JPS5855348B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、燃料噴射内燃エンジンのハウジングに一つの
ユニットとして取り付けられる燃料噴射ポンプと燃料噴
射ノズルとの組合わせから成る燃料噴射装置に係り、該
燃料噴射ポンプはハウジングを有し、該ハウジング内に
はポンプピストンと、ポンプピストンブッシングと、該
ポンプピストンに作用する戻しばね及び開開スリーブが
収容されており、前記燃料噴射ノズルはノズルピノ及び
ノズルばねを有すると共にクランプナツトによって前記
ポンプピストンブッシングに結合されており、前記ポン
プピストンブッシングと前記燃料噴射ノズルとの間には
ノズルばねを収容したばね箱と圧力弁ハウジングとが介
装され、燃料噴射装置がエンジンのハウジングに取付け
られた状態においては前記ポンプピストンブッシングに
設けられているフラッジが前記燃料噴射ポンプのハウジ
ングと前記エンジンのハウジングとの間に位置し且つ前
記燃料噴射ポンプのハウジングと前記ポンプピストンブ
ッシングとが互に所定の角度位置を保って固定されてい
る燃料噴射装置に関する。

このような構造によればスペースをとらない燃料噴射装
置が得られ、該装置は単一ユニットとして貯蔵可能であ
り、燃料噴射内燃エンジンに簡単に設置出来る。

このようなスペース節約型構造は又故障した噴射装置を
取り外して、修理を簡単に行なえるという可能性をも提
供している。

前述したような形式の燃料噴射装置においては、燃料は
燃料噴射内燃エンジンのハウジング内に設けられた穴を
介して燃料噴射ポンプピストンの作動領域に供給するこ
とが通常行なわれる。

燃料内に含まれている汚染物により作動が妨害されるの
を防止するには、燃料噴射装置の直ぐ上流に燃料フィル
タを設けるのが便利である。

チューブから成る燃料供給導管が燃料噴射ポンプハウジ
ングに接続されているような通常の燃料噴射ポンプにお
いては、そのような燃料フィルタは燃料供給導管が燃料
噴射ポンプハウジングに接続される接続点において設け
ることが出来る。

燃料供給導管が燃料噴射内燃エンジン内に設けられた穴
によって形成されているような前述の形式の燃料噴射装
置においては、しかしながら、このような燃料フィルタ
を配設することは極めて困難である。

もしこのようなフィルタを燃料供給導管内に配設しよう
とすると、複雑な穴システムを燃料噴射内燃エンジンの
ハウジング内に設ける必要がある。

何故ならば燃料供給路内においてかつ燃料噴射内燃エン
ジンのハウジングに設けられたフィルタは燃料に対する
供給穴と出口穴とを備えなければならないからである。

このような穴システムは燃料噴射内燃エンジンのハウジ
ングを弱体化するものであり、燃料噴射内燃エンジンの
外側に設けられた構造部品即ちフィルタは露出している
ので損傷を受は易いものである。

本発明は前述の形式の装置の前述の欠点を克服すること
を目的としており、後に説明する実施例の符号を付記し
て説明すると、その基本的特徴は、燃料噴射エンジンの
ハウジング２内に設けられた穴４によって形成された燃
料供給導管がフランジ６．１６のノズル９に向いた側に
位置するスペース１０内に開口しており、フランジ６．
１６はノズル９に向いた側に位置するこのスペース１０
をポンプピストンの吸入スペース１４と接続している少
なくとも１つの軸線方向通路開口１３を備えており、フ
ランジ６．１６のノズル９に向いた側に位置するスペー
ス１０と吸入スペース１４との間に、燃料フィルタ１５
．１８が設けられているということである。

かくて、燃料フィルタは完全に燃料噴射装置内に含まれ
ることになる。

即ち別個の構造部品無しで済ませることが出来、燃料噴
射装置は前記フィルタとともに燃料噴射内燃エンジンの
ハウジング内に設置することが出来る。

このことは燃料噴射装置を取換える時に特に利点となる
。

何故ならば、このような取替え作業を特に燃料噴射ポン
プの扱いに習熟していない人間でも修理工場又は作業工
場で行なうことが出来る力）らである。

既にフィルタを含んだ燃料噴射装置の全ユニットは特別
工場で修理可能であり、この工場で同時にフィルタにも
必要な作業を与えることが出来る。

本発明の好ましい実施例によると、燃料フィルタは前記
フランジの軸線方向開口内に挿入することが出来る。

この場合、本発明によれば、前記フランジの軸線方向開
口は好ましくはプレス圧入により円筒フィルタカートリ
ッジが挿入される幾つかの穴から形成させることが出来
る。

かくして、このような軸線方向大用のスペースを設けた
前記フランジはそれぞれフィルタエレメント又はフィル
タカートリッジを収納するのに用いられる。

このようなフィルタカートリッジの構造によれば、ノズ
ルを清掃する目的で非熟練者が噴射装置を取外した場合
でも、フィルタエレメントはカートリッジ内で保護され
ているので損傷を受けることは無く、フィルタカーｔ−
ＩＪツジの下側側燃料路が汚染されることは無い。

本発明の別の好ましい実施例によると、前記フィルタは
又前記フランジのノズルを向いた側に係合する。

フィルタリングとして形成させることも出来る。

この場合１本発明によると、前記フィルタリングは、シ
ート材又はその類いにより作られ、底部に通路開口が設
けられ、好ましくはクランプナツトにより軸線方向で係
合部材上に弾性的に支持されている環状ケージ内に収納
することが出来る。

前記フィルタリングはフランジに対して環状ケージによ
り弾性的に押圧されており、かくてフランジとシール係
合している。

フィルタリングをクランプナツトに対して支持すること
により、該フィルタリングはクランプナツトを除去した
後除去出来るが、その場合でも燃料噴射装置に接続され
た状態を保っており、貯蔵、装着及び分解の際該噴射装
置と一体のユニットを形成するという利点が得られる。

この場合、本発明によれば、ケージの底部は円錐表面に
沿って内向きに延びクランプナツト又はその類いに弾性
的に接触する個々のばね舌片から構成することが出来る
。

ばね舌片を円錐表面に沿って配設することにより、全フ
ィルタ表面をして燃料を濾過するのに利用せしめること
が出来るという利点が得られる。

前述の両実施例において、前記燃料供給導管はフランジ
の最外側周縁に設けた凹所内に開口する構造とするのが
便利であり、前記凹所はフランジのノズルに向いた側に
開口し、もしフィルタリングが設けられている場合には
該リングはフランジの最外側周縁凹所位置においても凹
所を備えているような構造とするのが便利である。

燃料噴射装置を燃料噴射内燃エンジンのハウジングに装
着した状態において、ポンプピストンブッシングは、こ
のフラッジのところだけで燃料噴射内燃エンジンのハウ
ジングと直接接触されているだけで、ポンプピストンブ
ッシングの他の部分は燃料噴射内燃エンジンのハウジン
グとは接触されていない。

何故ならば燃料噴射ポンプハウジングはこのフランジに
対して支持されているからである。

燃料フィルタを設けないような最初に述べた実施例にお
いては、燃料噴射内燃エンジンのハウジング内で燃料供
給導管を形成する穴は力）くて前記フランジの最外側周
縁に設けられた凹所内に開口しており、前記凹所はポン
プピストンの吸入スペースに向ケて開口するとともに、
前記フランジのノズルに向いた側に向けて閉じられてい
る。

燃料供給導管を形式している穴も又本発明によればフラ
ンジの周縁に設けられるもフランジのノズルに向いた側
に向けて開口した凹所内に開口していることを考えると
、燃料供給導管を形成し、燃料噴射内燃エンジンのハウ
ジング内に設けられた穴の位置を変更することなく燃料
をフィルタ中に送給することが可能となる。

このような構造によれば最初に規定した形式の燃料噴射
装置の代りに一体型フィルタを設けた本燃料装置を燃料
噴射内燃エンジンのハウジング内に挿設することが可能
となる。

以下付図を参照して本発明のより具体的な説明を行なう
。

第１図及び第２図に示す実施例において、符号１は燃料
噴射装置を示し、符号２は前記燃料噴射装置１が装着さ
れている燃料噴射内燃エンジンのハウジングを示し、符
号３は燃料噴射装置のハウジングを示す。

符号４はハウジング２内に設けられた燃料供給穴を示し
、符号５は燃料戻し穴を示す。

符号６はポンプピストンブッシング７とともに単一部品
を形成しているフランジを示している。

本燃料噴射装置は燃料噴射ポンプハウジング３と係合す
る軸線方向クランプねじにより燃料噴射内燃エンジンの
ハウジング２にクランプされている。

符号８はクランプナツトを示しており、このナツトによ
り燃料噴射ノズル９は燃料噴射ポンプハウジング３にク
ランプされている。

符号１２（」フランジ６を燃料噴射ポンプハウジング３
にねじ接続しているねじを示しており、かくてポンプピ
ストンブッシング７は貯蔵の際ハウジングと接続された
ままで保持される。

フランジ６のノズル９に対面する側には自由環状スペー
ス１０が設けられている。

フランジ６にはその最外側周縁に凹所１１が設けられて
おり、この凹所を通って燃料は燃料供給穴４カ）ら環状
スペース１０内へと流れ込んでいる。

フランジ６には軸線方向通路開口である複数個の穴１３
が設けられており、前記穴１３］１前記環状スペース１
０を燃料噴射ポンプの吸入スペース１４と接続せしめて
いる。

フィルタ物質で充満されたシート材のコンテナから形成
されたフィルタカートリッジ１５はこれらの穴１３内に
装入されている。

符号２３はフィルタカートリッジ１５のソケットを示し
ている。

第３図には燃料噴射装置１の中央部分のみが示されてい
るが、装置１は第１図に示す実施例に対応している。

第４図に示す断面は前記フランジ下で切られているが、
燃料噴射内燃エンジンのハウジング内に位置する前記穴
４のみならず前記フランジ内に設けられた通路開口１３
は該断面より上方に位置しており、一点鎖線により示さ
れている。

第３図及び第４図に係る実施例においては、フランジ１
６の高さは第１図及び第２図のフランジよりも小さい。

燃料噴射内燃エンジンのハウジング２内に設けられた収
納穴は第１図及び第２図に示す実施例のものと同様に作
られている。

かくて、フランジのノズルに向く側に位置する環状スペ
ース１０は第１図及び第２図の環状スペース１０よりも
高さが高い。

燃料は第４図のダッシュ線で示される燃料供給穴４から
、フランジ１６の周縁に設けられた凹所１１を経て、環
状スペース１０内に流れ込んでいる。

この場合にもフランジ１６には軸線方向通路開口１３が
設けられており、これらの開口を経て前記環状スペース
１０は燃料噴射ポンプの吸入スペース１４と接続されて
いる。

この実施例においては、環状スペース１０内にハ環状フ
ィルタ１８が配設されており、該フィルタはフランジ１
６のノズルに向く側と接触しているので、通過開口１３
中を流れる燃料は濾過される。

フランジ１６内に設けられた凹所１１と整合されて環状
フィルタ内には凹所１９が設けられており、燃料は衛害
物無しに環状スペース１０内に流れ込むことが出来る。

前記環状フィルタ１８はシート材の環状ケージ２０内に
保持されており、ケージ２０の底部２１にはクランプナ
ツト８により弾性的に支持されているばね舌片２２が設
けられている。

かくして、環状フィルタ１８はフランジ１６に押し付け
られており、燃料噴射装置１と単一ユニットを作るよう
に結合されている。

フィルタ１８はクランプナツト８をゆるめることにより
除去することが出来る。

符号２４は環状フィルタ１８をフランジ１６に関して適
正な角度方向位置に維持する保持ピンであり、かくてフ
ィルタ１８内の凹所１９はフランジ１６内に設けられた
凹所１１と整合状態に保持されている。

追加の関係 本出願は特許第１０９９６６２号（％公昭５６−０４２
７４６号）の発明に係る燃料噴射装置の改良を目的とし
ている。

原特許出願の燃料噴射装置は燃料噴射ポンプ及びバネ負
荷ノズルニードルを備えた噴射ノズルが燃料噴射内燃エ
ンジンのハウジング壁内に挿入されるユニットを形成し
、全体としてスペースをとらないことを特徴としており
、本願発明は更にこのユニットの中に燃料フィルターが
組込まれ上記燃料噴射装置と一体になってエンジンシリ
ンダに着脱できるようにしたもので原特許出願の発明の
構成に欠くことのできない事項の主要部を主要部とし原
特許出願の発明と同一の目的を達成するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれフィルタカートリッジから
形成されるフィルタがフランジ内に挿入されている実施
例を示す、第１図は第２図の線ＩＩに沿って眺めた断面
図、第２図は第１図の線■−■に沿って眺めた断面図で
ある。 第３図及び第４図はそれぞれ環状フィルタを備えた実施
例を示す、第３図は第４図の線■−■に沿って眺めた断
面図、第４図は第３図の線ＩＶ−ＴＶに沿って眺めた断
面図である。 ２・・・・・・ハウジング、４・・・・・・穴、６，１
６・・・・・・フランジ、９・・・・・ツズル、１０・
・・・・・スペース １３・・・・・・軸線方向通路開
口すなわち穴、１４・・・・・・吸入スペース、１５，
１８・・・・・・燃料フィルタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 燃料噴射内燃エンジンのハウジング２に一つのユニ
   ットとして取り付けられる燃料噴射ポンプと燃料噴射ノ
   ズルとの組合わせから成る燃料噴射装置であって、該燃
   料噴射ポンプはハウジング３を有し、該ハウジング３内
   にはポンプピストンと。 ポンプピストンブッシング７と、該ポンプピストンに作
   用する戻しはね及び制御スリーブが収容されており、前
   記燃料噴射ノズル９はノズルピン及びノズルばねを有す
   ると共にクランプナツト８によって前記ポンプピストン
   ブッシング７に結合されており、前記ポンプビストノブ
   ッシング７と前記燃料噴射ノズル９との間にはノズルば
   ねを収容したばね箱と圧力弁ハウジングとが介装され、
   燃料噴射装置がエンジンのハウジング２に取付けられた
   状態においては前記ポンプビストノブッシング７に設け
   られているフランジ６．１６が前記燃料噴射ポンプのハ
   ウジング３と前記エンジンのハウジング２との間に位置
   し且つ前記燃料噴射ポンプのハウジング３と前記ポンプ
   ピストンブッシング７とが互に所定の角度位置を保って
   固定されている燃料噴射装置において、前記燃料噴射エ
   ンジンのハウジング２内に設けられた穴４によって形成
   された燃料供給導管が前記フランジ６．１６の該ノズル
   ９に向いた側に位置するスペース１０内に開口しており
   、前記フランジ６．１６は前記ノズル９に向いた側に位
   置する前記スペース１０を前記ポンプピストンの吸入ス
   ペース１４と接続している少なくとも１つの軸線方向通
   路開口１３を備えており、前記フランジ６．１６の前記
   ノズル９に向いた側に位置するスペース１０と前記吸入
   スペース１４との間に燃料フィルタ１５．１８が設けら
   れていることを特徴とする燃料噴射装置。 ２、特許請求の範囲第１項に記載の燃料噴射装置におい
   て、前記燃料フィルタ１５はフランジ６の軸線方向通路
   開口１３内に挿入されていることを特徴とする燃料噴射
   装置。 ３ ％許請求の範囲第１項又は第２項に記載の燃料噴射
   装置において、前記フランジ６の軸線方向通路開口は複
   数の穴１３によって形成されており、これらの穴１３内
   にはプレス圧入によって円筒状フィルタカートリッジ１
   ５が挿入されていることを特徴とする燃料噴射装置。 ４ 特許請求の範囲第１項に記載の燃料噴射装置におい
   て、前記フィルタはフランジ１６のノズル９に向く側と
   係合する環状フィルタ１８として形成されていることを
   特徴とする燃料噴射装置。 ５ ％許請求の範囲第４項に記載の燃料噴射装置におい
   て、前記フィルタ１８は金属シートからなる環状ケージ
   ２０内に挿入されており、前記ケージの底部２１には通
   路開口が設けられており、前記環状ケージ２０はクラン
   プナツト８に対抗して軸線方向に弾性的に支持されてい
   ることを特徴とする燃料噴射装置。 ６ 特許請求の範囲第５項に記載の燃料噴射装置におい
   て、前記環状ケージ２０の底部２１は円錐表面に沿って
   内向きに延びる個々のばね舌片２２により形成されてい
   ることを特徴とする燃料噴射装置。 ７ ％許請求の範囲第４乃至第６項のいずれ力）に記載
   の燃料噴射装置において、前記燃料供給導管４は、前記
   フランジ１６の外側周縁に設けられ、前記フランジ１６
   のノズル９に向く側に位置するスペース１０内に開口し
   ている凹所１１内に開口しており、前記環状フィルタ１
   ８は該凹所１１近くにおいて該凹所１１と整合する凹所
   １９を備えていることを特徴とする燃料噴射装置。