである。

第９図は本考案の第４実施例を示し、上記連結部材１′
の一部に孔５′を設け、この孔５１により燃料流出路４
と濾過後Ｑ燃料室２ｂとを連通したものである。

又、フィルター室２の底面３又は連結部材１′の端面３
′に形成される溝５又は孔５′の設定位置は、第６図に
示されるよう本体１に形成された燃料流入孔１ａに対し
約９０ｆｆ向位置を異にして形成されているがフィルタ
ー６を本体１内部に挿入した後、本体１内に形成される
前記燃料室２ａと２ｂとがフィルター６を介して接続す
る位置の範囲内であれば、前記燃料流入孔１ａと前記溝
５又は孔５′との関係位置及びフィルターの形状と共に
種々の変更が考慮される。

又、本体１、ストツバ−７、連結部材１′、フィルター
６の内、ひとつを錘り部材として活用できる材質を用い
る。

上記のようにして構成された本考案１料吸い込み装置Ｂ
によれば、燃料タンクＡの使用形態に応じて移動する燃
料内に位置しつつ本体１０周壁に形成された燃料流入孔
１ａより燃料室２ａに導入した燃料は、フィルター６を
介して燃料室２ｂ内に移動し、且 前記フィルター６に
よって濾過された後、前記燃料室２ｂに接続する溝５又
は孔５′より燃料流出路４内に流入し、使用個所へ供給
される。

又、これに加えてストツバ−７、７′に形成された燃料
取入口？ａ 、７’ａより導入した燃料は、フィルター
６より燃料室２ｂ又は直接前記溝５を介して燃料流出路
４に流入する。

このような本考案によれば、本体１に形成したフィルタ
ー室２内に断面角形状のフィルター６を挿入し、その後
ストッパー７．７’又は連結部材１′を本体１に装着す
るのみで、二種類の複数の室を形成でき、燃料タンクに
接続する２個の燃料室２ａおよびフィルター６を介して
のみ前記燃料室２ａに接続する２個の燃料室２ｂとを形
成しているので、効率よく濾過され、エンジンの燃料不
足ニヨる息付き等を確実に防止する。

又、ストッパー７．７’に形成した燃料取入口？ａ、？
’ａからも燃料が導入するので効果的である。

又、フィルター６は本体内部に収容されている関係で燃
料タンク底部と接触しないから、フィルター６の一部が
燃料タンク底部との接触による破損、形状の変化、材料
の抜は落ち、燃料内でのフィルター６を構成する繊維状
物質又は粒子、粉状物質の発生等は皆無となり燃料中の
不純物を増すことがなく、又、直接燃料タンク１内の汚
れがフィルター６に付着することもなく長期間に渡りノ
イルター効果を得られる。

又、燃料室２ａ内にゴミ、不純物等が溜った場合には、
本体１よりストッパー７．７’するいは連結部材１′を
取り外すことによって簡単に掃除ができるためフィルタ
ーを長期使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は携帯用エンジンの縦断面図、第２図は第１図の
燃料タンクの傾斜時を示す縦断面図、第３図は本考案の
第１実施例を示す縦断面図、第４図はその横断面図、第
５図は本考案の第２実施例を示す縦断面図、第６図は第
３図のＩ−Ｉ’線断面図、第７図は本考案の第３実施例
を示す縦断面図第８図は第７図の横断面図、第９図は本
考案の第４実施例を示す縦断面図である。 １・・・・・・燃料吸い込み装置の本体、 １′・・・
・・・連結部材、１ａ・・・・・・燃料流入孔、４・・
・・・・燃料流出路、５・・・・・・溝、６・・・・・
・ノイルター Ｉ、７′・・・・・・ストン″−０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料タンク内に移動可能に設置された燃料吸い込み装置
   において、本体に円筒状のフィルター室を形成し、この
   フィルター室内の一端に燃料流出路が連通ずる溝管たは
   孔を設けると共にこのフィルター室の周壁には前記溝ま
   たは孔とぼぼ直交方向に燃料流入孔を形成し、さらにこ
   のフィルター室内へ、両端面が該フィルター室の両端に
   圧接すると共に軸方向の角部が該フィルター室の内周面
   に圧接する断面角形状のフィルターを挿入し、該フィル
   ター室内を前記燃料流入孔を介して燃料タンク内と連通
   ずる燃料室と、前記溝または孔を介して燃料流出路に連
   通ずる燃料室とに区分したことを特徴とする燃料吸い込
   み装置。