JPS5928363Y2 - 超音波顕微鏡の走査装置 - Google Patents
超音波顕微鏡の走査装置Info
- Publication number
- JPS5928363Y2 JPS5928363Y2 JP6599479U JP6599479U JPS5928363Y2 JP S5928363 Y2 JPS5928363 Y2 JP S5928363Y2 JP 6599479 U JP6599479 U JP 6599479U JP 6599479 U JP6599479 U JP 6599479U JP S5928363 Y2 JPS5928363 Y2 JP S5928363Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive shaft
- sample
- scanning device
- vibration
- ultrasonic
- Prior art date
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- Expired
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、超音波顕微鏡に使用される走査装置に関する
。
。
光の代りに超音波を用いて物体の微視的な構造を観察し
ようという考えが古くからあり、最近機械走査型超音波
顕微鏡が開発された。
ようという考えが古くからあり、最近機械走査型超音波
顕微鏡が開発された。
この超音波顕微鏡は、原理的には細く絞った超高周波超
音波ビームによって試料面を機械的に走査し、散乱され
た超音波を集音して電気信号に変換し、陰極線管の表面
に二次元的に表示し、顕微鏡像を得るのである。
音波ビームによって試料面を機械的に走査し、散乱され
た超音波を集音して電気信号に変換し、陰極線管の表面
に二次元的に表示し、顕微鏡像を得るのである。
構成としては、超音波の検出の仕方によって、すなわち
試料内で散乱あるいは減衰しながら透過してきた超音波
を検出する場合と、試料内の音響的性質の差によって反
射してきた超音波を検出する場合とによって、透過型と
反射型とに分けられる。
試料内で散乱あるいは減衰しながら透過してきた超音波
を検出する場合と、試料内の音響的性質の差によって反
射してきた超音波を検出する場合とによって、透過型と
反射型とに分けられる。
第1図の透過型の超音波顕微鏡の基本構成を示すブロッ
ク図であり、同図中1は高周波発振器、2は送波側超音
波集束レンズでサファイアなどの超音波伝搬媒体材から
成り、−面に送波用トランスジューサ2aが貼着され、
他面は球面状にえぐられた球面レンズ部2bを有する。
ク図であり、同図中1は高周波発振器、2は送波側超音
波集束レンズでサファイアなどの超音波伝搬媒体材から
成り、−面に送波用トランスジューサ2aが貼着され、
他面は球面状にえぐられた球面レンズ部2bを有する。
3は受渡側超音水集束レンズで同じくサファイア板など
の超音波伝搬媒体材から成り、−面に受渡用トランスジ
ューサ3aが貼着され、他面には球面状にえぐられた球
面レンズ部3bを有する。
の超音波伝搬媒体材から成り、−面に受渡用トランスジ
ューサ3aが貼着され、他面には球面状にえぐられた球
面レンズ部3bを有する。
そしてこのような一対の超音波集束レンズは互いに球面
レンズ部を対向せしめて音場媒体となる水4を介して共
焦点構成に配設されている。
レンズ部を対向せしめて音場媒体となる水4を介して共
焦点構成に配設されている。
5は試料保持用枠でマイラー膜6が張設され、該マイラ
ー膜6に被検査物体となる試料7が取付けられている。
ー膜6に被検査物体となる試料7が取付けられている。
8は試料保持用枠5をX及びY方向に移動させる走査装
置。
置。
9は走査装置8を制御する走査回路、10は受渡用トラ
ンスジューサ3aの出力を受信する受信回路、11は表
示装置である。
ンスジューサ3aの出力を受信する受信回路、11は表
示装置である。
前述の如き超音波顕微鏡において、まず送波用トランス
ジューサ2aによって放射された平面超音波は球面レン
ズ部2bによって集束され水中に焦点を結ぶ。
ジューサ2aによって放射された平面超音波は球面レン
ズ部2bによって集束され水中に焦点を結ぶ。
この焦点に集まった超音波は共焦点に配置されている受
渡側超音波集束レンズ3の球面レンズ部3bによって集
音され、水平面超音波となり、受渡用トランスジューサ
3aによって電気信号に変換される。
渡側超音波集束レンズ3の球面レンズ部3bによって集
音され、水平面超音波となり、受渡用トランスジューサ
3aによって電気信号に変換される。
そこで試料7の検査面が焦点に位置するようにしながら
試料保持用枠5をX方向に振動させなからY方向に少し
ずつ移動させれば、超音波ビームは相対的に試料面を走
査することになる。
試料保持用枠5をX方向に振動させなからY方向に少し
ずつ移動させれば、超音波ビームは相対的に試料面を走
査することになる。
超音波ビームが試料7を透過する際、振幅や位相の変化
を受けるから、超音波ビームが横切るところの試料面の
各点に対応させて表示装置11内の陰極線管CRTの電
子ビームを掃引し、受渡用トランスジューサ3aの出力
信号に応じて輝度変調をかければCRT面上には二次元
的に顕微鏡像が得られる。
を受けるから、超音波ビームが横切るところの試料面の
各点に対応させて表示装置11内の陰極線管CRTの電
子ビームを掃引し、受渡用トランスジューサ3aの出力
信号に応じて輝度変調をかければCRT面上には二次元
的に顕微鏡像が得られる。
ところで、上述の如き超音波顕微鏡において、前記試料
保持用枠5のX方向の振動は50Hz程度で行われるが
、通常、この振動に伴って不要な上下方向(Z方向)の
ブレが生ずる。
保持用枠5のX方向の振動は50Hz程度で行われるが
、通常、この振動に伴って不要な上下方向(Z方向)の
ブレが生ずる。
ブレが生ずると前記試料7の検出面が送・受渡側超音波
集束レンズ2゜3の共焦点からずれてしまい、試料7の
正確な顕微鏡像が得られない欠点がある。
集束レンズ2゜3の共焦点からずれてしまい、試料7の
正確な顕微鏡像が得られない欠点がある。
本考案は上述の点に鑑み、上下方向のブレを出来るだけ
軽減させた超音波顕微鏡の走査装置を提供するものであ
る。
軽減させた超音波顕微鏡の走査装置を提供するものであ
る。
以下、本考案のX方向の走査装置の構成を第2図及び第
3図により説明すると、12は磁石で、該磁石12の中
央極片12aにコイル保持枠13に固定したコイル14
が挿入されている。
3図により説明すると、12は磁石で、該磁石12の中
央極片12aにコイル保持枠13に固定したコイル14
が挿入されている。
15は一端が前記コイル保持枠13に固着され、他端に
試料保持用枠5を接続した駆動軸で、該駆動軸15によ
りコイル14の振動が試料保持用枠5に伝達される。
試料保持用枠5を接続した駆動軸で、該駆動軸15によ
りコイル14の振動が試料保持用枠5に伝達される。
16.16の平面板状の板バネで、該板バネ16.16
の一端部16a、16aは基台17に固定された保持体
18にそれぞれ固着され、また、板バネ16.16の他
端部16 b 、16 bは前記駆動軸15に取付けら
れて、2つの板バネ16.16は互いに咲チ行となる。
の一端部16a、16aは基台17に固定された保持体
18にそれぞれ固着され、また、板バネ16.16の他
端部16 b 、16 bは前記駆動軸15に取付けら
れて、2つの板バネ16.16は互いに咲チ行となる。
なお、19は基台17に固定された磁石ホルダーである
。
。
そこで、前記コイル14に50Hz程度の交流信号を印
加すれば、コイル14が交流信号と同一周波数で振動し
、この振動(変位)が駆動軸15を介して試料保持用枠
5に伝えられ、試料7のX方向の走査が行える。
加すれば、コイル14が交流信号と同一周波数で振動し
、この振動(変位)が駆動軸15を介して試料保持用枠
5に伝えられ、試料7のX方向の走査が行える。
この時、駆動軸15の振動方向は駆動軸15に固定され
た板バネ16の板面に対して直角の方向なので、板バネ
16は駆動軸15の軸方向に撓むため、板バネ16が駆
動軸15の振動を妨げることはない。
た板バネ16の板面に対して直角の方向なので、板バネ
16は駆動軸15の軸方向に撓むため、板バネ16が駆
動軸15の振動を妨げることはない。
しかし、駆動軸15の振動に伴うブレの方向(Z方向)
は、前記板バネ16の板面に対して平行となるために、
そのブレをこの板バネ16によって防止することができ
る。
は、前記板バネ16の板面に対して平行となるために、
そのブレをこの板バネ16によって防止することができ
る。
なお、駆動軸15の横方向(Y方向)のブレは論理的に
は板バネ16の一端部16 aから他端部16 bまで
の長さに反比例して起こるが、実際上は駆動軸15の振
幅が約1mmと小さいためにほとんど無視し得る。
は板バネ16の一端部16 aから他端部16 bまで
の長さに反比例して起こるが、実際上は駆動軸15の振
幅が約1mmと小さいためにほとんど無視し得る。
ここで、前記本考案のように駆動軸15に板バネ16を
取付けた場合と、駆動軸15を軸受け(図示せず)等で
保持した場合とで、そのX方向の振動に伴うZ方向のブ
レの幅を比較して示す。
取付けた場合と、駆動軸15を軸受け(図示せず)等で
保持した場合とで、そのX方向の振動に伴うZ方向のブ
レの幅を比較して示す。
例えば、駆動軸15を振動数50止、振幅1mmでX方
向に走査すると、軸受けで保持したものについては駆動
軸15と軸受けとの間にクリアランスが有るためにZ方
向に10〜12μmの幅のブレを生ずるが、本考案のよ
うに板バネ16を固定したものはZ方向のブレ幅を2μ
m以下とすることが出来る。
向に走査すると、軸受けで保持したものについては駆動
軸15と軸受けとの間にクリアランスが有るためにZ方
向に10〜12μmの幅のブレを生ずるが、本考案のよ
うに板バネ16を固定したものはZ方向のブレ幅を2μ
m以下とすることが出来る。
なお、前記実施例では保持体18に取付けた2つの板バ
ネ16.16を略三角形としたもので説明したが、第4
図に示すように矩形の板バネ16.16を用いても良い
。
ネ16.16を略三角形としたもので説明したが、第4
図に示すように矩形の板バネ16.16を用いても良い
。
ただし、板バネ16.16を含めた駆動系の質量はでき
るだけ軽量であることが望ましい。
るだけ軽量であることが望ましい。
また、2つの板バネ16.16の取付は位置は、第5図
に示すように試料保持用枠5を挾んでその両側に配置し
、駆動軸15に取付けるようにしたものでも良い。
に示すように試料保持用枠5を挾んでその両側に配置し
、駆動軸15に取付けるようにしたものでも良い。
あるいは、第6図に示すように磁石12の中央極片12
aに駆動軸15が貫通する孔12 bを設け、前記磁石
12の両側に伸びた駆動軸15に保持体18に設けられ
た各板バネ16.16をそれぞれ固定するようにしても
良く、この場合は、2つの板バネ16.16の間隔が広
がり、駆動軸15の振動時の安定性がより高められる。
aに駆動軸15が貫通する孔12 bを設け、前記磁石
12の両側に伸びた駆動軸15に保持体18に設けられ
た各板バネ16.16をそれぞれ固定するようにしても
良く、この場合は、2つの板バネ16.16の間隔が広
がり、駆動軸15の振動時の安定性がより高められる。
叙上のように、本考案は駆動軸15に、一端部16aが
固定された板バネ16の他端部16bを取付け、該板バ
ネ16の板面を駆動軸15の軸方向と略直交させたもの
であるため、駆動軸15の軸方向以外の方向へのブレは
前記板バネ16により防止することができ、試料7の検
出面が送・受渡側超音波集束レンズ2,3の共焦点から
ずれることがなく、試料7の正確な顕微鏡像が得られる
実用上顕著な効果を奏する。
固定された板バネ16の他端部16bを取付け、該板バ
ネ16の板面を駆動軸15の軸方向と略直交させたもの
であるため、駆動軸15の軸方向以外の方向へのブレは
前記板バネ16により防止することができ、試料7の検
出面が送・受渡側超音波集束レンズ2,3の共焦点から
ずれることがなく、試料7の正確な顕微鏡像が得られる
実用上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は透過型超音波顕微鏡の基本構成を示すブロック
図、第2図〜第6図は本考案の超音波顕微鏡の走査装置
に係り、第2図はその1実施例を示す要部斜視図、第3
図はその概略説明図、第4図は他の板バネの構成を示す
要部斜視図、第5図、第6図はその他の実施例を説明す
る概略説明図である。 5・・・・・・試料保持用枠、15・・・・・・駆動軸
、16・・・・・・板バネ、16a・・・・・・板バネ
16の一端部、16 b・・・・・・板バネ16の他端
部。
図、第2図〜第6図は本考案の超音波顕微鏡の走査装置
に係り、第2図はその1実施例を示す要部斜視図、第3
図はその概略説明図、第4図は他の板バネの構成を示す
要部斜視図、第5図、第6図はその他の実施例を説明す
る概略説明図である。 5・・・・・・試料保持用枠、15・・・・・・駆動軸
、16・・・・・・板バネ、16a・・・・・・板バネ
16の一端部、16 b・・・・・・板バネ16の他端
部。
Claims (1)
- 試料保持用枠をその軸方向に振動させる駆動軸に、一端
部が固定された板バネの他端部を取付け、前記板バネの
板面を前記駆動軸の軸方向と略直交させたことを特徴と
する超音波顕微鏡の走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6599479U JPS5928363Y2 (ja) | 1979-05-17 | 1979-05-17 | 超音波顕微鏡の走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6599479U JPS5928363Y2 (ja) | 1979-05-17 | 1979-05-17 | 超音波顕微鏡の走査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55165267U JPS55165267U (ja) | 1980-11-27 |
JPS5928363Y2 true JPS5928363Y2 (ja) | 1984-08-16 |
Family
ID=29299975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6599479U Expired JPS5928363Y2 (ja) | 1979-05-17 | 1979-05-17 | 超音波顕微鏡の走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5928363Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57208452A (en) * | 1981-06-18 | 1982-12-21 | Olympus Optical Co Ltd | Ultrasonic microscope |
JPS5970769A (ja) * | 1982-10-13 | 1984-04-21 | Nec Home Electronics Ltd | 蒸着方法 |
JPH0610318Y2 (ja) * | 1982-11-29 | 1994-03-16 | オリンパス光学工業株式会社 | 超音波顕微鏡用走査装置 |
-
1979
- 1979-05-17 JP JP6599479U patent/JPS5928363Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55165267U (ja) | 1980-11-27 |
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