JPS5930167B2 - 含フツ素エラストマ−の製法 - Google Patents

含フツ素エラストマ−の製法

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JPS5930167B2
JPS5930167B2 JP4990476A JP4990476A JPS5930167B2 JP S5930167 B2 JPS5930167 B2 JP S5930167B2 JP 4990476 A JP4990476 A JP 4990476A JP 4990476 A JP4990476 A JP 4990476A JP S5930167 B2 JPS5930167 B2 JP S5930167B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、含フッ素エラストマーの製法に関し、更に詳
しく言えば、フッ化ビニリデン−プロピレン−四フッ化
エチレン−フルオロビニルエーテル系共重合体からなる
新規な含フッ素エラストマーの製法に関するものである
従来より、プロピレン−四フッ化エチレン系共重合体は
、優れた含フッ素ゴムとなし得るものであることが知ら
れている。
例えば、特公昭43−24199号公報、米国特許第3
467635号明細書、英国特許第1284247号明
細書などを参照。然るに、かkるプロピレン一四フツ化
エチレン系共重合体からなる含フツ素エラストマーは、
優れた耐熱性、耐薬品性その他を有する反面、耐溶剤性
、特に耐塩素系溶剤性及び低温特性が不充分であつた。
本発明者は、前記の如き問題点の認識に基いて、プロピ
レン一四フツ化エチレン系共重合体の耐溶剤性及び低温
特性を向上せしめ得る手段を提供するべく、種々の研究
、検討を重ねた結果、フツ化ビニリデンと共にパーフル
オロプロピルビニルエーテルの如き、フルオロビニルエ
ーテルを四フツ化エチレン及びプロピレンと共に共重合
させることによつて、有利に目的が達成され得ることを
見出したものである。
即ち、フッ化ビニリデンと共にフルオロビニルエーテル
、特にパーフルオロビニルエーテルを共重合させること
により、プロピレン一四フッ化エチレン系共重合体の耐
熱性、耐薬品性などを損なうことなく、ベンゼン、四塩
化炭素、トリクロロエチレン、アセトン、メチルクロロ
ホルムの如き有機溶剤に対する耐久性を実用可能な程度
以上に向上せしめ得ると共に、低温特性を改善せしめ得
るということが新規に見出された。かくして、本発明は
、前記の如き発見に基いて完成されたものであり、フッ
化ビニリデン、プロピレン、四フツ化エチレン、及びフ
ルオロビニルエーテルを重合開始源の作用により共重合
せしめて、30〜70モル%のフツ化ビニリデン、3〜
30モル%のプロピレン、15〜45モル%の四フッ化
エチレン、及び2〜20モル%のフルオロビニルエーテ
ルを構成単位として含む共重合体エラストマーを生成さ
せることを特徴とする含フツ素エラストマーの製法を、
新規に提供するものである。
本発明による新規なフツ化ビニリデン−プロピレン一四
フッ化エチレン−フルオロビニルエーテル系共重合体は
、−10℃以下のガラス転移温度、350℃以上の熱分
解開始温度を有し、適宜の配合、加硫により、耐油、耐
酸、耐アルカリに加えて、炭化水素類、ハロゲン化炭化
水素類、ケトン類、エステル類などの有機溶剤に対して
も高い耐性を示す耐熱性に優れた含フツ素エラストマー
にすることが出来る。
更に、本発明による含フツ素エラストマーは、従来の四
フッ化エチレンープロピレンーフツ化ビニリデン系エラ
ストマーにおいて認められるフツ化ビニリデン含有量の
増大による生ゴム硬度の上昇及び加硫ゴム弾性の減少と
いう問題点がフルオロビニルエーテル単位の導入により
効果的に解消される点に特徴を有し、その結果ロール作
業性、成形性に優れると共に、耐熱性、耐無機薬品性そ
の他についても優秀である。また、可撓性を有するフッ
化ビニリデン単位の導入により、四フツ化エチレン−プ
ロピレン系エラストマーより耐寒性が改良されている。
従つて、かXる性能の要求されるパツキング材料、o−
リング、ダイヤフラム、ガスケット、ホース、ロール等
に有利に適用される含フツ素ゴムとなり得る。本発明に
よれば、四フツ化エチレン15〜45モル%、プロピレ
ン3〜30モル%、フルオロビニルエーテル2〜20モ
ル%、フツ化ビニリデン30〜70モル%からなる加硫
可能な新規含フツ素エラストマーが得られる。本発明に
おいては、四フッ化エチレン20〜40モル%、プロピ
レン10〜25モル%、フルオロビニルエーテル5〜1
5モル%、フッ化ビニリデン35〜65モル%からなる
含フツ素エラストマーとする場合に、特に良好な結果が
得られる。フルオロビニルエーテルの含有量が余りに少
な過ぎる場合には、上に述べたフツ化ビニリデンによる
硬度の上昇を防ぐ効果が失なわれ、且つ耐溶剤性の向上
効果が不充分となり、また余りに多過ぎる含有量の場合
には、耐熱老化性が損なわれるとともに、原料コストが
高くなり、好ましくない。フッ化ビニリデンの含有量が
余りに少な過ぎる場合には、耐溶剤性及び耐寒性の向上
効果が不充分となり、また余りに多過ぎる含有量の場合
には、無機薬品に対する抵抗性及び極性の高い溶剤に対
する抵抗性が減少すると共に硬度が増加し加工性の低下
、弾性の減少を生じエラストマーとしての性質が阻害さ
れる傾向にある。また、四フツ化エチレンに比較してフ
ツ化ビニリデンは高価なモノマーであり、コスト的に不
利となる。プロピレンの含有量は、余りに少な過ぎると
エラストマーとしての特性が失なわれ、余りに多過ぎる
場合には、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性などについて望
ましくない。四フツ化エチレンの含有量については、耐
熱性、耐薬品性、成形加工性、エラストマーとして必要
なポリマーの可撓性、その他入手の容易性などから、前
記範囲を選定するのが望ましい。本発明において、フル
オロビニルエーテルとしては、従来より公知乃至周知の
ものなどが、特に限定されることなく例示され得るが、
通常はパーフルオロビニルエーテルが好ましく採用され
る。
例えば、一般式CF2=σ−0−〔CF2CFXO〕。
−Rf(但し、式中のRfは炭素数1〜12個のパーフ
ルオロアルキル基、Xはフツ素原子又はトリフルオロメ
チル基、nはO〜6の整数を夫々示す)で表わされるパ
ーフルオロビニルエーテルである。具体的には、CF2
−CFOCF3、CF2=CFOC2F5、CF2一C
FOC3F7、CF2−CFOC5Fll、CF2一C
FOC8Fl7、CF2−CFOCF2CF2=CFO
CF2CF(CF3)0C3F7、CF2一CFOCC
F2CF(CF3)O〕2C3F7などが例示され得る
前記一般式において、Rfとしては炭素数1〜5個のも
のが好ましく、またnとしてはO〜3のものが好ましく
、Xとしてはトリフルオロメチル基のものが入手の容易
性などの点で好ましい。尚、CF2−CFO(CF2)
1〜7CF2H1CF2=CFO(CF2)1〜7CF
2C1,.CF2一CFOCH2(CF2)0〜6CF
3、CF2一CFO(CH2)0〜7CH3、CH2=
CHOCH2(CF2)。
〜6CF3、CH2一CHOCH2CH2(CF2)。
〜6CF3、CH2一CHOCF(CF3)2などのパ
ーフルオロ化されていないフルオロビニルエーテル、そ
の他適宜置換基を有するフルオロビニルエーテルも勿論
本発明で採用され得る。本発明における共重合反応は、
塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合など各種重合
方式、或いは重合開始剤を使用する触媒重合法、電離性
放射線重合法、レドックス系重合法などの適宜手段にて
実施され得る。
又、フッ化ビニリデン、四フツ化エチレン、プロピレン
、フルオロビニルエーテルの主成分の他に、これらと共
重合可能な成分、例えばエチレン、イソブチレン、アク
リル酸及びそのアルキルエステル、メタクリル酸及びそ
のアルキルエステル、フツ化ビニル、六フツ化プロピレ
ン、クロロエチルビニルエーテル、クロロトリフルオロ
エチレンなどを適当に共重合させても良い。例えば、5
モル%程度以下の少量で共重合せしめ得る。而して、含
フツ素エラストマーの分子量については、通常テトラヒ
ドロフラン中で30℃で測定した固有粘度が0.01〜
3の値を有するものが望ましく、特に0.05〜1.5
の範囲のものが好ましい結果を与え、この時の数平均分
子量は約0.5〜25万に対応する。本発明方法は、前
記の如く各種重合方式或いは重合条件の下に実施され得
る。
例えば、トリクロロモノフルオロメタン、トリクロロト
リフルオロエタン、パーフルオロシクロブタンの如き弗
素化系或いは弗素化塩素化系飽和炭化水素なる所謂フロ
ン系溶媒や第3級ブタノールの如きアルコール溶媒など
の有機溶媒中で実施可能であり、この場合には、−40
℃〜+150℃程度の温度で比較的低い反応圧力、例え
ば1〜50kg/Cd程度の圧力が採用可能である。又
、水性媒体を使用して、懸濁重合や乳化重合によつて実
施されても良く、乳化重合においては多弗素化或いは多
弗素化塩素化アルキル系の分散剤などが好ましく採用さ
れ得る。而して、かXる懸濁重合や乳化重合においては
、塩素化炭化水素、液状炭化水素、トリクロロトリフル
オロエタン、第3級ブタノールの如き分散安定剤、反応
促進剤その他が適宜採用可能である。また、アセトン、
イソプロピルアルコール、エチルアセテート、ジエチル
マロネート、テトラヒドロフラン、アセトアルデヒドの
如き公知の連鎖移動剤を用いて分子量の調節を任意に行
なうことが出来る。更に、過酸化物、アゾ化合物、過硫
酸塩の如き重合開始剤の採用が可能であると共に、コバ
ルト−60からのγ線の如き電離性放射線照射によつて
共重合反応を行なつても良い。水性媒体中での重合の場
合、例えば50〜100℃程度の温度で5〜200k9
/Cr!i程度の圧力で実施可能である。又、レドツク
ス系開始剤などにより20℃〜+50℃程度の低温度の
採用も可能である。尚、本発明方法ぱ、回分式、半連続
式、又は連続式など適宜操作によつて実施され得るもの
であり、目的或いは採用する重合方式などに応じて、種
々の重合条件、重合操作、重合装置などを、選定するの
が望ましい。本発明において、前記各種重合反応後に、
生成含フッ素エラストマーが適宜手段にて分離され得る
例えば、好適な乳化重合法においては、重合反応終了後
に共重合体ラテックスに電解質を添加する凝固法、又は
冷凍後遠心分離又は▲過し次いで共重合体エラストマー
を乾燥する方法などにより分離することができる。以上
の様にして、透明乃至白色のゴム状弾性を有する含フッ
素エラストマーが得られ、従来のプロピレン一四フツ化
エチレン系共重合体エラストマーよりも耐溶斉牲の優れ
たものを有利に製造することが可能である。
かくして得られる含フツ素エラストマーは、種々の架橋
手段、例えば有機過酸化物或いは多価アミン化合物、ヒ
ドロキノン等の求核試薬などによつて化学架橋せしめて
ゴム状架橋体にすることができ、又、γ線、電子線の如
き電離性放射線の照射によつて放射線架橋せしめること
も可能である。尚、この場合、各種架橋助剤や充填乃至
補強剤などを添加混合することができ、種々の加硫配合
が採用可能である。本発明方法で得られる含フツ素エラ
ストマーは、α線、β線、γ線、中性子線、加速粒子線
、X線、電子線の如き電離性放射線の照射により架橋せ
しめられ得る。
通常は、コバルト60からのγ線、加速粒子線、電子線
などが好適とされる。例えば、102〜10電レントゲ
ン/時、特に103〜5X107レントゲン/時程度の
線量率で、照射線量が104〜108ラット、特に10
3〜5×107ラット程度の範囲となる様に電離性放射
線を照射することによつて、架橋共重合体に転化せしめ
得る。而して、空気中にて電離性放射線の照射が可能で
あると共に、照射雰囲気を真空に保つか、或いはアルゴ
ン、ヘリウム、窒素などの様な気流下に保持すること、
更には水中に保持することなども出来る。電離性放射線
照射による架橋反応は、常温或いは室温程度でも効率よ
く進行するので照射温度は特にこれを限定する必要はな
く、室温以下や100℃程度あるいはそれ以上の照射温
度を採用することも可能である。尚、電離性放射線照射
による架橋は、原料共重合体を予めフイルム、シート、
パイプ、ロッド、リング、コーテイングなどの様な任意
の形状に成形加工したものに適用可能である利点がある
。又、本発明方法で得られる含フツ素エラストマーは、
パーオキシ化合物などの化学架橋剤を使用して加熱によ
り架橋せしめることが出来る。
例えば、キユメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロ
ピルベンゼンハイドロパーオキサイド、ジ(第3級ブチ
ル)パーオキサイド、第3級ブチルキユミルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、第3級ブチルパーオキ
シアセテート、第3級ブチルパーオキシベンゾエイトの
如き有機モノバーオキシ化合物や2・5−ジメチル−2
・5−ジ(第3級ブチルパーオキシ)−ヘキシン一3、
2・5−ジメチル−2・5−ジ(第3級ブチルパーオキ
シ)−ヘキサン、α・d−ビス(第3級ブチルパーオキ
シ)−パラ−ジイソプロピルベンゼン、2・5−ジメチ
ル−2・5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサンの
如き有機ジパーオキシ化合物は好適である。而して、5
分間の半減期を与える温度が100〜200℃、好まし
くは130〜190℃程度であるパーオキシ化合物が、
化学架橋剤として特に有利に採用され得る。化学架橋剤
の使用量は、特に限定されることなく、適宜選定され得
るが、通常は含フツ素エラストマー100重量部に対し
て0.1〜20重量部、好ましくは1〜10重量部程度
である。アミン類を用いる架橋においては、ヘキサメチ
レンジアミン、テトラエチレンペンタミン、トリエチレ
ンテトラミン等各種アルキルアミン類、アニリン、ピリ
ジン、ジアミノベンゼン等各種芳香族アミン類及びこれ
らアミン類のカルバミン酸、シンナミリデン酸等の脂肪
酸の塩等を用いることができる。
また、ヒドロキノン、ビスフエノールA、カテコール等
の求核的性質を有する試薬類及びそのアルカリ金属塩、
アンモニウム塩等を適宜ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等の直鎖状ポリエーテルや環状ポ
リエーテル類を助剤として組み合わせて用いることも可
能である。かかる含フッ素エラストマーの架橋の際、電
離性放射線照射による方法及び化学架橋剤による方法は
いずれの場合でも、従来より公知乃至周知の架橋助剤を
伴用し得る。
例えば、アリル化合物、イオウ、有機アミン類、マレイ
ド類、メタクリレート類、ジビニル化合物などの架橋助
剤が採用され得る。好ましくは、フタル酸ジアリル、ト
リアリルリン酸、シアヌル酸トリアリル、イソシアヌル
酸トリアリル、ジアリルメラミンの如き有機アリル化合
物、およびパラ−ベンゾキノンジオキシム、P−P′−
ジベンゾイルベンゾキノンジオキシムなどのオキシム化
合物が用いられ、特に有機アリル化合物が望ましい。か
かる架橋助剤の添加量は、含フツ素エラストマー100
重量部に対して、0.1〜20重量部、好ましくは0.
2〜10重量部程度が採用され得る。又、従来の架橋方
法などで通常使用される種々の添加剤も、含フツ素エラ
ストマーの架橋の際に添加され得る。
これらの添加剤は、酸化マグネシウム、酸化鉛の如き金
属酸化物、或いはカーボンブラツク、フアインシリカの
如き補強剤、その他の充?済り、顔料、酸化防止剤、安
定剤などを包含する。而して、含フツ素エラストマーに
前記の如き種種の添加剤を添加する場合、化学架橋剤、
架橋助剤、その他の添加剤を原料含フツ素エラストマー
と充分均一に混合することが望ましい。
かかる混合は、従来より通常使用されているゴム混練用
ロール又はバンバリーミキサ一等によつて行なわれ得る
。混合時の作業条件は特に限定されないが、通常は30
〜80℃程度の温度で約10〜60分間混練することに
よつて、添加配合物を含フツ素エラストマー中に充分分
散混合し得る。混合時の作業条件や操作は、使用原料及
び配合剤の種類や目的に応じて最適条件を選定して行な
うのが望ましい。化学架橋剤による加熱架橋の操作は、
従来より通常使用されている操作を採用し得る。
例えば、成形型中で加圧しながら加熱する操作が採用さ
れ、また押出あるいは射出成形法などで成形したのちに
、加熱炉中で加熱する操作が採用され得る。加熱架橋時
の作業条件などは、使用原料や配合に応じて最適条件を
選定して行なうのが望ましい。加熱架橋時の温度は、通
常80〜250℃程度、好ましくは150〜200℃程
度が採用され得る。又、加熱時間は特に限定されないが
、化学架橋剤や成形の目的に応じて1分〜3時間の範囲
であり、好ましくは5分〜1時間の範囲内で選定される
。加熱温度を高くすれば、加熱時間を短縮し得る。尚、
得られる架橋共重合体の再加熱処理も採用可能であり、
物理的性質の向上に役立つものである。例えば、150
〜200℃、好ましくは180〜230℃の温度で、1
5〜25時間程度の再加熱処理が採用され得る。本発明
により得られる含フッ素エラストマーの架橋体は、耐熱
性、耐薬品性などと共に、耐溶剤性耐寒性が優れている
ので、広範囲の使用条件下でゴム弾性の要求される各種
用途などに対して有利に利用され得る。
例えば、自動車、船舶、航空機等輸送機関における耐油
、耐薬品、耐熱パッキング、O−リングその他のシール
材、ダイヤフラム、バルブ、また化学プラントにおける
同様のパッキング、O−リング、シール材、ダイヤフラ
ムバルブ、ホース、ロール、チユーブ、耐酸コーテイン
グ、ライニングなどとして有用である。又、前述の如く
加工性に優れているのでパイプ状、棒状成形物などにも
成形加工され得ると共に、フイルム状又はテープ状の成
形物に一次加工して、これを積層、張付、巻付などの二
次加工によつて更に成形加工することなども勿論可能で
ある。次に、本発明の実施例について、更に具体的に説
明するが、かかる説明によつて本発明が何ら限定されな
いことは勿論である。実施例1〜3及び比較例1〜2 内容積11のオートクレーブに、下記第1表に示す仕込
量で、脱酸素水、過硫酸アンモニウム(APS)、重亜
硫酸ナトリウム(SBS)、リン酸2ナトリウム・12
水塩(DSP)、パーフルオロオクタン酸アンモニウム
(FC−143)を仕込む。
オートクレーブ内を窒素置換後、フッ化ビニリデン、四
フッ化エチレン、プロピレンを第1表に示す仕込量で導
入する。次に、300rpmで攪拌を開始し第1表に示
す重合条件で反応を続ける。尚、反応中は、圧力を一定
に保持するように第1表に示した組成でモノマーの補給
を行なう。反応終了後モノマーをバージし、ラテックス
を抜き出し、1%Cacl2水溶液で凝集後、洗浄、乾
燥し、同じく第1表に示した重合結果で共重合体を得た
。生成共重合体の組成についても第1表に示してある。
これらの共重合体を、下記第2表に示す配合、加硫条件
により加硫せしめ、得られる加硫物の主な機械的性質及
び耐溶剤性試験結果を同じく第2表にまとめて示す。
又、四フッ化エチレン−プロピレン共重合体(C2F4
/C3H6モル比55/45)及びフツ化ビニリデン一
四フツ化エチレンプロピレン共重合体(C2H2F2/
C2F4/C3H6モル比55/30/15)について
も実施例1〜3と同様の加硫を行ない、得られる加硫物
の試験結果をそれぞれ比較例1及び2として第2表に示
す。尚、下記第2表における加硫物の耐溶剤性試験*(
は次のように実施した。
すなわち加硫シート(厚み2mm)から2(1−JモV!
角の試験片を切出し、JIS、K63Olに準拠して溶
剤浸漬による体積膨潤率を測定した。実施例 4〜5 実施例1、2において、CF2−CFOC3F7のかわ
りにCF2−CFOCF2CF(CF3)0C3F7を
用いる以外は全く同じ条件で重合を行ない得られた共重
合体の組成、分子量及びパーオキサイド加硫による加硫
物についてその加硫物性を測定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フッ化ビニリデン、プロピレン、四フッ化エチレン
    、及びフルオロビニルエーテルを重合開始源の作用によ
    り共重合せしめて、30〜70モル%のフッ化ビニリデ
    ン、3〜30モル%のプロピレン、15〜45モル%の
    四ッ化エチレン、及び2〜20モル%のフルオロビニル
    エーテルを構成単位として含む共重合体エラストマーを
    生成させることを特徴とする含フッ素エラストマーの製
    法。 2 フルオロビニルエーテルとしてパーフルオロビニル
    エーテルを使用する特許請求の範囲第1項記載の含フッ
    素エラストマーの製法。 3 フルオロビニルエーテルとして一般式CF_2=C
    F−O−〔CF_2CFXO〕_n−Rf(但し、式中
    のRfは炭素数1〜12個のパーフルオロアルキル基、
    Xはフッ素原子又はトリフルオロメチル基、nは0〜6
    の整数を夫々示す)で表わされるパーフルオロビニルエ
    ーテルを使用する特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の含フッ素エラストマーの製法。 4 多弗素化或いは多弗素化塩素化アルキル系の分散剤
    を含む水性媒体中で共重合を実施する特許請求の範囲第
    1項記載の含フッ素エラストマーの製法。 5 50〜100℃の温度及び5〜200kg/cm^
    2の圧力で共重合を実施する特許請求の範囲第4項記載
    の含フッ素エラストマーの製法。 6 フッ化ビニリデン35〜65モル%、プロピレン1
    0〜25モル%、四フッ化エチレン20〜40モル%、
    フルオロビニルエーテル5〜15モル%からなる共重合
    体エラストマーを生成させる特許請求の範囲第1項記載
    の含フッ素エラストマーの製法。 7 有機溶媒中で−40〜+150℃の温度及び1〜5
    0kg/cm^2の圧力で共重合を実施する特許請求の
    範囲第1項記載の含フッ素エラストマーの製法。 8 有機溶媒として弗素化系或いは弗素化塩素化系飽和
    炭化水素を使用する特許請求の範囲第7項記載の含フッ
    素エラストマーの製法。 9 有機溶媒として第3級ブタノールを使用する特許請
    求の範囲第7項記載の含フッ素エラストマーの製法。 10 重合開始源として水溶性過硫酸塩からなるものを
    使用して水性媒体中で共重合を実施する特許請求の範囲
    第1項、第4項、又は第5項記載の含フッ素エラストマ
    ーの製法。
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