JPS5813588B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS5813588B2 JPS5813588B2 JP50013949A JP1394975A JPS5813588B2 JP S5813588 B2 JPS5813588 B2 JP S5813588B2 JP 50013949 A JP50013949 A JP 50013949A JP 1394975 A JP1394975 A JP 1394975A JP S5813588 B2 JPS5813588 B2 JP S5813588B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- molding
- ethylene
- weight
- aromatic
- Prior art date
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はバランスされた優れた機械的特性及び優れた成
形性を有し、且つ熱安定性にも優れた熱可塑性樹脂組成
物に関するものである。
形性を有し、且つ熱安定性にも優れた熱可塑性樹脂組成
物に関するものである。
芳香族ポリエステルは一般に耐酸化性、耐溶剤性、耐磨
耗性をはじめ種々の優れた特性を有する熱可塑性成形材
料であり、溶融成形により良好な物理的、機械的性質を
有するフィルムや成形品を得るのに適している。
耗性をはじめ種々の優れた特性を有する熱可塑性成形材
料であり、溶融成形により良好な物理的、機械的性質を
有するフィルムや成形品を得るのに適している。
しかしながら、これ等の重合体はその構造上結晶性が大
きいために成形時或いは成形品の寸法安定性が悪く、更
に耐衝撃性、熱変形温度が低《成形材料としての用途が
制約される。
きいために成形時或いは成形品の寸法安定性が悪く、更
に耐衝撃性、熱変形温度が低《成形材料としての用途が
制約される。
一方、芳香族ポリカーボネート、例えば4・4′一ジヒ
ドロキシジフエニルアルカン系ポリカーボネートは熱変
形温度、成形寸法安定性等は良好であるが、耐溶剤性が
悪く、又溶融粘度が高く成形性が悪い等の欠点を有する
。
ドロキシジフエニルアルカン系ポリカーボネートは熱変
形温度、成形寸法安定性等は良好であるが、耐溶剤性が
悪く、又溶融粘度が高く成形性が悪い等の欠点を有する
。
かかる芳香族ポリエステル及び芳香族ポリカーボネート
の欠点を解決する方法としては、例えば芳香族ポリエス
テルと芳香族ポリカーボネートを溶融状態で均一に混合
し、両重合体相互の加工性や物性を補う試み(例えば特
公昭36−14035号公報、特開昭48−54160
号公報、特開昭49−107354号公報参照)がなさ
れているが、このようにして得られた樹脂組成物は成形
の際エステル交換反応を起しやすく、そのために成形条
件を著しく制限され、場合によっては成形品の物性が著
しく低下する等の成形熱安定性に欠点がある。
の欠点を解決する方法としては、例えば芳香族ポリエス
テルと芳香族ポリカーボネートを溶融状態で均一に混合
し、両重合体相互の加工性や物性を補う試み(例えば特
公昭36−14035号公報、特開昭48−54160
号公報、特開昭49−107354号公報参照)がなさ
れているが、このようにして得られた樹脂組成物は成形
の際エステル交換反応を起しやすく、そのために成形条
件を著しく制限され、場合によっては成形品の物性が著
しく低下する等の成形熱安定性に欠点がある。
また物性的にも耐衝撃性が不充分であり、衝撃強度が要
求される用途への適用が制限される。
求される用途への適用が制限される。
本発明者は、芳香族ポリエステルと芳香族ポリカーボネ
ートとの組成物が有する好ましい物性を実質的に低下さ
せることな《、そのうえ上述の欠点例えば熱安定性、耐
衝撃性及び成形性が向上されたバランスがとれた特性を
有する組成物を得るために鋭意研究した結果、芳香族ポ
リエステル(A)、芳香族ポリカーボネー}(B)及び
特定の熱可塑性軟質樹腟C)を特定割合で混合して得ら
れる熱可塑性樹脂組成物が、芳香族ポリエステル及び芳
香族ポリカーボネートの組成物の優れた物性を実質的に
保持すると共に、熱安定性、耐衝撃性及び成形性におい
て著しく改良されていることを見出し、本発明に到達し
たのである。
ートとの組成物が有する好ましい物性を実質的に低下さ
せることな《、そのうえ上述の欠点例えば熱安定性、耐
衝撃性及び成形性が向上されたバランスがとれた特性を
有する組成物を得るために鋭意研究した結果、芳香族ポ
リエステル(A)、芳香族ポリカーボネー}(B)及び
特定の熱可塑性軟質樹腟C)を特定割合で混合して得ら
れる熱可塑性樹脂組成物が、芳香族ポリエステル及び芳
香族ポリカーボネートの組成物の優れた物性を実質的に
保持すると共に、熱安定性、耐衝撃性及び成形性におい
て著しく改良されていることを見出し、本発明に到達し
たのである。
すなわち本発明は芳香族ポリエステル(A)、芳香族ポ
リカーボネー}(B)及び、エチレンー酢酸ビニル共重
合体、エチレンープロピレン共重合体、ポリエステルエ
ラストマー及びエチレンーエチルアクリレート共重合体
より成る群から選ばれた少くとも1種の熱可塑性軟質樹
脂(C)よりなる樹脂組成物において、(A)及び(B
)を慎A)35〜95重量%、(B)65〜5重量%の
比率であって、且つ(qは全組成物当り1〜20重量%
含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物である。
リカーボネー}(B)及び、エチレンー酢酸ビニル共重
合体、エチレンープロピレン共重合体、ポリエステルエ
ラストマー及びエチレンーエチルアクリレート共重合体
より成る群から選ばれた少くとも1種の熱可塑性軟質樹
脂(C)よりなる樹脂組成物において、(A)及び(B
)を慎A)35〜95重量%、(B)65〜5重量%の
比率であって、且つ(qは全組成物当り1〜20重量%
含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物である。
本発明に用いられる芳香族ポリエステル(A)は芳香環
を重合体の連鎖単位に有するポリエステルで、芳香族ジ
カルボン酸(或いはそのエステル形成性興導体)とジオ
ール(或いはそのエステル形成性誘導体)とを主成分と
する縮合反応により得られる重合体ないしは共重合体で
ある。
を重合体の連鎖単位に有するポリエステルで、芳香族ジ
カルボン酸(或いはそのエステル形成性興導体)とジオ
ール(或いはそのエステル形成性誘導体)とを主成分と
する縮合反応により得られる重合体ないしは共重合体で
ある。
芳香族ジカルボン酸成分としては、例えばテレフタル酸
、イソフタル酸などのベンゼン核を有するジカルボン酸
、ナフタレン−1・5−ジカルボン酸、ナフタレン−2
・7−ジカルボン酸、ナフタレン−2・6−ジカルボン
酸などのナフタレン核を有するジカルボン酸或いはその
エステル形成性誘導体などである。
、イソフタル酸などのベンゼン核を有するジカルボン酸
、ナフタレン−1・5−ジカルボン酸、ナフタレン−2
・7−ジカルボン酸、ナフタレン−2・6−ジカルボン
酸などのナフタレン核を有するジカルボン酸或いはその
エステル形成性誘導体などである。
また酸成分として20モル%以下の芳香族ジカルボン酸
以外のジカルボン酸(例えばアジピン酸、セバチン酸)
やこれらのエステル形成性誘導体で置換してもよい。
以外のジカルボン酸(例えばアジピン酸、セバチン酸)
やこれらのエステル形成性誘導体で置換してもよい。
ジオール成分としては、例えばエチレングリコール、テ
トラメチレングリコール、ヘキサメチレンクリコール、
ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオールなどの
脂肪族クリコール、1・4−ビスオキシエトキシベンゼ
ン ビスフェノールAなどの芳香環を有するジオール或
いはそのエステル成形性誘導体などである。
トラメチレングリコール、ヘキサメチレンクリコール、
ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオールなどの
脂肪族クリコール、1・4−ビスオキシエトキシベンゼ
ン ビスフェノールAなどの芳香環を有するジオール或
いはそのエステル成形性誘導体などである。
本発明に用いられる芳香族ポリエステルは1種の芳香族
ポリエステルのみでなく2種以上の芳香族ポリエステル
からの混合物であっても差支えない。
ポリエステルのみでなく2種以上の芳香族ポリエステル
からの混合物であっても差支えない。
好ましくはポリテトラメチレンテレフタレート、ポリト
リメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレン−2・6−ナフタレート、ポリ
へキサメチレン−2・6−ナフタレート及びそれ等の混
合物、更に好ましくはポリテトラメチレンテレフタレー
ト、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリテトラメチ
レン−2・6−ナフタレート及びそれ等の混合物である
。
リメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレン−2・6−ナフタレート、ポリ
へキサメチレン−2・6−ナフタレート及びそれ等の混
合物、更に好ましくはポリテトラメチレンテレフタレー
ト、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリテトラメチ
レン−2・6−ナフタレート及びそれ等の混合物である
。
本発明に用いられる芳香族ポリカーボネート(B)は種
々のタイプの芳香族ポリカーボネートが採用できるが、
特に4・4′−ジヒドロキシジフエニルアルカン系ポリ
カーボネートが好ましい。
々のタイプの芳香族ポリカーボネートが採用できるが、
特に4・4′−ジヒドロキシジフエニルアルカン系ポリ
カーボネートが好ましい。
具体的には2・2’−(4・4′−ジヒドロキシジフエ
ニル)一プロパン(以下ビスフェノールAと略記)をジ
ヒドロキシ成分として用い、エステル交換法或いはホス
ゲン法により得られたポリカーボネートが好ましい。
ニル)一プロパン(以下ビスフェノールAと略記)をジ
ヒドロキシ成分として用い、エステル交換法或いはホス
ゲン法により得られたポリカーボネートが好ましい。
更にビスフェノールAの一部または全部を他の4・4′
−ジヒドロキシジフエニルアルカン或いは4・4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホン、4・4′−ジヒドロキ
シジフエニルエーテルなどで置換してもよく、又二種以
上の芳香族ポリカーボネートを混合して用いても良い。
−ジヒドロキシジフエニルアルカン或いは4・4′−ジ
ヒドロキシジフエニルスルホン、4・4′−ジヒドロキ
シジフエニルエーテルなどで置換してもよく、又二種以
上の芳香族ポリカーボネートを混合して用いても良い。
本発明に用いられる熱可塑性軟質樹脂(C)は熱可塑性
樹脂で且つ常温でゴム弾性を示す樹脂のことであり、特
に、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンプロピレン
共重合体、ポリエステルエラストマー及びエチレンエチ
ルアクリレート共重合体より成る群から選ばれる。
樹脂で且つ常温でゴム弾性を示す樹脂のことであり、特
に、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンプロピレン
共重合体、ポリエステルエラストマー及びエチレンエチ
ルアクリレート共重合体より成る群から選ばれる。
これらにあたって好ましい樹脂としては、エチレン含量
が50〜90重量%のエチレンー酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン含量30〜70重量%のエチレンープロピ
レン共重合体、エチレン含量が50〜90重量%のエチ
レンーエチルアクリレート共重合体樹脂、軟?部の含量
が30〜78重量%のポリエステルエラストマーがあげ
られる。
が50〜90重量%のエチレンー酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン含量30〜70重量%のエチレンープロピ
レン共重合体、エチレン含量が50〜90重量%のエチ
レンーエチルアクリレート共重合体樹脂、軟?部の含量
が30〜78重量%のポリエステルエラストマーがあげ
られる。
特に好ましい樹脂はエチレン含量60〜80重量%のエ
チレンー酢酸ビニル共重合体樹脂、軟質部にポリテトラ
メチレングリコール或いはポリへキサメチレンクリコー
ル30〜70重量%を用いたポリエステルエラストマー
である。
チレンー酢酸ビニル共重合体樹脂、軟質部にポリテトラ
メチレングリコール或いはポリへキサメチレンクリコー
ル30〜70重量%を用いたポリエステルエラストマー
である。
かかる熱可塑性軟質樹JIE)の代りに他の樹脂、例え
ばポリブタジエン系重合体(例えばABS樹脂)を使用
したのでは、機械的強度は向上するが成形性及び耐候性
が不良であり、本発明の所望とする性質を有する樹脂組
成物を得ることができない。
ばポリブタジエン系重合体(例えばABS樹脂)を使用
したのでは、機械的強度は向上するが成形性及び耐候性
が不良であり、本発明の所望とする性質を有する樹脂組
成物を得ることができない。
本発明の組成物を構成する各樹脂の配合割合は、まず(
A)成分と(B)成分との量関係において(A)成分が
35〜95重量%(好ましくは40〜90重量%)、(
B)成分が65〜5重量%(好ましくは50〜10重量
%)であることが必要であり、(c)成分はこの(A)
、(B)成分に対し1〜25重量%(好まし《は3〜1
5重量%)である。
A)成分と(B)成分との量関係において(A)成分が
35〜95重量%(好ましくは40〜90重量%)、(
B)成分が65〜5重量%(好ましくは50〜10重量
%)であることが必要であり、(c)成分はこの(A)
、(B)成分に対し1〜25重量%(好まし《は3〜1
5重量%)である。
本発明組成物における(A)成分と(B)成分との関係
において(自)成分が35重量%未滴の場合は(C)成
分の併用効果、特に熱安定性及び成形性の改良効果が小
であるのみならず耐クラツク性、耐薬品性、成形流動性
も不充分となる。
において(自)成分が35重量%未滴の場合は(C)成
分の併用効果、特に熱安定性及び成形性の改良効果が小
であるのみならず耐クラツク性、耐薬品性、成形流動性
も不充分となる。
また(A)成分が95重量%を超えた場合は(q成分の
併用による熱安定性及び成形性の改良効果が小さくなる
と同時に熱変形温度、衝撃強度が不充分となる。
併用による熱安定性及び成形性の改良効果が小さくなる
と同時に熱変形温度、衝撃強度が不充分となる。
本発明組成物における(C)成分の1重量%未滴の場合
は、得られた組成物の成形性、熱安定性及び耐衝撃性の
改良効果が不充分であり、一方20重量%を超えた場合
は、得られた組成分の熱変形温度、曲げ弾性率等の低下
が著しく、また成形時の成形流れ方向による機械的物性
の異方性が大きくなり好ましくない。
は、得られた組成物の成形性、熱安定性及び耐衝撃性の
改良効果が不充分であり、一方20重量%を超えた場合
は、得られた組成分の熱変形温度、曲げ弾性率等の低下
が著しく、また成形時の成形流れ方向による機械的物性
の異方性が大きくなり好ましくない。
本発明において芳香族ポリエステル(A)、芳香族ポリ
カーボネート(B)及び熱可塑性軟質樹脂(C)を配合
して熱可塑性樹脂組成物を調製する方法は、固体状物質
を混合する任意の方法(例えばバンバリーミキサー、加
熱ロールや単軸又は多軸押出機による方法)が適用でき
る。
カーボネート(B)及び熱可塑性軟質樹脂(C)を配合
して熱可塑性樹脂組成物を調製する方法は、固体状物質
を混合する任意の方法(例えばバンバリーミキサー、加
熱ロールや単軸又は多軸押出機による方法)が適用でき
る。
また、熱可塑性樹脂組成物を得るための三成分の配合順
序も特に限定するものではないが、前記の(A)成分、
(均成分及び(C)成分を同時に配合して押出機を通し
て裂造する方法が好ましい。
序も特に限定するものではないが、前記の(A)成分、
(均成分及び(C)成分を同時に配合して押出機を通し
て裂造する方法が好ましい。
又三成分を配合した後直接射出成形又はトランスファー
成形等の成形に供する方法も有力である。
成形等の成形に供する方法も有力である。
又、成形条件については、例えば射出成形の場@N成分
がポリテトラメチレンテレフタレート、ポリトリメチレ
ンテレフタレート、ポリテトラメチレン−2・6−ナフ
タレート、ポリへキサメチレン−2・6−ナフタレート
等、結晶化速度の速いポリエステルの場合はシリンダ一
温度220℃〜280℃、金型温度30℃〜100℃で
成形して良好な結果が得られる。
がポリテトラメチレンテレフタレート、ポリトリメチレ
ンテレフタレート、ポリテトラメチレン−2・6−ナフ
タレート、ポリへキサメチレン−2・6−ナフタレート
等、結晶化速度の速いポリエステルの場合はシリンダ一
温度220℃〜280℃、金型温度30℃〜100℃で
成形して良好な結果が得られる。
一方(A)成分がポリエチレンテレフタレートの場合は
、例えば結晶化促進剤〔例えばグラファイトまたは金属
酸化物(例えばZnO、MgO > )を含有させ、シ
リンダ一温度250℃〜300℃、50℃〜80℃の標
準鋳型温度で成形するか、或いは結晶化促進剤を使用せ
ずに140゜C前後の鋳型温度で成形しても良好な結果
が得られる。
、例えば結晶化促進剤〔例えばグラファイトまたは金属
酸化物(例えばZnO、MgO > )を含有させ、シ
リンダ一温度250℃〜300℃、50℃〜80℃の標
準鋳型温度で成形するか、或いは結晶化促進剤を使用せ
ずに140゜C前後の鋳型温度で成形しても良好な結果
が得られる。
本発明の組成物には、必要があれば不活性の充填剤(例
えばガラス繊維、アスベスト、アルミナ、シリカ、メル
ク、酸化チタン、カーボンブラック、その他の染顔料な
ど)、熱安定性、離型剤、小割合の熱硬化性樹脂、紫外
線劣化防止剤、更には(A)成分と(B)成分の反応を
抑制する効果のある安定剤(例えばリン酸、リン酸トリ
メチル、リン酸トリフエニルノ如キリン系化合物、ヒン
ダードフェノール類、イオウ化合物等)、難燃剤(例え
ばデカプロモビフエニルエーテル) 、難燃助剤( 例
えば三酸化アンチモン)が含まれていても良い。
えばガラス繊維、アスベスト、アルミナ、シリカ、メル
ク、酸化チタン、カーボンブラック、その他の染顔料な
ど)、熱安定性、離型剤、小割合の熱硬化性樹脂、紫外
線劣化防止剤、更には(A)成分と(B)成分の反応を
抑制する効果のある安定剤(例えばリン酸、リン酸トリ
メチル、リン酸トリフエニルノ如キリン系化合物、ヒン
ダードフェノール類、イオウ化合物等)、難燃剤(例え
ばデカプロモビフエニルエーテル) 、難燃助剤( 例
えば三酸化アンチモン)が含まれていても良い。
本発明の樹脂組成物は、ポリエステルの長所である耐薬
品性、耐摩耗性を保持し、その上熱変形温度、耐衝撃性
の向上、成形収縮率の減少等の樹脂としてのバランスの
とれた優れた性質を有すると共に成形時の熱安定性が向
上し、得られた成形品の劣化も少なく良好な物性を有す
る。
品性、耐摩耗性を保持し、その上熱変形温度、耐衝撃性
の向上、成形収縮率の減少等の樹脂としてのバランスの
とれた優れた性質を有すると共に成形時の熱安定性が向
上し、得られた成形品の劣化も少なく良好な物性を有す
る。
次に実施例を示す。
なお例中「部」及び「%」はすべて重量基準である。
又各物性試験法はそれぞれ次に示す方法によった。
く衝撃強度〉・・・・・・ASTM D−256〈熱
変形温度〉・・・・・・ASTM D−648く成形
収縮率〉・・・・・・ASTM D−955〈成形流
動性〉(スパイラルフロー試験)3.5オンススクリュ
ー型射出成形機を用い金型゛には全長約1.5m、直径
4朋の半円の溝を螺旋形に掘って溶融樹脂をその中心よ
り圧入させその流入長を測定した。
変形温度〉・・・・・・ASTM D−648く成形
収縮率〉・・・・・・ASTM D−955〈成形流
動性〉(スパイラルフロー試験)3.5オンススクリュ
ー型射出成形機を用い金型゛には全長約1.5m、直径
4朋の半円の溝を螺旋形に掘って溶融樹脂をその中心よ
り圧入させその流入長を測定した。
成形条件は、シリンダ一温度250℃、金型温度60℃
、成形サイクル40秒/回、射出圧1 0 0 0 k
g/cAである。
、成形サイクル40秒/回、射出圧1 0 0 0 k
g/cAである。
測定値が犬な程流動性が良く成形性が良好なことを示す
。
。
〈熱安定性〉(△E及び△工)
1.0オンススクリュー型射出成形機を用いシリンダ一
温度270℃、金型温度60℃、成形サイクル40秒/
回、射出圧1 0 0 0 kg/crAで成形した成
形片(I)及び同一条件で途中6分間シリンダー中に滞
留させた成形片(II)を得た後、この成形片を用いて
△E及び△Iを以下の方法で測定した。
温度270℃、金型温度60℃、成形サイクル40秒/
回、射出圧1 0 0 0 kg/crAで成形した成
形片(I)及び同一条件で途中6分間シリンダー中に滞
留させた成形片(II)を得た後、この成形片を用いて
△E及び△Iを以下の方法で測定した。
(1)色差(△E)・・・・・・・・・色差計にて成形
片(I)及び成形片(II)の色相L,a,b値LI,
aI,bI(成形片Iの値)及びL[、al、b■(成
形片■の値)を求め次式にて両成形片の色の差(色差)
△Eを求めた。
片(I)及び成形片(II)の色相L,a,b値LI,
aI,bI(成形片Iの値)及びL[、al、b■(成
形片■の値)を求め次式にて両成形片の色の差(色差)
△Eを求めた。
なお、この値△Eが小さい程成形時の熱安定性が良いと
考えられる。
考えられる。
(2)ポリエステル融解強度ピーク変化(△I)・・・
・・・・・・成形片(I)及び成形片(11)を、その
成形片に含まれるポリエステル結晶化に最適な温度で窒
素気流中で10分間熱処理した後10℃/分の昇温速度
で昇温し、DSC(示差熱量計)にてポリエステル結晶
融解ピークの強度を求め、次式により成形滞留によるピ
ーク強度減少量△Iを求めた。
・・・・・・成形片(I)及び成形片(11)を、その
成形片に含まれるポリエステル結晶化に最適な温度で窒
素気流中で10分間熱処理した後10℃/分の昇温速度
で昇温し、DSC(示差熱量計)にてポリエステル結晶
融解ピークの強度を求め、次式により成形滞留によるピ
ーク強度減少量△Iを求めた。
ΔI = ( I(II)/I(I)x 1 0 0(
I(I):成形片(I)のポリエステル融解ピーク強度
/成形片(I)中の仕込みポリエステル含量 I(n);成形片@)のポリエステル融解ピーク強度/
成形片(It)中の仕込みポリエステル含量) △Iが100%に近い程、熱安定性が良好であることを
示す。
I(I):成形片(I)のポリエステル融解ピーク強度
/成形片(I)中の仕込みポリエステル含量 I(n);成形片@)のポリエステル融解ピーク強度/
成形片(It)中の仕込みポリエステル含量) △Iが100%に近い程、熱安定性が良好であることを
示す。
なお、芳香族ポリエステルの還元比粘度はオルソクロロ
フェノール100dに重合体1. 2 ?を溶解し、3
5℃で測定した値である。
フェノール100dに重合体1. 2 ?を溶解し、3
5℃で測定した値である。
実施例1〜10、比較例1〜15
芳香族ポリエステル囚としてポリエチレンテレフタレー
ト(還元比粘度0.71、以下PETと略す)、ポリト
リメチレンテレフタレート(還元比粘度1.85、以下
PTOTと略す)、ポリテトラメチレンテレフタレート
(還元比粘度1.65、以下PTETと略す)、ポリテ
トラメチレン−2・6−ナフタレート(還元比粘度1.
24、以下PTENと略す)、ポリへキサメチレン−2
・6一ナフタレート(還元比粘度1.30、以下PHN
と略す)を用い、芳香族ポリカーボネー}(B)として
゛゜パンライトL−1225”、゛パンライトL−12
50”及び“パンライトK−1300”(いずれも商品
名;帝人化成KK製、以下順にpc(i,)、PC(I
VI),PC(H)と略す)及び熱可塑性軟質m 臘Q
としてエチレンー酢酸ビニルコポリマー「“トーインオ
レフィルパウダー8050’”(商品名:東京インキ株
製)」、「゛′ウルトラセンUE−750”(商品名:
東洋曹達KK製)」、エチレンプロピレンターポリマー
「“三井EPT#0045”(商品名;三井石油化学社
製)」、ホリエステルエラストマ−「+ペルプレンP4
0H″(商品名;東洋紡KK製)」、エチレンーエチル
アクリレート共重合体「”DPDJ−9169”(商品
名:日本ユニカーKK製)」を使用し、これらの樹脂囚
、(B)及び(qを種々の割合で混合し押出機にて造粒
し、次いで射出成形機にて成形し、その際の熱安定性を
観察すると同時に得られた試験片について諸特性を測定
し、それ等の結果を第1表に示した(なお、表中の%は
全組成物当りの比率である)。
ト(還元比粘度0.71、以下PETと略す)、ポリト
リメチレンテレフタレート(還元比粘度1.85、以下
PTOTと略す)、ポリテトラメチレンテレフタレート
(還元比粘度1.65、以下PTETと略す)、ポリテ
トラメチレン−2・6−ナフタレート(還元比粘度1.
24、以下PTENと略す)、ポリへキサメチレン−2
・6一ナフタレート(還元比粘度1.30、以下PHN
と略す)を用い、芳香族ポリカーボネー}(B)として
゛゜パンライトL−1225”、゛パンライトL−12
50”及び“パンライトK−1300”(いずれも商品
名;帝人化成KK製、以下順にpc(i,)、PC(I
VI),PC(H)と略す)及び熱可塑性軟質m 臘Q
としてエチレンー酢酸ビニルコポリマー「“トーインオ
レフィルパウダー8050’”(商品名:東京インキ株
製)」、「゛′ウルトラセンUE−750”(商品名:
東洋曹達KK製)」、エチレンプロピレンターポリマー
「“三井EPT#0045”(商品名;三井石油化学社
製)」、ホリエステルエラストマ−「+ペルプレンP4
0H″(商品名;東洋紡KK製)」、エチレンーエチル
アクリレート共重合体「”DPDJ−9169”(商品
名:日本ユニカーKK製)」を使用し、これらの樹脂囚
、(B)及び(qを種々の割合で混合し押出機にて造粒
し、次いで射出成形機にて成形し、その際の熱安定性を
観察すると同時に得られた試験片について諸特性を測定
し、それ等の結果を第1表に示した(なお、表中の%は
全組成物当りの比率である)。
第1表の結果より、本発明の樹脂組成物は特定の3種の
樹脂を特定割合で配合して得られた組成物であるが故に
、各種の機械的特性並びに熱変形温度、成形寸法安定性
及び成形流動性においてバランスがとれた優れた特性を
有し、しかも熱安定性も優れていることが明らかである
。
樹脂を特定割合で配合して得られた組成物であるが故に
、各種の機械的特性並びに熱変形温度、成形寸法安定性
及び成形流動性においてバランスがとれた優れた特性を
有し、しかも熱安定性も優れていることが明らかである
。
また、本発明の樹脂組成物のバランスがとれた優れた特
性は、囚、(B)及び(q樹脂のいずれか2種を配合し
た組成物からは全く予期できない効果であることも明白
である。
性は、囚、(B)及び(q樹脂のいずれか2種を配合し
た組成物からは全く予期できない効果であることも明白
である。
Claims (1)
- 1 芳香族ポリエステル(A)、芳香族ポリカーボネー
ト(均及び、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレン
ープロピレン共重合体、ポリエステルエラストマー及び
エチレンーエチルアクリレート共重合体より成る群から
選ばれた少くとも1種の熱可塑性軟質樹脂(C)よりな
る樹脂組成物において、(A)及び(B)は(A)35
〜95重量%、(B)65〜5重量%の比率であって、
且つ(qは全組成物当り1〜20重量%含有することを
特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50013949A JPS5813588B2 (ja) | 1975-02-04 | 1975-02-04 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50013949A JPS5813588B2 (ja) | 1975-02-04 | 1975-02-04 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5189558A JPS5189558A (ja) | 1976-08-05 |
JPS5813588B2 true JPS5813588B2 (ja) | 1983-03-14 |
Family
ID=11847445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50013949A Expired JPS5813588B2 (ja) | 1975-02-04 | 1975-02-04 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5813588B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0430870Y2 (ja) * | 1985-04-03 | 1992-07-24 |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS53128657A (en) * | 1977-04-15 | 1978-11-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | Flame-retardant thermoplastic polyester resin composition |
US4239677A (en) * | 1979-01-08 | 1980-12-16 | General Electric Company | Modified polyester compositions |
US4280948A (en) * | 1979-02-02 | 1981-07-28 | General Electric Company | Modified polyester compositions |
US4280949A (en) * | 1979-02-12 | 1981-07-28 | General Electric Company | Modified polyester compositions containing mineral filler |
US4264487A (en) * | 1979-09-07 | 1981-04-28 | Rohm And Haas Company | Acrylate rubber modification of aromatic polyesters |
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IT1199982B (it) * | 1982-03-26 | 1989-01-05 | Anic Spa | Lega polimerica termoplastica a base di policarbonato |
DE3227028A1 (de) * | 1982-07-20 | 1984-01-26 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Thermoplastische formmassen aus polyalkylenterephthalat, polycarbonat und ethylen/vinylacetat-copolymerisat |
JPS60231757A (ja) * | 1984-05-01 | 1985-11-18 | Toray Ind Inc | ポリエステル組成物 |
JPS61271348A (ja) * | 1985-05-27 | 1986-12-01 | Eng Plast Kk | ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂組成物 |
DE3521956A1 (de) * | 1985-06-20 | 1987-01-02 | Basf Ag | Kaelteschlagzaehe thermoplastische formmassen aus polyester und polycarbonat |
JPS62223257A (ja) * | 1986-03-25 | 1987-10-01 | Kanebo Ltd | 難燃性熱可塑性ポリエステル組成物 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50102648A (ja) * | 1974-01-16 | 1975-08-14 | ||
JPS5130256A (ja) * | 1974-09-07 | 1976-03-15 | Mitsubishi Gas Chemical Co | Netsukasoseijushisoseibutsu |
-
1975
- 1975-02-04 JP JP50013949A patent/JPS5813588B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5189558A (ja) | 1976-08-05 |
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