JPS5928344B2 - アミノ系樹脂成形用組成物 - Google Patents

アミノ系樹脂成形用組成物

Info

Publication number
JPS5928344B2
JPS5928344B2 JP12545976A JP12545976A JPS5928344B2 JP S5928344 B2 JPS5928344 B2 JP S5928344B2 JP 12545976 A JP12545976 A JP 12545976A JP 12545976 A JP12545976 A JP 12545976A JP S5928344 B2 JPS5928344 B2 JP S5928344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
resin
formaldehyde
amino resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12545976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5351242A (en
Inventor
要逸 後藤
隆 早勢
明保 越田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority to JP12545976A priority Critical patent/JPS5928344B2/ja
Publication of JPS5351242A publication Critical patent/JPS5351242A/ja
Publication of JPS5928344B2 publication Critical patent/JPS5928344B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐トラッキング性と共に、耐アーク性、色ムラ
防止性などの好ましい物性を兼備し且つアミノ系樹脂の
表面硬度や耐摩耗性などの好ましい性質をぎせいにする
ことのない優れたアミノ系樹脂成形用組成物に関する。
更に詳しくは、可塑化されたアミノ系樹脂100重量部
当り、(1)平均粒径5μ以下の水酸化アルミニウム2
0〜100重量部、好ましくは約30〜約70重量部及
び(11)タルク10〜50重量部、好ましくは約15
〜約40重量部を含有することを特徴とするアミノ系樹
脂成形用組成物に関する。
メラミン系樹脂その他のアミノ系樹脂成形材料は、優れ
た表面硬度、耐摩耗性などのほかに、耐アーク性、耐ト
ラッキング性などの電気的特性においても好ましい性質
を有する成形品を与えるため、電気部品分野などに広く
利用されている。
しカルながら、近年、一層高い耐アーク性、耐トラッキ
ング性などの特性を有する電気部品の開発が望まれてい
る。このような改善特性を有する耐トラッキング性材料
を提供する目的で、加熱により分解し、その際、熱を吸
収する水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸
カルシウムあるいは結晶水を有する酸化アルミニウムの
平均粒径が0.5〜10μの粒子を、合成樹脂100部
に対し150〜300部添加した耐トラッキング性材料
が提案された(特開昭49−18929号)。
しかしながら、樹脂に対する添加量が可成り多量である
必要があるため、成形性に悪影響を生じたり、表面硬度
、耐摩耗性などの低下を生じたりする不都合な傾向が生
ずるほかに、着色自由性に制約を与える色ムラ発生のト
ラブルを招来するなどの不利益乃至欠陥を伴うという新
たな技術的課題の解決が必要となることがわかつた。ま
た、この提案の具体例によれば、エポキシ樹脂を用い、
該樹脂100重部に対して、石英粉末と上記結晶水を有
する酸化アルミニウム粉末との両者の合計300部が用
いられている。本発明者等は、上記の新たな技術的課題
を包含して、従来技術の諸不利益ないし欠陥を克服し、
成形性を悪化させるおそれのない可及的少ない配合量で
、優れた耐トラツキング性と共に、優れた耐アーク性、
色ムラ防止性などの好ましい性質を兼備し且つアミノ系
樹脂の好ましい表面硬度、耐摩耗性などの性質をぎせい
にすることのない組成物を提供すべく研究を進めた。
その結果、可塑化されたアミノ系樹脂に特定の組み合わ
せ添加剤を、該アミノ系樹脂100重量部当り該組み合
わせ添加剤150重量部以下、好ましくは110重量部
以下の量で配合したアミノ系樹脂成形用組成物によつて
、射出成形や圧縮成形における成形性に悪化を生ずるこ
となしに、上記の優れた諸性質の兼備を達成できること
を発見した。前記特開昭49−18929号の提案にも
記載されているように、従来、耐トラツキング性を向上
させるためには添加剤の量を増大することが望ましく、
一方、高い固有抵抗を得るためには添加剤の量を少なく
することが望まれていたこの技術分野における技術的常
識からみて、上記可塑化されたアミノ系樹脂に対する上
記特定の組み合わせ添加剤が示した顕著に低減された添
加量での上記改善諸性質の兼備は、全く意外な結果であ
つた。従つて、本発明の目的は前記改善諸性質を兼備し
たアミノ系樹脂成形用組成物を提供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的ならびに利点
は、以上の記載から一層明らかとなるであろう。本発明
で用いる可塑化されたアミノ系樹脂としては、フエノー
ル類変性メラミン・ホルムアルデヒド系樹脂、グアナミ
ン類変性メラミン・ホルムアルデヒド系樹脂類、フエノ
ール類変性尿素・ホルムアルデヒド系樹脂類を例示する
ことができる。
このようなアミノ系樹脂の具体例としては、メラミンー
フエノールーホルムアルデヒド共縮合樹脂類、メラミン
−キシレン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂類、メラミン
ーフエノールーキシレンーホルムアルデヒド共縮合樹脂
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂とフエノール類−ホル
ムアルデヒド樹脂とのブレンド樹脂等の如きフエノール
類変性メラミン・ホルムアルデヒド系樹脂;メラミンー
ベンゾグアナミンーホルムアルデヒド共縮合樹脂、メラ
ミン−アセトグアナミン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂
の如きグアナミン類変性メラミン・ホルムアルデヒド系
樹脂類、尿素−フエノールーホルムアルデヒド共縮合樹
脂、尿素−キシレン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂、の
如きフエノール類変性尿素・ホルムアルデヒド系樹脂類
;更には、これら樹脂類の任意の混合物などを例示でき
る。これらの樹脂類はまたジシアンジアミドその他、他
のアミノ成分を含有して差支えないし、又、メラミン−
パラトルエンスルホン酸アミド−ホルムアルデヒド樹脂
、尿素−アセトグアナミン−ホルムアルデヒド樹脂など
も利用できる。本発明においては、上記例示の如き可塑
化されたアミノ系樹脂100重量部当り、(1)平均粒
径5μ以下、好ましくは2μ以下の水酸化アルミニウム
20〜100重量部、好ましくは約30〜約70重量部
、一層好ましくは約40〜約60重量部、及び(4)タ
ルク(滑石)10〜50重量部、好ましくは約15〜約
40重量部、一層好ましくは約20〜約30重量部とか
らなる特定の組み合わせ無機添加剤の特定範囲量が配合
される。
後に、実施例と共に比較例をあげて示すように、水酸化
アルミニウム単独では、耐トラツキング性の改善が不充
分で且つ耐アーク性が悪く、また、タルク単独では、同
様に耐トラツキング性及び耐アーク性が低下する。また
併用の場合においても、水酸化アルミニウムが過剰すぎ
ると色ムラ発生が甚だしくなり、更に、水酸化アルミニ
ウムの量が過少すぎると満足すべき耐アーク性が得られ
ず耐トラツキング性も悪化する。一方、併用の場合にお
いてタルクの使用量が過少すぎると耐トラツキング性及
び耐アーク性の兼備が得られず、過剰すぎると表面硬度
の低下と共に色ムラ発生が甚だしくなるので、上記、夫
々の量範囲を満足するように併用すべきである。更に、
上記水酸化アルミニウム及びタルクの量が、共に、夫々
の上限を超えて両者の合計量が過剰となると成形性にも
悪化傾向を生じて一層不都合である。上記(1)水酸化
アルミニウムと(11)タルクの併用割合は重量比で(
1):(Ii)=1:1〜0.1程度であることが好ま
しく、タルクの使用量が水酸化アルミニウムの使用量を
超えて過剰にすぎると、硬度、耐摩耗性などの低下傾向
を生じやすくなるので、タルクの使用量は水酸化アルミ
のほぼ等量以下であるのが好ましい。本発明において、
水酸化アルミニウムの平均粒径が大となると色ムラ発生
を生じやすくなるので平均粒径5μ以下、一層好ましく
は約2μ以下の使用がよい。
またタルクは通常市場で入手可能な300メツシユ以下
のものが利用でき、好ましくは600メツシユ以下であ
る。本発明組成物においては、上記組み合わせ無機添加
剤のほかに慣用の他の添加剤を含有せしめることができ
、例えば、パルプ、木粉、天然もしくは合成繊維、グラ
スフアイバ、ロツクウールその他の鉱物質繊維の如き繊
維状補強剤;カーボンブラツク、フタロシアニンブルー
の如き着色剤類;無水フタル酸、パラトルエンスルホン
酸の如き酸類及びそれらの酸とトルエチルアミン、トリ
エタノールアミンらとの塩類の如き触媒類;ステアリン
酸亜鉛の如き滑剤類などを含有せしめることができる。
該繊維状補強剤の添加量は、樹脂100重量部に対して
O〜約50重量部また着色剤類は0.5重量部、触媒類
は2.6重量部、滑剤類は2.6重量部の如き添加量で
用いることができる。本発明において、樹脂とこれら添
加剤との混合手段それ自体には、とくべつな制約はなく
、これら添加剤を可塑化されたアミノ系樹脂中に均一に
分散配向できる任意の手段を採用できる。例えば、樹脂
及び添加剤類をボールミル中で混合する手段、可塑化さ
れたアミノ系樹脂を水もしくは溶剤類に溶解し、ニーダ
一中で添加剤類と混合したのち、乾燥、粉砕する手段な
どを例示できる。次に比較例をまじえ、実施例により、
本発明組成物、その調製及び効果について更に具体的に
数例を例示する。
実施例1〜8及び比較例1〜8 メラミン1モルに対し、フエノール0.5モル及びホル
ムアルデヒド2.5モルを共縮合せしめて得た可塑化さ
れたアミノ系樹脂液(樹脂濃度50%)200部に対し
て、パルプ60部と下掲第1表に示した量で水酸化アル
ミニウム(平均粒径1μ)及びタルク(300メツシユ
以下)を添加してニーダ一中で混練し、乾燥したのち、
顔料〔カーボンブラツクリフタロシアニンブルーリシム
ラフアーストイエロ一GRF(大日本インキ化学工業製
)=1:2:1重量比混合〕0.5部、触媒としてパラ
トルエンスルホン酸を2.6部及び滑剤としてステアリ
ン酸亜鉛を2.6部添加して、ボールミル中で粉砕して
アミノ系樹脂成形用組成物を得た。
得られた組成物を粒状化して射出成形を行つて成形品を
得た。その結果を第1表に示した。尚、以下の例におい
て、耐アーク性、耐トラツキング性、耐摩耗性、色ムラ
のテスト方法及び評価は以下の通りである。耐アーク性
: JISK−6911の耐アーク試験による。
耐トラツキング性:IEC法の耐トラツキング試験法に
従つて印加電圧と電解液滴下数の関係より電解液滴下数
50に対応する電圧を示した。
耐摩耗性. テーパ一型摩耗試験機で摩耗輪にNEMA−アブレーザ
一S−33を用いて100回転させた後の摩耗重量(T
n9)を示した。
色むら: 成形材料を射出成形機により直径100mm1厚さ3m
mの円板状の成形品を成形し、肉眼により下記のように
評価した。
実施例9,10及び比較例9,10 実施例2において、水酸化アルミニウムとして平均粒径
4μ及び1μのものを、夫々用いるほかは同様に行つた
比較のため平均粒径10μ及び17μのものを、夫々、
用いたほかは実施例9と同様に行つた。その結果は下掲
第2表の通りであつた。実施例11及び比較例11 メラミン1モルに対し、ベンゾグアナミン0.4モル及
びホルムアルデヒド2.5モルを共縮合せしめて得たベ
ンゾグアナミン変性メラミン・ホルムアルデヒド樹脂液
(樹脂濃度50%)200部に対して、パルプ60部、
水酸化アルミニウム(平均粒径1μ)40部及びタルク
(300メツシユ以下)20部を添加して、ニーダー中
で混練し乾・燥したのち実施例1〜8と同じ顔料、触媒
及び滑剤を同量入れボールミル中で粉砕してアミノ系樹
脂成形用組成物を得た。
得られた組成物を粒状化して射出成形を行つて成形品を
得た。比較例として実施例11に対し水酸化アルミニウ
ムとタルクを除いた他は同じ組成及び方法で成形品を得
た。その結果を第3表に示した。実施例12及び比較例
12 尿素1モルに対し、フエノール0.5モル及びホルムア
ルデヒド1.6モルを共縮合せしめて得たフエノール変
性尿素・ホルムアルデヒド樹脂液(樹脂濃度50%)を
ベンゾグアナミン変性メラミン・ホルムアルデヒド樹脂
液の代りに用いて実施例11と同様にして成形品を得た

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可塑化されたアミノ系樹脂100重量部当り、(i
    )平均粒径5μ以下の水酸化アルミニウム20〜100
    重量部及び(ii)タルク10〜50重量部 を含有することを特徴とするアミノ系樹脂成形用組成物
    。 2 該(i)水酸化アルミニウムに対する(ii)タル
    クの割合が重量比で(i):(ii)=1:1〜0.1
    である特許請求の範囲1記載の組成物。 3 該(i)水酸化アルミニウムが該アミノ系樹脂10
    0重量部当り約30〜約70重量部、該(ii)タルク
    が約15〜約40重量部である特許請求の範囲1記載の
    組成物。 4 該可塑化されたアミノ系樹脂が、フェノール類変性
    メラミン・ホルムアルデヒド系樹脂及びグアナミン類変
    性メラミン・ホルムアルデヒド系樹脂、フェノール類変
    性尿素・ホルムアルデヒド系樹脂よりなる群からえらば
    れた樹脂である特許請求の範囲1記載の組成物。
JP12545976A 1976-10-21 1976-10-21 アミノ系樹脂成形用組成物 Expired JPS5928344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12545976A JPS5928344B2 (ja) 1976-10-21 1976-10-21 アミノ系樹脂成形用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12545976A JPS5928344B2 (ja) 1976-10-21 1976-10-21 アミノ系樹脂成形用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5351242A JPS5351242A (en) 1978-05-10
JPS5928344B2 true JPS5928344B2 (ja) 1984-07-12

Family

ID=14910609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12545976A Expired JPS5928344B2 (ja) 1976-10-21 1976-10-21 アミノ系樹脂成形用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5928344B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1454760B1 (en) 2003-03-05 2009-11-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cassette for rolled recording medium and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5351242A (en) 1978-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4111892A (en) Reinforced fire retardant resin composition improved in electrical characteristics
JPS6129385B2 (ja)
JP3074864B2 (ja) 色材およびそれを含む樹脂組成物
JPS5813588B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPS5928344B2 (ja) アミノ系樹脂成形用組成物
JP3293148B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
CA1184330A (en) Color pigment for use in the production of thermoplastic articles
JP3873355B2 (ja) ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物及びそのマスターバッチ並びにポリエチレンテレフタレート系樹脂の改質方法
JP2774172B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPS60104167A (ja) エポキシ樹脂粉体塗料とその製造法
US2623028A (en) Method of coloring amine aldehyde resin molding compositions
JPH054987B2 (ja)
JP3144867B2 (ja) メラミン系樹脂射出成形用材料
JPH0361692B2 (ja)
EP0322555A2 (en) Novel pigment carrier system
US2089809A (en) Plastic compositions and method of making same
EP0499723B1 (en) Synthetic resin mass having a low content of short carbon fibres
JP3204965B2 (ja) アミノ系樹脂成形材料
JP3444383B2 (ja) 熱可塑性樹脂用帯電防止マスターバッチカラーおよびその製造法
JPS5986654A (ja) フエノ−ル樹脂系熱硬化性樹脂成形材料
JPH04159359A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
US5207828A (en) Temperature-stable pigment-colored plastic compositions, process for producing them and means for conducting the process
JP3729611B2 (ja) 耐光性樹脂組成物
JPH01182355A (ja) フエノール樹脂成形材料
US5260369A (en) Synthetic resin mass having a low content of short carbon fibres